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第四章
驚嘆風化 8
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◇
俺達をリビングの一角に通した後、父親は懺悔するかの様な重い面持ちで話しだした。
「三日前は、俺と妻と娘の三人で公園に出掛けてたんだ。
ちょうど週末で、人も多かった。
その時、妻がトイレに行きたいと言ったから、俺がエリーを見ていたんだが、エリーが売店のアイスを食べたいと言い出してな。
ただ、それがそこそこ人気のあるアイスみたいで、結構列が出来てて、エリーも並んでる時に退屈するだろうと思って、待ってる間公園で遊んでていいぞと声を掛けたんだ。
幸い公園の中は他の子達も遊んでいるし、並んでいる時には娘の姿は確認していた。
そして、いよいよ俺が買う番になって、注文を済ませてアイスを受け取ったら、娘のエリーが見当たらなくなってたんだ」
「つまり、アイスを買う為並んでる時までは居たという事ですか?」
「ああ、確か滑り台で遊んだ後、砂場で遊んだりしていたな。
それから注文して、会計を済ませてアイスを受け取ってエリーの元へ行こうとしたら、公園のどこにもエリーの姿が見当たらなくて。
それからすぐに妻も戻ってきて、二人して公園の何処かにいるだろうと探し回ったけど見つからなくて……
妻には散々怒られたよ。何故一緒に並ばなかったんだ。ってね。
確かに、一緒に並んでいたらエリーは居なくならなかっただろと思うと、本当悔やんでも、悔やみきれない……」
父親は悔しさのせいか、最後の方は声が震えていた。
「その公園には、他にも子供は沢山いたんですか?」
「ああ、結構広い公園だから、子供だけで十人以上は居たよ。
だから、まさかうちの子が居なくなるだなんて考えてなかったんだ」
「他に何か分かる事とかは?」
アイリスの問いに父親は少し悩みつつ答える。
「うーん、あの後すぐ警察にも通報したんだが、あの時公園で居なくなったのはどうやらうちの娘だけらしくてな。
警察が駆けつけた後その公園で遊んでた親子達にも事情聴取していたんだが、特には何も分からなかったそうだ」
「そうですか。では、エリーちゃんが居なくなる寸前に、エリーちゃんの近くで植物の根っこみたいなものは見えましたか?」
更なるアイリスの質問に、父親は不思議そうに首を傾げる。
「根っこ? よく分からないが、そんなものはなかったと思うけど」
「分かりました。ありがとうございます」
それからアイリスと俺は立ち上がり、軽く会釈して帰ろうとすると、先程出て行った母親が帰ってきた。
「うっ、うぅっ」
やはり、娘は見つからなかった様で、その目には涙が浮かんでいる。
そんな母親を気にも止めず、アイリスは父親に礼を言った。
「じゃあ私達はこれで。ご協力ありがとうございました」
「ああ、もし何か分かったら、是非教えてくれ」
こうして俺達が六軒目の被害者宅を出る頃には、すっかり日が落ちて辺りは暗くなっていた。
俺達をリビングの一角に通した後、父親は懺悔するかの様な重い面持ちで話しだした。
「三日前は、俺と妻と娘の三人で公園に出掛けてたんだ。
ちょうど週末で、人も多かった。
その時、妻がトイレに行きたいと言ったから、俺がエリーを見ていたんだが、エリーが売店のアイスを食べたいと言い出してな。
ただ、それがそこそこ人気のあるアイスみたいで、結構列が出来てて、エリーも並んでる時に退屈するだろうと思って、待ってる間公園で遊んでていいぞと声を掛けたんだ。
幸い公園の中は他の子達も遊んでいるし、並んでいる時には娘の姿は確認していた。
そして、いよいよ俺が買う番になって、注文を済ませてアイスを受け取ったら、娘のエリーが見当たらなくなってたんだ」
「つまり、アイスを買う為並んでる時までは居たという事ですか?」
「ああ、確か滑り台で遊んだ後、砂場で遊んだりしていたな。
それから注文して、会計を済ませてアイスを受け取ってエリーの元へ行こうとしたら、公園のどこにもエリーの姿が見当たらなくて。
それからすぐに妻も戻ってきて、二人して公園の何処かにいるだろうと探し回ったけど見つからなくて……
妻には散々怒られたよ。何故一緒に並ばなかったんだ。ってね。
確かに、一緒に並んでいたらエリーは居なくならなかっただろと思うと、本当悔やんでも、悔やみきれない……」
父親は悔しさのせいか、最後の方は声が震えていた。
「その公園には、他にも子供は沢山いたんですか?」
「ああ、結構広い公園だから、子供だけで十人以上は居たよ。
だから、まさかうちの子が居なくなるだなんて考えてなかったんだ」
「他に何か分かる事とかは?」
アイリスの問いに父親は少し悩みつつ答える。
「うーん、あの後すぐ警察にも通報したんだが、あの時公園で居なくなったのはどうやらうちの娘だけらしくてな。
警察が駆けつけた後その公園で遊んでた親子達にも事情聴取していたんだが、特には何も分からなかったそうだ」
「そうですか。では、エリーちゃんが居なくなる寸前に、エリーちゃんの近くで植物の根っこみたいなものは見えましたか?」
更なるアイリスの質問に、父親は不思議そうに首を傾げる。
「根っこ? よく分からないが、そんなものはなかったと思うけど」
「分かりました。ありがとうございます」
それからアイリスと俺は立ち上がり、軽く会釈して帰ろうとすると、先程出て行った母親が帰ってきた。
「うっ、うぅっ」
やはり、娘は見つからなかった様で、その目には涙が浮かんでいる。
そんな母親を気にも止めず、アイリスは父親に礼を言った。
「じゃあ私達はこれで。ご協力ありがとうございました」
「ああ、もし何か分かったら、是非教えてくれ」
こうして俺達が六軒目の被害者宅を出る頃には、すっかり日が落ちて辺りは暗くなっていた。
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