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第3章 急転
6 ダイロという男
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ダイロおっちゃんが貴族を嫌いになった理由は…ガフェルおっちゃんと通じる。
卑しい…と言われてしまう身分でありながら、なまじ天才的な能力を持っていたから…。
身分で不当な扱いを受けたり、貶められたり、卑下されたり…相当した。
低い身分の者が、高い身分の者に尽くすのは当然…そんな扱いを幾度となく受けたのだ。
だから…高い身分の人間が嫌いになるのは、当たり前だったのかもしれない。
しかし…そのキッツイ言動とは裏腹に…身分で患者を差別することは…驚くほど
しない人間だった…。
そして…私やギリアムを好きになってくれたのは、何よりダイロが身分ではなく、人柄で
付き合う人間を決めている、何よりの証拠だった。
もっともそれは…身分で差別され続けた者の…一分だったのかもしれない。
ヒラテスは…そんなダイロの性質をわかっている人間の1人だ。
ゆえに通過儀礼を終えたダイロが…患者を診る事…断るとは思わなかったのだろう。
「な、なぜだ!!ダイロ!!お前がやらなきゃ、患者は死ぬんだ!!」
ヒラテスが、一気に顔色を青くする。
「オレはよぉ…ギリアム公爵閣下とオルフィリア公爵夫人には…本当に感謝しているんだ」
「そ、それはお前がここにいることからもわかる!!
だが…評議会の人間達には、しかるべき罰が下されることになったのだ!!」
これは…ヒラテスのしくじりだ。
「そんな事実があるのか?公爵様」
「いや、全く!!
だいたい評議会の連中からは、詫びの1つもない。
まあ、詫びてきたところで、私は許さんがな」
キッパリはっきり否定のギリアム。
「やっぱりね…お前も所詮は、お貴族様だな、ヒラテス…。
本当にもう帰れや。
公爵様…後ヨロシク」
「もちろん…私がやっておく」
「ま、待て!!」
国王陛下からの待ったがかかる。
「評議会の人間達には!!しかるべき罰を本当に下す気がある!!
それは…この私の名に懸けて誓う!!」
「口頭では、言い逃れなどいくらでも出来るだろが!!
しょーもえねぇ息子の父親は、それ以上にしょーもねぇな」
ダイロおっちゃんが国王陛下につっかっかった…。
本当に…怖いもの知らずやな…。
「しっかりと…書面にさせてもらう」
ヒラテスからダイロの性質を聞いているんだろうな…。
あくまで冷静に対処している。
「へえぇ、で、アンタの息子はどうすんだい?
女一人を寄ってたかって、袋叩きにした、しょーもない息子は?
騎士ってもんは、弱者を守るもんじゃないのかい?
騎士の風上にも置けねぇよな、そいつ」
ああ…ケイルクスまで…。
言いたくなる気持ちはわかるが…。
「だいたいコイツ…なんで止めなかったんだよ?
普通止めるだろ?」
「足がすくんで、動けなかったそうだ」
ギリアムの…注略が入る…。
タイミング最高やなホント…。
「はあぁぁ?なんだそりゃ、そいつ本当に男かぁ?
女じゃねーの?」
「男だ。私が保証する」
「ほんとかよ!!じゃあこの機会に、女になったらどうだ?
男でいる必要ねぇだろ?弱い者いじめなんざする奴はよぉ。
あ、それかはあれか?
まだ…ママのおっぱい吸っているから、ママ以外の女は女じゃないってか?
ママ~いじめられだぁ~って泣きながら、おっぱい吸いに行ったんだろうなぁ。
ほんっとしょーもねぇ!!」
ケラケラ…本当に嘲るように笑う。
……私も実際体験したから、わかるんだけど…。
ダイロおっちゃんの喋り方って…真面目に癪に障るんだよね。
慣れてたり、気にしない人間はまだいいけど…。
普段から…かしずかれて、気を使われるのが当たり前の人間にとっては…。
「オイ…いい加減にしろよ、テメェ…」
ずっと下を向いて、震えていたケイルクスが、
「こっちがわざわざ出向いて、下出に出てやりゃ、調子に乗りやがって!!
さっさと一緒に来て患者を診やが」
ここで言葉が止まったのは、国王陛下にしばき倒されたから。
しかも…今回は一発じゃない。
もうほんと…持ってた剣の柄で…滅多打ち…。
最初はなんか…生意気な事言ってたけど…やがて…。
ごめんなさい…と、申し訳ございません…しか、言わなくなった…。
ダイロは…それを見て心底呆れつつ、
「あのよぉ…親子喧嘩はよそでやってくれや。
公爵様…オレもう、本当に行くぜ」
「ええ…お手間を取らせました」
ギリアムは…もちろんこんな連中に協力する気なし。
「ま、待ってくれ!!ダイロ!!お前本当にどうしたんだ!!
お前はどんな時でも…患者の事はしっかりしていたじゃないか!!」
ヒラテスの言に対し、
「お前は…今回この国の上共が通した…あの法案について、どう思うんだよ?
お前らの国だって…被害に遭ってんじゃないのか?」
その通り…。
この国であの法案が通ったのを皮切りに、キンラク商会の馬鹿どもが、薬を破格でさばき始めた。
その影響は…当然この国だけにとどまらず、ゴギュラン病がもともと風土病としてある地域にまで
波及したのだ。
薬屋だって、自分が食べていかにゃならんから…、仕入れ値より少しばかりでも高値にするのは…
当たり前の話。
「そ、それは…とにかく、患者を…」
「被害に遭ったかって聞いてるんだ!!」
ダイロおっちゃんは…頭は良いんだよ…凄く。
だから…言葉での誤魔化しは効かない。
「だいぶん…被害が出ている…。
その結果を持って…タルニョリア王国はキンラク商会に対し、国を挙げて賠償請求をすることに
したんだ…」
まあ…被害に遭ったのは、平民が主だけど…。
それにしたって、数が出れば国だって無視できん。
「あそ…まあ、お前のお国事情は、お前のもんだから知らねぇけど。
けどよ…、上は金があるからいいかもしれん!!
でも…金のない、オレらみたいなのはどうなるんだ?
黙って死ねってことだろ?
そんな法案通した奴らの為に…何でオレが心血そそがにゃならんのだ!!」
「……」
これに対しては…さすがのヒラテスも言葉が無い。
「答えろ!!」
結局…沈黙しか…その場には生まれなかった。
「ダイロさん…ご苦労様でした。後は私に任せてください…」
「ああ、本当に頼むわ、公爵様…」
「取り消すっ!!!!」
声を上げたのは…国王陛下だった。
「この法案は…取り消す!!
この私の名に懸けて、全てにかけて、誓う!!」
まあ、国王陛下にこう言われれば、大抵は平伏するんだろうが、
「そうか、じゃあ、取り消しが済んだら、患者見てやるよ」
ダイロおっちゃんはこの一言だった。
前にも話したが…王族とはいえ、一度決まった法案を取り消すのは本当に大変なのだ。
もう一度、評議会を招集し、可決に持っていかねばならない。
臨時評議会の理由だって、必要だ。
そして…可決しなかったり、問題が発生したら…次の評議会を待たねばならない。
どう考えても…数日で済む話じゃない。
電話なんてない世界なんだから、手紙のやりとりだけで…数日かかる。
そしてもう一つ…。
定時的な評議会が終わると、地方に戻ってしまう者もいるから…。
王都に来るなら、どうしても物理的な時間がかかる。
そう言った…様々な問題を孕むのだ。
つまり…それを待っていたら、アイリン夫人は確実に助からない。
「ま、待ってくれ、ダイロ!!
国王陛下のお言葉には、私が証人になる!!
だから…」
ヒラテスの言葉を…、
「そもそも、オレは!!もうこの国自体を信用してねぇんだよ!!」
ダイロおっちゃんの叫びが遮った。
「そもそも!!!オレはこの国に流れてきて…隅っこの方で細々とやっていた。
別に…タルニョリア王国にいた時みたいに、専門薬剤師みたいな優遇を受けようと
思った事も無い、要求した事も無い。
家族が…食っていければそれでよかった…」
補足:タルニョリア王国ではさ…ゴギュラン病が日常に潜んでいるから。
ゴギュラン病の薬が生成の難しい物であることを考慮して…専門薬剤師は、かなり
優遇されるのだ。
「辺境だからこそ、家族が食っていくぐらいの作物は、自分で作れたし…。
たまに…ゴギュラン病を発症して帰ってくる旅人を…治療したり…。
それで生計を立てていた。
本当に…慎ましやかに暮らしていたんだ」
「それで…満足もしていた…」
これは…本当に穏やかそうな口調から、真実だと伺える。
「その状況が一変したのは…2年前だ」
ダイロの目が…虚ろな色から…
「ある男が…いや、男たちが尋ねてきた…。
身分はないと言っていたが…オレにはわかった…。
完全な身分持ちだと…な…」
次第に怒りを帯びる…。
「オレを…専門薬剤師として、破格の値段で雇いたい…と。
けどよ…オレは…タルニョリア王国でそんな事を言いつつ、実際は約束を守らない
身分持ちに嫌と言うほど会ってきたからよ…。
すぐに断った。
だってそいつら…同じ匂いがプンプンしたから」
「でもそいつらは…それで諦めるどころか、どんどんエスカレートしやがった。
すぐに文言が誘いから脅しに代わって…。
畑を荒らしたり、近辺に根も葉もない噂を流して、オレたち家族の形見を狭くして…
役所に訴えたりもしたが、もちろん取り合ってもらえなかった…」
「それでもオレが…断り続けたら…あいつ等…」
ダイロおっちゃんの目には…いつの間にか涙がこぼれ…拳が強く…握られている。
卑しい…と言われてしまう身分でありながら、なまじ天才的な能力を持っていたから…。
身分で不当な扱いを受けたり、貶められたり、卑下されたり…相当した。
低い身分の者が、高い身分の者に尽くすのは当然…そんな扱いを幾度となく受けたのだ。
だから…高い身分の人間が嫌いになるのは、当たり前だったのかもしれない。
しかし…そのキッツイ言動とは裏腹に…身分で患者を差別することは…驚くほど
しない人間だった…。
そして…私やギリアムを好きになってくれたのは、何よりダイロが身分ではなく、人柄で
付き合う人間を決めている、何よりの証拠だった。
もっともそれは…身分で差別され続けた者の…一分だったのかもしれない。
ヒラテスは…そんなダイロの性質をわかっている人間の1人だ。
ゆえに通過儀礼を終えたダイロが…患者を診る事…断るとは思わなかったのだろう。
「な、なぜだ!!ダイロ!!お前がやらなきゃ、患者は死ぬんだ!!」
ヒラテスが、一気に顔色を青くする。
「オレはよぉ…ギリアム公爵閣下とオルフィリア公爵夫人には…本当に感謝しているんだ」
「そ、それはお前がここにいることからもわかる!!
だが…評議会の人間達には、しかるべき罰が下されることになったのだ!!」
これは…ヒラテスのしくじりだ。
「そんな事実があるのか?公爵様」
「いや、全く!!
だいたい評議会の連中からは、詫びの1つもない。
まあ、詫びてきたところで、私は許さんがな」
キッパリはっきり否定のギリアム。
「やっぱりね…お前も所詮は、お貴族様だな、ヒラテス…。
本当にもう帰れや。
公爵様…後ヨロシク」
「もちろん…私がやっておく」
「ま、待て!!」
国王陛下からの待ったがかかる。
「評議会の人間達には!!しかるべき罰を本当に下す気がある!!
それは…この私の名に懸けて誓う!!」
「口頭では、言い逃れなどいくらでも出来るだろが!!
しょーもえねぇ息子の父親は、それ以上にしょーもねぇな」
ダイロおっちゃんが国王陛下につっかっかった…。
本当に…怖いもの知らずやな…。
「しっかりと…書面にさせてもらう」
ヒラテスからダイロの性質を聞いているんだろうな…。
あくまで冷静に対処している。
「へえぇ、で、アンタの息子はどうすんだい?
女一人を寄ってたかって、袋叩きにした、しょーもない息子は?
騎士ってもんは、弱者を守るもんじゃないのかい?
騎士の風上にも置けねぇよな、そいつ」
ああ…ケイルクスまで…。
言いたくなる気持ちはわかるが…。
「だいたいコイツ…なんで止めなかったんだよ?
普通止めるだろ?」
「足がすくんで、動けなかったそうだ」
ギリアムの…注略が入る…。
タイミング最高やなホント…。
「はあぁぁ?なんだそりゃ、そいつ本当に男かぁ?
女じゃねーの?」
「男だ。私が保証する」
「ほんとかよ!!じゃあこの機会に、女になったらどうだ?
男でいる必要ねぇだろ?弱い者いじめなんざする奴はよぉ。
あ、それかはあれか?
まだ…ママのおっぱい吸っているから、ママ以外の女は女じゃないってか?
ママ~いじめられだぁ~って泣きながら、おっぱい吸いに行ったんだろうなぁ。
ほんっとしょーもねぇ!!」
ケラケラ…本当に嘲るように笑う。
……私も実際体験したから、わかるんだけど…。
ダイロおっちゃんの喋り方って…真面目に癪に障るんだよね。
慣れてたり、気にしない人間はまだいいけど…。
普段から…かしずかれて、気を使われるのが当たり前の人間にとっては…。
「オイ…いい加減にしろよ、テメェ…」
ずっと下を向いて、震えていたケイルクスが、
「こっちがわざわざ出向いて、下出に出てやりゃ、調子に乗りやがって!!
さっさと一緒に来て患者を診やが」
ここで言葉が止まったのは、国王陛下にしばき倒されたから。
しかも…今回は一発じゃない。
もうほんと…持ってた剣の柄で…滅多打ち…。
最初はなんか…生意気な事言ってたけど…やがて…。
ごめんなさい…と、申し訳ございません…しか、言わなくなった…。
ダイロは…それを見て心底呆れつつ、
「あのよぉ…親子喧嘩はよそでやってくれや。
公爵様…オレもう、本当に行くぜ」
「ええ…お手間を取らせました」
ギリアムは…もちろんこんな連中に協力する気なし。
「ま、待ってくれ!!ダイロ!!お前本当にどうしたんだ!!
お前はどんな時でも…患者の事はしっかりしていたじゃないか!!」
ヒラテスの言に対し、
「お前は…今回この国の上共が通した…あの法案について、どう思うんだよ?
お前らの国だって…被害に遭ってんじゃないのか?」
その通り…。
この国であの法案が通ったのを皮切りに、キンラク商会の馬鹿どもが、薬を破格でさばき始めた。
その影響は…当然この国だけにとどまらず、ゴギュラン病がもともと風土病としてある地域にまで
波及したのだ。
薬屋だって、自分が食べていかにゃならんから…、仕入れ値より少しばかりでも高値にするのは…
当たり前の話。
「そ、それは…とにかく、患者を…」
「被害に遭ったかって聞いてるんだ!!」
ダイロおっちゃんは…頭は良いんだよ…凄く。
だから…言葉での誤魔化しは効かない。
「だいぶん…被害が出ている…。
その結果を持って…タルニョリア王国はキンラク商会に対し、国を挙げて賠償請求をすることに
したんだ…」
まあ…被害に遭ったのは、平民が主だけど…。
それにしたって、数が出れば国だって無視できん。
「あそ…まあ、お前のお国事情は、お前のもんだから知らねぇけど。
けどよ…、上は金があるからいいかもしれん!!
でも…金のない、オレらみたいなのはどうなるんだ?
黙って死ねってことだろ?
そんな法案通した奴らの為に…何でオレが心血そそがにゃならんのだ!!」
「……」
これに対しては…さすがのヒラテスも言葉が無い。
「答えろ!!」
結局…沈黙しか…その場には生まれなかった。
「ダイロさん…ご苦労様でした。後は私に任せてください…」
「ああ、本当に頼むわ、公爵様…」
「取り消すっ!!!!」
声を上げたのは…国王陛下だった。
「この法案は…取り消す!!
この私の名に懸けて、全てにかけて、誓う!!」
まあ、国王陛下にこう言われれば、大抵は平伏するんだろうが、
「そうか、じゃあ、取り消しが済んだら、患者見てやるよ」
ダイロおっちゃんはこの一言だった。
前にも話したが…王族とはいえ、一度決まった法案を取り消すのは本当に大変なのだ。
もう一度、評議会を招集し、可決に持っていかねばならない。
臨時評議会の理由だって、必要だ。
そして…可決しなかったり、問題が発生したら…次の評議会を待たねばならない。
どう考えても…数日で済む話じゃない。
電話なんてない世界なんだから、手紙のやりとりだけで…数日かかる。
そしてもう一つ…。
定時的な評議会が終わると、地方に戻ってしまう者もいるから…。
王都に来るなら、どうしても物理的な時間がかかる。
そう言った…様々な問題を孕むのだ。
つまり…それを待っていたら、アイリン夫人は確実に助からない。
「ま、待ってくれ、ダイロ!!
国王陛下のお言葉には、私が証人になる!!
だから…」
ヒラテスの言葉を…、
「そもそも、オレは!!もうこの国自体を信用してねぇんだよ!!」
ダイロおっちゃんの叫びが遮った。
「そもそも!!!オレはこの国に流れてきて…隅っこの方で細々とやっていた。
別に…タルニョリア王国にいた時みたいに、専門薬剤師みたいな優遇を受けようと
思った事も無い、要求した事も無い。
家族が…食っていければそれでよかった…」
補足:タルニョリア王国ではさ…ゴギュラン病が日常に潜んでいるから。
ゴギュラン病の薬が生成の難しい物であることを考慮して…専門薬剤師は、かなり
優遇されるのだ。
「辺境だからこそ、家族が食っていくぐらいの作物は、自分で作れたし…。
たまに…ゴギュラン病を発症して帰ってくる旅人を…治療したり…。
それで生計を立てていた。
本当に…慎ましやかに暮らしていたんだ」
「それで…満足もしていた…」
これは…本当に穏やかそうな口調から、真実だと伺える。
「その状況が一変したのは…2年前だ」
ダイロの目が…虚ろな色から…
「ある男が…いや、男たちが尋ねてきた…。
身分はないと言っていたが…オレにはわかった…。
完全な身分持ちだと…な…」
次第に怒りを帯びる…。
「オレを…専門薬剤師として、破格の値段で雇いたい…と。
けどよ…オレは…タルニョリア王国でそんな事を言いつつ、実際は約束を守らない
身分持ちに嫌と言うほど会ってきたからよ…。
すぐに断った。
だってそいつら…同じ匂いがプンプンしたから」
「でもそいつらは…それで諦めるどころか、どんどんエスカレートしやがった。
すぐに文言が誘いから脅しに代わって…。
畑を荒らしたり、近辺に根も葉もない噂を流して、オレたち家族の形見を狭くして…
役所に訴えたりもしたが、もちろん取り合ってもらえなかった…」
「それでもオレが…断り続けたら…あいつ等…」
ダイロおっちゃんの目には…いつの間にか涙がこぼれ…拳が強く…握られている。
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