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第四章【モンスターパニック】
親善大使と落ちこぼれ夢魔
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――ヘルヘイム寮・懲罰房。
外から見れば寮内とそう変わらない、そう思ったがやはり実際に収容されているその部屋に踏み込んだ俺はすぐに考えを改めさせられる。
明かりという明かりがないのはやはり、ここに閉じ込められた者を不安にさせるためだからだろうか。薄暗い懲罰房には換気口も見当たらなければ、地下ということもあってか窓もない。ここにいるだけでこの閉塞感と圧迫感で気分が悪くなりそうだった。
地下監獄はまだ広かったが、ここは本当に罰を与えるためだけの部屋という感じがしてなんだかこっちまで嫌な感じだ。表の見栄えはいい分、余計。
「……伊波様がお出でになられたぞ、起きろ」
そんな中、まっすぐにアンブラの牢の前まで進んだ黒羽は鉄製の檻の前で足を止める。その檻にはいかにも頑丈な南京錠がぶら下がった扉がついていた。
黒羽の声に反応するかのように、ピクリと肩を震わせたアンブラ。そして、乱れた前髪の下から覗いた目がこちらへと向けられるのだ。伊波曜、とその唇が動いたような気がした。
それにしても、酷い怪我だ。話には聞いていたが、想像よりもずっと酷かった。ナイトメアがどういう種族なのかわからないが、自己治癒することもできないのだろう。
俺は小声で「黒羽さん」と隣に立つ男に声をかけた。
「なんだ、伊波様」
「話とか、色々聞く前にアンブラの怪我の手当てをしたいんだけど」
「ダメです」
……即答だった。
こちらを見向きもせず断言する黒羽に、文字通り取り付く島もない。
「やっぱり、元気になって能力使われたら厄介だから駄目だってこと?」
「その心配はない、既に能力を無効化するための処置は済んでいる」
「だったら」
「ダメだ」
俺は思わず黒羽をじっと見上げる。薄暗い部屋の中、無言で俺と黒羽は見つめ合った。
「……黒羽さんの趣味?」
そう恐る恐る尋ねれば、黒羽は「断じて違う」と真顔で答えるのだ。
黒羽は既にアヴィドから『なにかあったときのため』のアンブラへの処分は任されていると言っていた。ならば、と俺は負けじと黒羽に詰め寄る。
「黒羽さん、お願いします。こんな怪我じゃ、安心して話すこともできません」
「……伊波様、これは貴方のためでもある」
「それは分かりますけど、こんな状態じゃ俺も集中できませんし……」
アンブラの様子からして、全員が敵に見えてるに違いないだろう。怯えてる顔からして何があったのかあまり考えたくはないが、この調子では例え俺でも難航する。
――それに、黒羽が隣にいるとなれば余計アンブラが正直に話してくれるかどうかもわからない。
話によるとどうやら黒羽もアンブラへの事情聴取を行ったらしいからな。
「分かりました」
「伊波様」
「怪我の手当ができないって言うなら、俺とアンブラを二人きりにさせてください」
「少しの間だけでいいので」と答えるよりも先に黒羽が「駄目だ」と答えた。最早即答どころか食い気味ではあったが、語気からして黒羽にとってこちらの方が『重大』のようだ。
「……じゃあ、少しだけでもいいので傷の手当をさせてください」
そうもう一度黒羽を見上げれば、黒羽は片目を伏せるのだ。そして小さく息を吐く。
――溜息?!
「……貴方には敵わないな」
「……っ! ありがとうございます、黒羽さん」
「しかし完治はさせないし、もし少しでも怪しげな動きを見せたら先程も言った通りその場で即罰する」
「聞こえているな、アンブラ――伊波様が優しいお方で良かったな」そう檻の向こう、黙ってこちらのやり取りを聞いていたアンブラに向かって黒羽は言葉を投げかけるのだ。
アンブラは何も答えないが、それでも少しだけホッとしたような顔をしているように見えたのは気のせいではないだろう。
黒羽は宣言通りアンブラの傷の手当を施してくれることになった。
いつの日か俺にくれたあのめちゃくちゃ苦い薬を敢えて使わず、包帯で雑にアンブラをぐるぐる巻きにしていく黒羽。どうやら本当に完治させるつもりはないようだ。
「黒羽さん、これ余計苦しそうに見えるんですけど……?!」
「悪魔相手にはこれくらいで十分だ」
「そうだろう?」とアンブラから手を離した黒羽。黒羽に問い詰められ、顔を青くしながらも口元までも覆っていた包帯を掴んでずらしたアンブラは「……ああ」と掠れた声で答える。
……本当だろうか。
「だそうだ」
「まあ、本人がそういうならいいけど……黒羽さん、ありがとうございます」
なんだかんだ言いつつも、ちゃんと俺のお願いを聞いてくれた黒羽には改めて御礼を口にすれば、黒羽は目を伏せ、答える代わりに一歩俺の後ろに下がる。
どうやらこれは尋問を始めてもいいぞ、ということのようだ。俺は黒羽に小さく頷き返し、そして代わりに一歩前に出る。
懲罰室内、目の前には柱と繋がれたアンブラがいて、そんな彼と向き合うような形になった。
「こうやって現実で会ったのは初めてだな、アンブラ」
そう声を掛ければ、アンブラは俺から目を逸らしたまま「そうだな」と小さく口にした。先ほどから不自然なほどこちらを見ないなと思ったが、どうやらというよりもやはりアンブラは俺の背後にいる黒羽のことを恐れているようだ。
本来ならば二人きりの方が話しがスムーズにできただろうが、黒羽も譲歩はしてくれた。それに黒羽の立場もある、ここはアンブラには我慢してもらうしかない。
「それで、俺と話がしたいって言ったんだよな。俺ならヴァイスのことも話すって……そう聞いてここまで来たんだけど、さっそく聞いてもいいのか? ヴァイスのこと」
あいつとの関係、あいつが今どこにいるのか。そして、何故こんなことをしたのか――アンブラには聞きたいことはたくさんあった。
アンブラに対して怒りを感じてないとなると嘘になるが、この男もこの男でなにかがあったはずだ。まずはそれを聞く、許す許さないはそのあとだ。そう割り切ってアンブラと向き合えば、ちらりとアンブラの目がこちらを向く。そして血色の悪い唇が小さく動いた。
「……ヴァイスは、俺にとって唯一の理解者だった」
「理解者?」
「ああ……お前みたいなやつには理解できないだろうけどな、人間」
そうぽつりとアンブラは口にする。言葉とは裏腹に、その声はどこまでも弱弱しく懲罰房に響いた。
「ヴァイスとはもともと友達だった、ってことか?」
「友達? そんなわけないだろ、あの方はそんな風に俺みたいなやつが気軽に接していいお方じゃない」
お、おかた……。
血相を変えるアンブラに気圧されそうになりながらも、俺はいつの日か出会ったヴァイスのことを思い出していた。お方と呼ばれるような人物ではなかったし、なんならフランクすぎるくらいの人物だった。
「……あの方は、落ちこぼれの俺にも優しくしてくれた。恩師でもある」
今度は恩師ときたものだ。
しんみりと語るアンブラだが、俺はアンブラの口にした「落ちこぼれ」という単語に違和感を覚えた。
「待てよ、アンブラ」
「……なんだよ」
「でも、お前って元々……その、この寮、SSS館の寮生だったんだろ? それってすごいことなんじゃないのか?」
上手い言葉が出てこず、月並みなことを言ってしまうが俺の感じた違和感はそこだった。
この寮生は魔物になかでも特に成績がよかったり、普段の授業態度がいいものだったり所謂上位階級の者しかいないと聞いていた。
ならば、と尋ねればアンブラの表情は陰る。
「……俺は元々Cランクだった」
「え」
「そんな俺がSSSランクまでこれたのも、ヴァイス様の存在があったからだ」
――アンブラ曰く、成績も可もなく不可もなくで周りからつまらないやつとレッテルを貼られて鬱屈とした学園生活を送っていたアンブラ少年。そんな彼の夢の中に、一人の魔術師が現れたという。
姿かたちもわからない、言葉通り靄がかった存在だったが、いつも独りぼっちだったアンブラにとって夢の中で現れるヴァイスの存在はとにかく大きかった。
ヴァイスはアンブラ少年に夢魔としてのコツや、悪夢の見せ方、魔法の基礎だったりいろんなことを教えてくれたという。
そんなヴァイスの期待に応えるために、起きている間はひたむきに勉学に励んだり、時折優秀な者の夢の中に忍び込んでは知識や知恵、次のテストの範囲などを食べて我が物にして成績上位まで上り詰め――そして念願のSSSランクの生徒の仲間入りしたのだという。
そこまで聞けば、それはズルじゃないのか?という部分はありつつも、客観的に見たらひとりの少年を献身的に支えてきた心優しい魔導士の話だ。けれど。俺はすでにヴァイスがどういう人物か知っている。
ヴァイスは、他者を実験道具としか見ていない指名手配犯だ。
「なあ、アンブラ。……お前、ヴァイスとは夢以外で会ったことはあるのか?」
「……ない」
「じゃあ、姿を見たことは……」
「……ないが?」
「だから、俺にヴァイス様のことを聞かれても答えられるわけがないだろ」と、なぜだか寧ろ開き直ってくるアンブラに俺は思わず黒羽を見た。どうやら、黒羽も俺と同じ考えのようだ。
――十中八九、アンブラは捨て駒として利用されたのだろう。
他者の夢に入り込め、更にその相手に悪夢を見せることができるというナイトメアの習性と、周りに頼れる相手がおらず孤立してるというアンブラの境遇をうまく使って。
あくまでも俺の考えすぎだと思いたかった。けれど。
「なあ、アンブラ。夢の中でヴァイスと毎回会ってたんだろ? その夢の中で、俺の夢に入れっていわれたのか?」
「……ああ、そうだよ」
「おかしいとは思わなかったのか? 俺のこと、お前は知ってたんだよな。その、人間だって」
俺に手を出せば処分される。それは地下監獄にいた死刑囚たちならばいざ知らず、普通に優等生として学園生活を送ってきていたアンブラでも流石にそれは耳にするくらいはあっただろう。
それに、このSSS寮にはヴァイスの行方を追っているアヴィドもいたのだ。ヴァイスが極悪人だと知らなかった、或いは考えてなかったという可能性があったということか。
そう恐る恐る尋ねれば、アンブラの顔が更に暗くなっていく。「あのーアンブラさん?」となるべく優しく声を掛けようとした時だった。窪んだその目からポロリと一筋の涙が零れる。
――な、泣いた?!というかもしかしてこれ、俺が泣かせたのか?!
「な、なんで泣いて……」
「わ、分かってる……一度もお会いしたことはなかったし、ご自分のことは全然話してくださらなかったし、いろんな奴らからも言われてきた。お前は都合のいいように使われてるだけだって」
ぼろぼろとその瞳からこぼれる涙に、どうすればいいのかと考えている間に「ぐす……っ、ぐひ……」と本格的にしゃくり上げだしたぞ。
涙、鼻水、その他諸々で顔面をぐしゃぐしゃにさせるアンブラに、俺は地球に残したままのまだ幼い妹たちのことを思い出した。好物のオムライスの中にグリンピースが入っていたことに気付いたとき、双子の妹たちはよくこんな顔をして泣いていた。
今目の前にいるのは妹たちよりも遥かに年上で、おまけに悪魔の男ではあるもののだ。目の前でこんなにずびずびと鼻をすすられてみろ。というか夢魔も泣くのか、と思いながら俺は制服のポケットを探りハンカチを取り出す。
ほんの一瞬、その動作にびくりと震えていたアンブラだったが、そのまま「ほら、泣くなよ」とアンブラの顔を濡らす涙をそっと拭ってやる。
「っ、な、なに……」
「なにって、お前が泣いてるからだよ」
「……っ、」
てっきり「余計なお世話だ」などと振り払われるのではないかと思ったが、アンブラの反応は思ったよりも従順だった」。されるがままに大人しく顔を拭かせてくれるアンブラ。
なんだか犬みたいだな、と思いながらも「落ち着いたか?」とハンカチを離せば、ぐす、とアンブラは鼻を啜り小さく頷き返すのだ。
悪いやつではあるのだが、憎めないというか……頭で理解していながらもヴァイスに従ったアンブラのことを心の底から恨むことはできなかった。
危機感がないと黒羽に怒られそうなので口には出さないでおくが。
「アンブラにとっては、ヴァイスはいいやつだったんだな」
「……っ、お前は……俺の言うことを信じてくれるのか?」
「え? 信じるも何も、嘘吐いてるように見えないし……それに、ここにいない人間に対してそこまで想って泣くナイトメアを疑うことなんてできないだろ」
普通、と言い掛けてここが俺の知る『普通の世界』と違うことを思い出し、口を閉じた。
涙が止まっていたと思っていたアンブラの目がまたじわりと潤み出したが、それを堪えるようにアンブラは唇を噛む。
「……ヴァイス様とは、俺がこっちに戻ってきてから一度もお会いしていない。いつもなら俺が一人のとき、日付が変わるときにいつも声をかけてくださるのに……ここ何日もお声すらも聞けていない」
絞り出すようなアンブラの声が、冷たい懲罰房に響いた。
黒羽の方を見れば、目が合う。「初めて聞いた話だ」と黒羽が小さく俺に耳打ちした。
「なあ、アンブラ……それって」
「……わかってる。ここまで目を掛けてやったというのに、その役目すら果たせなかった役立たずに用はない。
――そういうことなんだろ?」
ヴァイスに用済みと判断された。
それは俺も一瞬考えたが、ヴァイスのことだ。それならば速攻アンブラの口止めに来そうなものだが、今もこうしてアンブラが無事ということはアヴィドたちがいるから手を出せないのか。それとも他に理由があるのだろうか。
……一番最悪なのが、ヴァイスが敢えてアンブラを泳がせている場合だ。
けど、アンブラは自分が捨てられたと思い込んでいる。……同情はするが、逆にこれはチャンスなのではないかと思った。
「……アンブラ、俺はお前の言ってることを信じるよ。ヴァイスが音信不通だってのも。確かに、それじゃあなにも言えないしな」
「……伊波」
「けど、このままじゃアヴィドさんもお前を……その、死刑にするつもりだ。それってお前にとっても最悪なことじゃないのか?」
オブラートに包むか迷ったが、ここは腹を割って話すべきだと想った。
アンブラ自身のこの先に関わる問題だ。静かに尋ねれば、アンブラは目を伏せる。
「……こうなることは分かってたし、失敗したのは俺だ」
「アンブラ、お前はこのままでいいのか? ヴァイスにも会えないままで」
「伊波様」と黒羽の隻眼が咎めるような視線を向けてきた。分かっている、黒羽が言いたいことはそれはもう嫌ってほど理解できた。
この際俺が見せられた悪夢については黒羽やアヴィドたちに嫌ってくらい罰せられているはずだ、ならば俺ができることをするしかない。
縛られたままのアンブラの手を掴めば、その暗い目が見開かれる。
「なあ、アンブラ。俺たちはヴァイスを探してる。アンブラもヴァイスにまた会いたいと思ってる――これって目的が同じだと思わないか?」
「……っ、な、なに……言ってんだよ、お前」
「俺たちに協力してくれないか、アンブラ。……本当にヴァイスがお前を利用するためだけに近付いたのか、直接聞きたいと思わないか」
右往左往、アンブラの視線が揺れる。ただでさえ血の気のない顔が更に真っ白になっていき、涙の次は冷や汗がアンブラの額から滲んだ。ナイトメアは汗も流すのか。
「お、おかしいだろ……なんで、そんな」
「おかしくはないだろ。確かにお前のしたことは悪いことだけど、それを反省して俺に話ししてくれたんだろ?」
「で、でもっ、……お、俺は……」
「アンブラ、お前はこのまま死んでも良いって思ってるのか?」
いつの日か、地下監獄でのやり取りを思い出す。あのとき目の前にいたのは不死でありながらも命を投げ捨てようとした男だ。
けれど、目の前にいるアンブラはやつの疲れ切った目とは違う。諦めた目ではない。まだ納得がいっていない、それでもどうすることできずに現状を受け入れることしかできない目だ。
唇をわなわなと震えさせ、アンブラは目をぎゅっと目を瞑った。そして、声を絞り出す。
「……っ、んなわけ……あるかよ」
「ヴァイスに会いたいか?」
「会いたいに決まってる!」
即答だった。弾かれたように声を上げるヴァイスはそのまま俯く。
「……まだ、お礼すらちゃんと言えてない」
「こんな俺をここまで育ててくれたお礼を」とぽつりと吐き出すアンブラに、俺はああ、と思った。師弟関係というにはあまりにも一方的なものではあるが、そこに確かに絆はあったのだ。
ヴァイスの考えてることはわからないが、その糸はアンブラにとって大きなものだった。
――ならば、これ以上のやり取りは不要だ。
「じゃあ言おうよ、お礼」
そうアンブラの手をぎゅっと握れば、アンブラの目が大きく見開かれる。
「伊波様」
「黒羽さん、アヴィドさんに会わせてもらえるかな。アンブラを解放してもらうように頼みたいんだ」
「伊波様っ」
「……アンブラは大丈夫だよ、もう能力もないんだし――それに、ちゃんとお礼が言える人はいい人だよ」
ああ人ではないか、と思いながらも黒羽とじっと睨み合うような形になる。
そんな中、一人アンブラは「待てよ」と声を上げた。
「なんで、アンタは……そこまで俺に肩入れするんだ? お、おかしいだろ、だって俺……アンタに酷いことしたんだぞ」
言いながら、アンブラの語気が小さくなっていく。
「そっちだって、わかってて俺をわざわざ呼んだんじゃないのか?」
「それは……」
「だから俺は、それに応えたいだけだよ」
――少なくとも、そのための親善大使なのだから。
外から見れば寮内とそう変わらない、そう思ったがやはり実際に収容されているその部屋に踏み込んだ俺はすぐに考えを改めさせられる。
明かりという明かりがないのはやはり、ここに閉じ込められた者を不安にさせるためだからだろうか。薄暗い懲罰房には換気口も見当たらなければ、地下ということもあってか窓もない。ここにいるだけでこの閉塞感と圧迫感で気分が悪くなりそうだった。
地下監獄はまだ広かったが、ここは本当に罰を与えるためだけの部屋という感じがしてなんだかこっちまで嫌な感じだ。表の見栄えはいい分、余計。
「……伊波様がお出でになられたぞ、起きろ」
そんな中、まっすぐにアンブラの牢の前まで進んだ黒羽は鉄製の檻の前で足を止める。その檻にはいかにも頑丈な南京錠がぶら下がった扉がついていた。
黒羽の声に反応するかのように、ピクリと肩を震わせたアンブラ。そして、乱れた前髪の下から覗いた目がこちらへと向けられるのだ。伊波曜、とその唇が動いたような気がした。
それにしても、酷い怪我だ。話には聞いていたが、想像よりもずっと酷かった。ナイトメアがどういう種族なのかわからないが、自己治癒することもできないのだろう。
俺は小声で「黒羽さん」と隣に立つ男に声をかけた。
「なんだ、伊波様」
「話とか、色々聞く前にアンブラの怪我の手当てをしたいんだけど」
「ダメです」
……即答だった。
こちらを見向きもせず断言する黒羽に、文字通り取り付く島もない。
「やっぱり、元気になって能力使われたら厄介だから駄目だってこと?」
「その心配はない、既に能力を無効化するための処置は済んでいる」
「だったら」
「ダメだ」
俺は思わず黒羽をじっと見上げる。薄暗い部屋の中、無言で俺と黒羽は見つめ合った。
「……黒羽さんの趣味?」
そう恐る恐る尋ねれば、黒羽は「断じて違う」と真顔で答えるのだ。
黒羽は既にアヴィドから『なにかあったときのため』のアンブラへの処分は任されていると言っていた。ならば、と俺は負けじと黒羽に詰め寄る。
「黒羽さん、お願いします。こんな怪我じゃ、安心して話すこともできません」
「……伊波様、これは貴方のためでもある」
「それは分かりますけど、こんな状態じゃ俺も集中できませんし……」
アンブラの様子からして、全員が敵に見えてるに違いないだろう。怯えてる顔からして何があったのかあまり考えたくはないが、この調子では例え俺でも難航する。
――それに、黒羽が隣にいるとなれば余計アンブラが正直に話してくれるかどうかもわからない。
話によるとどうやら黒羽もアンブラへの事情聴取を行ったらしいからな。
「分かりました」
「伊波様」
「怪我の手当ができないって言うなら、俺とアンブラを二人きりにさせてください」
「少しの間だけでいいので」と答えるよりも先に黒羽が「駄目だ」と答えた。最早即答どころか食い気味ではあったが、語気からして黒羽にとってこちらの方が『重大』のようだ。
「……じゃあ、少しだけでもいいので傷の手当をさせてください」
そうもう一度黒羽を見上げれば、黒羽は片目を伏せるのだ。そして小さく息を吐く。
――溜息?!
「……貴方には敵わないな」
「……っ! ありがとうございます、黒羽さん」
「しかし完治はさせないし、もし少しでも怪しげな動きを見せたら先程も言った通りその場で即罰する」
「聞こえているな、アンブラ――伊波様が優しいお方で良かったな」そう檻の向こう、黙ってこちらのやり取りを聞いていたアンブラに向かって黒羽は言葉を投げかけるのだ。
アンブラは何も答えないが、それでも少しだけホッとしたような顔をしているように見えたのは気のせいではないだろう。
黒羽は宣言通りアンブラの傷の手当を施してくれることになった。
いつの日か俺にくれたあのめちゃくちゃ苦い薬を敢えて使わず、包帯で雑にアンブラをぐるぐる巻きにしていく黒羽。どうやら本当に完治させるつもりはないようだ。
「黒羽さん、これ余計苦しそうに見えるんですけど……?!」
「悪魔相手にはこれくらいで十分だ」
「そうだろう?」とアンブラから手を離した黒羽。黒羽に問い詰められ、顔を青くしながらも口元までも覆っていた包帯を掴んでずらしたアンブラは「……ああ」と掠れた声で答える。
……本当だろうか。
「だそうだ」
「まあ、本人がそういうならいいけど……黒羽さん、ありがとうございます」
なんだかんだ言いつつも、ちゃんと俺のお願いを聞いてくれた黒羽には改めて御礼を口にすれば、黒羽は目を伏せ、答える代わりに一歩俺の後ろに下がる。
どうやらこれは尋問を始めてもいいぞ、ということのようだ。俺は黒羽に小さく頷き返し、そして代わりに一歩前に出る。
懲罰室内、目の前には柱と繋がれたアンブラがいて、そんな彼と向き合うような形になった。
「こうやって現実で会ったのは初めてだな、アンブラ」
そう声を掛ければ、アンブラは俺から目を逸らしたまま「そうだな」と小さく口にした。先ほどから不自然なほどこちらを見ないなと思ったが、どうやらというよりもやはりアンブラは俺の背後にいる黒羽のことを恐れているようだ。
本来ならば二人きりの方が話しがスムーズにできただろうが、黒羽も譲歩はしてくれた。それに黒羽の立場もある、ここはアンブラには我慢してもらうしかない。
「それで、俺と話がしたいって言ったんだよな。俺ならヴァイスのことも話すって……そう聞いてここまで来たんだけど、さっそく聞いてもいいのか? ヴァイスのこと」
あいつとの関係、あいつが今どこにいるのか。そして、何故こんなことをしたのか――アンブラには聞きたいことはたくさんあった。
アンブラに対して怒りを感じてないとなると嘘になるが、この男もこの男でなにかがあったはずだ。まずはそれを聞く、許す許さないはそのあとだ。そう割り切ってアンブラと向き合えば、ちらりとアンブラの目がこちらを向く。そして血色の悪い唇が小さく動いた。
「……ヴァイスは、俺にとって唯一の理解者だった」
「理解者?」
「ああ……お前みたいなやつには理解できないだろうけどな、人間」
そうぽつりとアンブラは口にする。言葉とは裏腹に、その声はどこまでも弱弱しく懲罰房に響いた。
「ヴァイスとはもともと友達だった、ってことか?」
「友達? そんなわけないだろ、あの方はそんな風に俺みたいなやつが気軽に接していいお方じゃない」
お、おかた……。
血相を変えるアンブラに気圧されそうになりながらも、俺はいつの日か出会ったヴァイスのことを思い出していた。お方と呼ばれるような人物ではなかったし、なんならフランクすぎるくらいの人物だった。
「……あの方は、落ちこぼれの俺にも優しくしてくれた。恩師でもある」
今度は恩師ときたものだ。
しんみりと語るアンブラだが、俺はアンブラの口にした「落ちこぼれ」という単語に違和感を覚えた。
「待てよ、アンブラ」
「……なんだよ」
「でも、お前って元々……その、この寮、SSS館の寮生だったんだろ? それってすごいことなんじゃないのか?」
上手い言葉が出てこず、月並みなことを言ってしまうが俺の感じた違和感はそこだった。
この寮生は魔物になかでも特に成績がよかったり、普段の授業態度がいいものだったり所謂上位階級の者しかいないと聞いていた。
ならば、と尋ねればアンブラの表情は陰る。
「……俺は元々Cランクだった」
「え」
「そんな俺がSSSランクまでこれたのも、ヴァイス様の存在があったからだ」
――アンブラ曰く、成績も可もなく不可もなくで周りからつまらないやつとレッテルを貼られて鬱屈とした学園生活を送っていたアンブラ少年。そんな彼の夢の中に、一人の魔術師が現れたという。
姿かたちもわからない、言葉通り靄がかった存在だったが、いつも独りぼっちだったアンブラにとって夢の中で現れるヴァイスの存在はとにかく大きかった。
ヴァイスはアンブラ少年に夢魔としてのコツや、悪夢の見せ方、魔法の基礎だったりいろんなことを教えてくれたという。
そんなヴァイスの期待に応えるために、起きている間はひたむきに勉学に励んだり、時折優秀な者の夢の中に忍び込んでは知識や知恵、次のテストの範囲などを食べて我が物にして成績上位まで上り詰め――そして念願のSSSランクの生徒の仲間入りしたのだという。
そこまで聞けば、それはズルじゃないのか?という部分はありつつも、客観的に見たらひとりの少年を献身的に支えてきた心優しい魔導士の話だ。けれど。俺はすでにヴァイスがどういう人物か知っている。
ヴァイスは、他者を実験道具としか見ていない指名手配犯だ。
「なあ、アンブラ。……お前、ヴァイスとは夢以外で会ったことはあるのか?」
「……ない」
「じゃあ、姿を見たことは……」
「……ないが?」
「だから、俺にヴァイス様のことを聞かれても答えられるわけがないだろ」と、なぜだか寧ろ開き直ってくるアンブラに俺は思わず黒羽を見た。どうやら、黒羽も俺と同じ考えのようだ。
――十中八九、アンブラは捨て駒として利用されたのだろう。
他者の夢に入り込め、更にその相手に悪夢を見せることができるというナイトメアの習性と、周りに頼れる相手がおらず孤立してるというアンブラの境遇をうまく使って。
あくまでも俺の考えすぎだと思いたかった。けれど。
「なあ、アンブラ。夢の中でヴァイスと毎回会ってたんだろ? その夢の中で、俺の夢に入れっていわれたのか?」
「……ああ、そうだよ」
「おかしいとは思わなかったのか? 俺のこと、お前は知ってたんだよな。その、人間だって」
俺に手を出せば処分される。それは地下監獄にいた死刑囚たちならばいざ知らず、普通に優等生として学園生活を送ってきていたアンブラでも流石にそれは耳にするくらいはあっただろう。
それに、このSSS寮にはヴァイスの行方を追っているアヴィドもいたのだ。ヴァイスが極悪人だと知らなかった、或いは考えてなかったという可能性があったということか。
そう恐る恐る尋ねれば、アンブラの顔が更に暗くなっていく。「あのーアンブラさん?」となるべく優しく声を掛けようとした時だった。窪んだその目からポロリと一筋の涙が零れる。
――な、泣いた?!というかもしかしてこれ、俺が泣かせたのか?!
「な、なんで泣いて……」
「わ、分かってる……一度もお会いしたことはなかったし、ご自分のことは全然話してくださらなかったし、いろんな奴らからも言われてきた。お前は都合のいいように使われてるだけだって」
ぼろぼろとその瞳からこぼれる涙に、どうすればいいのかと考えている間に「ぐす……っ、ぐひ……」と本格的にしゃくり上げだしたぞ。
涙、鼻水、その他諸々で顔面をぐしゃぐしゃにさせるアンブラに、俺は地球に残したままのまだ幼い妹たちのことを思い出した。好物のオムライスの中にグリンピースが入っていたことに気付いたとき、双子の妹たちはよくこんな顔をして泣いていた。
今目の前にいるのは妹たちよりも遥かに年上で、おまけに悪魔の男ではあるもののだ。目の前でこんなにずびずびと鼻をすすられてみろ。というか夢魔も泣くのか、と思いながら俺は制服のポケットを探りハンカチを取り出す。
ほんの一瞬、その動作にびくりと震えていたアンブラだったが、そのまま「ほら、泣くなよ」とアンブラの顔を濡らす涙をそっと拭ってやる。
「っ、な、なに……」
「なにって、お前が泣いてるからだよ」
「……っ、」
てっきり「余計なお世話だ」などと振り払われるのではないかと思ったが、アンブラの反応は思ったよりも従順だった」。されるがままに大人しく顔を拭かせてくれるアンブラ。
なんだか犬みたいだな、と思いながらも「落ち着いたか?」とハンカチを離せば、ぐす、とアンブラは鼻を啜り小さく頷き返すのだ。
悪いやつではあるのだが、憎めないというか……頭で理解していながらもヴァイスに従ったアンブラのことを心の底から恨むことはできなかった。
危機感がないと黒羽に怒られそうなので口には出さないでおくが。
「アンブラにとっては、ヴァイスはいいやつだったんだな」
「……っ、お前は……俺の言うことを信じてくれるのか?」
「え? 信じるも何も、嘘吐いてるように見えないし……それに、ここにいない人間に対してそこまで想って泣くナイトメアを疑うことなんてできないだろ」
普通、と言い掛けてここが俺の知る『普通の世界』と違うことを思い出し、口を閉じた。
涙が止まっていたと思っていたアンブラの目がまたじわりと潤み出したが、それを堪えるようにアンブラは唇を噛む。
「……ヴァイス様とは、俺がこっちに戻ってきてから一度もお会いしていない。いつもなら俺が一人のとき、日付が変わるときにいつも声をかけてくださるのに……ここ何日もお声すらも聞けていない」
絞り出すようなアンブラの声が、冷たい懲罰房に響いた。
黒羽の方を見れば、目が合う。「初めて聞いた話だ」と黒羽が小さく俺に耳打ちした。
「なあ、アンブラ……それって」
「……わかってる。ここまで目を掛けてやったというのに、その役目すら果たせなかった役立たずに用はない。
――そういうことなんだろ?」
ヴァイスに用済みと判断された。
それは俺も一瞬考えたが、ヴァイスのことだ。それならば速攻アンブラの口止めに来そうなものだが、今もこうしてアンブラが無事ということはアヴィドたちがいるから手を出せないのか。それとも他に理由があるのだろうか。
……一番最悪なのが、ヴァイスが敢えてアンブラを泳がせている場合だ。
けど、アンブラは自分が捨てられたと思い込んでいる。……同情はするが、逆にこれはチャンスなのではないかと思った。
「……アンブラ、俺はお前の言ってることを信じるよ。ヴァイスが音信不通だってのも。確かに、それじゃあなにも言えないしな」
「……伊波」
「けど、このままじゃアヴィドさんもお前を……その、死刑にするつもりだ。それってお前にとっても最悪なことじゃないのか?」
オブラートに包むか迷ったが、ここは腹を割って話すべきだと想った。
アンブラ自身のこの先に関わる問題だ。静かに尋ねれば、アンブラは目を伏せる。
「……こうなることは分かってたし、失敗したのは俺だ」
「アンブラ、お前はこのままでいいのか? ヴァイスにも会えないままで」
「伊波様」と黒羽の隻眼が咎めるような視線を向けてきた。分かっている、黒羽が言いたいことはそれはもう嫌ってほど理解できた。
この際俺が見せられた悪夢については黒羽やアヴィドたちに嫌ってくらい罰せられているはずだ、ならば俺ができることをするしかない。
縛られたままのアンブラの手を掴めば、その暗い目が見開かれる。
「なあ、アンブラ。俺たちはヴァイスを探してる。アンブラもヴァイスにまた会いたいと思ってる――これって目的が同じだと思わないか?」
「……っ、な、なに……言ってんだよ、お前」
「俺たちに協力してくれないか、アンブラ。……本当にヴァイスがお前を利用するためだけに近付いたのか、直接聞きたいと思わないか」
右往左往、アンブラの視線が揺れる。ただでさえ血の気のない顔が更に真っ白になっていき、涙の次は冷や汗がアンブラの額から滲んだ。ナイトメアは汗も流すのか。
「お、おかしいだろ……なんで、そんな」
「おかしくはないだろ。確かにお前のしたことは悪いことだけど、それを反省して俺に話ししてくれたんだろ?」
「で、でもっ、……お、俺は……」
「アンブラ、お前はこのまま死んでも良いって思ってるのか?」
いつの日か、地下監獄でのやり取りを思い出す。あのとき目の前にいたのは不死でありながらも命を投げ捨てようとした男だ。
けれど、目の前にいるアンブラはやつの疲れ切った目とは違う。諦めた目ではない。まだ納得がいっていない、それでもどうすることできずに現状を受け入れることしかできない目だ。
唇をわなわなと震えさせ、アンブラは目をぎゅっと目を瞑った。そして、声を絞り出す。
「……っ、んなわけ……あるかよ」
「ヴァイスに会いたいか?」
「会いたいに決まってる!」
即答だった。弾かれたように声を上げるヴァイスはそのまま俯く。
「……まだ、お礼すらちゃんと言えてない」
「こんな俺をここまで育ててくれたお礼を」とぽつりと吐き出すアンブラに、俺はああ、と思った。師弟関係というにはあまりにも一方的なものではあるが、そこに確かに絆はあったのだ。
ヴァイスの考えてることはわからないが、その糸はアンブラにとって大きなものだった。
――ならば、これ以上のやり取りは不要だ。
「じゃあ言おうよ、お礼」
そうアンブラの手をぎゅっと握れば、アンブラの目が大きく見開かれる。
「伊波様」
「黒羽さん、アヴィドさんに会わせてもらえるかな。アンブラを解放してもらうように頼みたいんだ」
「伊波様っ」
「……アンブラは大丈夫だよ、もう能力もないんだし――それに、ちゃんとお礼が言える人はいい人だよ」
ああ人ではないか、と思いながらも黒羽とじっと睨み合うような形になる。
そんな中、一人アンブラは「待てよ」と声を上げた。
「なんで、アンタは……そこまで俺に肩入れするんだ? お、おかしいだろ、だって俺……アンタに酷いことしたんだぞ」
言いながら、アンブラの語気が小さくなっていく。
「そっちだって、わかってて俺をわざわざ呼んだんじゃないのか?」
「それは……」
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――少なくとも、そのための親善大使なのだから。
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