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第3章 因縁
19 ジィリアの罪
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「ジシーの件を見てもわかるように…この家の人間…家系的に悪事を隠すのが上手いようですね…」
私は封筒を開け、ガサゴソしつつ、
「ですが…気づく人は気づきます。
ジィリアやジシーのような人間は…、いつ何時対象を決めるか、わかった物ではありません。
そして…その理由がかなり利己的かつ、理不尽であることが往々にしてあり得ます。
その事をわかっていた…当時の使用人の一人が…保身のために保管していたのが、この手紙です」
手紙を取り出す。
「読み上げますね」
「止めなさあぃぃいいっ!!それは違う、違う、違うのぉ!!
私を…みんなしてはめようとしているのよぉ!!」
うっせえなぁ…往生際の悪さは、やっぱりカエルの祖母はカエルか…。
「私が言おう…すべて暗記しているから…」
おお、ギリアム…。
お任せしよう。
以下、手紙の内容
元気にしているか?
今日はとても上質の蜂蜜が手に入ったから、送ろうと思う…。
そう言えば、ケイシロンに跡継ぎが誕生したとのこと…おめでたい事だ…。
でも…だからこそ注意してくれ…。
知り合いの養蜂家から聞いたのだけれど…一歳未満の子供は…たまに蜂蜜を食べると
具合を崩す子がいるようだ…。
せっかく誕生したお坊ちゃまに、万が一の事があるといけないからね。
確証のない事だが、重々注意してくれよ…
お坊ちゃまの健やかな成長を、お祈り申し上げる…。
まあ、後はあいさつ文だから、省くが、こんな感じだ。
「これを読んだあなたに…悪魔が囁いたんだ…。
これをうまく使えば…カティラを…専属メイドの座から引きずりおろせる…と」
「具合が悪くなる…このいい方じゃあ、少し体調を崩す程度に思われるが…甘いよ!!
養蜂家だって、それで食っているんだ…。
どんなに注意喚起したくたって…誹謗中傷を恐れて、言い方がものすごく柔らかく
なることぐらい…わからなかったわけ?」
「論文読んだなら、わかるだろう?
1歳未満の赤子に蜂蜜を与えるのは…生肉を何の処理もしないで、口に突っ込んで無理やり
喰わせるようなものだって…。
大の大人だって、消化できなくて腹壊すことあるものを…。
赤子にやったらどうなるか…火を見るよりも明らかだ」
「実際…統計上の死亡率を確認したら…8割以上にのぼった…」
「つまり!!食わせたら、ほぼ確実に…死ぬってこった!!」
私は…ジシーの時以上に鬼の表情になっていただろう。
「私はな!!ジシーも十分許せないが、アンタだって、許せないぜ!!
そもそも少し具合を崩しただけだって…赤ん坊じゃ他の症状を併発して…死ぬことも
十分あり得る!!
そんなものを自分の虚栄心を満たすためだけに…よく与えれたよな!!
それも…ご丁寧に自分でやらずに、ルリーラ夫人にやらせやがった!!
ホント…孫に輪をかけて、性悪ですこ・と!!」
「性悪だなんて言葉じゃ、すまないだろう…。
地獄の鬼だって、もう少し慈悲深いと思うぞ」
そのとーりだわ、ギリアム。
「よくもぉぉぉっ――――っ!!」
ぐあぁっ!!凄い叫び…。
振り向けばルリーラが、ローカスに抑えたジィリアに殴りかかっていた。
「あの子が何したって言うの!!あの子を返して!!返してぇ――――――っ!!」
うっわ、上品な貴婦人が、髪を振り乱してタコ殴り…。
……気持ちはわかるから、暫くほっとこう…。
やがて…ローエンじい様が止めに入った…。
心情としては、ルリーラと一緒だろうに…本当にできた人だ。
しかし…イタチの最後っ屁と言わんばかりに…。
「そもそも大奥様が悪いんです!!」
何言い出すんだ?ジィリアよ…。
「私は…専属メイドになるために頑張ってきた!!なのに…あんな身分が下の小娘を選んで!!
私は親にも夫にもバカにされて!!どれだけ惨めな思いをしたか!!」
ちと…いや、かなりムカついたので、
「それはアナタの自業自得でしょ?
アナタ…専属メイドになるのは、自分に決まっているから…みたいなことを言って、だいぶ
威張りちらしていたそうですね。
それでなれなかったら…バカにされるに決まってると、分からないのですか?」
辞めた使用人たちから得た情報を、ぶちまけてやった。
「この手紙を提供してくれた人は…そんなあなたの性格に嫌気がさして…でも、ケイシロン
自体を辞めたいとは思っていなかったから…、この手紙を含め、他にも手紙を保身のために持って
いたんです。
ああちなみに、アナタが嫌でケイシロンを去った人…一定数いたようですよ。
でも…実際お坊ちゃまがあんなことになって…怖くなって逃げて…ずっと抱え込んでいたのですが、
余命いくばくもなくなって…隠しておきたくなくなったようです。
そんな折、ファルメニウス公爵家が介入することを知ったようで…連絡をくれました。
本当に…私もこんなものが出て来るとは、予想外ですよ…」
だから…事実は小説より奇なり…なんて、言う言葉が出来たんだろうなぁ…。
「しかしこれは…この2人…叩けば埃どころか…色んなものがまだまだ吹き出てきそうだな…」
ギリアムが心底呆れ口調。
「本当だな…」
ローカスも…言葉が無いよう…。
「ひとまず…王立騎士団に運ぶぞ」
「あ~、よろしく頼むわ…。オレも手伝えることは手伝う…」
そしてケイシロンの護衛騎士にも手伝ってもらい…2人は王立騎士団へとドナドナされていった。
でも…終始自分は悪くない、周りが悪い…を、手を変え品を変え言っていたから…。
もう、この性格の悪さだけは、死んでも直らんだろうなぁ…。
ギリアムみたいに、親の性質を全く引き継がない人間もいるけど…性格が親と瓜二つになる場合も
ある…。
この場合、孫と祖母だが…ここまで悪い方向に、似なくたってよかろうに…。
------------------------------------------------------------------------------------------
さて…ケイシロンでの思った以上の、ひと悶着後…。
王立騎士団に、ローエンじい様・ルリーラ・ローカス・マギーの姿があった。
応対するのは、私とギリアム…。
ジシーとジィリアの対処と…調べがついたところと…色々話をした後…。
「まあ結局…あの2人に反省の意志は、全くないようですので…。
長い投獄になるかと思われます」
「まあ…当然じゃな…。むしろ、そうしてもらわねば困る」
「ご希望の、被害に遭った人たちと…かかった調査費用なども、全て一覧にしておきました」
「恩に着る」
これ…ローエンじい様が希望したんだ。
ケイシロンで…被害に遭ったわけだから、本当だったら、探すのも慰謝料や治療費を出すのも
ケイシロンがすることだから…って。
「しかし…色々迷惑をかけたな…」
「まあ…こちらとしても、色々なしがらみから、無関係を決め込むわけにはいきませんでした
から…」
「そうであっても…いい形でまとまったのは、ひとえに坊主とオルフィリア公爵夫人のおかげ
じゃろうて…」
腰の低い人だよなぁ…。
そもそも…私と初めて会った時は…あえて臨戦態勢だったんだろう。
ローエンじい様は…改めてギリアムの顔をじいっと見て、
「お前は本当に…父親とは全く違う人間になったな…。
環境がすこぶる悪かったろうに…よくぞ…な…」
「まあ…味方が全くいないわけではありませんでしたから…」
ギリアムは…父親についても母親についても…多くを語りたがらない。
私も激務ゆえ、あえて聞かないようにしているんだけど…。
一度…じっくりと話した方がいいなぁ…。
私はもう…正式なファルメニウス公爵夫人だからね。
先代の事は…避けては通れない。
そして…ひと段落した時、
「カティラは…今…困っとることは無いのか?」
ふっと聞いてきた。
まあ、何らかしたいんだろうなぁ。
だから私は、
「そうおっしゃるなら…会ってみますか?」
と。
「なに…?」
ローエンじい様は…これは予想だにしなかったようで、随分とあっけにとられた。
「カティラは…今は別の名前を名乗っていますけれど。
話に出てきたお医者の旦那さんは…私がずっとスカウトしていた方で…最近ようやっと重い腰を
上げて、ファルメニウス公爵家に来てくれたのです。
そして…来た時に、カティラが…きっと王都で暮らす以上、逃れられないと思う…と、
私とギリアムに自分の過去を打ち明けてくれて…それで私はこの件を知るに至りました」
「そうじゃったのか…」
「そして…一番の被害者であるカティラに聞いてみたのです…。
アナタはどうしたいか…何を望むか…とね。
そして…相手がカティラに会いたがったら…どうするか…もね」
これは…実は私が事の顛末を報告したついでに、おっちゃんとおばちゃんに聞いたんだけどね。
「そしたら…希望するなら会っても構わない…とのことだったので」
「会わせてくださるのか!!」
うぉっ、じい様、凄い前のめり…。
私の手を握りしめたもんだから、ギリアムが…変なオーラを出している…。
後で言っておかにゃ…。
でも…こっちが言い出さない限り、自分から言わないのは…何より質が良い証拠だよなぁ。
「はい…。今日の話はすみましたし…これから行きますか?」
「ぜ、是非ともお願いする!!」
まあ、そんなわけで…。
馬車は一路、ファルメニウス公爵家へ…。
フォルトに頼んで、ガフェルおっちゃんたちに知らせて貰って…。
おっちゃんとおばちゃんは、薬草園で薬草を取っているとのことだったので…、
ひとまずそっちに行ってみる…。
「おっちゃーん、おばちゃーん!!」
私は…大きく手を振る。
私は封筒を開け、ガサゴソしつつ、
「ですが…気づく人は気づきます。
ジィリアやジシーのような人間は…、いつ何時対象を決めるか、わかった物ではありません。
そして…その理由がかなり利己的かつ、理不尽であることが往々にしてあり得ます。
その事をわかっていた…当時の使用人の一人が…保身のために保管していたのが、この手紙です」
手紙を取り出す。
「読み上げますね」
「止めなさあぃぃいいっ!!それは違う、違う、違うのぉ!!
私を…みんなしてはめようとしているのよぉ!!」
うっせえなぁ…往生際の悪さは、やっぱりカエルの祖母はカエルか…。
「私が言おう…すべて暗記しているから…」
おお、ギリアム…。
お任せしよう。
以下、手紙の内容
元気にしているか?
今日はとても上質の蜂蜜が手に入ったから、送ろうと思う…。
そう言えば、ケイシロンに跡継ぎが誕生したとのこと…おめでたい事だ…。
でも…だからこそ注意してくれ…。
知り合いの養蜂家から聞いたのだけれど…一歳未満の子供は…たまに蜂蜜を食べると
具合を崩す子がいるようだ…。
せっかく誕生したお坊ちゃまに、万が一の事があるといけないからね。
確証のない事だが、重々注意してくれよ…
お坊ちゃまの健やかな成長を、お祈り申し上げる…。
まあ、後はあいさつ文だから、省くが、こんな感じだ。
「これを読んだあなたに…悪魔が囁いたんだ…。
これをうまく使えば…カティラを…専属メイドの座から引きずりおろせる…と」
「具合が悪くなる…このいい方じゃあ、少し体調を崩す程度に思われるが…甘いよ!!
養蜂家だって、それで食っているんだ…。
どんなに注意喚起したくたって…誹謗中傷を恐れて、言い方がものすごく柔らかく
なることぐらい…わからなかったわけ?」
「論文読んだなら、わかるだろう?
1歳未満の赤子に蜂蜜を与えるのは…生肉を何の処理もしないで、口に突っ込んで無理やり
喰わせるようなものだって…。
大の大人だって、消化できなくて腹壊すことあるものを…。
赤子にやったらどうなるか…火を見るよりも明らかだ」
「実際…統計上の死亡率を確認したら…8割以上にのぼった…」
「つまり!!食わせたら、ほぼ確実に…死ぬってこった!!」
私は…ジシーの時以上に鬼の表情になっていただろう。
「私はな!!ジシーも十分許せないが、アンタだって、許せないぜ!!
そもそも少し具合を崩しただけだって…赤ん坊じゃ他の症状を併発して…死ぬことも
十分あり得る!!
そんなものを自分の虚栄心を満たすためだけに…よく与えれたよな!!
それも…ご丁寧に自分でやらずに、ルリーラ夫人にやらせやがった!!
ホント…孫に輪をかけて、性悪ですこ・と!!」
「性悪だなんて言葉じゃ、すまないだろう…。
地獄の鬼だって、もう少し慈悲深いと思うぞ」
そのとーりだわ、ギリアム。
「よくもぉぉぉっ――――っ!!」
ぐあぁっ!!凄い叫び…。
振り向けばルリーラが、ローカスに抑えたジィリアに殴りかかっていた。
「あの子が何したって言うの!!あの子を返して!!返してぇ――――――っ!!」
うっわ、上品な貴婦人が、髪を振り乱してタコ殴り…。
……気持ちはわかるから、暫くほっとこう…。
やがて…ローエンじい様が止めに入った…。
心情としては、ルリーラと一緒だろうに…本当にできた人だ。
しかし…イタチの最後っ屁と言わんばかりに…。
「そもそも大奥様が悪いんです!!」
何言い出すんだ?ジィリアよ…。
「私は…専属メイドになるために頑張ってきた!!なのに…あんな身分が下の小娘を選んで!!
私は親にも夫にもバカにされて!!どれだけ惨めな思いをしたか!!」
ちと…いや、かなりムカついたので、
「それはアナタの自業自得でしょ?
アナタ…専属メイドになるのは、自分に決まっているから…みたいなことを言って、だいぶ
威張りちらしていたそうですね。
それでなれなかったら…バカにされるに決まってると、分からないのですか?」
辞めた使用人たちから得た情報を、ぶちまけてやった。
「この手紙を提供してくれた人は…そんなあなたの性格に嫌気がさして…でも、ケイシロン
自体を辞めたいとは思っていなかったから…、この手紙を含め、他にも手紙を保身のために持って
いたんです。
ああちなみに、アナタが嫌でケイシロンを去った人…一定数いたようですよ。
でも…実際お坊ちゃまがあんなことになって…怖くなって逃げて…ずっと抱え込んでいたのですが、
余命いくばくもなくなって…隠しておきたくなくなったようです。
そんな折、ファルメニウス公爵家が介入することを知ったようで…連絡をくれました。
本当に…私もこんなものが出て来るとは、予想外ですよ…」
だから…事実は小説より奇なり…なんて、言う言葉が出来たんだろうなぁ…。
「しかしこれは…この2人…叩けば埃どころか…色んなものがまだまだ吹き出てきそうだな…」
ギリアムが心底呆れ口調。
「本当だな…」
ローカスも…言葉が無いよう…。
「ひとまず…王立騎士団に運ぶぞ」
「あ~、よろしく頼むわ…。オレも手伝えることは手伝う…」
そしてケイシロンの護衛騎士にも手伝ってもらい…2人は王立騎士団へとドナドナされていった。
でも…終始自分は悪くない、周りが悪い…を、手を変え品を変え言っていたから…。
もう、この性格の悪さだけは、死んでも直らんだろうなぁ…。
ギリアムみたいに、親の性質を全く引き継がない人間もいるけど…性格が親と瓜二つになる場合も
ある…。
この場合、孫と祖母だが…ここまで悪い方向に、似なくたってよかろうに…。
------------------------------------------------------------------------------------------
さて…ケイシロンでの思った以上の、ひと悶着後…。
王立騎士団に、ローエンじい様・ルリーラ・ローカス・マギーの姿があった。
応対するのは、私とギリアム…。
ジシーとジィリアの対処と…調べがついたところと…色々話をした後…。
「まあ結局…あの2人に反省の意志は、全くないようですので…。
長い投獄になるかと思われます」
「まあ…当然じゃな…。むしろ、そうしてもらわねば困る」
「ご希望の、被害に遭った人たちと…かかった調査費用なども、全て一覧にしておきました」
「恩に着る」
これ…ローエンじい様が希望したんだ。
ケイシロンで…被害に遭ったわけだから、本当だったら、探すのも慰謝料や治療費を出すのも
ケイシロンがすることだから…って。
「しかし…色々迷惑をかけたな…」
「まあ…こちらとしても、色々なしがらみから、無関係を決め込むわけにはいきませんでした
から…」
「そうであっても…いい形でまとまったのは、ひとえに坊主とオルフィリア公爵夫人のおかげ
じゃろうて…」
腰の低い人だよなぁ…。
そもそも…私と初めて会った時は…あえて臨戦態勢だったんだろう。
ローエンじい様は…改めてギリアムの顔をじいっと見て、
「お前は本当に…父親とは全く違う人間になったな…。
環境がすこぶる悪かったろうに…よくぞ…な…」
「まあ…味方が全くいないわけではありませんでしたから…」
ギリアムは…父親についても母親についても…多くを語りたがらない。
私も激務ゆえ、あえて聞かないようにしているんだけど…。
一度…じっくりと話した方がいいなぁ…。
私はもう…正式なファルメニウス公爵夫人だからね。
先代の事は…避けては通れない。
そして…ひと段落した時、
「カティラは…今…困っとることは無いのか?」
ふっと聞いてきた。
まあ、何らかしたいんだろうなぁ。
だから私は、
「そうおっしゃるなら…会ってみますか?」
と。
「なに…?」
ローエンじい様は…これは予想だにしなかったようで、随分とあっけにとられた。
「カティラは…今は別の名前を名乗っていますけれど。
話に出てきたお医者の旦那さんは…私がずっとスカウトしていた方で…最近ようやっと重い腰を
上げて、ファルメニウス公爵家に来てくれたのです。
そして…来た時に、カティラが…きっと王都で暮らす以上、逃れられないと思う…と、
私とギリアムに自分の過去を打ち明けてくれて…それで私はこの件を知るに至りました」
「そうじゃったのか…」
「そして…一番の被害者であるカティラに聞いてみたのです…。
アナタはどうしたいか…何を望むか…とね。
そして…相手がカティラに会いたがったら…どうするか…もね」
これは…実は私が事の顛末を報告したついでに、おっちゃんとおばちゃんに聞いたんだけどね。
「そしたら…希望するなら会っても構わない…とのことだったので」
「会わせてくださるのか!!」
うぉっ、じい様、凄い前のめり…。
私の手を握りしめたもんだから、ギリアムが…変なオーラを出している…。
後で言っておかにゃ…。
でも…こっちが言い出さない限り、自分から言わないのは…何より質が良い証拠だよなぁ。
「はい…。今日の話はすみましたし…これから行きますか?」
「ぜ、是非ともお願いする!!」
まあ、そんなわけで…。
馬車は一路、ファルメニウス公爵家へ…。
フォルトに頼んで、ガフェルおっちゃんたちに知らせて貰って…。
おっちゃんとおばちゃんは、薬草園で薬草を取っているとのことだったので…、
ひとまずそっちに行ってみる…。
「おっちゃーん、おばちゃーん!!」
私は…大きく手を振る。
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