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第三章『わくわくお料理教室』
01
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「ふっふっ膨れ狸の内臓がーガースが溜まって大爆発~~」
「おい、なんだよその気持ちの悪い歌」
「俺が作った歌~~。テンションが上がったら歌うんだよねえ、これ」
「どうせならもっとましなの作れよ。テンション下がるだろ」
「ええ~~?俺、宰と一緒になれてすげ~嬉しいよ~?」
「……」
いいながら、伸びてくる手に首筋をなぞられた。全身に鳥肌が立つ。
咄嗟に振り払えば、木賀島は「ふふっ」と笑うばかりで。
本当、なんでこんなことになってしまったのだろうか。
木賀島と組みたくなかった。意味が分からないところも話が通じないところも原因の一つだが、大きな要因はこれだ。
「本当、宰って可愛い反応するよねえ~」
「昔と変わんない」そう、耳に吹掛けられる息。
少しはましになってるだろうと油断していた俺だったが、スキンシップというには些か気色の悪いそれに我慢していた頭の中のどっかがブチ切れそうになる。
木賀島は手癖が悪い。
そりゃもう、目の前に何かがあったらすぐ触ろうとする悪ガキ並に人間がいれば当たり前のように手を出す程だ。
中学の時、男子校だというのに当たり前のように同級生から始まり下級生、挙句の果てに上級生から新任教師まで食い散らかしていたというのは噂でもよく聞いていた。
それだけでも俺にとってはなるべく関わりたくない人種なのだが、あろうことか二年の時同じクラスになったことを切っ掛けによく絡まれるようになったのだ。
「ねえねえ~、卒業してからもずっと陽太とまだつるんでたの?」
「お前に関係ねえだろ」
「え~~?なんかそれって冷たくねえ?俺、卒業してからもずっと宰のこと覚えてたのにさぁ?」
その割には会おうとも連絡も寄越そうともしなかったくせに。
その場限りの甘い言葉を吐いて、相手の気分を良くして拒めない状況まで持ち込む。それが木賀島のやり口だということもわかってる。
「いいからさっさと出口探せよ」
「そんなにここから出たいの?」
「当たり前だろうが!何言って……」
言いかけて、肩を掴まれる。
咄嗟に逃れようと振り払おうとするが、掴む指先には更に力が加えられ。
ダンッ!と、叩きつけるように壁に押し付けられ、その衝撃に呻き声が漏れてしまう。
「おい、木賀じ……」
ま、と名前を呼ぼうとしたが、その先は言葉にならなかった。
物理的に唇を塞がれたせいで。
「っ、ふ、……ッぅ……!」
一瞬、理解に遅れた。
すぐ目の前には木賀島の目があって、塞がれた唇に濡れた舌が押し付けられる。
ひやりとした金属のピアスの感覚に目を見開いたとき、こじ開けるようにして半ば強引に舌が入り込んできた。
「……ッ」
見境も節操もないやつだとは思っていたが、ここまでとは。
音楽室からそう離れていない薄暗い廊下の中。
覆いかぶさり、唇を貪ってくる木賀島に我慢できず、俺はその脛を思いっきり蹴り上げる。
「ッ、あいってぇ~~。ちょっと、何すんのさ?」
離れる唇。その隙を狙って、俺は目の前の長身を思いっきり突き飛ばした。
「うおっとぉ」となんとか立ち留まる木賀島だが、それだけで気紛れにキスなんぞされた俺の気が収まるわけがなくて。
「てめえ、ぶっ殺されてぇのかッ」
胸倉を思いっきり掴み、そのまま木賀島をぶん殴ろうと拳を握りしめるが、その手は受け止められてしまう。
「震えちゃって、か~わい~」
そして、そのまま俺の拳を手で包んでは笑うやつにもう片方の拳をのめり込ませる。
今度は綺麗にハマった。
「いってぇ~!もう、何すんだよ~!まじで殴らなくてもいいじゃん~~!」
「お前、何にも変わってねえのな!」
「なにそれえ、褒めてんのぉ?」
「呆れてんだよッ!」
殴られても尚にやにやと笑う木賀島に嫌気が差す。
こんな状況下で、いや、こんな状況下だからか、いつもと変わらない木賀島が羨ましくも腹立たしい。
「……でも、やっぱラッキー」
ぽつりと呟くそいつに、「んだと?」と眉間を寄せた時。
脛を擦りながら、木賀島は笑う。
「だってさ、こんな状況なかなか無いし~?スリルがあって楽しいじゃん?」
「お前なぁ……!」
「おまけに、邪魔な陽太もいねえし?」
そう蛇のように目を細め木賀島の笑顔にはただただ不快感が募るばかりで。
あの時からなにも変わっていない。俺も、こいつも。
「……ッ、てめぇ……!」
「ん?また殴んの~~?別にいいけどぉ、顔はあんまやめてよねえ」
小馬鹿にしたような笑い方。
周子がこいつに関わろうとしないのも無理がない。俺だって、虫唾が走る。
「あれ、どこいくの?」
「お前のいないところだよ!」
「あーダメなんだよぉ、単独行動。さっきあれ程言われたのにさぁ、いけないんだ~~」
「知ったことか!」
そう、背中を向けたとき。肩を掴まれる。
「あのさ、なんで二人一組になったと思う?」
「はぁ?」
「探索なら全員ばらけた方が効率いいのにねえって話」
「相互監視だよ」と、薄い木賀島の唇が動いた。
「お互いが勝手なことをしないように、お互いに監視するんだ~~」
「……」
「宰がちゃんと見張ってないと、俺、食糧見付けたら独り占めしちゃうよぉ?」
遠回しに、逃げるな、と言ってるのだろう。どこまでも人の神経を逆撫でするやつだ。
舌打ちをした俺は、木賀島の手を振り払った。だけど、今度は逃げなかった。
ここまで挑発されて、背中を向けてたまるか。
やつの掌に転がされていると分かったけど、それでもこいつの好き勝手にされるのはもっと癪で。
「さっすが、宰~。俺、宰のそういうところ大好きだよ?」
「俺は嫌いだ」
とにかく、さっさと食糧なり出口なりを見つけ出すために校内を徘徊する俺たちだったが……。
「でも、本当宰色っぽくなったねぇ~。彼女出来たぁ?」
「……」
「あ、無視ってことはいないんだ~?だろうねぇ、宰が誰かに入れ込むなんて考えられないしぃ~~?」
「……」
無視し続けても一人でべらべら喋る木賀島に、元々あまり気が長い方ではない俺の我慢の緒はすでに限界に近い。
「でも、本当宰いて良かった~。他の奴ら変なのばっかじゃん?宰ならほら、抱いた時腕にすっぽり納まるくらいだしさぁ。可愛げもねーデカブツばっかじゃ、まじ萎えるしねえ~~?」
その木賀島の口から出た言葉に、思考が停止。
次の瞬間沸騰したマグマのような怒り殺意諸々が俺の中で爆発した。
「誰がチビだッ!」
そう、脊髄反射で木賀島の胸倉を引き寄せたとき。木賀島は楽しそうにせせら笑う。
「あ、やっと話してくれた~」
「ふざけんじゃねえ、てめえらが勝手にデカくなってんだろうがッ!俺は普通だッ!」
「あっはっは、やっぱ気にしてるんだ?可愛い?」
「てめえ、まじで殺すぞッ」
「え~?ほんとに~?やったぁ~。なら、俺、腹上死ってやつ憧れてたんだ~」
「……ッ、……ッ!」
ムカつきすぎて言葉すら出なかった。
昔から、縦ばかり成長した陽太がいつも隣にいたおかげで周りから小さいだとか低いだとか影で言われ続けてきたが、そもそも他の奴らがデカすぎるのだ。
俺は至って平均の身長である。
あるはずなのに、性格も頭もぱっぱらぱーのくせに見た目ばかりは八頭身という俺の理想的な体型の木賀島が目の前にいるせいか、余計、自分が惨めになってくる。
見下してくる流し目がただただ腹が立って。
「……ッ、くそ」
「あれ?どこいくのぉ~~?」
「探索だッ!お前と話てても時間の無駄だからな」
「え~?せっかく身長の伸ばし方教えてあげようかと思ったのにぃ~~」
必死に自分を宥めながら、俺は視界に入った扉に手を掛けた。開いた瞬間、食欲を擽る匂いが部屋の中から溢れる。
咄嗟に、扉の傍に掛かった教室名を確認する。
『科学室』
そう書かれたプレート。
再度、扉の外から科学室内を確認した俺は自分の目を疑った。
科学室の実験台の上、ぞろぞろと並べられた七人前の食事。
それらは全て内容が違う。
和食定食もあれば、中華もあり、その中には食事というよりデザートと言った方がいいのではないのかというくらい生クリームを塗りたくったケーキまで様々だ。
そして、その中には俺の好物であるステーキがあるではないか。
一瞬、固唾を飲んだ俺だが、流石にここで料理に飛び付くほど愚かではない。
プレートの上のそれらは湯気立っており、まだ用意されて間もないものだというのは見ての通りだった。
考えられるのは、何者かが用意したということだ。
それも、この監禁施設を用意した関係者以外他にない。
一先ず、ここは一度音楽室に戻って報告するべきだろう。
罠であるのは一目瞭然だし……。
「うわ~い!ケーキだぁ~~!」
と、言った傍から目を輝かした木賀島は科学室へと駆け込んだ。
「っおい!馬鹿ッ!」
釣られて、その服を掴んで引き摺り戻そうと手を伸ばした俺も、科学室に足を踏み入れてしまう。そのとき、足元でカチリと音がした。
次の瞬間、ガシャン!と音を立て、頭上から檻が落ちてきた。
見事、料理が並ぶ実験台の前。
三帖程の広さはあるものの、空からいきなり現れた四方を遮る鉄枠はどうみても檻で。
どうせこういうことだろうとわかっていたのに、なのに、目の前の下半身馬鹿のせいで見事捕まってしまったその事実が歯痒くて。
「ありゃりゃ~……?」
「ありゃりゃ~?じゃねーよ!どうすんだよッ!」
「ん~?どうしよ~?え?つーかこれ食えねーの?」
なんて、腕一本くらいの幅はある檻の隙間に手を差し込む木賀島。
実験台のケーキに伸ばすが、ぎりぎりのところで届かない。
「くっそ~~、あともうちょいなのに!」
「もし取れたとしても皿ごとは入らねえだろ」
じゃ、なくて!冷静に突っ込んでる場合ではない。
とにかく、なんとか檻が壊せないだろうかと力いっぱい左右に押し広げてみるが、びくともしない。
「どうすんだよこれ!出られねえぞ!」
「ん~?なにか鍵かなんか仕掛けでもあるんじゃないのぉ~?」
辺りを探してみるけど、鍵どころかこの檻には出入口になるような扉も鍵穴もない。
本格的に自分たちが逃げられないということを理解した俺は、同じように閉じ込められたのがこのちゃらんぽらんだという事実にまた絶望する。
「扉がねえのにどうやって出ろと……」
「そりゃ、やっぱ落ちてきたんだから上に上がるんじゃねえの~?」
「ほら、こういうボタンとか触ってさ」と、檻の外、手を伸ばした木賀島にハッとしたときは時すでに遅し。
壁の窪み、赤青黄の3つのボタンが嵌め込まれたその装置に指を押した木賀島に俺は声にならない声を上げた。
「言った側から何やってんだよッ!」
「ん~?どうせこのままじゃ出られないんだからさ、色々試してみるしかねーじゃ~~ん?」
「だからって、一言くらい言えよ……!」
「あ、ほら、なんか床が動き出したみたいだよ~」
本当にこいつの性格はどうにかならないのか。
ムキになるのが馬鹿馬鹿しくなるほどの考え無しっぷりに呆れていると、木賀島が指したその先。確かに、床の一部が浮き始めている。
わりかし広い檻の中。その中央に、それは現れた。
「これって……」
「あー、俺これ知ってる~。ウォーターサーバーってやつでしょ~?」
逆さ向いたボトルが突き刺さったその装置には、ボトルの中の液体を出すための口がついていて。
あからさまにこれを飲めといったようなその堂々たる姿に俺は何も言えなくなる。
喉が乾いていた。そりゃもう、色々あったのもあるし木賀島と二人になってからは怒鳴りっぱなしだったので、余計。
だけど、と目の前のサーバー機を見上げた俺は無言で目を逸らす。
透明のボトルの中、入っている液体は絵の具を溶かしたような透明の桃色の液体で。
普通に、飲む気しねえし……。
「あはっ、ラッキ~~。コップまで用意してあんじゃ~ん」
「っておい!待て待て待て待てッ!」
「あっ。もーちょっと~、コップ返してよ~」
「いや何お前普通に飲もうとしてんの?!」
「え~?だって喉乾いてるし~……」
「だからってこんな得体の知れないもの、飲もうとすんなよ!毒だったらどうすんだよ!」
「んー?もしかしてぇ、宰、俺のこと心配してくれてるんだぁ~~?」
目を細め、にやりと笑う木賀島に俺は言葉に詰まる。
別に木賀島が心配というわけではない、目の前で誰かが死ぬのを見たくないだけだ。
……いや、これが心配しているというのか?認めたくない。断じて、違う。
「気持ちは嬉しいんだけどさぁ、もし、これが毒じゃなかったら?」
「は?」
「だからさ~、『こんな場所で用意されてる飲み物は毒に決まってる!』なんて言っちゃってさ、その裏を掻いてフツーのジュースだったときとかね」
「そういうパターンもあるんじゃないのぉ~?」逆にね、と唇を動かす木賀島。
2つに1つ。
毒か否かなんて、飲まなければわからない。
そんな危険なもの、手を出さないほうが無難だ、と言い返そうと思ったが、その理屈は他に安全だと保証されているものがある場合のみにしか適用されない。
まともに口に入れられるものがない今、試してみる他ないと木賀島は言っているのだろう。
「それでも、俺は飲まない」
「さぁっすが、慎重だねえおぼっちゃま。まあいいよ~、代わりに俺が毒見になってあげるから」
「なに言って……ッ!」
いきなり伸びてきた手に、紙コップを取り返される。
慣れた手付きでその紙コップに毒々しい色のそれを注ぐ木賀島に「やめろ」と叫ぶが、無視。
「やめろっつってんだろッ!」
体当りしてでも紙コップを奪おうとするのに、片手で押し退けられ伸ばした手は届かない。
こういうとき、こいつとの身長差が憎たらしかった。
そして、そんな俺にも構わず、木賀島は紙コップに唇を寄せる。ごくり、と木賀島の喉仏が上下する。
俺の静止も聞かず、中を飲み干した木賀島は空になった紙コップから口を離し、そしてぷはっと息を吸った。
「すげ~、甘い」
「……は?甘い?」
「なんつーか、なんだろ~?ほら、あんじゃん、ガキの頃風邪薬とか貰うときに出されたシロップ。あれみたいに甘くて、どろどろして~……すっげー美味しい」
そう頬を紅潮させた木賀島はちゃっかり二杯目を注ぎに行こうとしていて。
「っおい、もうやめろ!」
「何言ってんの、ちゃんと証明したじゃ~ん。これは毒でもなんでもない、ただのシロップだってさぁ」
「でも、遅効性の毒かもしれねえだろ!」
「本当、変なところで真面目なんだからねえ。いいよ、もう、俺だけで独り占めしちゃうんたからー」
頬を膨らませ、ウォーターサーバーに抱き着く木賀島になんだかもう心配したこっちが馬鹿馬鹿しくなってきて。
「……勝手にしろッ!」
木賀島を放っておくことにし、俺一人で檻とその周辺、脱出の手がかりがないか探すことにした。
科学室内。
気になるところと言えば実験台に並べられた料理、それと壁に取り付けられた謎の信号機カラースイッチ(恐らく木賀島は赤を押してサーバー機を呼び出した模様)。
そして、木賀島が夢中になってるシロップサーバー機だろう。
その他に、檻から手の届く範囲でなにか手掛かりになるものはないだろうかと色々探ってみるが、辛うじて触れることが出来る本棚には解剖の本が並べられてるだけで特に中にメモやなにかが挟まってるなんてロマンチックな展開はない。
だとしたら、やっぱり……。
「……」
壁に目を向けた俺は、そこに存在する3つのスイッチに注目した。
「……これしかねーよな」
もしかしたら、このスイッチを押したら今度こそ爆発したりいきなり天井が落ちてきたりするかも知れない。
元よりそこまで心配性ではないが、やはりさっきの音楽室でのことがあるからこそ、余計慎重になってしまう。
だけど。
『どうせこのままじゃ出られないんだからさ、色々試してみるしかねーじゃん?』
先程の木賀島の言葉が頭の中で反芻する。
そうだ、このままなにもせずにいたところで助かるわけではないのだ。
それならば、と固唾を飲んだ俺は赤の隣、青いスイッチを押した。
瞬間、バチリという音ともに科学室の照明が薄暗い間接照明へと切り替わる。
そして、
「っ?!なんだ?!」
「宰、見て~~あれ。スクリーンだぁ」
ほら、と、紙コップを咥えたまま科学室の奥を指す木賀島。
慌てて振り返れば、そこには天井から大きなスクリーンが降りてきている最中で。
「なんだ、あれ……」
「なんか始まるみたいだよー」
まさか、殺人鬼が自ら現れるなんてないだろうな。
いつの日か見たスプリッタホラー映画での忌まわしい記憶もといトラウマを思い出し、戦慄するがそんな俺の期待はすぐに裏切られる。
いい意味で、だ。
『はじめてのわくわくお料理教室~!』
スクリーンに映し出されたのは血塗れの死体でもなければ舌を出したいかれた殺人鬼でもなく、愛らしいフォントと子供の無邪気な声だった。
「おい、なんだよその気持ちの悪い歌」
「俺が作った歌~~。テンションが上がったら歌うんだよねえ、これ」
「どうせならもっとましなの作れよ。テンション下がるだろ」
「ええ~~?俺、宰と一緒になれてすげ~嬉しいよ~?」
「……」
いいながら、伸びてくる手に首筋をなぞられた。全身に鳥肌が立つ。
咄嗟に振り払えば、木賀島は「ふふっ」と笑うばかりで。
本当、なんでこんなことになってしまったのだろうか。
木賀島と組みたくなかった。意味が分からないところも話が通じないところも原因の一つだが、大きな要因はこれだ。
「本当、宰って可愛い反応するよねえ~」
「昔と変わんない」そう、耳に吹掛けられる息。
少しはましになってるだろうと油断していた俺だったが、スキンシップというには些か気色の悪いそれに我慢していた頭の中のどっかがブチ切れそうになる。
木賀島は手癖が悪い。
そりゃもう、目の前に何かがあったらすぐ触ろうとする悪ガキ並に人間がいれば当たり前のように手を出す程だ。
中学の時、男子校だというのに当たり前のように同級生から始まり下級生、挙句の果てに上級生から新任教師まで食い散らかしていたというのは噂でもよく聞いていた。
それだけでも俺にとってはなるべく関わりたくない人種なのだが、あろうことか二年の時同じクラスになったことを切っ掛けによく絡まれるようになったのだ。
「ねえねえ~、卒業してからもずっと陽太とまだつるんでたの?」
「お前に関係ねえだろ」
「え~~?なんかそれって冷たくねえ?俺、卒業してからもずっと宰のこと覚えてたのにさぁ?」
その割には会おうとも連絡も寄越そうともしなかったくせに。
その場限りの甘い言葉を吐いて、相手の気分を良くして拒めない状況まで持ち込む。それが木賀島のやり口だということもわかってる。
「いいからさっさと出口探せよ」
「そんなにここから出たいの?」
「当たり前だろうが!何言って……」
言いかけて、肩を掴まれる。
咄嗟に逃れようと振り払おうとするが、掴む指先には更に力が加えられ。
ダンッ!と、叩きつけるように壁に押し付けられ、その衝撃に呻き声が漏れてしまう。
「おい、木賀じ……」
ま、と名前を呼ぼうとしたが、その先は言葉にならなかった。
物理的に唇を塞がれたせいで。
「っ、ふ、……ッぅ……!」
一瞬、理解に遅れた。
すぐ目の前には木賀島の目があって、塞がれた唇に濡れた舌が押し付けられる。
ひやりとした金属のピアスの感覚に目を見開いたとき、こじ開けるようにして半ば強引に舌が入り込んできた。
「……ッ」
見境も節操もないやつだとは思っていたが、ここまでとは。
音楽室からそう離れていない薄暗い廊下の中。
覆いかぶさり、唇を貪ってくる木賀島に我慢できず、俺はその脛を思いっきり蹴り上げる。
「ッ、あいってぇ~~。ちょっと、何すんのさ?」
離れる唇。その隙を狙って、俺は目の前の長身を思いっきり突き飛ばした。
「うおっとぉ」となんとか立ち留まる木賀島だが、それだけで気紛れにキスなんぞされた俺の気が収まるわけがなくて。
「てめえ、ぶっ殺されてぇのかッ」
胸倉を思いっきり掴み、そのまま木賀島をぶん殴ろうと拳を握りしめるが、その手は受け止められてしまう。
「震えちゃって、か~わい~」
そして、そのまま俺の拳を手で包んでは笑うやつにもう片方の拳をのめり込ませる。
今度は綺麗にハマった。
「いってぇ~!もう、何すんだよ~!まじで殴らなくてもいいじゃん~~!」
「お前、何にも変わってねえのな!」
「なにそれえ、褒めてんのぉ?」
「呆れてんだよッ!」
殴られても尚にやにやと笑う木賀島に嫌気が差す。
こんな状況下で、いや、こんな状況下だからか、いつもと変わらない木賀島が羨ましくも腹立たしい。
「……でも、やっぱラッキー」
ぽつりと呟くそいつに、「んだと?」と眉間を寄せた時。
脛を擦りながら、木賀島は笑う。
「だってさ、こんな状況なかなか無いし~?スリルがあって楽しいじゃん?」
「お前なぁ……!」
「おまけに、邪魔な陽太もいねえし?」
そう蛇のように目を細め木賀島の笑顔にはただただ不快感が募るばかりで。
あの時からなにも変わっていない。俺も、こいつも。
「……ッ、てめぇ……!」
「ん?また殴んの~~?別にいいけどぉ、顔はあんまやめてよねえ」
小馬鹿にしたような笑い方。
周子がこいつに関わろうとしないのも無理がない。俺だって、虫唾が走る。
「あれ、どこいくの?」
「お前のいないところだよ!」
「あーダメなんだよぉ、単独行動。さっきあれ程言われたのにさぁ、いけないんだ~~」
「知ったことか!」
そう、背中を向けたとき。肩を掴まれる。
「あのさ、なんで二人一組になったと思う?」
「はぁ?」
「探索なら全員ばらけた方が効率いいのにねえって話」
「相互監視だよ」と、薄い木賀島の唇が動いた。
「お互いが勝手なことをしないように、お互いに監視するんだ~~」
「……」
「宰がちゃんと見張ってないと、俺、食糧見付けたら独り占めしちゃうよぉ?」
遠回しに、逃げるな、と言ってるのだろう。どこまでも人の神経を逆撫でするやつだ。
舌打ちをした俺は、木賀島の手を振り払った。だけど、今度は逃げなかった。
ここまで挑発されて、背中を向けてたまるか。
やつの掌に転がされていると分かったけど、それでもこいつの好き勝手にされるのはもっと癪で。
「さっすが、宰~。俺、宰のそういうところ大好きだよ?」
「俺は嫌いだ」
とにかく、さっさと食糧なり出口なりを見つけ出すために校内を徘徊する俺たちだったが……。
「でも、本当宰色っぽくなったねぇ~。彼女出来たぁ?」
「……」
「あ、無視ってことはいないんだ~?だろうねぇ、宰が誰かに入れ込むなんて考えられないしぃ~~?」
「……」
無視し続けても一人でべらべら喋る木賀島に、元々あまり気が長い方ではない俺の我慢の緒はすでに限界に近い。
「でも、本当宰いて良かった~。他の奴ら変なのばっかじゃん?宰ならほら、抱いた時腕にすっぽり納まるくらいだしさぁ。可愛げもねーデカブツばっかじゃ、まじ萎えるしねえ~~?」
その木賀島の口から出た言葉に、思考が停止。
次の瞬間沸騰したマグマのような怒り殺意諸々が俺の中で爆発した。
「誰がチビだッ!」
そう、脊髄反射で木賀島の胸倉を引き寄せたとき。木賀島は楽しそうにせせら笑う。
「あ、やっと話してくれた~」
「ふざけんじゃねえ、てめえらが勝手にデカくなってんだろうがッ!俺は普通だッ!」
「あっはっは、やっぱ気にしてるんだ?可愛い?」
「てめえ、まじで殺すぞッ」
「え~?ほんとに~?やったぁ~。なら、俺、腹上死ってやつ憧れてたんだ~」
「……ッ、……ッ!」
ムカつきすぎて言葉すら出なかった。
昔から、縦ばかり成長した陽太がいつも隣にいたおかげで周りから小さいだとか低いだとか影で言われ続けてきたが、そもそも他の奴らがデカすぎるのだ。
俺は至って平均の身長である。
あるはずなのに、性格も頭もぱっぱらぱーのくせに見た目ばかりは八頭身という俺の理想的な体型の木賀島が目の前にいるせいか、余計、自分が惨めになってくる。
見下してくる流し目がただただ腹が立って。
「……ッ、くそ」
「あれ?どこいくのぉ~~?」
「探索だッ!お前と話てても時間の無駄だからな」
「え~?せっかく身長の伸ばし方教えてあげようかと思ったのにぃ~~」
必死に自分を宥めながら、俺は視界に入った扉に手を掛けた。開いた瞬間、食欲を擽る匂いが部屋の中から溢れる。
咄嗟に、扉の傍に掛かった教室名を確認する。
『科学室』
そう書かれたプレート。
再度、扉の外から科学室内を確認した俺は自分の目を疑った。
科学室の実験台の上、ぞろぞろと並べられた七人前の食事。
それらは全て内容が違う。
和食定食もあれば、中華もあり、その中には食事というよりデザートと言った方がいいのではないのかというくらい生クリームを塗りたくったケーキまで様々だ。
そして、その中には俺の好物であるステーキがあるではないか。
一瞬、固唾を飲んだ俺だが、流石にここで料理に飛び付くほど愚かではない。
プレートの上のそれらは湯気立っており、まだ用意されて間もないものだというのは見ての通りだった。
考えられるのは、何者かが用意したということだ。
それも、この監禁施設を用意した関係者以外他にない。
一先ず、ここは一度音楽室に戻って報告するべきだろう。
罠であるのは一目瞭然だし……。
「うわ~い!ケーキだぁ~~!」
と、言った傍から目を輝かした木賀島は科学室へと駆け込んだ。
「っおい!馬鹿ッ!」
釣られて、その服を掴んで引き摺り戻そうと手を伸ばした俺も、科学室に足を踏み入れてしまう。そのとき、足元でカチリと音がした。
次の瞬間、ガシャン!と音を立て、頭上から檻が落ちてきた。
見事、料理が並ぶ実験台の前。
三帖程の広さはあるものの、空からいきなり現れた四方を遮る鉄枠はどうみても檻で。
どうせこういうことだろうとわかっていたのに、なのに、目の前の下半身馬鹿のせいで見事捕まってしまったその事実が歯痒くて。
「ありゃりゃ~……?」
「ありゃりゃ~?じゃねーよ!どうすんだよッ!」
「ん~?どうしよ~?え?つーかこれ食えねーの?」
なんて、腕一本くらいの幅はある檻の隙間に手を差し込む木賀島。
実験台のケーキに伸ばすが、ぎりぎりのところで届かない。
「くっそ~~、あともうちょいなのに!」
「もし取れたとしても皿ごとは入らねえだろ」
じゃ、なくて!冷静に突っ込んでる場合ではない。
とにかく、なんとか檻が壊せないだろうかと力いっぱい左右に押し広げてみるが、びくともしない。
「どうすんだよこれ!出られねえぞ!」
「ん~?なにか鍵かなんか仕掛けでもあるんじゃないのぉ~?」
辺りを探してみるけど、鍵どころかこの檻には出入口になるような扉も鍵穴もない。
本格的に自分たちが逃げられないということを理解した俺は、同じように閉じ込められたのがこのちゃらんぽらんだという事実にまた絶望する。
「扉がねえのにどうやって出ろと……」
「そりゃ、やっぱ落ちてきたんだから上に上がるんじゃねえの~?」
「ほら、こういうボタンとか触ってさ」と、檻の外、手を伸ばした木賀島にハッとしたときは時すでに遅し。
壁の窪み、赤青黄の3つのボタンが嵌め込まれたその装置に指を押した木賀島に俺は声にならない声を上げた。
「言った側から何やってんだよッ!」
「ん~?どうせこのままじゃ出られないんだからさ、色々試してみるしかねーじゃ~~ん?」
「だからって、一言くらい言えよ……!」
「あ、ほら、なんか床が動き出したみたいだよ~」
本当にこいつの性格はどうにかならないのか。
ムキになるのが馬鹿馬鹿しくなるほどの考え無しっぷりに呆れていると、木賀島が指したその先。確かに、床の一部が浮き始めている。
わりかし広い檻の中。その中央に、それは現れた。
「これって……」
「あー、俺これ知ってる~。ウォーターサーバーってやつでしょ~?」
逆さ向いたボトルが突き刺さったその装置には、ボトルの中の液体を出すための口がついていて。
あからさまにこれを飲めといったようなその堂々たる姿に俺は何も言えなくなる。
喉が乾いていた。そりゃもう、色々あったのもあるし木賀島と二人になってからは怒鳴りっぱなしだったので、余計。
だけど、と目の前のサーバー機を見上げた俺は無言で目を逸らす。
透明のボトルの中、入っている液体は絵の具を溶かしたような透明の桃色の液体で。
普通に、飲む気しねえし……。
「あはっ、ラッキ~~。コップまで用意してあんじゃ~ん」
「っておい!待て待て待て待てッ!」
「あっ。もーちょっと~、コップ返してよ~」
「いや何お前普通に飲もうとしてんの?!」
「え~?だって喉乾いてるし~……」
「だからってこんな得体の知れないもの、飲もうとすんなよ!毒だったらどうすんだよ!」
「んー?もしかしてぇ、宰、俺のこと心配してくれてるんだぁ~~?」
目を細め、にやりと笑う木賀島に俺は言葉に詰まる。
別に木賀島が心配というわけではない、目の前で誰かが死ぬのを見たくないだけだ。
……いや、これが心配しているというのか?認めたくない。断じて、違う。
「気持ちは嬉しいんだけどさぁ、もし、これが毒じゃなかったら?」
「は?」
「だからさ~、『こんな場所で用意されてる飲み物は毒に決まってる!』なんて言っちゃってさ、その裏を掻いてフツーのジュースだったときとかね」
「そういうパターンもあるんじゃないのぉ~?」逆にね、と唇を動かす木賀島。
2つに1つ。
毒か否かなんて、飲まなければわからない。
そんな危険なもの、手を出さないほうが無難だ、と言い返そうと思ったが、その理屈は他に安全だと保証されているものがある場合のみにしか適用されない。
まともに口に入れられるものがない今、試してみる他ないと木賀島は言っているのだろう。
「それでも、俺は飲まない」
「さぁっすが、慎重だねえおぼっちゃま。まあいいよ~、代わりに俺が毒見になってあげるから」
「なに言って……ッ!」
いきなり伸びてきた手に、紙コップを取り返される。
慣れた手付きでその紙コップに毒々しい色のそれを注ぐ木賀島に「やめろ」と叫ぶが、無視。
「やめろっつってんだろッ!」
体当りしてでも紙コップを奪おうとするのに、片手で押し退けられ伸ばした手は届かない。
こういうとき、こいつとの身長差が憎たらしかった。
そして、そんな俺にも構わず、木賀島は紙コップに唇を寄せる。ごくり、と木賀島の喉仏が上下する。
俺の静止も聞かず、中を飲み干した木賀島は空になった紙コップから口を離し、そしてぷはっと息を吸った。
「すげ~、甘い」
「……は?甘い?」
「なんつーか、なんだろ~?ほら、あんじゃん、ガキの頃風邪薬とか貰うときに出されたシロップ。あれみたいに甘くて、どろどろして~……すっげー美味しい」
そう頬を紅潮させた木賀島はちゃっかり二杯目を注ぎに行こうとしていて。
「っおい、もうやめろ!」
「何言ってんの、ちゃんと証明したじゃ~ん。これは毒でもなんでもない、ただのシロップだってさぁ」
「でも、遅効性の毒かもしれねえだろ!」
「本当、変なところで真面目なんだからねえ。いいよ、もう、俺だけで独り占めしちゃうんたからー」
頬を膨らませ、ウォーターサーバーに抱き着く木賀島になんだかもう心配したこっちが馬鹿馬鹿しくなってきて。
「……勝手にしろッ!」
木賀島を放っておくことにし、俺一人で檻とその周辺、脱出の手がかりがないか探すことにした。
科学室内。
気になるところと言えば実験台に並べられた料理、それと壁に取り付けられた謎の信号機カラースイッチ(恐らく木賀島は赤を押してサーバー機を呼び出した模様)。
そして、木賀島が夢中になってるシロップサーバー機だろう。
その他に、檻から手の届く範囲でなにか手掛かりになるものはないだろうかと色々探ってみるが、辛うじて触れることが出来る本棚には解剖の本が並べられてるだけで特に中にメモやなにかが挟まってるなんてロマンチックな展開はない。
だとしたら、やっぱり……。
「……」
壁に目を向けた俺は、そこに存在する3つのスイッチに注目した。
「……これしかねーよな」
もしかしたら、このスイッチを押したら今度こそ爆発したりいきなり天井が落ちてきたりするかも知れない。
元よりそこまで心配性ではないが、やはりさっきの音楽室でのことがあるからこそ、余計慎重になってしまう。
だけど。
『どうせこのままじゃ出られないんだからさ、色々試してみるしかねーじゃん?』
先程の木賀島の言葉が頭の中で反芻する。
そうだ、このままなにもせずにいたところで助かるわけではないのだ。
それならば、と固唾を飲んだ俺は赤の隣、青いスイッチを押した。
瞬間、バチリという音ともに科学室の照明が薄暗い間接照明へと切り替わる。
そして、
「っ?!なんだ?!」
「宰、見て~~あれ。スクリーンだぁ」
ほら、と、紙コップを咥えたまま科学室の奥を指す木賀島。
慌てて振り返れば、そこには天井から大きなスクリーンが降りてきている最中で。
「なんだ、あれ……」
「なんか始まるみたいだよー」
まさか、殺人鬼が自ら現れるなんてないだろうな。
いつの日か見たスプリッタホラー映画での忌まわしい記憶もといトラウマを思い出し、戦慄するがそんな俺の期待はすぐに裏切られる。
いい意味で、だ。
『はじめてのわくわくお料理教室~!』
スクリーンに映し出されたのは血塗れの死体でもなければ舌を出したいかれた殺人鬼でもなく、愛らしいフォントと子供の無邪気な声だった。
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