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第2章 危急
6 何とか…間に合ったぁ~
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ケイルクスとオリバーが揉みあい、ジョノァドとラルトが睨み合い…兵士たちはどうしていいか
わからないと言いたげに、オロオロしている。
「なあ…オレたちって、いったいどうすりゃいいんだ…?」
小声を出すのは、クローバだ。
「少し黙っとれ!!戦況を見るんじゃ」
先代の小声の檄が飛ぶ。
「アタシらだけで、フィリアム商会支部の中、何とかできないかな…」
「いや…アッチもプロだから、下手に動かん方がいい」
「何とかチャンスがあれば…」
ひそひそと、話している…時だった。
「ぐがっ!!」
フィリアム商会支部の中から…近衛騎士団予備兵の制服を着た男が、叩き出された。
それに続くように…2人がわき目もふらず出てきて、
「なっ!!何でアイツが、ここにいるんだよ!!」
「知らねぇよ!!」
「と、とにかく……ぎゃっ!!」
3人とも…一瞬でトランペストにぶん殴られた。
そのすぐあと、
「奥様――――――――っ!!」
ジェードが支部の中から飛び出してきて、
「全員倒しました!!」
報告する。
「死者は!!」
「いません!!」
あーよかった。
ここで揉みあっている奴も、睨み合っている奴も…初めて私が来たことを知った。
唯一…ラルトにはサインを送ってた。
森の中から、鏡の光を使って…ね。
ラルトはそれだけで…見事に自分のやらなきゃいけない事を的確に判断し、実行したんだ。
さすが!!
「あら…元気そうね、良かった」
私が馬の上から笑うと、トランペストは何とも複雑な表情をした。
今日の私は乗馬スタイル。
ブーツに厚めの白ズボン、制服のブレザーを思わせる背広に、ワンポイントの宝石をつけている。
私は馬から降り、ケイルクスの元へ。
「ご機嫌麗しゅう、ケイルクス王太子殿下…。
オルフィリア・ファルメニウス公爵夫人がご挨拶申し上げます」
するとさすがに、ケイルクスも剣を振り回すわけにはいかなくなってようで、剣を収めると、
「オルフィリア公爵夫人…何でここに…」
一番聞きたいだろうことを聞いてきた。
「昨日、伝書鳩が参りました。
ファルメニウス公爵家の家臣の取引札を持った人間を保護したのだけれど、いかがしたらよろしい
でしょうか?…と」
あ、勘違いされやすいけど、鳩は夜も飛べる。
鳥目って、鳥全般がそうではなくて、種類が限られての話だから。
「それで…ちょうど馬に乗る予定がありましたので、こちらに直接参りました」
ラルトは優秀だから、書けるだけの詳細を言葉少なに書いてくれた。
トランペストが誰かから…逃げているようだって。
そして…小さい子供と老人が一緒だって。
私はそれを見た時、行かなきゃダメだって思った。
なぜかわからないけど…ね。
私にも少し、パパンとは別だけど、同じような力が備わってるのかもしれないなぁ。
しかし…ジェードも一緒とは言え、馬を一日中走らせるのは…もう勘弁だ。
軍隊って、これを日常茶飯事的に、もっと長い時間やるなんて、鳥肌立つな、もー。
私はそんなことを思いながら、改めて周りを見れば…。
フィリアム商会支部は無数の矢が刺さって、窓も割れ…。
随分と無残な状態にしてくれたもんだ。
私の心に、沸々とした怒りが湧く。
だが私はひとまずそれを留め、周りの近衛騎士団をざっと見回す。
…………………………………。
ん~、何か…おかしい…。
近衛騎士団だけじゃなく、予備兵もいるから…人数が多いのはわかる…けど…。
どう考えても…明らかに多すぎる…。
近衛騎士団は貴族のみで構成されるのが鉄則。
ゆえに予備兵と言えど、貴族。
貴族の長子が家を継ぎ、次男以降は近衛騎士団やいわゆる文官になったり、商会などをやって、
生計を立てるのが一般的。
緊急の戦争なんかで徴兵されない限り、騎士団に入りたい人間ばかりじゃないからね…。
ただこれは、ギリアムでもなきゃ確認が取れない。
だからひとまず、目の前の問題に集中しよう。
「一体何がどうなって、こうなってしまったのやら…。
流石の私もわかりません。
ご説明頂けませんでしょうか?」
かなり穏やかに言うようにしたが…やっぱ強めの口調になってただろうな…。
「い、いや…、タレコミがあってな…。
オルフィリア公爵夫人を襲った犯人が、この辺に潜伏しているって…」
ケイルクスは…明らかに動揺している。
「なぜ…王立騎士団にそのことを、お話にならなかったのでしょうか?」
「い、いや…ギリアムは今、不在だろう?
近衛騎士団を使って動いた方が早いし…」
語るに落ちたな。
「……ギリアム様は確かに不在ではありますが…、だからこそ王立騎士団は、より強固な
警戒態勢と臨戦態勢を敷いております。
予備兵をかき集めている時間があったら…、王立騎士団に一報入れた方が早いのは、子供でも
わかりそうですが…?」
予備兵って普段は兵士としての仕事してないから、集めるのに結構時間がかかるんだよ。
この世界、電話無いからさ…。
「そ、それはそうだが…どうしても近衛騎士団だけで片をつけたかったんだ!!
オルフィリア公爵夫人が襲われたのは、狩猟大会だし…!!」
「それで犯人を逃がしたら、元も子もないと思われますが?」
ほらほら…嘘を嘘で塗り固めると、逃げ場がどんどんなくなるぞ~。
なんて思っていたら、またケイルクスの顔色に怒りが見え始めた。
あ~あ、追い詰められたときほど、冷静にしないと、大失敗すっぞ~。
「と、とにかく!!さっさと犯人をこっちに引き渡せ!!
詳細は後日そちらに話をする!!」
「…犯人とは何のことでしょう?」
これ…一番重要。
「だ、だから!!オルフィリア公爵夫人を襲った犯人だ!!」
「どこにいるのですか?」
するとケイルクスは、私の後ろの方を指さして、
「そこにいる4…5人だ!!」
いや、ハッキリせい!!
それだけで…どういう構図になっているか、私にはわかるぞ。
「なぜ彼らが犯人だと思うのですか?」
「タレコミがあったって、言っただろう!!」
…こりゃ、ダメだ。
「タレコミ元を、調べたのですか?」
「は、はあぁ?」
「王立騎士団では…必ずタレコミ元を調べます。
一定数のいたずらや勘違いは必ずありますし、場合によってタレコミした人間が危険に
晒されるかもしれないんです。
それを放置するのが、近衛騎士団の方針とはとても思えないのですが…」
あくまで穏やかに、冷静に…ね。
少々キレかかっちまってるしなぁ、ケイルクスのやろう。
この中で一番の地位持ちだから、一応それを考えないと、火傷する。
「だから!!王家にも守秘義務があるんだ!!」
……はあ、頭いた。
「わかりました…王家の守秘義務まで明かせなどとは申しませんが…。
彼らはまがう事なく、ファルメニウス公爵家の家臣です。
理由がそれだけでは、お引渡しは出来ません」
「なんだと!!」
「貴族の家の家臣は、貴族の家で裁くがルールのハズです。
もちろん王家に危害を加えた場合は別ですが…私を襲った犯人だというのなら、当家でしっかり
処理いたします。
もちろん後日、詳細はご報告いたします」
これ…この国では当たり前のルールだぞ、オイ。
だからこそ…ケイルクスのバカ、黙っちまった。
あ~あ、バカ王女に続き、アンタにもバカをつける事なんざ、させて欲しくなかったぞ。
「オルフィリア公爵夫人…失礼にも程があります」
うっせえよ、ジョノァド!!てめぇはお呼びじゃねぇ!!
「ケイルクス王太子殿下は、オルフィリア公爵夫人を襲った犯人を捕らえるために、わざわざ
近衛騎士団と予備兵まで招集し、こんな辺鄙な場所までやって来たのです」
こちとら頼んでねぇよ!!
「ここはひとつ、ケイルクス王太子殿下のお顔を立てて差し上げるのが、臣下の務めと思われ
ますが…」
私はジョノァドの言葉を丸っと無視し、
「ラルト…フィリアム商会支部が何でこんな無残な状態なのか、アナタにわかることを全部
報告して!!」
今の私は男爵令嬢じゃない、ファルメニウス公爵夫人じゃ!!
てめぇの言葉を無視しても、叱るやつは誰もいないぜ。
「今日朝方…近衛騎士団にいきなり矢を射かけられました…忠告も何もなしに…です」
「…そのことについて、ケイルクス王太子殿下よりご説明は?」
「ありません。
とにかく容疑者を引き渡せ…と」
なるほどね…。大体わかった。
ジョノァドはトランペストをスケープゴートにしたがっているが…王家…というよりキンラク商会と
ケイルクスを、それに乗っけたんだ。
キンラク商会だって、自分たちの失態を、誰かのせいに出来れば、こんな都合のいいことは無い。
ジョノァドはそう言った、裏の悪事には長けてるから…スケープゴートさえ手に入れれば、あとは
どうとでもなる。
唯一のたんこぶはギリアムだが…私を襲った奴なら、ギリアムだって深く追求しないと思ったんだろう。
だが、近衛騎士団まで使うたーな。
…もっとも予測できたことか。
今は近衛騎士団の変革期…しかもあのじい様のせいで、金や権力に物を言わせたい連中は、どんどん
居場所がなくなっている。
協力する代わりに、王家に自分の立場と居場所を確立してもらう契約なんだろうなぁ…。
予備兵も…それに準ずる連中かも…。
だが、それ以外にもおそらく…。
私の脳みそは…熱くなるのと同じくらい…冷たくなっていった。
わからないと言いたげに、オロオロしている。
「なあ…オレたちって、いったいどうすりゃいいんだ…?」
小声を出すのは、クローバだ。
「少し黙っとれ!!戦況を見るんじゃ」
先代の小声の檄が飛ぶ。
「アタシらだけで、フィリアム商会支部の中、何とかできないかな…」
「いや…アッチもプロだから、下手に動かん方がいい」
「何とかチャンスがあれば…」
ひそひそと、話している…時だった。
「ぐがっ!!」
フィリアム商会支部の中から…近衛騎士団予備兵の制服を着た男が、叩き出された。
それに続くように…2人がわき目もふらず出てきて、
「なっ!!何でアイツが、ここにいるんだよ!!」
「知らねぇよ!!」
「と、とにかく……ぎゃっ!!」
3人とも…一瞬でトランペストにぶん殴られた。
そのすぐあと、
「奥様――――――――っ!!」
ジェードが支部の中から飛び出してきて、
「全員倒しました!!」
報告する。
「死者は!!」
「いません!!」
あーよかった。
ここで揉みあっている奴も、睨み合っている奴も…初めて私が来たことを知った。
唯一…ラルトにはサインを送ってた。
森の中から、鏡の光を使って…ね。
ラルトはそれだけで…見事に自分のやらなきゃいけない事を的確に判断し、実行したんだ。
さすが!!
「あら…元気そうね、良かった」
私が馬の上から笑うと、トランペストは何とも複雑な表情をした。
今日の私は乗馬スタイル。
ブーツに厚めの白ズボン、制服のブレザーを思わせる背広に、ワンポイントの宝石をつけている。
私は馬から降り、ケイルクスの元へ。
「ご機嫌麗しゅう、ケイルクス王太子殿下…。
オルフィリア・ファルメニウス公爵夫人がご挨拶申し上げます」
するとさすがに、ケイルクスも剣を振り回すわけにはいかなくなってようで、剣を収めると、
「オルフィリア公爵夫人…何でここに…」
一番聞きたいだろうことを聞いてきた。
「昨日、伝書鳩が参りました。
ファルメニウス公爵家の家臣の取引札を持った人間を保護したのだけれど、いかがしたらよろしい
でしょうか?…と」
あ、勘違いされやすいけど、鳩は夜も飛べる。
鳥目って、鳥全般がそうではなくて、種類が限られての話だから。
「それで…ちょうど馬に乗る予定がありましたので、こちらに直接参りました」
ラルトは優秀だから、書けるだけの詳細を言葉少なに書いてくれた。
トランペストが誰かから…逃げているようだって。
そして…小さい子供と老人が一緒だって。
私はそれを見た時、行かなきゃダメだって思った。
なぜかわからないけど…ね。
私にも少し、パパンとは別だけど、同じような力が備わってるのかもしれないなぁ。
しかし…ジェードも一緒とは言え、馬を一日中走らせるのは…もう勘弁だ。
軍隊って、これを日常茶飯事的に、もっと長い時間やるなんて、鳥肌立つな、もー。
私はそんなことを思いながら、改めて周りを見れば…。
フィリアム商会支部は無数の矢が刺さって、窓も割れ…。
随分と無残な状態にしてくれたもんだ。
私の心に、沸々とした怒りが湧く。
だが私はひとまずそれを留め、周りの近衛騎士団をざっと見回す。
…………………………………。
ん~、何か…おかしい…。
近衛騎士団だけじゃなく、予備兵もいるから…人数が多いのはわかる…けど…。
どう考えても…明らかに多すぎる…。
近衛騎士団は貴族のみで構成されるのが鉄則。
ゆえに予備兵と言えど、貴族。
貴族の長子が家を継ぎ、次男以降は近衛騎士団やいわゆる文官になったり、商会などをやって、
生計を立てるのが一般的。
緊急の戦争なんかで徴兵されない限り、騎士団に入りたい人間ばかりじゃないからね…。
ただこれは、ギリアムでもなきゃ確認が取れない。
だからひとまず、目の前の問題に集中しよう。
「一体何がどうなって、こうなってしまったのやら…。
流石の私もわかりません。
ご説明頂けませんでしょうか?」
かなり穏やかに言うようにしたが…やっぱ強めの口調になってただろうな…。
「い、いや…、タレコミがあってな…。
オルフィリア公爵夫人を襲った犯人が、この辺に潜伏しているって…」
ケイルクスは…明らかに動揺している。
「なぜ…王立騎士団にそのことを、お話にならなかったのでしょうか?」
「い、いや…ギリアムは今、不在だろう?
近衛騎士団を使って動いた方が早いし…」
語るに落ちたな。
「……ギリアム様は確かに不在ではありますが…、だからこそ王立騎士団は、より強固な
警戒態勢と臨戦態勢を敷いております。
予備兵をかき集めている時間があったら…、王立騎士団に一報入れた方が早いのは、子供でも
わかりそうですが…?」
予備兵って普段は兵士としての仕事してないから、集めるのに結構時間がかかるんだよ。
この世界、電話無いからさ…。
「そ、それはそうだが…どうしても近衛騎士団だけで片をつけたかったんだ!!
オルフィリア公爵夫人が襲われたのは、狩猟大会だし…!!」
「それで犯人を逃がしたら、元も子もないと思われますが?」
ほらほら…嘘を嘘で塗り固めると、逃げ場がどんどんなくなるぞ~。
なんて思っていたら、またケイルクスの顔色に怒りが見え始めた。
あ~あ、追い詰められたときほど、冷静にしないと、大失敗すっぞ~。
「と、とにかく!!さっさと犯人をこっちに引き渡せ!!
詳細は後日そちらに話をする!!」
「…犯人とは何のことでしょう?」
これ…一番重要。
「だ、だから!!オルフィリア公爵夫人を襲った犯人だ!!」
「どこにいるのですか?」
するとケイルクスは、私の後ろの方を指さして、
「そこにいる4…5人だ!!」
いや、ハッキリせい!!
それだけで…どういう構図になっているか、私にはわかるぞ。
「なぜ彼らが犯人だと思うのですか?」
「タレコミがあったって、言っただろう!!」
…こりゃ、ダメだ。
「タレコミ元を、調べたのですか?」
「は、はあぁ?」
「王立騎士団では…必ずタレコミ元を調べます。
一定数のいたずらや勘違いは必ずありますし、場合によってタレコミした人間が危険に
晒されるかもしれないんです。
それを放置するのが、近衛騎士団の方針とはとても思えないのですが…」
あくまで穏やかに、冷静に…ね。
少々キレかかっちまってるしなぁ、ケイルクスのやろう。
この中で一番の地位持ちだから、一応それを考えないと、火傷する。
「だから!!王家にも守秘義務があるんだ!!」
……はあ、頭いた。
「わかりました…王家の守秘義務まで明かせなどとは申しませんが…。
彼らはまがう事なく、ファルメニウス公爵家の家臣です。
理由がそれだけでは、お引渡しは出来ません」
「なんだと!!」
「貴族の家の家臣は、貴族の家で裁くがルールのハズです。
もちろん王家に危害を加えた場合は別ですが…私を襲った犯人だというのなら、当家でしっかり
処理いたします。
もちろん後日、詳細はご報告いたします」
これ…この国では当たり前のルールだぞ、オイ。
だからこそ…ケイルクスのバカ、黙っちまった。
あ~あ、バカ王女に続き、アンタにもバカをつける事なんざ、させて欲しくなかったぞ。
「オルフィリア公爵夫人…失礼にも程があります」
うっせえよ、ジョノァド!!てめぇはお呼びじゃねぇ!!
「ケイルクス王太子殿下は、オルフィリア公爵夫人を襲った犯人を捕らえるために、わざわざ
近衛騎士団と予備兵まで招集し、こんな辺鄙な場所までやって来たのです」
こちとら頼んでねぇよ!!
「ここはひとつ、ケイルクス王太子殿下のお顔を立てて差し上げるのが、臣下の務めと思われ
ますが…」
私はジョノァドの言葉を丸っと無視し、
「ラルト…フィリアム商会支部が何でこんな無残な状態なのか、アナタにわかることを全部
報告して!!」
今の私は男爵令嬢じゃない、ファルメニウス公爵夫人じゃ!!
てめぇの言葉を無視しても、叱るやつは誰もいないぜ。
「今日朝方…近衛騎士団にいきなり矢を射かけられました…忠告も何もなしに…です」
「…そのことについて、ケイルクス王太子殿下よりご説明は?」
「ありません。
とにかく容疑者を引き渡せ…と」
なるほどね…。大体わかった。
ジョノァドはトランペストをスケープゴートにしたがっているが…王家…というよりキンラク商会と
ケイルクスを、それに乗っけたんだ。
キンラク商会だって、自分たちの失態を、誰かのせいに出来れば、こんな都合のいいことは無い。
ジョノァドはそう言った、裏の悪事には長けてるから…スケープゴートさえ手に入れれば、あとは
どうとでもなる。
唯一のたんこぶはギリアムだが…私を襲った奴なら、ギリアムだって深く追求しないと思ったんだろう。
だが、近衛騎士団まで使うたーな。
…もっとも予測できたことか。
今は近衛騎士団の変革期…しかもあのじい様のせいで、金や権力に物を言わせたい連中は、どんどん
居場所がなくなっている。
協力する代わりに、王家に自分の立場と居場所を確立してもらう契約なんだろうなぁ…。
予備兵も…それに準ずる連中かも…。
だが、それ以外にもおそらく…。
私の脳みそは…熱くなるのと同じくらい…冷たくなっていった。
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