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第3章 二頭
4 見分するよ?当然でしょ
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「では最後…四つ目…」
実はこの4つ目…絶対ギリアムじゃないと言えない事なんだよねぇ。
なぜなら…。
「著者に会わせてもいい人物かどうか…我が婚約者、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢
が…ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダ公爵閣下を…見分させていただくこと」
これ言ったときね、うん…。
バドセットさんとメイドさんが気絶しそうになったらしい…。
だよねぇ、だって…。
「…この私、ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダを…名ばかり最下位貴族の男爵令嬢が…
見分すると?」
いんや~、私この場にいなかったけど~。
ツァリオ公爵閣下がどんな顔してたか、だいたい予想付くわ~。
あ、因みにステンロイド男爵家が最下位ってのはね。
50年前以降に叙爵された男爵家ってな皆、一緒くたに最下位扱いなのさ~。
理由…管理がめんどいからだって。
「ええ、そうですよ。
お嫌ならお断りください。
この話はご破算です」
ツァリオ公爵閣下の顔と雰囲気間近で見て、ここまでさらりと言ってのけられる男は、ギリアム
だけだろーな。
「一つだけいいか…?」
「なんでしょう?」
「見分の場所と時間の指定は…」
「さすがにそこまで指定しては、失礼に当たるので、閣下のお好きなように…と」
場の空気がどんどんよどんでくるのが、私でもわかる。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウスよ…」
「なんでしょう?」
「お前は…わしが赤子と言えど、手加減しない質だと知っているハズだが…」
「ええ、よく存じております。
ですから私は、あなたのおかげでアカデミー生活が、少しは楽しめました。
あなたが居なかったら、私はアカデミーに何一ついい思い出など持てなかったでしょうねぇ」
…さすが、ギリアム・アウススト・ファルメニウス。
「それでも4つ目の条件を入れるのか…」
「ええ」
ギリアムは終始サラッとしている。
「……わかった。
その4つの条件、飲もうじゃないか」
「では、交渉成立ですね。
詳しい取り決めは…ひとまずアイリン夫人のサロンが終わってからに致しましょう」
「あいわかった」
この部屋の空気…息ができなかったってバドセットさんとメイドさんはのちに語ったそうな。
「ああ、そうそう。
我が婚約者からの伝言を、忘れるところでした」
「なに…?」
「ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダ公爵閣下へ…。
手加減も手心も…一切不要!!と」
それだけ言い捨てるように言うと、ギリアムは来た時と同じ速度で、応接間を後にした。
後に残ったのは…ものごっそ息苦しい、重苦しい空間に佇む人々。
「ガルドベンダ公爵家に生まれついて50年…たまに物陰に隠れながら、突かれることはあったが」
ツァリオ公爵閣下の顔中の、血管という血管が浮き出ている。
「ここまでわかりやすく!!真正面から喧嘩を売られたのは、初めてだ!!」
だろうねぇ…。
ギリアムは不敵な態度をとったりはしたろうが、礼はしっかり守ったろうし、そもそも
ツァリオ公爵閣下については、認めてたし、敵対する理由なかったみたいだし。
私がツァリオ公爵閣下を見分する…なんざ、平民乞食が王侯貴族に、自分の靴の裏舐めろって
言ったようなもんだからね。
たださぁ…。
ファルメニウス公爵夫人の扱いを受けること、了承しちまったからなぁ…。
皆様の期待を裏切らない為にも…、一か八かのどでかい花火を上げることにしたのよん。
ほんのちょっとの油断で大やけどを負うかもしれない花火だからこそ…みごとに打ち上げられれば、
他の何よりも美しく、夜空に輝くと思うからね。
さて、ツァリオ公爵閣下は書斎に引っ込み、誰も入ってくるなと言いつけた。
「奥様…ご用意ができました」
バドセットが持って来た招待状用紙を見たアイリン夫人は、
「それではないわ」
「は?男爵令嬢用はこの用紙ですが…」
貴族社会は序列社会。
招待状の紙質一つとっても、身分によって変えている場合がある。
アイリン夫人のサロンでは、明確にわかりやすく区別できるようにしてあるため、バドセットが
間違えるはずはない。
「公爵夫人用の用紙を用意なさい」
「は?いえ…あの方は今現在、男爵令嬢ですが…」
「いいから、早く!!時間がもったいない」
「は、はい!!」
正直に、まずは体を動かすあたり、勤勉な人である。
公爵夫人用の招待状用紙を受け取ったアイリン夫人は、
「アナタに私の考えがわかるかしら?バドセット…」
「い、いえ…まったく…」
「では、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢が…旦那様に喧嘩を売ったことはわかっている
わね?」
「そ、それは…」
バドセットはハッキリそうだとは答えかねている。
無理もない。
私がただの男爵令嬢ならまだしも、ファルメニウス公爵家の一員となるかもしれない人間だから。
「つまりそれは…ガルドベンダ公爵夫人である…私に喧嘩を売ったも同じこと!!」
(本当は…旦那様と私が切望していることを叶えるために、ご招待した後、適当に相手をすれば
いいと思っていたんですけどね…。
そうもいかなくなったわ)
「バドセット…これを…」
「はい、すぐにお届けいたします」
「……という方法で、届けなさい」
「え…ええ…」
「わかったわね」
「は、はい…」
かなり動揺しても、そこはガルドベンダ公爵家の執事。
すぐに息を整え、襟を正し、歩き出した。
------------------------------------------------------------------------------------------
「言われた通りにしましたが…私も一緒に行きますからね」
「ええ…ただし馬車の中にいてくださいね」
「……」
「い・て・く・だ・さ・い・ね」
凄ーく優しく言いましたよ、青筋立てながら…ええ。
「一体何をギリアム様にお願いしたのですか?」
ああ、詳しい話はフォルトとエマにはしていない。
だって、絶対に止めるから。
で、全てが終わったのでせつめーい。
「なななななな、何と言うことをおっしゃったのですか!!奥様!!」
「そそそそそ、そうですよ、奥様!!」
うーん…この二人がこれだけ動揺するって、やっぱちとやりすぎたかのぉ。
「ギギギギギ、ギリアム様!!!」
「いや私も…まずいと言ったのだが、4番目の条件は何があっても必須と…」
「せせせせせ、せめてあなた様がおっしゃったならまだしも!!奥様が
おっしゃったことにしては、してわぁ~」
ん~、話が進まんので、しばらく時間を早送り…。
「落ち着いた~、2人とも~」
私の抜けた声が、余計頭に響くようだ。
「奥様…ガルドベンダ公爵家からお客様がお見えです」
そう私に告げたのは、メイドのユイリン子爵夫人だった。
「紹介状の件かな…通してくれる?」
「いえ、それが…」
ユイリンの顔はちょっとこわばっている。
「門前まで出てきていただきたい…と」
「はいはーい、行きま」
「来させろ!!私のフィリーを門前に呼びつけるなどと…」
「ギリアム様…いいから任せてくださいな」
ギリアムの頭を撫でると、かなり不安そう。
……めんどくせぇから、これ以上構わず部屋を足早に出るわたくし。
後ろからユイリンがついてくる。
さて門前には…初老で細身の男性が立っていた。
「お待たせいたしました…オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢でございます」
「お初にお目にかかります。
私、ガルドベンダ公爵家の執事を務めます、バドセット・ザルフィート伯爵と
申します。
招待状をお持ちしたのですが…」
「ありがとうございます」
「実は…アイリン奥様からのご指示がありまして…」
「はい」
「オルフィリア嬢に招待状をお見せしたら…そのまま持ち帰るように…と」
ふーん、そう来たか。
実はこの4つ目…絶対ギリアムじゃないと言えない事なんだよねぇ。
なぜなら…。
「著者に会わせてもいい人物かどうか…我が婚約者、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢
が…ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダ公爵閣下を…見分させていただくこと」
これ言ったときね、うん…。
バドセットさんとメイドさんが気絶しそうになったらしい…。
だよねぇ、だって…。
「…この私、ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダを…名ばかり最下位貴族の男爵令嬢が…
見分すると?」
いんや~、私この場にいなかったけど~。
ツァリオ公爵閣下がどんな顔してたか、だいたい予想付くわ~。
あ、因みにステンロイド男爵家が最下位ってのはね。
50年前以降に叙爵された男爵家ってな皆、一緒くたに最下位扱いなのさ~。
理由…管理がめんどいからだって。
「ええ、そうですよ。
お嫌ならお断りください。
この話はご破算です」
ツァリオ公爵閣下の顔と雰囲気間近で見て、ここまでさらりと言ってのけられる男は、ギリアム
だけだろーな。
「一つだけいいか…?」
「なんでしょう?」
「見分の場所と時間の指定は…」
「さすがにそこまで指定しては、失礼に当たるので、閣下のお好きなように…と」
場の空気がどんどんよどんでくるのが、私でもわかる。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウスよ…」
「なんでしょう?」
「お前は…わしが赤子と言えど、手加減しない質だと知っているハズだが…」
「ええ、よく存じております。
ですから私は、あなたのおかげでアカデミー生活が、少しは楽しめました。
あなたが居なかったら、私はアカデミーに何一ついい思い出など持てなかったでしょうねぇ」
…さすが、ギリアム・アウススト・ファルメニウス。
「それでも4つ目の条件を入れるのか…」
「ええ」
ギリアムは終始サラッとしている。
「……わかった。
その4つの条件、飲もうじゃないか」
「では、交渉成立ですね。
詳しい取り決めは…ひとまずアイリン夫人のサロンが終わってからに致しましょう」
「あいわかった」
この部屋の空気…息ができなかったってバドセットさんとメイドさんはのちに語ったそうな。
「ああ、そうそう。
我が婚約者からの伝言を、忘れるところでした」
「なに…?」
「ツァリオ・シェルツキ・ガルドベンダ公爵閣下へ…。
手加減も手心も…一切不要!!と」
それだけ言い捨てるように言うと、ギリアムは来た時と同じ速度で、応接間を後にした。
後に残ったのは…ものごっそ息苦しい、重苦しい空間に佇む人々。
「ガルドベンダ公爵家に生まれついて50年…たまに物陰に隠れながら、突かれることはあったが」
ツァリオ公爵閣下の顔中の、血管という血管が浮き出ている。
「ここまでわかりやすく!!真正面から喧嘩を売られたのは、初めてだ!!」
だろうねぇ…。
ギリアムは不敵な態度をとったりはしたろうが、礼はしっかり守ったろうし、そもそも
ツァリオ公爵閣下については、認めてたし、敵対する理由なかったみたいだし。
私がツァリオ公爵閣下を見分する…なんざ、平民乞食が王侯貴族に、自分の靴の裏舐めろって
言ったようなもんだからね。
たださぁ…。
ファルメニウス公爵夫人の扱いを受けること、了承しちまったからなぁ…。
皆様の期待を裏切らない為にも…、一か八かのどでかい花火を上げることにしたのよん。
ほんのちょっとの油断で大やけどを負うかもしれない花火だからこそ…みごとに打ち上げられれば、
他の何よりも美しく、夜空に輝くと思うからね。
さて、ツァリオ公爵閣下は書斎に引っ込み、誰も入ってくるなと言いつけた。
「奥様…ご用意ができました」
バドセットが持って来た招待状用紙を見たアイリン夫人は、
「それではないわ」
「は?男爵令嬢用はこの用紙ですが…」
貴族社会は序列社会。
招待状の紙質一つとっても、身分によって変えている場合がある。
アイリン夫人のサロンでは、明確にわかりやすく区別できるようにしてあるため、バドセットが
間違えるはずはない。
「公爵夫人用の用紙を用意なさい」
「は?いえ…あの方は今現在、男爵令嬢ですが…」
「いいから、早く!!時間がもったいない」
「は、はい!!」
正直に、まずは体を動かすあたり、勤勉な人である。
公爵夫人用の招待状用紙を受け取ったアイリン夫人は、
「アナタに私の考えがわかるかしら?バドセット…」
「い、いえ…まったく…」
「では、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢が…旦那様に喧嘩を売ったことはわかっている
わね?」
「そ、それは…」
バドセットはハッキリそうだとは答えかねている。
無理もない。
私がただの男爵令嬢ならまだしも、ファルメニウス公爵家の一員となるかもしれない人間だから。
「つまりそれは…ガルドベンダ公爵夫人である…私に喧嘩を売ったも同じこと!!」
(本当は…旦那様と私が切望していることを叶えるために、ご招待した後、適当に相手をすれば
いいと思っていたんですけどね…。
そうもいかなくなったわ)
「バドセット…これを…」
「はい、すぐにお届けいたします」
「……という方法で、届けなさい」
「え…ええ…」
「わかったわね」
「は、はい…」
かなり動揺しても、そこはガルドベンダ公爵家の執事。
すぐに息を整え、襟を正し、歩き出した。
------------------------------------------------------------------------------------------
「言われた通りにしましたが…私も一緒に行きますからね」
「ええ…ただし馬車の中にいてくださいね」
「……」
「い・て・く・だ・さ・い・ね」
凄ーく優しく言いましたよ、青筋立てながら…ええ。
「一体何をギリアム様にお願いしたのですか?」
ああ、詳しい話はフォルトとエマにはしていない。
だって、絶対に止めるから。
で、全てが終わったのでせつめーい。
「なななななな、何と言うことをおっしゃったのですか!!奥様!!」
「そそそそそ、そうですよ、奥様!!」
うーん…この二人がこれだけ動揺するって、やっぱちとやりすぎたかのぉ。
「ギギギギギ、ギリアム様!!!」
「いや私も…まずいと言ったのだが、4番目の条件は何があっても必須と…」
「せせせせせ、せめてあなた様がおっしゃったならまだしも!!奥様が
おっしゃったことにしては、してわぁ~」
ん~、話が進まんので、しばらく時間を早送り…。
「落ち着いた~、2人とも~」
私の抜けた声が、余計頭に響くようだ。
「奥様…ガルドベンダ公爵家からお客様がお見えです」
そう私に告げたのは、メイドのユイリン子爵夫人だった。
「紹介状の件かな…通してくれる?」
「いえ、それが…」
ユイリンの顔はちょっとこわばっている。
「門前まで出てきていただきたい…と」
「はいはーい、行きま」
「来させろ!!私のフィリーを門前に呼びつけるなどと…」
「ギリアム様…いいから任せてくださいな」
ギリアムの頭を撫でると、かなり不安そう。
……めんどくせぇから、これ以上構わず部屋を足早に出るわたくし。
後ろからユイリンがついてくる。
さて門前には…初老で細身の男性が立っていた。
「お待たせいたしました…オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢でございます」
「お初にお目にかかります。
私、ガルドベンダ公爵家の執事を務めます、バドセット・ザルフィート伯爵と
申します。
招待状をお持ちしたのですが…」
「ありがとうございます」
「実は…アイリン奥様からのご指示がありまして…」
「はい」
「オルフィリア嬢に招待状をお見せしたら…そのまま持ち帰るように…と」
ふーん、そう来たか。
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