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第3章 反撃
12 ケイシロンは…
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さて…フィリーに頼まれた夫人たちが、ホール内で猛威を振るっていたころ…。
ホールの隅っこでは…。
「ルリーラ夫人…このような機会なので、お聞きしたいのですが…。
マーガレット夫人の行動は…どのような意図がおありになったのでしょうか?」
ルリーラに対し…、モリナが冷静に問うていた。そばには…ウェリナもいた。
あとは…周りで動向を見守っているであろう、者たちが…。
「本当にごめんなさい…。マーガレットはまだ…教育中ですので…」
「多少の粗相なら、それで許されるかもしれませんが…。
ウチの娘は、王女殿下の餌食になっていたかもしれないんですよ…。
教育中とて、最低限度のルールやまかり通してはならぬものが、あるのでは?」
モリナ夫人は…力がないワケではないようだ…。
いや、なまじ力がある人間の方が、王女殿下の恐ろしさはわかるのだろう。
「それは…本当にこちらの、不勉強と言わざるをえません…。
まさか…王女殿下があれほど、食って掛かってくるとは…」
「…あの方は、気分次第でかなり手ひどく責め立てるのです。
その様は悪辣で…本当にご存じなかったのですか?」
かなり…責めるような口調が入っている。
一応無礼講とはいえ上位の夫人ゆえ、ここまでで止まってるが、その後の言葉は、社交界に
復帰するなり出るなりするなら、危険因子の勉強位しておけ!!だろう。
まあ…いくら田舎に引っ込んだとはいえ、情報収集をかかさない人は、欠かさない。
「話には…聞いていたのですが…」
クァーリアから…情報は入っていたのだろうが、やはり…直接見ない状態では、どこか
安直に考えていた部分が、あるのかもしれない。
ローエンは…王宮でのことを、必要もないのにペラペラ喋ったりは、しないだろうし。
「でしたらなぜ…対策をされなかったのですか?」
これは…致し方なし。
そもそも人外に、対人用の対策をしたところで、意味はない。
「もちろん対策はしましたが…、それが一切効果が無く…」
「それでも何とかするお立場では?」
これも…その通りである。
どうしても…上の家ってそう見られちまう。
レイチェルの所…ホッランバック伯爵家が特殊なのだ。
ただ…王女殿下に対してだけは、例外適応すべきかと思われるが…。
「王女殿下を鎮めるどころか、ウチの娘を供物にしようとしたではありませんか」
「そ、それは違うわ!!素直でとても性格のいい子で…」
「嘘です!!」
ここで…ウェリナが出てきた。
「私を…ハッキリと罪人扱いしようといたしましたわ!!」
「ウェリナ嬢…それはいけません」
ここで…またジュリアが出てきた。
「本人がいない所で…いくら議論しても意味のないことですし…。
まずは…本人の口から、直接聞くべきことです。
それまでは…安易な発言をしては、いけませんわ」
ジュリアの意見は、非常に最もであった。
「も、申し訳ございません」
ジュリアもまた恩人だからこそ、ウェリナは素直に従った。
マギーは今、ここにいない。
フィリーを助けようと、盛大にズッコケて…脳震盪を起こし、医務室で寝ている。
「では…話しを戻しますが…社交界に出られるにあたり、必須の事が出来ていないのは、
どういうことですか?」
モリナ夫人は…結構やりてだ。
「教育は…しっかりしたのですが…」
マギーは覚えはいいが、向こう見ずになると、それが全てすっ飛んでしまう…。
これは、本番になってみないとわからない事だった。
「しているように見えないから、お聞きしているのです!!」
口調が…どうしても強くなったようなのだが、
「失礼いたします…」
その声と共に割り込んできたのは…、グレンフォとグレリオだった。
「お久しぶりです、ルリーラ夫人…。懐かしい顔を見つけて、ついついお邪魔してしまいました。
何卒お許しください」
「い、いえ、とんでもないですわ。グレンフォ卿…本当に久しぶり…。
主人が近衛騎士団をやめて以来かしら…」
「ええ…そうですね。自分もあの直後…辞めましたので」
どうやら…グレンフォは近衛騎士団員だったようだ。
周りの人間達も…顔を見知っているようで、口々に挨拶している。
「しかし…何だか殺伐とした雰囲気を感じたのですが…どうしたのですか?」
ここで…信頼があったようで、夫人たちは…グレンフォに起こったことを話した。
「なるほど…確かに見過ごしてはいけないですが…。
しかし、このような場所で、声高に言うのも、良くないのではないですか?」
「それは…そうですが…」
モリナ夫人は…顔が暗くなる。
相手はケイシロン公爵家だから…普段問い詰めることは、できない…と言う事なのだろう。
「あの…それでは、こうしたらどうでしょうか?」
グレリオがまた、ひょいっと出てきた。
当然の如く…一部の女性たちが、騒ぎ出す。
「この件は…あくまで収穫祭で起こったこと…。
ならば、後日…話し合いの場を設け、ファルメニウス公爵家に間に入って頂く…というのは
どうでしょうか?」
「か、可能なのでしょうか?」
「収穫祭の公判を…あくまでファルメニウス公爵家の預かりにしたのですから、その責任は
ギリアム公爵閣下でしたら、お取りになるのでは?」
皆が…ざわざわしだす。
「ラスタフォルス侯爵家で…場を整えて、頂けるのですか?」
モリナの問いに、
「もちろんです」
グレンフォが答えたため…、この場はお開きとなった。
-----------------------------------------------------------------------------------------
さて…収穫祭も無事?終わり、ファルメニウス公爵家に帰ってきたギリアムに、私は…急ぎ報告を
する。
「なるほど…そんなことが…」
ギリアム…思いっきり眉毛が寄る。
「申し訳ございません、ご当主様」
「なぜキミが謝る?ダイヤ…。謝る必要のない時に、謝らなくていい」
ダイヤは…ちょっと驚いた顔をした。
「早急に調べる案件ですが…、何せダイヤの記憶が便りですので…。
かなりかかるかと…」
「曖昧なのか?」
「はい…かなり、小さいころの記憶なので…」
「……覚えている限りを、列挙してみたまえ」
「え?」
「私は…自分で言うのも何だが、記憶力が高い」
……高いと言うより、化け物レベルでは?
「断片的な物からでも…言いあてたり出来るかもしれん」
「わかりました」
そして…ダイヤの断片的な記憶から、ギリアムは…かなり正確な地名や建物を言い当てた。
それをもとに…調査することにした。
皆と別れてから、夫婦の寝室に移り、収穫祭の様子を聞いた。
「じゃあ…かなり成功したのですね」
「ええ…ウリュジェとフューロットも、いい仕事をしてくれました」
実は2人には…逃げ出す連中が絶対いるはずだから、妨害しろって言っといた。
導線を見つけ出すのは得意な連中…。
そして罠の解除も大得意故、仕掛けるのも大得意。
見事に逃げ出した皆さまは罠にかかり、追って来た連中に捕まっていた。
「いやいや…色々見ごたえがあり、久々に楽しい舞踏会でした。
いつもこうならいいのですが…」
本気で喜んでるなぁ…。
普段から気に喰わない人間が、そろって痛手を被ったのもデカいのだろう。
あとは…実力のある人間が、身分の差だけで痛めつけられているのを、他人事とは言え
見るのも嫌だったのかも…。
「まあ…あまりの特殊事例は、作るとき十分注意するべきです。
別の問題が噴き出すことが…往々にしてありますから」
「そうですね…」
そんなこんなで一夜が明ける。
その日…ファルメニウス公爵の門前に、旅支度をした私たちの姿があった。
メンバーは…私・ギリアム・フィリー軍団・ギルディス…そしてなぜかいる、ウリュジェと
フューロット…。
「行ってらっしゃいませ…。ギリアム様…奥様…皆さま…」
フォルトとエマが…お見送りしてくれた。
ギルディスは…最初置いていく予定だったのだが、暫く留守にすると言ったら、泣き叫んで
しまった…。
力が強いゆえ、あまり情緒が不安定になるのは、危険と判断し、連れていくことにした。
「もし何かあったら…近場の王立騎士団に伝書鳩を頼む」
「了解いたしました」
この旅の目的は…表向き、収穫祭中に起こった不測の事態によるものとしているが、裏は…
ダイヤの調査だ。
それゆえ、急遽で…ウリュジェとフューロットを連れていくことにした。
王立騎士団を動かすわけにはいかない…そういう時、この2人は…本当に役に立つんだ。
ギリアムは…収穫祭の間中…休んじゃったから、どうしようか迷ったんだけど…。
ダイヤの曖昧な記憶を…現地で強化するには、どうしてもギリアムが必要…と、判断して無理を
言った。
まあ…普段の仕事ぶりが認められている人だから、割と…すんなりいった。
私は…改めてギルディスと、ウリュジェとフューロットを会わせ、お互いを紹介した。
ずっとここにいる…もう家族だと紹介したら、ギルディスは…とても喜んでいた。
そして馬車は…一路王都を離れるのだった…。
ホールの隅っこでは…。
「ルリーラ夫人…このような機会なので、お聞きしたいのですが…。
マーガレット夫人の行動は…どのような意図がおありになったのでしょうか?」
ルリーラに対し…、モリナが冷静に問うていた。そばには…ウェリナもいた。
あとは…周りで動向を見守っているであろう、者たちが…。
「本当にごめんなさい…。マーガレットはまだ…教育中ですので…」
「多少の粗相なら、それで許されるかもしれませんが…。
ウチの娘は、王女殿下の餌食になっていたかもしれないんですよ…。
教育中とて、最低限度のルールやまかり通してはならぬものが、あるのでは?」
モリナ夫人は…力がないワケではないようだ…。
いや、なまじ力がある人間の方が、王女殿下の恐ろしさはわかるのだろう。
「それは…本当にこちらの、不勉強と言わざるをえません…。
まさか…王女殿下があれほど、食って掛かってくるとは…」
「…あの方は、気分次第でかなり手ひどく責め立てるのです。
その様は悪辣で…本当にご存じなかったのですか?」
かなり…責めるような口調が入っている。
一応無礼講とはいえ上位の夫人ゆえ、ここまでで止まってるが、その後の言葉は、社交界に
復帰するなり出るなりするなら、危険因子の勉強位しておけ!!だろう。
まあ…いくら田舎に引っ込んだとはいえ、情報収集をかかさない人は、欠かさない。
「話には…聞いていたのですが…」
クァーリアから…情報は入っていたのだろうが、やはり…直接見ない状態では、どこか
安直に考えていた部分が、あるのかもしれない。
ローエンは…王宮でのことを、必要もないのにペラペラ喋ったりは、しないだろうし。
「でしたらなぜ…対策をされなかったのですか?」
これは…致し方なし。
そもそも人外に、対人用の対策をしたところで、意味はない。
「もちろん対策はしましたが…、それが一切効果が無く…」
「それでも何とかするお立場では?」
これも…その通りである。
どうしても…上の家ってそう見られちまう。
レイチェルの所…ホッランバック伯爵家が特殊なのだ。
ただ…王女殿下に対してだけは、例外適応すべきかと思われるが…。
「王女殿下を鎮めるどころか、ウチの娘を供物にしようとしたではありませんか」
「そ、それは違うわ!!素直でとても性格のいい子で…」
「嘘です!!」
ここで…ウェリナが出てきた。
「私を…ハッキリと罪人扱いしようといたしましたわ!!」
「ウェリナ嬢…それはいけません」
ここで…またジュリアが出てきた。
「本人がいない所で…いくら議論しても意味のないことですし…。
まずは…本人の口から、直接聞くべきことです。
それまでは…安易な発言をしては、いけませんわ」
ジュリアの意見は、非常に最もであった。
「も、申し訳ございません」
ジュリアもまた恩人だからこそ、ウェリナは素直に従った。
マギーは今、ここにいない。
フィリーを助けようと、盛大にズッコケて…脳震盪を起こし、医務室で寝ている。
「では…話しを戻しますが…社交界に出られるにあたり、必須の事が出来ていないのは、
どういうことですか?」
モリナ夫人は…結構やりてだ。
「教育は…しっかりしたのですが…」
マギーは覚えはいいが、向こう見ずになると、それが全てすっ飛んでしまう…。
これは、本番になってみないとわからない事だった。
「しているように見えないから、お聞きしているのです!!」
口調が…どうしても強くなったようなのだが、
「失礼いたします…」
その声と共に割り込んできたのは…、グレンフォとグレリオだった。
「お久しぶりです、ルリーラ夫人…。懐かしい顔を見つけて、ついついお邪魔してしまいました。
何卒お許しください」
「い、いえ、とんでもないですわ。グレンフォ卿…本当に久しぶり…。
主人が近衛騎士団をやめて以来かしら…」
「ええ…そうですね。自分もあの直後…辞めましたので」
どうやら…グレンフォは近衛騎士団員だったようだ。
周りの人間達も…顔を見知っているようで、口々に挨拶している。
「しかし…何だか殺伐とした雰囲気を感じたのですが…どうしたのですか?」
ここで…信頼があったようで、夫人たちは…グレンフォに起こったことを話した。
「なるほど…確かに見過ごしてはいけないですが…。
しかし、このような場所で、声高に言うのも、良くないのではないですか?」
「それは…そうですが…」
モリナ夫人は…顔が暗くなる。
相手はケイシロン公爵家だから…普段問い詰めることは、できない…と言う事なのだろう。
「あの…それでは、こうしたらどうでしょうか?」
グレリオがまた、ひょいっと出てきた。
当然の如く…一部の女性たちが、騒ぎ出す。
「この件は…あくまで収穫祭で起こったこと…。
ならば、後日…話し合いの場を設け、ファルメニウス公爵家に間に入って頂く…というのは
どうでしょうか?」
「か、可能なのでしょうか?」
「収穫祭の公判を…あくまでファルメニウス公爵家の預かりにしたのですから、その責任は
ギリアム公爵閣下でしたら、お取りになるのでは?」
皆が…ざわざわしだす。
「ラスタフォルス侯爵家で…場を整えて、頂けるのですか?」
モリナの問いに、
「もちろんです」
グレンフォが答えたため…、この場はお開きとなった。
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さて…収穫祭も無事?終わり、ファルメニウス公爵家に帰ってきたギリアムに、私は…急ぎ報告を
する。
「なるほど…そんなことが…」
ギリアム…思いっきり眉毛が寄る。
「申し訳ございません、ご当主様」
「なぜキミが謝る?ダイヤ…。謝る必要のない時に、謝らなくていい」
ダイヤは…ちょっと驚いた顔をした。
「早急に調べる案件ですが…、何せダイヤの記憶が便りですので…。
かなりかかるかと…」
「曖昧なのか?」
「はい…かなり、小さいころの記憶なので…」
「……覚えている限りを、列挙してみたまえ」
「え?」
「私は…自分で言うのも何だが、記憶力が高い」
……高いと言うより、化け物レベルでは?
「断片的な物からでも…言いあてたり出来るかもしれん」
「わかりました」
そして…ダイヤの断片的な記憶から、ギリアムは…かなり正確な地名や建物を言い当てた。
それをもとに…調査することにした。
皆と別れてから、夫婦の寝室に移り、収穫祭の様子を聞いた。
「じゃあ…かなり成功したのですね」
「ええ…ウリュジェとフューロットも、いい仕事をしてくれました」
実は2人には…逃げ出す連中が絶対いるはずだから、妨害しろって言っといた。
導線を見つけ出すのは得意な連中…。
そして罠の解除も大得意故、仕掛けるのも大得意。
見事に逃げ出した皆さまは罠にかかり、追って来た連中に捕まっていた。
「いやいや…色々見ごたえがあり、久々に楽しい舞踏会でした。
いつもこうならいいのですが…」
本気で喜んでるなぁ…。
普段から気に喰わない人間が、そろって痛手を被ったのもデカいのだろう。
あとは…実力のある人間が、身分の差だけで痛めつけられているのを、他人事とは言え
見るのも嫌だったのかも…。
「まあ…あまりの特殊事例は、作るとき十分注意するべきです。
別の問題が噴き出すことが…往々にしてありますから」
「そうですね…」
そんなこんなで一夜が明ける。
その日…ファルメニウス公爵の門前に、旅支度をした私たちの姿があった。
メンバーは…私・ギリアム・フィリー軍団・ギルディス…そしてなぜかいる、ウリュジェと
フューロット…。
「行ってらっしゃいませ…。ギリアム様…奥様…皆さま…」
フォルトとエマが…お見送りしてくれた。
ギルディスは…最初置いていく予定だったのだが、暫く留守にすると言ったら、泣き叫んで
しまった…。
力が強いゆえ、あまり情緒が不安定になるのは、危険と判断し、連れていくことにした。
「もし何かあったら…近場の王立騎士団に伝書鳩を頼む」
「了解いたしました」
この旅の目的は…表向き、収穫祭中に起こった不測の事態によるものとしているが、裏は…
ダイヤの調査だ。
それゆえ、急遽で…ウリュジェとフューロットを連れていくことにした。
王立騎士団を動かすわけにはいかない…そういう時、この2人は…本当に役に立つんだ。
ギリアムは…収穫祭の間中…休んじゃったから、どうしようか迷ったんだけど…。
ダイヤの曖昧な記憶を…現地で強化するには、どうしてもギリアムが必要…と、判断して無理を
言った。
まあ…普段の仕事ぶりが認められている人だから、割と…すんなりいった。
私は…改めてギルディスと、ウリュジェとフューロットを会わせ、お互いを紹介した。
ずっとここにいる…もう家族だと紹介したら、ギルディスは…とても喜んでいた。
そして馬車は…一路王都を離れるのだった…。
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