馬鹿ばっか

田原摩耶

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酔狂ゲーム

03

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 ――学生寮・食堂。
 時間が時間だからか、食堂内は私服制服の生徒で賑わっている。さっさと夕食を取った俺たちは、岩片のいう親衛隊候補の生徒を探すことに専念した。
 やはり色々な意味で目立つ岩片と行動をすると突き刺さる視線が痛く感じたが、今に始まったことではない。それに、恐らく視線には別の理由もあるだろう。
 とにかく、さっさとそのクラスメートと接触して場所を移動した方がいいかもしれない。思いながら俺は岩片の言うクラスメートを探すが、それらしき生徒は見当たらない。
 岩片曰く普通の生徒というのだが場所が場所だからか、どこを見ても髪の色がカラフルだったり普通そうなやつがいてもどこかしら改造制服やら派手な私服やらで完全に普通と呼べるようなやつはいない。

「なあ岩片、他に特徴とかさぁ……」

 あまりの見つからなさに空腹が限界に近付いてきた俺はそう岩片の後ろ姿に声を掛けようとしたときだ。
 不意に、側を通りかかった生徒に肩をぶつけてしまう。

「あ、わり……」

 そして、慌てて振り向きその生徒に声をかけようとすれば、次の瞬間ガランガランの音を立てなにかが床の上に落ちた。どうやらぶつかった拍子に生徒の手から持っていた空の食器が離れたようだ。
 幸い衝撃に強い素材だったようで壊れはしなかったが、それでも足を止めずにはいられない。

「あっ、ご、ごめんなさいっ」

 そう情けない声を上げながらわたわたとその場に座り込むその気が弱そうな生徒。俺の足元に転がっていた食器を拾い上げた俺は、「はい」と言いながらそれを男子生徒に渡す。

「あっありがとうございます……って、あれ、尾張君?」

 全ての食器を拾い上げ、そう恐る恐る俺を見上げてくるその生徒はこっちを見るなり少し驚いたような顔をした。

「どういたしまして」

 そう微笑み返しつつも『誰だっけこいつ』と見覚えがない男子生徒の記憶を呼び起こそうとした時だ。

「おい、なにやってんだよハジメ……って、ああっ」

 いつまで経ってもやってこない俺が気になったのか、近付いてきた岩片は俺の側にいるその男子生徒を見るなりそう声を上げる。
 ――次はなんなんだ。
 そう騒ぐ岩片の方に目を向けたとき、側の男子生徒はやってくる岩片を見るなり「ひぃっ」と声を上げる。
 お互いに顔を合わせ反応する二人に、俺は直感でこの薄い顔の男子生徒が親衛隊候補だと理解した。

「じゃ……じゃあ、俺はこれで」
「ハジメ! そいつだそいつ! さっさと取っ捕まえろ!」

 見事に二人の声が重なる。危険を察知したのか、そそくさと逃げ出そうとする男子生徒。
 出来ることなら一生徒のために見逃して上げたいが、岩片から命令が入った今それはできない。

「わかったからでけー声出すなって」

 そう岩片を叱りつけながら俺は逃げ出す直前の男子生徒の腕を掴んだ。
 男子生徒の方から小さな舌打ちが聞こえてくる。そして、そのまま掴んだ腕を振り払われそうになった。
 細身な見た目に比べて結構力が強い。けど、力比べなら俺の方が上だ。
 必死に抜け出そうとする骨っぽい手首を掴んだまま一気に捻り上げれば、男子生徒が小さく呻き声を漏らす。

「わりーけどさ、ちょっといいかな。こいつが話あるんだってよ すぐ終わるからさ、な?」

 もう片方の腕を後ろ手に掴み、完全に男子生徒を拘束した。

 ◆ ◆ ◆

 ――学生寮、食堂。
 四人用のテーブルには俺と岩片そして親衛隊候補であるあの男子生徒が向かい合うように座る。
 なんか三者面談みたいだな。なんて思いつつ、俺は黙り込む目の前の一般的な男子生徒に目を向ける。
 名前は岡部直人。
 暗めの茶髪とどこか下がり気味な眉のせいか全体的に気弱そうな印象を覚えた。顔立ちは中の中で岩片の食指が動かないレベル。しかし同じAクラスということを考えればそれなりの実力はあるようだ。
 まあ、こんな不良高校のAクラスレベルなんて一般の平均ぐらいなのだろうが。事実、あまり勉強が得意ではない俺がAクラスになるくらいだからな。

「あの……話ってなんですか?」

 岡部直人は正面に座る俺たちを見上げながらそう恐る恐る尋ねてくる。

「ん、んあほほほほはんはへほは」
「岩片、口ん中のもの飲み込んでから喋ろよ」
「ん。……んで、それのことなんだけどな」

 訝しむような岡部の前、ごくりと飲み込んだ岩片はそう話を切り換える。どうやら今のが最後の一口だったようだ。岩片の皿の上は既に平らげられていた。早い。

「これ、返すよ」

 そう言って取り出したのは、部屋で岩片が見せてくれたあのゲーム機だ。
 確か、今朝のSHRのとき岩片が隣の席の岡部からカツアゲしたものだ。

「もういいんですか?」
「充電なくなっちゃったし」

 充電があれば返さないと遠回しに言っている岩片に岡部はなにか言いたそうな顔をして「……ああ、そう」と呟く。
 なかなか岩片のような面倒な人間の扱いに慣れているようだ。深く突っ込まず、岩片からゲーム機を受け取った岡部はどこかうんざりしたような顔のまま制服に仕舞う。

「すっげー面白かったよ、それ。俺あんまそういうのしたことなかったんだけど感動しちゃった。直人、お前ゲームとか好きなの?」
「別に、好きって程好きではないですけど……ほかにやることがないから」
「へぇ。じゃあやっぱ色々やってんの?」
「まあ、はい。……そうなりますね」

 やけにゲームの話題に食い付く岩片。
 さっさと本題に入ればいいのに、と思ったがもしかしたら岡部の警戒を解こうとしているのかもしれない。
 相変わらずどこか勘繰るような目をした岡部だったが、返事をしてくれるだけましな方なのだろう。その返事すらもなんだか無難なものだが。

「なんかオススメある? 俺ハマっちゃったからさあ、もっと教えて欲しいな。ああいうやつ」
「……オススメですか?」
「そ、直人が好きなやつとかあるだろ?それの中に入ってるアクション系とか俺結構好き」
「あ……そうなんですか? 俺も、これ気に入ってるんですよ」

 なるほど、相手の趣味に合わせて心を開かせるつもりか。相変わらず口だけは達者な岩片の話術にハマってしまったらしい岡部は、ゲーム片手に目を僅かに輝かせる。
 岩片のやつ、オチが決まっているゲームなんてつまらないとか偉そうなこと言ってたくせにどんだけぶりっ子してんだよこいつ。
 好きなことの話になると興奮するのか、先程に比べて生き生きしだした岡部とニコニコと人良さそうに笑う岩片たちを横目に俺は夕食を進める。

「その……岩片君がいいなら、俺が持ってるのいくつか貸しましょうか?」
「まじ? いいの?」
「はい。あ、迷惑ですか?」
「ううん、まじ嬉しい。じゃあ、気が向いたときでいいから貸してくれよ」
「はい、わかりました」

 まじですか。こいつに貸したら二度と返ってこないぞ。よっぽど友達がいないのかそれとも趣味の合う友人が欲しかったのか、先程まで明後日の方角を見詰めていた岡部の目は生き生きしてきた。
 もしかしたら周りが見るからに不良ばかりだったから地味仲間同士なにか通じ合うものがあるのかもしれない。いや、岩片はぶってるだけか。
 とにかく、まんまと岩片の思う壺にハマっている岡部に同情せずにはいられなかった。

「いやーよかった、直人みたいないいやつが同じクラスにいて。正直他のやつら皆なんか不良みたいですっげー怖くてさあ。なあ、ハジメ」

 まさかここで俺に話を振るか。小さく顎をしゃくり同意しろと威圧してくる岩片に、俺は「確かに絡みづらいよな」と笑う。我ながらよく機転が利いたと思った。きっと岩片と行動してるからだろう。

「だよな。直人がいてくれて安心したよ」
「……確かに、うちの高校は結構あれな人多いですね。あ、俺も岩片君みたいな子が転校してくれて嬉しいですよ」

 そして、慌ててそう恥ずかしそうに笑う岡部。
 おいおいあんま岩片持ち上げんなよこいつが調子に乗り出すだろ。

「なに? それって岩片だけなの?」
「え? あ、も……勿論尾張君もですよ」

 岡部の目を見据えそう笑いかければ岡部は視線を泳がせ、戸惑うよりに俯く。
 どうやら俺にはまだ馴れていないようだ。かあっと顔を赤くさせる岡部は人見知りか赤面症を患っているのかもしれない。
「やった」と笑いながらちらりと岩片に目を向ければ、岩片がなにか言いたそうにこちらを見てくる。
「いくら焼き餅妬いたからって俺の邪魔すんなよ」「妬いてねーよサポートしてやってんだよ」そう視線で会話した俺たちは暫く見詰め合い、ふんと顔を逸らした。
 そして、暫く岩片と岡部はなにやらゲームの話で盛り上がっていた。というより岡部が荒ぶっていた。
 結構ヲタク肌なのかなこいつなんて思いながら、いつまでも親衛隊のことを口にせずただ岡部の話に相槌を打つ岩片に『いつになったら申し出るのだろうか』と思いながら夕食を済ませる。
 結局、最後まで岩片は親衛隊の話題を出さなかった。

「じゃあ、今から俺の部屋来ませんか?」

 食後、きゃっきゃきゃっきゃはしゃいでいた岡部は皿を片付ける俺を他所にそう岩片に持ち掛ける。その目に俺は映っていない。
 別に興味を持ってほしいわけではないが、ここまで岩片になつくとは心配せずにはいられなかった。

 食堂前。賑わう食堂を後にした俺と岩片はその岡部の一言に目配せをする。
 そして、すぐに岡部の方を向いた岩片は申し訳なさそうな顔をした。

「あーわり、俺ら部屋の荷物片付けないと行けないからさ。また今度でいいかな」
「……片付けですか」

 まさか断られると思ってなかったようだ。申し訳なさそうに謝る岩片に岡部は寂しそうな顔をする。
 そして「俺は別に大丈夫ですよ」と慌てて笑みを浮かべた岡部。垂れがちな眉のせいか、どうやってもしょんぼりしてるようにしか見えない。

「悪いな岡部。明日には遊べるよう済ませておくからさ」

 昨日の内に済ませた部屋の片付けをわざわざ理由に引き出してまで岡部の誘いを断るにはなにかわけがあるのだろう。
 機転が利き、尚且つ賢い俺はそう岩片に話を合わせることにした。やっぱり俺にはまだ心を開いてないらしい岡部はぎこちなく「はい」と頷く。
 積極的な方だが、一度断られるとすっぱり諦める性格をしているようだ。岡部はそれ以上追求するような真似はしてこなかった。

「……あ、そうだ。もしよかったら部屋まで一緒にどうですか? その、迷惑でしたら断ってくれてもいいですから」

 ふと、そう岡部は思い付いたように提案してくる。相変わらずどこまでも腰が低い。

「まじ? 全然迷惑じゃねーよ! 俺たち両方方向音痴だからさ、そういうのまじ嬉しいし」

「なあハジメ」そうこちらに同意を求めてくる岩片にうんうん頷けば、岡部はほっとしたような顔をして「ならよかった」と頬を弛ませた。
 俺まで方向音痴扱いされてるのは気に入らなかったが、まあいい。
 岡部の好意に甘え、俺たちは自室へと向かう。




「確か、ここであってますよね」
「ああ、そうそう。ここだよここ、わざわざありがとな!」
「いえ、俺にはこれくらいしか出来ることがありませんので」

 そう笑う岡部に、「まあな」と口を開く岩片の頭を慌てて叩いた。
 どうやらギリギリ聞き取れなかったようだ。せっかくいい感じになっていたのにも関わらずボロが出てきた岩片に冷や汗を滲ませる。

「んじゃ、俺たちは帰るから。岡部も早く帰れよ」
「あ、はい。それもそうですね……じゃあ俺はこれで失礼させていただきます」

 ここはさっさと別れた方がいいだろう。そう判断した俺が話を切り上げようとするば、岡部は嫌な顔をするわけでもなくそう納得したように頷いた。

「じゃ、また明日なー」

 そのまま踵を返し、来た道を戻っていく岡部を見送る岩片は言いながらぶんぶんと手を振る。
 そして、その後ろ姿が見えなくなったのを確認し、俺たちは部屋に戻った。

「よし、一人目ゲットー」

 部屋に入るなり、そう言いながら岩片はソファーの上に飛び込む。そのまま跳ね返って床にずり落ちていた。ざまあみろ。

「親衛隊ってまだ岡部承諾してないじゃん」
「いちいち細かいこと気にすんなよ。あれはもうなったも同然だって」

 なにを言い出すかと思えば本当になにを言ってるんだ、こいつは。再びソファーにしがみつくように座り直す岩片に俺は目の前のやつがアホかバカに見えてきた。

「なんだよ、その目は。興奮するだろ」
「いやだってまじでちょっと意味わかんなかったからさ。いつも興奮してるやつがなに言ってんだよ」

「お前超俺のこと見てんじゃんストーカーかよ」とか言い出す岩片。否定してくれ。

「俺、親衛隊と友達って同じだと思うんだよね」
「なんだよいきなり」
「だってさあ、都合がよくて利害無しに守ってくれるってとことか一緒じゃん? だから、岡部はほっといても俺の味方になるよ」
「そうか? 確かに岩片になついてたけど、それならさっき一緒に岡部の部屋いっときゃよかったじゃん」
「わかってないなあ、物足りないくらいの関係を維持して相手が折れて主導権をむしり取るまでは我慢しなきゃなんねーんだよ、こういうのは」

「駆け引きの基本だろ」そうせせら笑う岩片に、ああそう言えばこういうやつだったなと再確認する。
 岩片と話していたときの岡部の楽しそうな顔を思い出してしまい、なんだか同情せずにはいられない。

「ま、あの調子なら大丈夫だろう。取り敢えず二人目だな」
「あ、もしかしてこれってアレ? 目指せ友達百人的なノリ?」
「んなわけねーだろ」

 ですよね、流石にそんなセフレ探しより無謀なことしませんよね。

「目指せ下僕百人だ」

 もっと酷かった。

「ま、そういうことだから岡部のことは気にすんなって」

 友人を下僕宣言して気にするなと言う方が無理な話なのだが、確かに岡部のことに関しては岩片に任せた方が良いだろう。
 心配だけど、残念ながら岡部がなついているのは岩片だ。
「はいはい」と適当に答えながら俺はベッドに腰を下ろす。

「そういや、岩片お前もう一人候補いるとか言ってたよな」

 そう尋ねれば、岩片は「ん? あー言った言った」となんとも歯切れの悪い返事を返してくれた。

「そっちの方はどうなの? 俺まだなんも聞いてねーけど」
「どうっていうか、ま、なんとかなるみたいな」
「なんだよそれ」
「ハジメは気にしなくていいんだよ」
「またそれかよ。俺やることねーじゃん」
「なに? お前俺に奉仕したくてしたくて仕方がない口か?」

 落胆する俺に、にやにやと口許に下品な笑みを浮かべる岩片。こいつが言うと下ネタにしか聞こえないのは何故だろうか。

「そう命令してきたのはどこのどいつだっての」
「まあ、確かにな。言ったの俺だわ。でも今んところハジメ君にやってもらうことねーな」

 そう続ける岩片に、なんだか肩透かし食らったような気分になりながらも俺は「了解」と呟いた。
 命令されて喜ぶような性的嗜好をしてるわけではないが、なんとなく腑に落ちない。が、まあ平和が一番だ。

「拗ねんなよ。なんかあったらすぐ頼むからさ、そんときはよろしくな」
「あんま無茶なことすんなよ」
「心配してくれてんの? 可愛いやつだな」
「お前が無茶したらその反動が俺にくるんだよ」

 相変わらずのにやけ面に笑みを引きつらせれば、岩片は「素直じゃねえな」と肩を竦めた。俺からしてみれば岩片の思考回路がひねくれすぎているようにしか感じないわけだが。

「まあ、そういうわけだからハジメは他の候補見付けとけよ」
「俺がか?」
「勿論、どうせ暇なんだろ」

 いやまあ確かに暇かもしれないけど。探すのが岩片の友達になれそうで尚且つある程度喧嘩出来るような相手なんてそういないぞ。
 早速無理難題を吹っ掛けられ狼狽える俺。そこまで考えて、ふと今朝絡んできた三年の変人眼鏡・五条祭のアホ顔が脳裏を過る。……いや、あいつは無しだな。無しだ。
 一番岩片と一緒にさせたくないタイプだ。

「ハジメ、すごい顔になってるけどなんか心当たりがあるのか」

 そしてこういうときに限ってなんでこいつは悟るんだ。

「全くない」

 そう断言する俺は、僅かに顔を青くさせながらぶるぶると首を横に振る。

「なんだ、変なやつだな」

 そしてそんな俺に対し頬を弛ませる岩片はそう笑う。残念だがお前だけには言われたくない。

「取り敢えず、明日にでも彩乃に詳しい話聞きに行くか」
「岩片がか?」
「なんだよ、その目は」
「……いや、なんか岩片と五十嵐って相性悪そうじゃん」

 というか寧ろ五十嵐の方が岩片のことをよく思ってなさそうだ。
 今回はゲームのターゲットということで五十嵐が手を貸してくれているが、それがなければきっと五十嵐は岩片を邪険にしてるだろう。というか既にしてそう。

「バカだなー体の相性は抜群かもしれないだろ」
「やめろ、うっかり想像しただろ」
「本当お前はスケベだな、ハジメ」
「そのおっさんみたいな言い方やめろ」

 想像は想像でも返り討ちに遭ってボコられてる岩片のだけど。冷やかすように笑う岩片に若干ムカつきつつ、「とにかく」と俺は切り換える。

「五十嵐と話すときは俺呼べよ」
「はいはい、わかってるって。もうハジメったら心配性なんだから」

 俺の言葉にヘラリと笑う岩片は、軽薄な調子で続けた。本当にわかってるかどうかわからなかったが、岩片は信頼関係に響くような真似をしない。
 俺に無断で行動するようなやつではないとわかってはいたが、やはり心配だ。それに、岩片の言っていたもう一人の親衛隊候補のことも気になる。先ほどは上手くかわされてしまったが、念のため気にしておいた方がいいかもしれない。
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