【完結】猫を被ってる妹に悪役令嬢を押し付けられたお陰で人生180度変わりました。

本田ゆき

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第27話

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 こうしてレイラの交渉の成果とウィリアムのつてもあり、大分多くの貴族から賛成して貰えた。

「思っていた以上にみんな快く引き受けてくれたわね」
「みんなお嬢様の様に案外思っていたのかもしれませんね」

 ふとアンドリューは何かを考え込んでいた。
 最近、気付くといつもこうだ。

「アンドリュー、何か悩みでもあるの?」
「あ?いいや、何でもない。
ところで、この後はどうするんだよ?」

 レイラはアンドリューの何でもないという言葉に引っかかるが、しかし私に話したくない事なのかもと無理に詮索しない様にする。

 ……思えば、私はアンドリューの事まだ全然知らないんだ。
 ご両親の事を聞いたくらいで、その後どうやって生きて来たんだろう。

 チラリとアンドリューの体を見やると、いくつか傷跡があった。
 でも、そこはきっと私が踏み込んではいけない領域なんだろうな。

「おい、何だよ、俺のことじろじろと見て」

 そうアンドリューは尋ねて来てハッと我に返る。

「ごめんごめん、この後は、メイドの中に法律に強いお兄さんがいるらしくて、その人に頼んでくるの。
署名も大分集まったし」

「そか、じゃあ行くか」
「うん」

 私はアンドリューの手を握った。

「あんたさ、それ恥ずかしくないの?」
「え?別に恥ずかしくないけど、アンドリューは恥ずかしいの?」

「……まあ、恥ずかしいけど」
「そっか……じゃあ繋ぐのやめようか」

 私がそう言うと、アンドリューは私の手を少し強めに握った。

「恥ずかしいけど……嫌とは言ってない」
「……ありがとう、アンドリュー」
「ふんっ」

こうしてまた二人で手を繋いで歩いていった。


「いや、妹から聞いてはいたんですけど、まさか本当に法案を持って来るとは、しかもこんなに署名まで」

 何と、メイドの兄は裁判所長だった。
 それは確かに法律に強いはずだ。

「成る程、貴族への売り上げを一律する、か。うん、良い法案ですね」

「あの、それに罰則ってつけれませんか?」

 そうアンドリューが口を開く。

「罰則?」

 私はそうアンドリューに尋ねた。

「ああ、俺はお前には悪いけど、ブラウン家が許せない。
今まで好き勝手してた癖にこのまま野放しなんて」
「でも、この法案が通れば、ユーリだって家のお金もこれから減るしダニエル伯爵だって貢げなくなるだろうし」
「でもそれは罰じゃない。
俺はそこが納得出来ない。
お前はそれで良いって言えるかもしれないけど」

「うーん、成る程ね……」

 そう裁判長は考え出した。

「その辺はこちらでうまく処理しても宜しいですか?」

 そう裁判長は笑顔で言ってくれた。

「はい、宜しくお願いします。
アンドリューも良いわよね?」

「……まあ、言ってみただけですので、お願いします。」

 そうアンドリューもぶっきらぼうに頼んだ。
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