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第1章 災厄
5 貴族内でのフィリーの立ち位置
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私…オルフィリアは…おおよそ正式なお披露目というものは…していない。
婚約式も結婚式も…すっ飛ばしちまった。
だから…そんな私を貴族が…どんな目で見るか…火を見るよりも明らかだ。
まして平民同然の元・男爵令嬢が…自分達より高貴な存在になるなんて…それだけで
憎悪の対象になって、何ら不思議じゃない。
私は…本当に望まなかったんだけどなぁ…。
自分でやるって決めはしたが…少なくとも望んじゃいなかった。
食っていけるだけの金と、広くなくていいから雨風しのげる家と…優しい両親…。
そして前世じゃ出会えなかった…一生一緒に生きていける人…が、見つかったら
嬉しいなぁ…くらいの些細なことさ。
……私の望みは…本当にそれだけだったんだけどなぁ。
私は…評議会場の中央の廊下を歩きながら…その周りにすでに…座っている人間達に
意識を向けないように…ただ歩いた。
だって…。
わかってたもん。
私を…。
どんな目をして見ているか…なんて。
私は…黙って席に着席した。
王家のすぐ下…ガルドベンダ公爵家と同じ高さ…。
だから目の前には…ツァリオ閣下が座っている…。
相変わらずの…威厳だなぁ…。
そう言えば…答えは分かったのかな…。
あれから連絡ないし…。
評議会が終わったら…聞いてみるか…。
そんな事を思っている間に…評議会は始まった…。
議題は…出したい人間が出すことになっている…。
出すのは…大抵下から順。
上が最初から出しちゃったら…それで決まり…って言っているようなものだもの。
議題は…急に出してもいいけど、大抵はあらかじめ…前もって通達しておくものだ。
だからファルメニウス公爵家が今回…議題にあげるものも、あらかじめ他の評議会員達に
通達済みだ。
だから…ギリアムに出て欲しかったんだよなぁ。
凄い反発が…予想されるから…。
ケイシロン公爵家とコウドリグス侯爵家は…今回の評議会は欠席するそうだ。
ホッランバック伯爵家も、ルイザーク伯爵家も…。
近衛騎士団と王立騎士団は…今、評議会どころじゃないから…。
事実…今日は国王陛下は被災地の視察に行くとかで、代理でケイルクス王太子殿下が出ている。
王家に限って…別に夫人じゃなくてもいいらしい。
まあ…王家は特に、他国から嫁を取ることがあるから、その為の考慮だろう。
今の王后陛下だって、他国から嫁いできたわけだし。
議題自体は…そんなに多くなかったから、色々な意見が出つつも、早々と私の番になった。
評議会の会場では…議題を述べる時には、中央に用意された壇上に立つのが決まりだ。
私は…ゆっくりと歩を進め、壇上に立つ。
まるで…見世物だなぁと感じだ…。
見物するものの目が…物色する者の目そのものだ。
まあ…慣れているからいいけどさ…。
でも…本当に何でか今日は…調子が出ない。
それでも…ヤるっきゃないんだけど!!
私は…深呼吸をして、
「皆さま!!お手元の資料を、すでにお送りしてありますので…、多くの説明は不要かと
存じます。
今回…そこに書かれてあります、2つの法案を通したく思います!!
皆さま、何かご意見がありましたら、ギリアムの代理として、わたくしが承ります!!」
私はさ…既得権益者の既得権益を…一部であっても損傷するようなことは、非常に抵抗して
来ると思ったのさ。
だから…今回の2つの法案…かなり抵抗があると見ていた…。
喧々諤々言われるだろうと、覚悟していた。
でも…。
私の言葉が出た後…。
まるで風のない日の湖面のように…静まり返っていた。
……はて?
何が起こったんだろう…。
私が改めてぐるっと周りを見回すと…。
つまんなそーにしてる人。
隣と何やら談笑している人。
うつらうつらしている人。
無反応な人…。
まあ、誰も…私の言葉が聞こえなかったの如く…みたいに…。
余りの無反応っぷりに、さすがの私も対応に困っていると…。
「オルフィリア公爵夫人…ご苦労だった、下がっていい」
という、ケイルクス王太子殿下のお言葉が…。
なんで?
評議会ってさぁ。
議題に対して討論する場じゃないの?
法案をどうするか…可決するのか、否決するのか、決めるんじゃないの?
最悪、即決できないなら、次回に持ち越し…みたいに宣言するハズだが…?
「あの…失礼ながら、ファルメニウス公爵家が提出しました、法案に関して…」
私は相変わらず壇上に立ったままだが、そんな事はお構いなしと言わんばかりに、
「オリバー!!みんなに配ってくれ!!」
ケイルクスの言葉を受けて、オリバーや他の職員が…資料を配る。
私は?…と思っていると、オリバーが一番最後に持ってきてくれた…。
あらまぁ…。
私は…段々ぼーっとしていた頭が、ケイルクスの一連の行動で冷めてきた…。
そもそも…一番上位の人間に、配布物を一番後に配る…これは、前もって了承が無い限り、
大変な失礼に当たる…。
王宮で働く者が、それをわかっていないなんてありえない。
つまり…完全な確信犯…わざとだ。
大体…ケイルクスの態度だって、私を完全無視しているようなもんだ。
それが分かった時…また頭の中にスパークが起こった。
私の議題に対し、誰もなにも答えなかった…。
それも…一種の裏工作だろう…。
どれだけの人間が、かかわっているかわからないが…、ここは敵地だ!!
完全な!!
いや…そんなこと最初からわかっていた…。
この法案に…大抵の奴らが不平不満を述べるって…。
でも…ここまでわかりやすい事を…してくれるとはなぁ…。
はははっ、ありがてぇ…このヘドネを臨戦態勢にしてくれてよぉ。
おおよそ頭を使う事は苦手だが…ヤれるだけヤってやる!!
やられっぱなしは、性に合わない!!
私は…スパークが止まない頭で、配られた資料を大至急読んだ!!
この資料を書いたものが何を考え…何を思っているのか…。
考えろ…。
考えるんだ!!
これだけわかりやすく、こちらに敵意をむき出しにした者が!!
私を…ギリアムを…ファルメニウス公爵家を…フィリアム商会を…攻撃しないはずはない。
害さないはずはない!!
問題は…どうやってやるか…だ!!
正攻法じゃあ絶対無理だ。
ギリアムがいるんだから…。
私の脳みそ!!
頑張れぇ!!
「それじゃあ…この法案に対し、可決・否決の決を取りたいと思う!!」
ケイルクスは…勝手に進める。
おおおいっ!!
普通は決を取るところまで行く前に!!
話し合うんじゃないのかい!!
確かに異論が出ないこともあるかもしれんが!!
異論のあるなしを、まず尋ねないのかい!!
私は…、
「お待ちください!!ケイルクス王太子殿下!!」
壇上から挙手する。
「この法案について!!意見したいことがございます!!」
すると…明らかに不機嫌そうな顔になる…。
王太子である自分に対し、意見することを許さない…と言いたげだ。
……なんか、おかしい。
こんなに…理性のない人間じゃ、ないハズなんだけど…。
「なんだ?オルフィリア公爵夫人…」
「この法案には…一つ大きな問題点があります!!
それについての決め事を一切せずに…もし可決したら、いかがするおつもりですか!!」
「問題点…だと?」
「そうです!!」
「これは…この法案は、王宮で司法を担当する人間が…その英知の粋を凝らして作った…
作り上げたものだ…それに…問題点だと?」
……やっぱり、今日は随分と攻撃的だ…。
おまけに…独りよがりでもある。
「王宮に仕えている方々に、能力がないなどと言っておりません!!
ですが、どんな法でも穴は必ずあると思っております。
そういった事を、出来るだけ防ぐために…評議会のような討論の場が、設けられているのでは
ないのですか!!」
私の説明は…至極真っ当だと思うんだけど、
「オルフィリア公爵夫人…仮にも武の人間が、文の領域に踏み込むものではありませんよ」
外野の1人が…言い出した。
私は名前も顔も知らん…。
「文だろうが武だろうが、国の法というものを決めるのですから、意見があれば言うべきだと
思います!!
違うのですか?」
すると…何やら隣とひそひそ…。
陰口だって、すぐわかるぞ、オイ!!
でもおかしい…。
私でも気づくようなこと…ツァリオ閣下が気付かないはずはない…。
あの人は…ギリアム父が通そうとした、しょーもない法案に真っ向否定して、可決させなかった
人だ…。
この法の穴だって…危険性だって、十分わかっているハズなのに…。
なぜ…動かない?
「わかった、わかった…。
そこまで言うなら、発言してみろ、オルフィリア公爵夫人…」
かなり…面倒くさそうに言われた…。
もしかしたら…完全な出来レースなのかもな…。
でも…。
だからと言って…。
気づいちまったもん、気づかないふりして、通すなんてできん!!
婚約式も結婚式も…すっ飛ばしちまった。
だから…そんな私を貴族が…どんな目で見るか…火を見るよりも明らかだ。
まして平民同然の元・男爵令嬢が…自分達より高貴な存在になるなんて…それだけで
憎悪の対象になって、何ら不思議じゃない。
私は…本当に望まなかったんだけどなぁ…。
自分でやるって決めはしたが…少なくとも望んじゃいなかった。
食っていけるだけの金と、広くなくていいから雨風しのげる家と…優しい両親…。
そして前世じゃ出会えなかった…一生一緒に生きていける人…が、見つかったら
嬉しいなぁ…くらいの些細なことさ。
……私の望みは…本当にそれだけだったんだけどなぁ。
私は…評議会場の中央の廊下を歩きながら…その周りにすでに…座っている人間達に
意識を向けないように…ただ歩いた。
だって…。
わかってたもん。
私を…。
どんな目をして見ているか…なんて。
私は…黙って席に着席した。
王家のすぐ下…ガルドベンダ公爵家と同じ高さ…。
だから目の前には…ツァリオ閣下が座っている…。
相変わらずの…威厳だなぁ…。
そう言えば…答えは分かったのかな…。
あれから連絡ないし…。
評議会が終わったら…聞いてみるか…。
そんな事を思っている間に…評議会は始まった…。
議題は…出したい人間が出すことになっている…。
出すのは…大抵下から順。
上が最初から出しちゃったら…それで決まり…って言っているようなものだもの。
議題は…急に出してもいいけど、大抵はあらかじめ…前もって通達しておくものだ。
だからファルメニウス公爵家が今回…議題にあげるものも、あらかじめ他の評議会員達に
通達済みだ。
だから…ギリアムに出て欲しかったんだよなぁ。
凄い反発が…予想されるから…。
ケイシロン公爵家とコウドリグス侯爵家は…今回の評議会は欠席するそうだ。
ホッランバック伯爵家も、ルイザーク伯爵家も…。
近衛騎士団と王立騎士団は…今、評議会どころじゃないから…。
事実…今日は国王陛下は被災地の視察に行くとかで、代理でケイルクス王太子殿下が出ている。
王家に限って…別に夫人じゃなくてもいいらしい。
まあ…王家は特に、他国から嫁を取ることがあるから、その為の考慮だろう。
今の王后陛下だって、他国から嫁いできたわけだし。
議題自体は…そんなに多くなかったから、色々な意見が出つつも、早々と私の番になった。
評議会の会場では…議題を述べる時には、中央に用意された壇上に立つのが決まりだ。
私は…ゆっくりと歩を進め、壇上に立つ。
まるで…見世物だなぁと感じだ…。
見物するものの目が…物色する者の目そのものだ。
まあ…慣れているからいいけどさ…。
でも…本当に何でか今日は…調子が出ない。
それでも…ヤるっきゃないんだけど!!
私は…深呼吸をして、
「皆さま!!お手元の資料を、すでにお送りしてありますので…、多くの説明は不要かと
存じます。
今回…そこに書かれてあります、2つの法案を通したく思います!!
皆さま、何かご意見がありましたら、ギリアムの代理として、わたくしが承ります!!」
私はさ…既得権益者の既得権益を…一部であっても損傷するようなことは、非常に抵抗して
来ると思ったのさ。
だから…今回の2つの法案…かなり抵抗があると見ていた…。
喧々諤々言われるだろうと、覚悟していた。
でも…。
私の言葉が出た後…。
まるで風のない日の湖面のように…静まり返っていた。
……はて?
何が起こったんだろう…。
私が改めてぐるっと周りを見回すと…。
つまんなそーにしてる人。
隣と何やら談笑している人。
うつらうつらしている人。
無反応な人…。
まあ、誰も…私の言葉が聞こえなかったの如く…みたいに…。
余りの無反応っぷりに、さすがの私も対応に困っていると…。
「オルフィリア公爵夫人…ご苦労だった、下がっていい」
という、ケイルクス王太子殿下のお言葉が…。
なんで?
評議会ってさぁ。
議題に対して討論する場じゃないの?
法案をどうするか…可決するのか、否決するのか、決めるんじゃないの?
最悪、即決できないなら、次回に持ち越し…みたいに宣言するハズだが…?
「あの…失礼ながら、ファルメニウス公爵家が提出しました、法案に関して…」
私は相変わらず壇上に立ったままだが、そんな事はお構いなしと言わんばかりに、
「オリバー!!みんなに配ってくれ!!」
ケイルクスの言葉を受けて、オリバーや他の職員が…資料を配る。
私は?…と思っていると、オリバーが一番最後に持ってきてくれた…。
あらまぁ…。
私は…段々ぼーっとしていた頭が、ケイルクスの一連の行動で冷めてきた…。
そもそも…一番上位の人間に、配布物を一番後に配る…これは、前もって了承が無い限り、
大変な失礼に当たる…。
王宮で働く者が、それをわかっていないなんてありえない。
つまり…完全な確信犯…わざとだ。
大体…ケイルクスの態度だって、私を完全無視しているようなもんだ。
それが分かった時…また頭の中にスパークが起こった。
私の議題に対し、誰もなにも答えなかった…。
それも…一種の裏工作だろう…。
どれだけの人間が、かかわっているかわからないが…、ここは敵地だ!!
完全な!!
いや…そんなこと最初からわかっていた…。
この法案に…大抵の奴らが不平不満を述べるって…。
でも…ここまでわかりやすい事を…してくれるとはなぁ…。
はははっ、ありがてぇ…このヘドネを臨戦態勢にしてくれてよぉ。
おおよそ頭を使う事は苦手だが…ヤれるだけヤってやる!!
やられっぱなしは、性に合わない!!
私は…スパークが止まない頭で、配られた資料を大至急読んだ!!
この資料を書いたものが何を考え…何を思っているのか…。
考えろ…。
考えるんだ!!
これだけわかりやすく、こちらに敵意をむき出しにした者が!!
私を…ギリアムを…ファルメニウス公爵家を…フィリアム商会を…攻撃しないはずはない。
害さないはずはない!!
問題は…どうやってやるか…だ!!
正攻法じゃあ絶対無理だ。
ギリアムがいるんだから…。
私の脳みそ!!
頑張れぇ!!
「それじゃあ…この法案に対し、可決・否決の決を取りたいと思う!!」
ケイルクスは…勝手に進める。
おおおいっ!!
普通は決を取るところまで行く前に!!
話し合うんじゃないのかい!!
確かに異論が出ないこともあるかもしれんが!!
異論のあるなしを、まず尋ねないのかい!!
私は…、
「お待ちください!!ケイルクス王太子殿下!!」
壇上から挙手する。
「この法案について!!意見したいことがございます!!」
すると…明らかに不機嫌そうな顔になる…。
王太子である自分に対し、意見することを許さない…と言いたげだ。
……なんか、おかしい。
こんなに…理性のない人間じゃ、ないハズなんだけど…。
「なんだ?オルフィリア公爵夫人…」
「この法案には…一つ大きな問題点があります!!
それについての決め事を一切せずに…もし可決したら、いかがするおつもりですか!!」
「問題点…だと?」
「そうです!!」
「これは…この法案は、王宮で司法を担当する人間が…その英知の粋を凝らして作った…
作り上げたものだ…それに…問題点だと?」
……やっぱり、今日は随分と攻撃的だ…。
おまけに…独りよがりでもある。
「王宮に仕えている方々に、能力がないなどと言っておりません!!
ですが、どんな法でも穴は必ずあると思っております。
そういった事を、出来るだけ防ぐために…評議会のような討論の場が、設けられているのでは
ないのですか!!」
私の説明は…至極真っ当だと思うんだけど、
「オルフィリア公爵夫人…仮にも武の人間が、文の領域に踏み込むものではありませんよ」
外野の1人が…言い出した。
私は名前も顔も知らん…。
「文だろうが武だろうが、国の法というものを決めるのですから、意見があれば言うべきだと
思います!!
違うのですか?」
すると…何やら隣とひそひそ…。
陰口だって、すぐわかるぞ、オイ!!
でもおかしい…。
私でも気づくようなこと…ツァリオ閣下が気付かないはずはない…。
あの人は…ギリアム父が通そうとした、しょーもない法案に真っ向否定して、可決させなかった
人だ…。
この法の穴だって…危険性だって、十分わかっているハズなのに…。
なぜ…動かない?
「わかった、わかった…。
そこまで言うなら、発言してみろ、オルフィリア公爵夫人…」
かなり…面倒くさそうに言われた…。
もしかしたら…完全な出来レースなのかもな…。
でも…。
だからと言って…。
気づいちまったもん、気づかないふりして、通すなんてできん!!
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