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田原摩耶

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三◯一号室『ヒナリ君』

お馬さんと犬ごっこ※

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 強弱つけて一定のリズムでオナホを上下させる。その都度反応するヒナリ君が面白くて、なんか俺までムラムラしてきたがここは我慢だ。
 びくびく震えるヒナリ君の体に重なりながら、その手の中のそれを扱く。頑張れ頑張れって耳元で囁きながらオナホを扱く。
 何気なくオナホの底に空いてる穴の部分を指で塞いだとき、「んぅ」とヒナリ君が声を漏らした。
 掌越し、先程よりも滑りが悪い――いや、どうやらヒナリ君のものに吸い付いてるらしい。「ぅ、く」と声を漏らし、呻くヒナリ君に俺は楽しくなってそのままシコシコさせる。

「……っぁ、トラ、……っ、ぅ、く……っ!」

 ガチャガチャと拘束具を鳴らし、一層大きくヒナリ君の体が痙攣したときだった。声もなく顔を逸らすヒナリ君に、彼が射精したのだと理解する。
 が、まだイケるだろう。一応使い捨てだし勿体ねえからもうちょい遊んでやるか。
 なんて思いつつ、中でまだ芯を持っているそれをオナホを使って扱くことにした。

「っ、ぁ、う゛、く……ッ!」

 瞬間、大きくヒナリ君の目が見開かれた。どうやら気持ち良すぎてもう目が覚めたようだ。
 額からだらだらと汗を流しながら、目をガン開きしたヒナリ君は最初一体何が起きているのか理解できなかったようだ。
 上に跨ってる俺をみ見上げ呆けた顔を見せるのも一瞬、ヒナリ君が「テメ」と言いかけたと同時にぐにゅっとオナホで強めに扱く。
 すると、

「う、ぁ……ッ!!」
「あ、ごめーん。……強くしすぎちゃった?」
「っ、とら……ぉ、まえ……っ、ぅ、く、ゃ、動かす……っ、な、ぁ……っ!」

 精液とローションが中で絡み合ってとんでもないことになってるのだろう。動かす度に塞いでいた穴から精子が溢れ、俺の手を汚す。

「ふ……っ、ほら、今度はしっかりぞりぞりしてあげるね」
「っ、ふざ、け……っ、ん、む」
「てかまだ薬抜けきれてないでしょ? ……俺の胸で寝ててもいいよ~?」

 黙らせるついでに暴れていたヒナリ君の頭を抱きしめる。ヒナリ君に添い寝しつつ、片手でオナホで精子を搾り取るのはなかなか楽しい。
 てか、痙攣しまくっててウケる。そんなに気持ちいいのか、ちょっと興味あるな~。

「ふー……っ、ぅ、んん、む……っ」
「っは、ヒナリ君、息荒……っ、ん、ふふ、……ぁ、乳首噛んじゃ駄目だよ。……えっち」
「……っ、……」
「あ、また大っきくなってきた。……ヒナリ君、こういうのも好きなんだ?」

「いがーい」と耳のピアスホールをついでにこちょこちょしながら、俺はヒナリ君から胸を離した。
 唾液やら汗やらでどろどろにやってるヒナリ君の顔。しかし、その顔面はブチ切れ寸前である。眼力で人を殺すことが出来そうな程の目だ。
 怖い怖い、と思いながらも更にオナホで性器を扱いた瞬間、その目が見開かれる。

「っ、抜け、ぬ……っ、ゃ、めろ……ぉ゛、あ゛……っ!」
「まだイケるでしょ~?」
「クソが、……っ、こ、んの……っ! ぉ゛……っ!」
「ヒナリ君、腰ヘコヘコしてるよ。……俺の中とこの玩具、どっちのがいい?」
「っ、……っ、ふ、ぅ゛ーー、ひ……ッ!」

 聞こえてないのか、言葉を発することもできないのか。
 イけばイく程過敏になっていく性器に加わる刺激はさぞ辛いだろう。ヒナリ君の目尻に溜まる涙を舐め取り、俺はそのまま食いしばる唇にちゅ、と小さくキスをした。

「……ヒナリ君、泣き虫さんだ」
「っ、は、ぁ゛、も、やめ……ッ」
「で、俺とこの玩具、どっちがいい? ちゃんと言わなきゃやめてあげないよ」
「……ッ」

 絶望したような、突き放された子供みたいな顔をするヒナリ君。うーん、ゾクゾクするなあ。
「とら」と回ってない呂律で呟くヒナリ君に、俺は思わず笑った。

「ヒナリ君、嘘吐きだ」

 そのままずる、とオナホを引き抜いた瞬間、ヒナリ君の短い悲鳴とともに塩ビの塊の中から夥しい量の精液が溢れ出した。
 うお、すげ。と思いながら、俺は精液まみれで尚頭を擡げようとしていたヒナリ君の性器にふうっと息を吹きかける。
 涙みたいにまた先っぽに雫を滲ませるそれにキスをすれば、ふるりと性器がまた大きくなった。どくんどくんとこちらまでその鼓動、熱気が伝わってきそうな程の勃起っぷりである。

「……けど、ちょっと嬉しかったよ」
「と――」

 トラ、とこちらを見上げてくるヒナリ君。その視線を受けながら、そのまま俺はヒナリ君の顔の上に跨った。『トラ』の形のままで開いたその口の上、俺はそのまま座り込む。

「っ、ん、む゛ーーッ」
「じゃあさあ、ヒナリ君。……舐めてよ、いっつもヒナリ君が虐める俺の体。……ヒナリ君がおちんちんしゃぶらせるみたいにさ、俺のケツ舐めてよ。わんちゃんみたいに可愛く、ぺろぺろして」

「そしたら、『こっち』で抜かせてあげてもいいよ?」と疼き、熱で柔らかくなっていた肛門を指で広げる。鼻先が触れる程の距離、ベッドのヘリを掴んだままヒナリ君の顔に腰を落とせば、ケツの下から籠もった声が聞こえた。そしてすぐ、ぬるりとした舌先が股の奥で蠢くのを感じ「ちょろ」って思わず笑ってしまった。
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