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第9章 悲劇
2 憂いが現実となったか…
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なるほど…それでか…。
ティタノ陛下は、ウチの国王陛下より遥かに、下手なことが出来ない。
ギリアムは間違いなく、多分野において天賦の才の持ち主だが…。
相手がティタノ陛下では、どうなるかわからない。
それでも断りたいのは…この要請を受ければ、私が危険になると考えているんだ…。
でも、頭のいい人だから…本当に断った場合のリスクも、かなりデカいとわかっているんだ。
「ウチの国王陛下…タダでやらせようってんじゃー、ないですよね?」
「もちろんです。
こちらの望みを言えと言われました」
「なら…警護総指揮をギリアムが取ることと、王立騎士団も使わせてもらいたいと…」
「それはもう、当然許可させました。
そのうえで、こちらの望みをかなえる…ということです」
さすが、ギリアム!!
交渉もうまい。
でもこれで…ギリアムが暗い理由が分かった。
ティタノ陛下のことだけじゃない。
国賓の護衛となると…やっぱり近衛騎士団を無視できない。
そうなると…ケイシロンの夫人2人を、完全に切り離せるか心配しているんだろうな。
あ~~~~~~もう、休みくれ!!
「…ティタノ陛下の要請は…近衛騎士団にも伝わっているのでしょうか?」
「おそらく…」
なるほどね…となると…。
「分かりました…明日、私も王立騎士団に行きましょう。
名目上、収穫祭の警備連携及びティタノ陛下の警護に対する話し合い…として。
メンツは警護の責任者のみ参加させてください」
「となると…ウチの師団長たち、テオルド卿、ローエン閣下、ローカス卿、ベンズ卿…かな」
「あれ?ローカス卿とベンズ卿…一兵卒扱いでは?」
「いや…それがな…」
近衛騎士団は…ローエンじい様が戻ってきたからこそ、かなり実力本位主義が強くなった。
ゆえに…今までしっかり力を示してきた、ローカス卿とベンズ卿を一兵卒扱いは、団員たちから
いかがなものか…と、出たらしい。
だから、何かの会合的な物があると、結局代表者に選ばれるらしい。
逆にジージョン卿は…殆どケイルクス王太子殿下の元に軟禁状態だそうな…。
なるほどね…いい傾向だよ。
「ああ、そうそう。
私の私兵はもちろん連れて行きますよ」
「当然です」
ギリアムも、私の私兵の力は認めてくれたらしい。
ファルメニウス公爵家の護衛騎士との演武だって、負けたこと無いしね…。
つーわけで、後日、王立騎士団へ。
メンツが揃っているので、話を始める。
収穫祭については…警備の分担や配置は最終確認程度なので、すぐに終わった。
問題は…。
「あ~、キミらも聞いたかと思うが、ティタノ陛下が今後、国賓館ではなく、我が家に泊まることと
あいなった。
ついては、今後の警備の話し合いをしようと思う」
ギリアムの言葉にみんな驚いていないから、話は行ってるんだな。
公式発表まだだけど。
みんながそれぞれの意見を出し合って…かなり合理的なものになっている。
まがう事なく優秀な人たちの集まりだから、当然っちゃ当然だ。
そして終盤になった時…。
「オルフィリア公爵夫人の警護については…」
「ああ、それは話す必要はない。
フィリーの護衛は、基本的に私兵がぴったりついて行うからな」
ギリアムの言葉に、皆さまがピクリときた。
当然だろう…。
ティタノ陛下が以前ファルメニウス公爵家に来た時…、私を抱きかかえたまま一切離さなかったことを
考えると…公式の場でそれをやるかどうかは別として、常に私をそばに置くことが考えられる。
そうなると必然的に…。
「オルフィリア公爵夫人は…公式の場にも、彼らを護衛として連れていく…と言う事ですか?」
「はい、そうです。
そもそも最近、護衛騎士は殆ど使っていません。
どこに行くにも、彼らだけです」
やっぱりざわざわしたか…。
一般的には…恩赦で私兵にした人間は、公式の場に連れていくことはまずない。
やはり経緯が経緯なだけに…ね。
「オルフィリア公爵夫人…それはやめておいた方が、よろしいです」
…ローカス卿かよ。
「そもそも身分がない上、もと罪人…ティタノ陛下やその配下の方が…どう見るかわかりません」
まあ、それも最もなご意見なんだよなぁ。
「ああ、それについては心配ない」
ギリアムが説明してくれるみたい、ラッキー。
「そもそもティタノ陛下の護衛をやるにあたり…ティタノ陛下自身に選んでいただくことにした。
演武を行い、己の力をティタノ陛下に認めさせたもののみ、おそばに置く…と言ったら、かなり
喜んでおられたよ。
もちろん、フィリーの私兵についての経緯もお話してある。
嫌うどころか、逆に興味を持たれ、ぜひ見てみたいと仰せだった」
そうなんだよね…。
ティタノ陛下とギリアムって共通点多いんだけど…、実力本位主義ってのも同じなんだ。
「というワケで、演武をやりたい人間をそちらからも出してください。
こちらからも出して…あまり人数が多い場合は、選別しようと思っています。
この場合の選別ってのは、ティタノ陛下の御前に出る前に、前哨戦として演武を行うという事。
まあ、レベルが低いのを出したら、それこそこの国の恥だからなぁ。
「了解した。
こちらでも選別を始める」
じい様はよくわかっているね。
「さてそれでは…話し合いは終わりだな…。
各自持ち場に…」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
あー、やっぱりローカス卿が出たかぁ。
「少しだけでいい!!オルフィリア公爵夫人と話をさせてくれ!!」
「私にしろ!!」
ギリアムのキッパリ否定。
じい様は何も言わないなぁ…。
…………………………………。
どーすっかなぁ。
ここで断っても、じい様は何も言わないと思うし、ローカス卿を説得する方に回ると思うん
だけど…さりとてこうなった以上、完全に家にこもって会わない…ってのも無理がある。
大丈夫だと思っている時に限って、色々起こるのが世の常…と思ってなきゃだしなぁ。
「分かりました…その代わり少しだけですよ。
そして…こちらに対し、あまり…と思った場合は、話はそこで辞めます。
ローエン閣下もよろしければ、どうぞ」
すると二人そろって、
「ありがとうございます」
と、深々とお辞儀してくれた…。
この二人がこうだから…私はケイシロン夫人2人に、チャンスを与えたんだけどなぁ。
わかってるかなぁ。
2人の話はこうだ。
ルリーラ夫人とマギーは、かなり頑張ってクァーリア夫人に習っているらしい。
もともと勉強頭は良い2人だから、貴族の名前と顔はかなりしっかり覚えたし、関係性も
大体覚えたとのこと。
「あとは…収穫祭で実践しよう…ってことに、なってるんだけれど…。
オルフィリア公爵夫人から見て、何か注意しなきゃいけない事…ありますか?」
まあ、その姿勢はいいけどさ…。
「……私からではなく、あくまでお2人から注意する…と言う事なら、お話します。
ただ…結構きついことも言いますよ。
そして…何より私が見た限りでの…主観になります。
だから…確実に当たるかどうかはわからないことも、合わせてお伝えしておきます」
「わかりました!!お願いします!!」
私はちょっと呼吸を整えて、
「現状…私の予想では、3つほど懸念がありますね」
「そ、そんなに!!」
いや…驚かないでよ…。
「一つずつ説明しますが、一番根本のマズい部分は、2人とも…無意識に無自覚に、自分の気持ちを
相手に押し付けるところが、かなりあります。
これは…元々の身分が高いことと、本人の性格ですので、直すのはかなり難しい」
私が見た限り…二人とも間違いなく善良だが、天然なんだよね…。
「で、でも!!マギーはだいぶ虐げられてきたんじゃ…」
ローカス卿のこの反論はもっともなんだが、
「確かに…虐げられては来ましたが、貴族としての扱いを受けない…程ではなかったんですよ。
私のように、平民同然で子供のころから働きに出ないと、ご飯が食べれない状態じゃなかった。
あと…芯が強いのは良い事なんですが…」
私はファルメニウス公爵家のアジトで感じた、利点が欠点になった話をして、
「それが間違った方向に出ると、決定的に相手との関係を崩すだけです」
ローカス卿は…しっぶい顔して黙っちまった。
その代わりと言うように、ローエンじい様が、
「わしの妻は…見た限りで、人と上手くやれているようじゃったが…」
う~ん、じい様も…婦女子に混じって茶会とかパーティーとか、積極的に参加したいタイプじゃない
から、分からないのかな…。
「断っておきますが…ルリーラ夫人は性悪ではありません…、むしろ性格は良いと思います」
じっさい、使用人には好かれているんだよね…。
人当たりいいし、決して無理なことを要求することもないし…、態度がデカいわけでもないし。
第一、性悪だったら、このじい様の寵愛を受けるのは、まず無理だったろう。
「ですが身分が低ければ、当然よほどのことが無い限り、ご機嫌を取らねばなりません。
その人間自体が好きになれればいいですが…、あくまで家と家のバランス関係で成り立っていると
頭の片隅には残しておかねばならない」
「どうもそれを…わかっていらっしゃらないようです。
自分の事が好きだから…自分と付き合っていると思っているようですね」
これ…似ているようで、全く違うから、注意深く区別しないと、わからないこと多い。
隠すの得意な奴もいるし。
「だからファルメニウス公爵家で…私兵より自分たちを優先して当然…に、なってしまったのだと
推測します。
しかも…無自覚でやってしまっているから、自覚があってやるより質が悪い」
ティタノ陛下は、ウチの国王陛下より遥かに、下手なことが出来ない。
ギリアムは間違いなく、多分野において天賦の才の持ち主だが…。
相手がティタノ陛下では、どうなるかわからない。
それでも断りたいのは…この要請を受ければ、私が危険になると考えているんだ…。
でも、頭のいい人だから…本当に断った場合のリスクも、かなりデカいとわかっているんだ。
「ウチの国王陛下…タダでやらせようってんじゃー、ないですよね?」
「もちろんです。
こちらの望みを言えと言われました」
「なら…警護総指揮をギリアムが取ることと、王立騎士団も使わせてもらいたいと…」
「それはもう、当然許可させました。
そのうえで、こちらの望みをかなえる…ということです」
さすが、ギリアム!!
交渉もうまい。
でもこれで…ギリアムが暗い理由が分かった。
ティタノ陛下のことだけじゃない。
国賓の護衛となると…やっぱり近衛騎士団を無視できない。
そうなると…ケイシロンの夫人2人を、完全に切り離せるか心配しているんだろうな。
あ~~~~~~もう、休みくれ!!
「…ティタノ陛下の要請は…近衛騎士団にも伝わっているのでしょうか?」
「おそらく…」
なるほどね…となると…。
「分かりました…明日、私も王立騎士団に行きましょう。
名目上、収穫祭の警備連携及びティタノ陛下の警護に対する話し合い…として。
メンツは警護の責任者のみ参加させてください」
「となると…ウチの師団長たち、テオルド卿、ローエン閣下、ローカス卿、ベンズ卿…かな」
「あれ?ローカス卿とベンズ卿…一兵卒扱いでは?」
「いや…それがな…」
近衛騎士団は…ローエンじい様が戻ってきたからこそ、かなり実力本位主義が強くなった。
ゆえに…今までしっかり力を示してきた、ローカス卿とベンズ卿を一兵卒扱いは、団員たちから
いかがなものか…と、出たらしい。
だから、何かの会合的な物があると、結局代表者に選ばれるらしい。
逆にジージョン卿は…殆どケイルクス王太子殿下の元に軟禁状態だそうな…。
なるほどね…いい傾向だよ。
「ああ、そうそう。
私の私兵はもちろん連れて行きますよ」
「当然です」
ギリアムも、私の私兵の力は認めてくれたらしい。
ファルメニウス公爵家の護衛騎士との演武だって、負けたこと無いしね…。
つーわけで、後日、王立騎士団へ。
メンツが揃っているので、話を始める。
収穫祭については…警備の分担や配置は最終確認程度なので、すぐに終わった。
問題は…。
「あ~、キミらも聞いたかと思うが、ティタノ陛下が今後、国賓館ではなく、我が家に泊まることと
あいなった。
ついては、今後の警備の話し合いをしようと思う」
ギリアムの言葉にみんな驚いていないから、話は行ってるんだな。
公式発表まだだけど。
みんながそれぞれの意見を出し合って…かなり合理的なものになっている。
まがう事なく優秀な人たちの集まりだから、当然っちゃ当然だ。
そして終盤になった時…。
「オルフィリア公爵夫人の警護については…」
「ああ、それは話す必要はない。
フィリーの護衛は、基本的に私兵がぴったりついて行うからな」
ギリアムの言葉に、皆さまがピクリときた。
当然だろう…。
ティタノ陛下が以前ファルメニウス公爵家に来た時…、私を抱きかかえたまま一切離さなかったことを
考えると…公式の場でそれをやるかどうかは別として、常に私をそばに置くことが考えられる。
そうなると必然的に…。
「オルフィリア公爵夫人は…公式の場にも、彼らを護衛として連れていく…と言う事ですか?」
「はい、そうです。
そもそも最近、護衛騎士は殆ど使っていません。
どこに行くにも、彼らだけです」
やっぱりざわざわしたか…。
一般的には…恩赦で私兵にした人間は、公式の場に連れていくことはまずない。
やはり経緯が経緯なだけに…ね。
「オルフィリア公爵夫人…それはやめておいた方が、よろしいです」
…ローカス卿かよ。
「そもそも身分がない上、もと罪人…ティタノ陛下やその配下の方が…どう見るかわかりません」
まあ、それも最もなご意見なんだよなぁ。
「ああ、それについては心配ない」
ギリアムが説明してくれるみたい、ラッキー。
「そもそもティタノ陛下の護衛をやるにあたり…ティタノ陛下自身に選んでいただくことにした。
演武を行い、己の力をティタノ陛下に認めさせたもののみ、おそばに置く…と言ったら、かなり
喜んでおられたよ。
もちろん、フィリーの私兵についての経緯もお話してある。
嫌うどころか、逆に興味を持たれ、ぜひ見てみたいと仰せだった」
そうなんだよね…。
ティタノ陛下とギリアムって共通点多いんだけど…、実力本位主義ってのも同じなんだ。
「というワケで、演武をやりたい人間をそちらからも出してください。
こちらからも出して…あまり人数が多い場合は、選別しようと思っています。
この場合の選別ってのは、ティタノ陛下の御前に出る前に、前哨戦として演武を行うという事。
まあ、レベルが低いのを出したら、それこそこの国の恥だからなぁ。
「了解した。
こちらでも選別を始める」
じい様はよくわかっているね。
「さてそれでは…話し合いは終わりだな…。
各自持ち場に…」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
あー、やっぱりローカス卿が出たかぁ。
「少しだけでいい!!オルフィリア公爵夫人と話をさせてくれ!!」
「私にしろ!!」
ギリアムのキッパリ否定。
じい様は何も言わないなぁ…。
…………………………………。
どーすっかなぁ。
ここで断っても、じい様は何も言わないと思うし、ローカス卿を説得する方に回ると思うん
だけど…さりとてこうなった以上、完全に家にこもって会わない…ってのも無理がある。
大丈夫だと思っている時に限って、色々起こるのが世の常…と思ってなきゃだしなぁ。
「分かりました…その代わり少しだけですよ。
そして…こちらに対し、あまり…と思った場合は、話はそこで辞めます。
ローエン閣下もよろしければ、どうぞ」
すると二人そろって、
「ありがとうございます」
と、深々とお辞儀してくれた…。
この二人がこうだから…私はケイシロン夫人2人に、チャンスを与えたんだけどなぁ。
わかってるかなぁ。
2人の話はこうだ。
ルリーラ夫人とマギーは、かなり頑張ってクァーリア夫人に習っているらしい。
もともと勉強頭は良い2人だから、貴族の名前と顔はかなりしっかり覚えたし、関係性も
大体覚えたとのこと。
「あとは…収穫祭で実践しよう…ってことに、なってるんだけれど…。
オルフィリア公爵夫人から見て、何か注意しなきゃいけない事…ありますか?」
まあ、その姿勢はいいけどさ…。
「……私からではなく、あくまでお2人から注意する…と言う事なら、お話します。
ただ…結構きついことも言いますよ。
そして…何より私が見た限りでの…主観になります。
だから…確実に当たるかどうかはわからないことも、合わせてお伝えしておきます」
「わかりました!!お願いします!!」
私はちょっと呼吸を整えて、
「現状…私の予想では、3つほど懸念がありますね」
「そ、そんなに!!」
いや…驚かないでよ…。
「一つずつ説明しますが、一番根本のマズい部分は、2人とも…無意識に無自覚に、自分の気持ちを
相手に押し付けるところが、かなりあります。
これは…元々の身分が高いことと、本人の性格ですので、直すのはかなり難しい」
私が見た限り…二人とも間違いなく善良だが、天然なんだよね…。
「で、でも!!マギーはだいぶ虐げられてきたんじゃ…」
ローカス卿のこの反論はもっともなんだが、
「確かに…虐げられては来ましたが、貴族としての扱いを受けない…程ではなかったんですよ。
私のように、平民同然で子供のころから働きに出ないと、ご飯が食べれない状態じゃなかった。
あと…芯が強いのは良い事なんですが…」
私はファルメニウス公爵家のアジトで感じた、利点が欠点になった話をして、
「それが間違った方向に出ると、決定的に相手との関係を崩すだけです」
ローカス卿は…しっぶい顔して黙っちまった。
その代わりと言うように、ローエンじい様が、
「わしの妻は…見た限りで、人と上手くやれているようじゃったが…」
う~ん、じい様も…婦女子に混じって茶会とかパーティーとか、積極的に参加したいタイプじゃない
から、分からないのかな…。
「断っておきますが…ルリーラ夫人は性悪ではありません…、むしろ性格は良いと思います」
じっさい、使用人には好かれているんだよね…。
人当たりいいし、決して無理なことを要求することもないし…、態度がデカいわけでもないし。
第一、性悪だったら、このじい様の寵愛を受けるのは、まず無理だったろう。
「ですが身分が低ければ、当然よほどのことが無い限り、ご機嫌を取らねばなりません。
その人間自体が好きになれればいいですが…、あくまで家と家のバランス関係で成り立っていると
頭の片隅には残しておかねばならない」
「どうもそれを…わかっていらっしゃらないようです。
自分の事が好きだから…自分と付き合っていると思っているようですね」
これ…似ているようで、全く違うから、注意深く区別しないと、わからないこと多い。
隠すの得意な奴もいるし。
「だからファルメニウス公爵家で…私兵より自分たちを優先して当然…に、なってしまったのだと
推測します。
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