152 / 432
第5章 聞こえるほど近く、触れないほど遠い
140話 光芒一閃 其の2
しおりを挟む
何とも奇妙な時間だった。暗がりから姿を見せた敵は、銃口を構えたまま一向に動かない。
「戦うつもりか?」
戦うでもなく、かと言って何かを語るでもない無言の圧に耐えかねたタケルが動くが……
「そのつもりならばとうに始めている」
当人の返答はそっけなく……
「まさか、お前も話がしたいとでも言い出すつもりか?」
その様子が黒雷の中から語り掛ける不気味な男に重なって見えたルミナがもしやと問えば、サルタヒコ"そうだ"と一言で片づけた。
またか。だが、飄々とした語り口に2人は共に苛立ちを露にしながらも、しかし馬鹿正直に付き合う必要はないと行動を起こす。が……その足元に銃弾が撃ち込まれた。
「あぁ、俺じゃあない。相棒が話の続きをしたいと、それだけだ」
重なる破裂音の余韻にサルタヒコの声が重なる。機先を制する牽制射撃は退避を試みる2人の動きを見事に止めた。いや、寧ろ言葉の方か。会話を望むならば、いっそ可能な限り情報を引き出そうと腹を括る覚悟がルミナの足を止めたのだ。
「相棒……さっきの黒雷か?」
「そうだ。人の話は最後まで聞け。それとも、こんな事も親から教わらなかったのか、ルミナ=ザルヴァートル?」
その問いにルミナは答えられない。同時、彼女の表情が僅かに変化した。睨み付ける様な顔つきはそのままに、だが目に浮かんだ怒りがは鳴りを潜め、代わりにほんの僅か哀しみの色を帯びた。彼女の両親は幼少時に死亡しているという事実と彼女の態度は、恐らく両親からの愛情を殆ど受け取れなかったであろう事実を浮き彫りにする。
「何のつもりだ?」
タケルはその表情から彼女の心情を悟ったようで、ルミナとサルタヒコの間に割って立つ様に立ちはだかった。己の役割を正しく理解し、即実行に移せる彼はやはり頼りになると、私は何となく誇らしげな気分になった。
「無神経な質問をするな」
そう食って掛かる彼の視線は怒りに満ちている。感情をまだ完全に理解していないであろう彼だが、それでも傷つけられたルミナの傍に寄り添う。その様子を見た私は、彼の容姿と合わさりまるでお姫様の危機に駆けつける王子様の様に感じた。
男2人が互いを睨み合う。片方は不敵な笑みを浮かべながら銃口を相手に向け、もう片方は女性を庇いながら同時に専用武装を展開する。
「彼の言う通りですよ。彼女のご両親が小さい頃にお亡くなりになった事実、アナタは知ってるでしょう?」
だが、直後に2人とルミナの視線が同時に動いた。少し離れた街灯のさらに奥、真っ暗な闇の中に何者かの気配を感じた3人が視線だけを闇の向こうに向けると、やがて1人の男が闇を拭い去る街灯の下に歩み出た。
「その声、あの黒雷のッ!?」
「こうして直接お会いする事になろうとは、人生は何が起こるか分からないものですね。馬鹿正直に名乗りはしませんが、挨拶だけはしておきましょうか。見知らぬ相手であれ、礼儀を尽くすのは人の道ですから。どうぞよろしくお願いいたします、ルミナ=ザルヴァートル」
街灯の下、男は言葉通り挨拶と共に頭を軽く下げた。サルタヒコ以上に飄々としたその態度は、まるで仮面の下に本性を隠す道化そのものだ。
その顔がはっきりと私の視界にも映し出された。何と言うか……何処まで行っても凡庸な顔としか表現しようがない、そんな顔だ。取り立てて悪くもないが良くもなく、平々凡々で華がない。普通以外にどうにも評価出来ない中肉中背の三十後半から四十半ば程の男に何ら非凡な部分は見当たらず、何なら武器すら携行していない。
だが見た目とは段違いにその男の能力は抜きんでている。私は他星系の詳細な情報を持っていないが、恐らく各惑星の最高戦力と並ぶ程度には強い。だけど、なんでこんな男が今の今まで表舞台に出てこなかったのか。
「礼儀を尽くすとイうならば問答無用で攻撃するのはどうかと思うがな」
「相手を罠に嵌める様な真似もだ」
「これは手厳しい。しかし私達にも事情がありましてね」
「もうその辺で良いだろう、話の続きを始めたらどうだ?」
「まだ続けるのかッ!?」
「当然でしょう、タケル殿。私はその為に来たのですから。理由?今はどうでも良いでしょう?」
淡々とそう語る男は何処までも冷静だった。理由も意味も意図も何もかもが不明。ただ、話を望むというソレだけが確か。ルミナは自らをねめつける男を冷静に、鋭く睨み返す。
「では続けましょうか」
呆れた。この男、本当に話の続きを始めた。ルミナとタケルが睨み付けようが、半ば呆れ気味のサルタヒコにもお構いなしだ。
「貴女は英雄として崇める愚者達の期待を裏切らないよう勤め続けた。ですがその決断、本当に自らの意志でしょうか?本当は他者からの期待、あるいは評価を気にしているだけでは?本心では拒否したい、逃げたい。だがその瞬間に英雄ではなくなる。英雄ではない自分に価値はない。周囲から否定される恐怖からの逃避……あるいは、貴女が求め焦がれる伊佐凪竜一がその道を選んだから仕方なく貴女も同じ道を選んだのでは?人は自らの事となると鈍感で盲目的です。どうでしょう、違いますか?」
「私は自らの意志でココに立っている、他の誰でも無い私の意志だ!!」
彼女ならばきっとそう答えるだろうと私は思っていて、事実その通りに答えた。だけど、何故だか酷く盲目的に思えた。確かに人は自らの事になると途端に鈍く、盲目的になる。自らの意志で決めたと思っていても知らず知らずの内に選ばされた可能性だってあるし、それが英雄という肩書ならば尚更だ。
彼女がどれだけ強い意志を持とうとも数十億という夥しい数の期待……見えない圧力に影響を受けたかも知れないと、あるいは自らが認められないだけでその影響を受けたのだと、目の前に立つ男はそう言っているのだ。
「そうですか。ですが忠告します。ココより先、貴女が進む道には絶望しかない。それでも、その中でも自らの正しさを、自らの答えを証明し続けられますか?」
「そのつもりだ」
決意は揺らがない。だが、ルミナの態度に凡庸な男は酷く落胆した。
「呆れた方だ。貴女は自分で思うほどに強くはない。私にはただ背伸びして大人の振りをする子供にしか見えませんよ。この苦境においてまだ1人で抵抗を試みようとしているのがその証拠。1人では何も出来ないと知りながら、一方で極端に他者を拒む。心当たり、おありでしょう?貴女は周囲の有象無象を同じだと認められず、無意識に避け、見下している。今、貴女が認める相手は伊佐凪竜一だけ。しかし、いずれ居なくなります。自らの傍に置く価値は無いと貴女が自分から見捨てるからです。例え彼が望もうとも……」
「勝手に決めるな!!私達の生き方は私達で決めるッ!!」
「強情な方だ。ですが、偽りも貫き通せば真実になるかも知れません。精々頑張って下さい。英雄……そして最も神に近いと渾名されるザルヴァートルの血に呪いに殺されぬよう、ね。さて、私の話はコレでお終い。長々とお付き合わせして申し訳ございませんでした。では、続きと参りましょうか」
「待て、お前が話したその男はッ!!」
「知り合いだと言ったでしょう?」
終始一方的だった。男はもう話すことは無いと会話を切り上げると連絡を取り始めた。周囲にディスプレイが浮かぶと同時、男は街灯の外へと歩を進め、程なく闇の中に沈んだ。ディスプレイの淡い光が闇の中に踊り、程なく消えた。
直後、灰色の光が周囲を照らした。短距離転移の際に開く門の中から漏れる灰色の輝きの中に口の端を歪めた男の顔が浮かぶ。
――ズシン
一瞬の後、周囲を揺らす衝撃を伴いながら黒雷が出現した。片膝を付くその姿勢は、さながら主に忠誠を誓う騎士の如く。愛機を呼び出した男は開け放たれた操縦席へと一足飛びで消え去ると、ソレはすぐさま立ち上がった。同時、未だ消えぬ灰色の輝きに手を突っ込むと武器を引き摺りだした。
"さあ、戦いましょう"。その振る舞いは言葉以上の説得力で男の心情を雄弁に語る。その行動の大半に意味を見いだせないが、しかし戦いを望むという一点を理解したルミナとタケルは銃と刀を実体化させ、臨戦態勢をとった。
だが、男は語らない。何故ルミナと話をしたかったのか、あの話に何の意味があったのか。何もかもがそうだ。肝心な事だけが全く分からない。
「戦うつもりか?」
戦うでもなく、かと言って何かを語るでもない無言の圧に耐えかねたタケルが動くが……
「そのつもりならばとうに始めている」
当人の返答はそっけなく……
「まさか、お前も話がしたいとでも言い出すつもりか?」
その様子が黒雷の中から語り掛ける不気味な男に重なって見えたルミナがもしやと問えば、サルタヒコ"そうだ"と一言で片づけた。
またか。だが、飄々とした語り口に2人は共に苛立ちを露にしながらも、しかし馬鹿正直に付き合う必要はないと行動を起こす。が……その足元に銃弾が撃ち込まれた。
「あぁ、俺じゃあない。相棒が話の続きをしたいと、それだけだ」
重なる破裂音の余韻にサルタヒコの声が重なる。機先を制する牽制射撃は退避を試みる2人の動きを見事に止めた。いや、寧ろ言葉の方か。会話を望むならば、いっそ可能な限り情報を引き出そうと腹を括る覚悟がルミナの足を止めたのだ。
「相棒……さっきの黒雷か?」
「そうだ。人の話は最後まで聞け。それとも、こんな事も親から教わらなかったのか、ルミナ=ザルヴァートル?」
その問いにルミナは答えられない。同時、彼女の表情が僅かに変化した。睨み付ける様な顔つきはそのままに、だが目に浮かんだ怒りがは鳴りを潜め、代わりにほんの僅か哀しみの色を帯びた。彼女の両親は幼少時に死亡しているという事実と彼女の態度は、恐らく両親からの愛情を殆ど受け取れなかったであろう事実を浮き彫りにする。
「何のつもりだ?」
タケルはその表情から彼女の心情を悟ったようで、ルミナとサルタヒコの間に割って立つ様に立ちはだかった。己の役割を正しく理解し、即実行に移せる彼はやはり頼りになると、私は何となく誇らしげな気分になった。
「無神経な質問をするな」
そう食って掛かる彼の視線は怒りに満ちている。感情をまだ完全に理解していないであろう彼だが、それでも傷つけられたルミナの傍に寄り添う。その様子を見た私は、彼の容姿と合わさりまるでお姫様の危機に駆けつける王子様の様に感じた。
男2人が互いを睨み合う。片方は不敵な笑みを浮かべながら銃口を相手に向け、もう片方は女性を庇いながら同時に専用武装を展開する。
「彼の言う通りですよ。彼女のご両親が小さい頃にお亡くなりになった事実、アナタは知ってるでしょう?」
だが、直後に2人とルミナの視線が同時に動いた。少し離れた街灯のさらに奥、真っ暗な闇の中に何者かの気配を感じた3人が視線だけを闇の向こうに向けると、やがて1人の男が闇を拭い去る街灯の下に歩み出た。
「その声、あの黒雷のッ!?」
「こうして直接お会いする事になろうとは、人生は何が起こるか分からないものですね。馬鹿正直に名乗りはしませんが、挨拶だけはしておきましょうか。見知らぬ相手であれ、礼儀を尽くすのは人の道ですから。どうぞよろしくお願いいたします、ルミナ=ザルヴァートル」
街灯の下、男は言葉通り挨拶と共に頭を軽く下げた。サルタヒコ以上に飄々としたその態度は、まるで仮面の下に本性を隠す道化そのものだ。
その顔がはっきりと私の視界にも映し出された。何と言うか……何処まで行っても凡庸な顔としか表現しようがない、そんな顔だ。取り立てて悪くもないが良くもなく、平々凡々で華がない。普通以外にどうにも評価出来ない中肉中背の三十後半から四十半ば程の男に何ら非凡な部分は見当たらず、何なら武器すら携行していない。
だが見た目とは段違いにその男の能力は抜きんでている。私は他星系の詳細な情報を持っていないが、恐らく各惑星の最高戦力と並ぶ程度には強い。だけど、なんでこんな男が今の今まで表舞台に出てこなかったのか。
「礼儀を尽くすとイうならば問答無用で攻撃するのはどうかと思うがな」
「相手を罠に嵌める様な真似もだ」
「これは手厳しい。しかし私達にも事情がありましてね」
「もうその辺で良いだろう、話の続きを始めたらどうだ?」
「まだ続けるのかッ!?」
「当然でしょう、タケル殿。私はその為に来たのですから。理由?今はどうでも良いでしょう?」
淡々とそう語る男は何処までも冷静だった。理由も意味も意図も何もかもが不明。ただ、話を望むというソレだけが確か。ルミナは自らをねめつける男を冷静に、鋭く睨み返す。
「では続けましょうか」
呆れた。この男、本当に話の続きを始めた。ルミナとタケルが睨み付けようが、半ば呆れ気味のサルタヒコにもお構いなしだ。
「貴女は英雄として崇める愚者達の期待を裏切らないよう勤め続けた。ですがその決断、本当に自らの意志でしょうか?本当は他者からの期待、あるいは評価を気にしているだけでは?本心では拒否したい、逃げたい。だがその瞬間に英雄ではなくなる。英雄ではない自分に価値はない。周囲から否定される恐怖からの逃避……あるいは、貴女が求め焦がれる伊佐凪竜一がその道を選んだから仕方なく貴女も同じ道を選んだのでは?人は自らの事となると鈍感で盲目的です。どうでしょう、違いますか?」
「私は自らの意志でココに立っている、他の誰でも無い私の意志だ!!」
彼女ならばきっとそう答えるだろうと私は思っていて、事実その通りに答えた。だけど、何故だか酷く盲目的に思えた。確かに人は自らの事になると途端に鈍く、盲目的になる。自らの意志で決めたと思っていても知らず知らずの内に選ばされた可能性だってあるし、それが英雄という肩書ならば尚更だ。
彼女がどれだけ強い意志を持とうとも数十億という夥しい数の期待……見えない圧力に影響を受けたかも知れないと、あるいは自らが認められないだけでその影響を受けたのだと、目の前に立つ男はそう言っているのだ。
「そうですか。ですが忠告します。ココより先、貴女が進む道には絶望しかない。それでも、その中でも自らの正しさを、自らの答えを証明し続けられますか?」
「そのつもりだ」
決意は揺らがない。だが、ルミナの態度に凡庸な男は酷く落胆した。
「呆れた方だ。貴女は自分で思うほどに強くはない。私にはただ背伸びして大人の振りをする子供にしか見えませんよ。この苦境においてまだ1人で抵抗を試みようとしているのがその証拠。1人では何も出来ないと知りながら、一方で極端に他者を拒む。心当たり、おありでしょう?貴女は周囲の有象無象を同じだと認められず、無意識に避け、見下している。今、貴女が認める相手は伊佐凪竜一だけ。しかし、いずれ居なくなります。自らの傍に置く価値は無いと貴女が自分から見捨てるからです。例え彼が望もうとも……」
「勝手に決めるな!!私達の生き方は私達で決めるッ!!」
「強情な方だ。ですが、偽りも貫き通せば真実になるかも知れません。精々頑張って下さい。英雄……そして最も神に近いと渾名されるザルヴァートルの血に呪いに殺されぬよう、ね。さて、私の話はコレでお終い。長々とお付き合わせして申し訳ございませんでした。では、続きと参りましょうか」
「待て、お前が話したその男はッ!!」
「知り合いだと言ったでしょう?」
終始一方的だった。男はもう話すことは無いと会話を切り上げると連絡を取り始めた。周囲にディスプレイが浮かぶと同時、男は街灯の外へと歩を進め、程なく闇の中に沈んだ。ディスプレイの淡い光が闇の中に踊り、程なく消えた。
直後、灰色の光が周囲を照らした。短距離転移の際に開く門の中から漏れる灰色の輝きの中に口の端を歪めた男の顔が浮かぶ。
――ズシン
一瞬の後、周囲を揺らす衝撃を伴いながら黒雷が出現した。片膝を付くその姿勢は、さながら主に忠誠を誓う騎士の如く。愛機を呼び出した男は開け放たれた操縦席へと一足飛びで消え去ると、ソレはすぐさま立ち上がった。同時、未だ消えぬ灰色の輝きに手を突っ込むと武器を引き摺りだした。
"さあ、戦いましょう"。その振る舞いは言葉以上の説得力で男の心情を雄弁に語る。その行動の大半に意味を見いだせないが、しかし戦いを望むという一点を理解したルミナとタケルは銃と刀を実体化させ、臨戦態勢をとった。
だが、男は語らない。何故ルミナと話をしたかったのか、あの話に何の意味があったのか。何もかもがそうだ。肝心な事だけが全く分からない。
0
あなたにおすすめの小説
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる