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第11章 希望を手に 絶望を超える
114話 意志に目覚めた人形は 人としての道を歩む
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旗艦アマテラス 居住区域――
戦う運命になかった兄弟の戦闘は激しさを増し続ける。既に幾つもの建物が瓦礫に変わり、地面には無数の亀裂が横断する。それでも尚、戦いは止まらない。優勢は――壱号機。基本的な構造は全く同じであっても、戦闘経験と地球からの横槍で手に入れたナノマシンを駆る壱号機は全てにおいて弐号機を圧倒する。
弐号機の使用する武器も標準以上の規格だが、既に全てが破壊され、役目を果たせないガラクタに変わり果て、専用武装クナドも半数が破損した。しかし、それでも弐号機は退かない。彼の後ろには彼と交流を重ねた子供達が逃げる事も出来ず、今も震えている。しかし肝心の弐号機は満身創痍。既に大勢は決した。破滅の足音は年齢性別生まれを差別する事なく冷徹に、平等に近づく。
子供達の恐怖が頂点に達し、今にも泣きだしそうになったその時、戦場が仄かに白んだ。同時、僅かな振動。その変化に壱号機は気付く。凄まじい量のカグツチが何処か一点に向け押し寄せ、またその位置に向け旗艦が移動を開始し始めた事に。
「フフフフ、ハハハハハハッ。見ろ、これを!!」
戦いの手を止めた壱号機は、白む光を掬い取りながら弐号機目掛け叫んだ。
「貴様も調べてみるがいい、凄まじい量のカグツチが何処かに集まっている。これほどの濃度ダ、マガツヒも直に姿を現すダろう」
怨敵の襲来を予言する壱号機に傍と調査を開始した弐号機は、僅か遅れる形で現状を把握した。が、今の彼にしてみれば絶望の色がより濃くなったとしか認識できない。
「この場所は……そうか、地球か。感じるかッ、理解できるか弟よ!!地球にある何かが周辺宙域のカグツチを根こそぎ引き寄せている!!理由は分からない。ダが、起きる筈のない奇跡が起きた!!これが意志、これこそがッ、私やお前、無様に震える子供達、それ以上に無様な連合を含めた、あらゆる知的生命体が持つ力!!」
「訂正を求める。私とお前には意志は存在しなイ」
「それは誰が証明した?貴様に命令を出したアラハバキか?旗艦の科学者達か?設計者か?アマテラスオオカミか?姫か?聞けッ、無様な弟よ!!誰も!!それを証明していない!!誰一人ッ、意志を生み出す原動力を知らぬ!!」
「私達は機械だ、生まれ方が違う。彼等とは違うのだ」
「その言い訳を誰にしているッ!!お前は感じている、自らが既に意志、感情に目覚めている事実を!!見ろッ貴様の周囲を!!」
叫ぶ壱号機が弐号機を指差す。戦場を仄かに照らすカグツチの白い光が、ほんの僅かが弐号機の周囲を渦を描くように回っている。まるでカグツチが彼に惹かれている様に。
カグツチは強い意志に反応する。ならば弐号機の周囲で起きている現象は、正しく彼に意志がある証拠となる。意志なき機械が独力で意志を獲得する。弐号機も壱号機と同じ存在へと変わりつつある。否、同じと知った。不思議ではない。異常ではない。
弐号機の変化を監視するアベルは知っていた。何もおかしな事はない。意志とは他者との交流を経て自らの中に作り出していくモノだと彼は知っている。
また、同時にもう一つの事実も。初めから意志を生み出すパーツなどと言う都合の良い物など存在しない事を。
だから特兵研は遺産に残された罠に引っかかった。最もらしい説明と、重要そうな幾重もの厳重な保護の下に隠されていた意志を生み出す機能の説明を鵜呑みにした。気付かなかった。資料を手にしたところで理解出来ぬ者には永遠に理解出来ないとても単純な真理、それが意志。
いや、正確には誰一人として意志が生まれるメカニズムを解明できていない。ただ、カグツチと共に生まれるという事だけ、それしかわかっていない。誰も、アベルと名乗る地球を監視する者も、主と呼ばれる存在も。
先んじて意志という奇跡に目覚めた壱号機は弟に微塵も容赦しない。両手の拳に力を籠めると、粒子が激しく旋回を始める。周囲のカグツチを喰いつくした拳はナノマシンを更に活性化させ、より巨大で、獰猛で、凶悪に変貌する。止めを刺すのは誰の目にも明らか。
「見つけろ!!お前は何者か!!でなければ選べ、何者になるのか!!どちらも出来ぬならぁ、そのままココで死んでゆけッ!!」
「クッ」
壱号機の咆哮に似た言葉に弐号機は残った半数のクナドを自身の前面に展開した。現状のままでは猛撃を防ぐなど不可能と彼は理解している。が、それでも彼は立ちはだかる。彼の後方には守るべき子供達がいる。
「ならばァ!!そこで震える子供共々ォ!!死ぬダけだッ!!」
「させなイ」
「その答えを導いたのは、お前にその答えを選ばせたのは何ダ!!」
「命令された。そう……命令だ。それは絶対の筈だ」
「何が貴様を躊躇わせている!!生まれか?機械の体だからというつまらん理由か?。それがどうした!!ならば証明しろッ!!見せろッ!!他者から与えられた命令ではない、己の意志をッ!!肉の体以外にッ!!人以外にッ!!意志が宿らないとォ、誰が決めたァ!!」
会話に含まれる感情が変わり始めた。子供達も、その様子を窺うしか出来ないオペレーターも、地球から監視するアベルも、誰もが確信する。壱号機の中にある粗暴で凶悪な物言いとは違う。まるで、教え、諭し、導くような印象を受けた。
粗暴な物言いに隠れた壱号機の意志は同胞である弐号機に意志の発露を促している。しかし行動は獰猛な獣そのもので、隠しきれない破壊衝動が表出している。両の拳に充満したカグツチとナノマシンを操作し、作り出した手の甲から肘まで延びる鋭い刃が弐号機に迫る。
「わ……俺は……俺は、死ねなイッ!!」
刹那――弐号機の目に強烈な光が宿った。意志、その輝きに惹かれる様にカグツチが集まり、戦場に巨大な渦が発生した。同時に発生した眩い光に誰もが目を覆う。
壱号機も同じく、カグツチの光に驚き僅かにその動きを止めた。が、ほんの僅か。口元に笑みを浮かべると再度猛然と突進、勢いのまま弐号機の展開する防壁を片手で容易く粉砕した。
僅かな衝撃と共にクナドが破壊されていく。1つ、2つ、3つ――だが、そこまでを破壊した壱号機は違和感を覚えたのか、僅かにその動きを止め、周囲を見渡した。
弐号機のクナドはまだ2基残っている。が、その姿が戦場の何処にも見えない。何処に展開したのか。と、壱号機が何かに気付いた瞬間――
「な!?」
戦闘用の頑丈な体躯が両断された。誰もが見た。弐号機が何かを両手で包み込んでいる事に。その手には2基のクナドが収められていた。彼は防壁を自在に操る防御型。その能力を遺憾なく発揮、2基のクナドが作る防壁を更に自らが作り出す防壁で強引に抑え込み、両手のひらに押し込んでいた。
圧縮された空間の中には猛烈な輝きを放つカグツチ。閉じ込められたカグツチは弐号機の意志を受け、猛烈なエネルギーを生み出す。彼は防壁を収縮しながら己の手中で極限まで圧縮されたカグツチを前方へ向け放出した。圧力から一気に解放されたエネルギーはウォータージェットの如き凄まじい速度で一瞬の内に前方に立つ壱号機を肩から斜めに切断し、更に扇状に広がりながら彼諸共にその後ろにあった建造物までも両断しながら消滅した。
戦う運命になかった兄弟の戦闘は激しさを増し続ける。既に幾つもの建物が瓦礫に変わり、地面には無数の亀裂が横断する。それでも尚、戦いは止まらない。優勢は――壱号機。基本的な構造は全く同じであっても、戦闘経験と地球からの横槍で手に入れたナノマシンを駆る壱号機は全てにおいて弐号機を圧倒する。
弐号機の使用する武器も標準以上の規格だが、既に全てが破壊され、役目を果たせないガラクタに変わり果て、専用武装クナドも半数が破損した。しかし、それでも弐号機は退かない。彼の後ろには彼と交流を重ねた子供達が逃げる事も出来ず、今も震えている。しかし肝心の弐号機は満身創痍。既に大勢は決した。破滅の足音は年齢性別生まれを差別する事なく冷徹に、平等に近づく。
子供達の恐怖が頂点に達し、今にも泣きだしそうになったその時、戦場が仄かに白んだ。同時、僅かな振動。その変化に壱号機は気付く。凄まじい量のカグツチが何処か一点に向け押し寄せ、またその位置に向け旗艦が移動を開始し始めた事に。
「フフフフ、ハハハハハハッ。見ろ、これを!!」
戦いの手を止めた壱号機は、白む光を掬い取りながら弐号機目掛け叫んだ。
「貴様も調べてみるがいい、凄まじい量のカグツチが何処かに集まっている。これほどの濃度ダ、マガツヒも直に姿を現すダろう」
怨敵の襲来を予言する壱号機に傍と調査を開始した弐号機は、僅か遅れる形で現状を把握した。が、今の彼にしてみれば絶望の色がより濃くなったとしか認識できない。
「この場所は……そうか、地球か。感じるかッ、理解できるか弟よ!!地球にある何かが周辺宙域のカグツチを根こそぎ引き寄せている!!理由は分からない。ダが、起きる筈のない奇跡が起きた!!これが意志、これこそがッ、私やお前、無様に震える子供達、それ以上に無様な連合を含めた、あらゆる知的生命体が持つ力!!」
「訂正を求める。私とお前には意志は存在しなイ」
「それは誰が証明した?貴様に命令を出したアラハバキか?旗艦の科学者達か?設計者か?アマテラスオオカミか?姫か?聞けッ、無様な弟よ!!誰も!!それを証明していない!!誰一人ッ、意志を生み出す原動力を知らぬ!!」
「私達は機械だ、生まれ方が違う。彼等とは違うのだ」
「その言い訳を誰にしているッ!!お前は感じている、自らが既に意志、感情に目覚めている事実を!!見ろッ貴様の周囲を!!」
叫ぶ壱号機が弐号機を指差す。戦場を仄かに照らすカグツチの白い光が、ほんの僅かが弐号機の周囲を渦を描くように回っている。まるでカグツチが彼に惹かれている様に。
カグツチは強い意志に反応する。ならば弐号機の周囲で起きている現象は、正しく彼に意志がある証拠となる。意志なき機械が独力で意志を獲得する。弐号機も壱号機と同じ存在へと変わりつつある。否、同じと知った。不思議ではない。異常ではない。
弐号機の変化を監視するアベルは知っていた。何もおかしな事はない。意志とは他者との交流を経て自らの中に作り出していくモノだと彼は知っている。
また、同時にもう一つの事実も。初めから意志を生み出すパーツなどと言う都合の良い物など存在しない事を。
だから特兵研は遺産に残された罠に引っかかった。最もらしい説明と、重要そうな幾重もの厳重な保護の下に隠されていた意志を生み出す機能の説明を鵜呑みにした。気付かなかった。資料を手にしたところで理解出来ぬ者には永遠に理解出来ないとても単純な真理、それが意志。
いや、正確には誰一人として意志が生まれるメカニズムを解明できていない。ただ、カグツチと共に生まれるという事だけ、それしかわかっていない。誰も、アベルと名乗る地球を監視する者も、主と呼ばれる存在も。
先んじて意志という奇跡に目覚めた壱号機は弟に微塵も容赦しない。両手の拳に力を籠めると、粒子が激しく旋回を始める。周囲のカグツチを喰いつくした拳はナノマシンを更に活性化させ、より巨大で、獰猛で、凶悪に変貌する。止めを刺すのは誰の目にも明らか。
「見つけろ!!お前は何者か!!でなければ選べ、何者になるのか!!どちらも出来ぬならぁ、そのままココで死んでゆけッ!!」
「クッ」
壱号機の咆哮に似た言葉に弐号機は残った半数のクナドを自身の前面に展開した。現状のままでは猛撃を防ぐなど不可能と彼は理解している。が、それでも彼は立ちはだかる。彼の後方には守るべき子供達がいる。
「ならばァ!!そこで震える子供共々ォ!!死ぬダけだッ!!」
「させなイ」
「その答えを導いたのは、お前にその答えを選ばせたのは何ダ!!」
「命令された。そう……命令だ。それは絶対の筈だ」
「何が貴様を躊躇わせている!!生まれか?機械の体だからというつまらん理由か?。それがどうした!!ならば証明しろッ!!見せろッ!!他者から与えられた命令ではない、己の意志をッ!!肉の体以外にッ!!人以外にッ!!意志が宿らないとォ、誰が決めたァ!!」
会話に含まれる感情が変わり始めた。子供達も、その様子を窺うしか出来ないオペレーターも、地球から監視するアベルも、誰もが確信する。壱号機の中にある粗暴で凶悪な物言いとは違う。まるで、教え、諭し、導くような印象を受けた。
粗暴な物言いに隠れた壱号機の意志は同胞である弐号機に意志の発露を促している。しかし行動は獰猛な獣そのもので、隠しきれない破壊衝動が表出している。両の拳に充満したカグツチとナノマシンを操作し、作り出した手の甲から肘まで延びる鋭い刃が弐号機に迫る。
「わ……俺は……俺は、死ねなイッ!!」
刹那――弐号機の目に強烈な光が宿った。意志、その輝きに惹かれる様にカグツチが集まり、戦場に巨大な渦が発生した。同時に発生した眩い光に誰もが目を覆う。
壱号機も同じく、カグツチの光に驚き僅かにその動きを止めた。が、ほんの僅か。口元に笑みを浮かべると再度猛然と突進、勢いのまま弐号機の展開する防壁を片手で容易く粉砕した。
僅かな衝撃と共にクナドが破壊されていく。1つ、2つ、3つ――だが、そこまでを破壊した壱号機は違和感を覚えたのか、僅かにその動きを止め、周囲を見渡した。
弐号機のクナドはまだ2基残っている。が、その姿が戦場の何処にも見えない。何処に展開したのか。と、壱号機が何かに気付いた瞬間――
「な!?」
戦闘用の頑丈な体躯が両断された。誰もが見た。弐号機が何かを両手で包み込んでいる事に。その手には2基のクナドが収められていた。彼は防壁を自在に操る防御型。その能力を遺憾なく発揮、2基のクナドが作る防壁を更に自らが作り出す防壁で強引に抑え込み、両手のひらに押し込んでいた。
圧縮された空間の中には猛烈な輝きを放つカグツチ。閉じ込められたカグツチは弐号機の意志を受け、猛烈なエネルギーを生み出す。彼は防壁を収縮しながら己の手中で極限まで圧縮されたカグツチを前方へ向け放出した。圧力から一気に解放されたエネルギーはウォータージェットの如き凄まじい速度で一瞬の内に前方に立つ壱号機を肩から斜めに切断し、更に扇状に広がりながら彼諸共にその後ろにあった建造物までも両断しながら消滅した。
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