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第六章 冒険編 記憶の森
エルフの里(前編)
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ニンフェの森は西の大陸の外れに位置する広大な森林地帯であり、その規模は東の大陸に存在するグラフィス大森林に匹敵すると言われている。迷いの森と称されるグラフィス大森林に比べ、ニンフェの森は“静寂の森”と称される程、非常に穏やかな森と言われている。
柔らかな木々が光を包み込み、森全体に光をもたらしている。葉のざわめきは小鳥のさえずりの様に聞こえる。
しかし、誰一人としてニンフェの森に近付こうとはしない。何故なら中には既に先客がいるのだから……。
そんなニンフェの森に近付く複数の人影。一人を除いた全員の首に首輪が嵌められている。誰であろう真緒達である。
「ここが……ニンフェの森?」
「はい、リリヤ女王からエルフ達の友好関係を築く様に言われて一年……もうすっかり見慣れてしまいました」
物珍しそうに見つめる真緒達と見慣れてしまった事で特にこれと言った感情が湧かないリーマ。一行が森を見つめながら近付こうとすると何処から途も無く、声が聞こえて来た。
『止まれ、お主達は何者じゃ?』
「「「!!?」」」
突然響き渡る謎の声に狼狽える真緒達だが、何故かリーマだけは動じていなかった。それどころか笑みすら浮かべていた。
「“ユグジィ”、私ですよ私!!」
両手を大きく振りながら近付くリーマ。
『ん? おぉ!! リーマちゃんか!! 久し振りじゃのぉ!! 最近顔を見せないから心配していたんじゃぞ!!』
先程までの重低音な声とは裏腹に陽気で明るい声が響き渡る。
「すみません、ちょっとバタバタしてしまって……中に入っても良いですか?」
『勿論……と言いたい所じゃが……隣にいるその者達はいったい?』
と、思ったのも束の間、再び重低音な声で真緒達について問い掛けて来た。
「あっ、えっと……この人達は不運な事故から肉親を亡くしてしまい、挙げ句の果て“奴隷”にされてしまった人達です……」
ずっと練習し続けて来たそれらしい台詞。中に入れるかどうかはリーマに掛かっている。
『奴隷とな……リーマちゃんが保護したのか?』
「はい……ですが全員を養える程の力量は持ち合わせておらず、一時期的で構いません。里の方で保護して貰えないでしょうか?」
『…………暫し待ってくれ』
そう言うと謎の声はしなくなった。何とか言い切る事が出来たリーマはホッと溜め息を漏らし、真緒達の方へと戻る。
「信じたかな?」
「どうでしょう……」
「嘘は言ってないからな」
「信じで待づじが無いだぁ」
実際、ここにいる全員は不幸にも肉親を亡くしている。またハナコは一時期奴隷でもあった。フォルスの言う通り嘘は言ってない。
「「「「…………」」」」
謎の声との会話から十分経過した。未だに返答は返っておらず、無言の時間が継続する。もしかして駄目だったか、焦りと緊張から汗が流れる。
「「「「…………」」」」
『……待たせたの』
「「「「!!!」」」」
再び謎の声が聞こえたのは、三十分経過した後であった。
「ど、どうでしたか?」
恐る恐る声を掛けるリーマ。一同に緊張が流れる。
『審議の結果……通行を許可する事となった』
「本当ですか!!? 良かった……『但し』……えっ?」
『監視役は付けさせて貰うからの』
「……分かりました」
監視が付けられるのは承知の上だった。いくら交友関係が深い者からの紹介でも、素性の分からない者を簡単に信用する訳にはいかない。
『里までは若い衆に案内させる。それじゃあなリーマちゃん、また後でのぉ』
「ありがとうございます」
リーマがお礼を述べたと同時に森の奥から二人の男女が現れた。見た目は人間と差ほど変わらず、強いて言えば普通の人間よりも整った容姿をしている。また普通の人間よりも耳が横に広く、尖っていた。真緒達は一目で理解したこの男女がエルフであると。
「久し振りだな、リーマ」
「二人供、お久し振りです。中々顔を見せに来られず、すみませんでした」
「別に気にしていない。事情はユグジィ様から聞いている。詳しい話は中で聞こう……ついてこい」
「は、はい!!」
エルフ達の後を追い掛けるリーマは目配せし、真緒達について来る様、合図を送る。意図を理解した真緒達は黙ってリーマの後について行くのであった。
***
エルフ達の背中を追い掛けながら、森の中を突き進んで行く真緒達。度々爽やかで涼しげな風が吹き抜け、小鳥達のさえずりが聞こえるも、奴隷として動いている真緒達は素直な感想を述べる事は出来ない為、終始無言で突き進んで行く。
「この先を抜ければ里に辿り着く。もし本当にその奴隷が大切なら、決して目を離すなよ」
「……分かりました」
リーマはエルフの忠告に返事を返しながら、真緒達に目配せで意思疏通を図る。それに対して真緒達は小さく頷いた。
「さぁ、着いたぞ。久し振りのエルフの里だ」
「「「…………?」」」
が、真緒達の目の前には里と呼べる程の集落は見当たらなかった。通り過ぎてしまったのか周囲を確認するが、やはり何処にもそれらしい場所は見つからず、酷く困惑した。そんな真緒達を見兼ねたリーマが声を掛ける。
「……“上”ですよ、“上”」
「「「“上”……? っ!!?」」」
見上げるとそこには、森に溶け込む様に暮らすエルフ達の姿があった。野生の動物や魔物に襲われない様、高い木の上に建てられた家の数々。足を滑らせて地面に落ちない様、木々の間にはロープ付の橋が掛けられていた。
「いつ見ても凄いと思いますよ。何でも素材は全てこの森から調達しているみたいです。だから変に目立たず、森と一体になれているんでしょうね」
そんな世間話をしている間にエルフ達が、上にいる仲間達に合図を送っていた。すると上から長い梯子が下ろされて来た。
「先に昇れ、上で族長がお待ちだ」
「皆さん、行きましょう」
慣れた手付きでグラグラと揺れる梯子を昇って行くリーマ。対して真緒達はおっかなびっくり梯子を昇って行く。
「大丈夫ですよ、この梯子見た目よりも結構頑丈ですから」
確かによく見ると梯子に扱われている木材は単にロープで縛っているだけじゃ無く、木材同士にわざと凹凸を作り嵌め込む事で、より頑丈な作りとなっていた。
「エルフ達がこの森に住み始めて約千年近く経っています。それまで培って来た知識や技術は信用出来ると思いますよ」
その話に妙な安心感を得た真緒達は、恐れずに梯子を昇り切った。
梯子を昇り切るとそこには複数のエルフ達が立っていた。中でも真ん中にいる毛量が物凄い老人エルフが一際目立っていた。蓄えられた髭や眉毛は軽く床まで到達しており、引き摺り回しているのかゴミや木片が絡み付いていた。足腰が弱いのか、腰は完全に曲がっており、手には一本の杖が握られていた。その杖は頂点に水晶玉の様な玉が嵌め込まれており、持ち手は木の幹が複雑に絡み合った様な形状をした珍しい杖だった。
「いやはや、こうしてリーマちゃんにまた会えるとは長生きはする物じゃな」
老人エルフは自身の伸びた眉毛を弄りながら優しい笑みを浮かべていた。
「族長、前回の訪問からまだ半年しか経っていませんよ」
「そうだったか? 年を取ると時間の進みがあっという間でのぉ……」
若いエルフの指摘に今度は髭を弄る老人エルフ。そんな老人エルフに声を掛けるリーマ。
「ユグジィ、お久し振りです。里の皆さんもお久し振りです」
「おぉ、久し振りじゃのぉ。最近顔を見せないから心配していたんじゃ」
「すみません、色々とバタバタしてしまって……」
「いやいや、リーマちゃんならいつでも歓迎するぞ。わしとリーマちゃんの仲だ」
「本当ですか!! ありがとうございます!!」
「うんうん、いつ見てもリーマちゃんは可愛いのぉ。そうじゃ、先月取れた蜂蜜があるんじゃ、良かったら食べに……」
「族長、世間話はそれ位にして本題に入って下さい」
「お、おぉ……そうじゃったそうじゃった……えっとな……そのリーマちゃん、いきなりで済まないが……後ろにいる奴隷について説明して貰えるかのぉ……」
「!!! 分かりました……」
ここからが本番だと、リーマは気を引き締めるのであった。
柔らかな木々が光を包み込み、森全体に光をもたらしている。葉のざわめきは小鳥のさえずりの様に聞こえる。
しかし、誰一人としてニンフェの森に近付こうとはしない。何故なら中には既に先客がいるのだから……。
そんなニンフェの森に近付く複数の人影。一人を除いた全員の首に首輪が嵌められている。誰であろう真緒達である。
「ここが……ニンフェの森?」
「はい、リリヤ女王からエルフ達の友好関係を築く様に言われて一年……もうすっかり見慣れてしまいました」
物珍しそうに見つめる真緒達と見慣れてしまった事で特にこれと言った感情が湧かないリーマ。一行が森を見つめながら近付こうとすると何処から途も無く、声が聞こえて来た。
『止まれ、お主達は何者じゃ?』
「「「!!?」」」
突然響き渡る謎の声に狼狽える真緒達だが、何故かリーマだけは動じていなかった。それどころか笑みすら浮かべていた。
「“ユグジィ”、私ですよ私!!」
両手を大きく振りながら近付くリーマ。
『ん? おぉ!! リーマちゃんか!! 久し振りじゃのぉ!! 最近顔を見せないから心配していたんじゃぞ!!』
先程までの重低音な声とは裏腹に陽気で明るい声が響き渡る。
「すみません、ちょっとバタバタしてしまって……中に入っても良いですか?」
『勿論……と言いたい所じゃが……隣にいるその者達はいったい?』
と、思ったのも束の間、再び重低音な声で真緒達について問い掛けて来た。
「あっ、えっと……この人達は不運な事故から肉親を亡くしてしまい、挙げ句の果て“奴隷”にされてしまった人達です……」
ずっと練習し続けて来たそれらしい台詞。中に入れるかどうかはリーマに掛かっている。
『奴隷とな……リーマちゃんが保護したのか?』
「はい……ですが全員を養える程の力量は持ち合わせておらず、一時期的で構いません。里の方で保護して貰えないでしょうか?」
『…………暫し待ってくれ』
そう言うと謎の声はしなくなった。何とか言い切る事が出来たリーマはホッと溜め息を漏らし、真緒達の方へと戻る。
「信じたかな?」
「どうでしょう……」
「嘘は言ってないからな」
「信じで待づじが無いだぁ」
実際、ここにいる全員は不幸にも肉親を亡くしている。またハナコは一時期奴隷でもあった。フォルスの言う通り嘘は言ってない。
「「「「…………」」」」
謎の声との会話から十分経過した。未だに返答は返っておらず、無言の時間が継続する。もしかして駄目だったか、焦りと緊張から汗が流れる。
「「「「…………」」」」
『……待たせたの』
「「「「!!!」」」」
再び謎の声が聞こえたのは、三十分経過した後であった。
「ど、どうでしたか?」
恐る恐る声を掛けるリーマ。一同に緊張が流れる。
『審議の結果……通行を許可する事となった』
「本当ですか!!? 良かった……『但し』……えっ?」
『監視役は付けさせて貰うからの』
「……分かりました」
監視が付けられるのは承知の上だった。いくら交友関係が深い者からの紹介でも、素性の分からない者を簡単に信用する訳にはいかない。
『里までは若い衆に案内させる。それじゃあなリーマちゃん、また後でのぉ』
「ありがとうございます」
リーマがお礼を述べたと同時に森の奥から二人の男女が現れた。見た目は人間と差ほど変わらず、強いて言えば普通の人間よりも整った容姿をしている。また普通の人間よりも耳が横に広く、尖っていた。真緒達は一目で理解したこの男女がエルフであると。
「久し振りだな、リーマ」
「二人供、お久し振りです。中々顔を見せに来られず、すみませんでした」
「別に気にしていない。事情はユグジィ様から聞いている。詳しい話は中で聞こう……ついてこい」
「は、はい!!」
エルフ達の後を追い掛けるリーマは目配せし、真緒達について来る様、合図を送る。意図を理解した真緒達は黙ってリーマの後について行くのであった。
***
エルフ達の背中を追い掛けながら、森の中を突き進んで行く真緒達。度々爽やかで涼しげな風が吹き抜け、小鳥達のさえずりが聞こえるも、奴隷として動いている真緒達は素直な感想を述べる事は出来ない為、終始無言で突き進んで行く。
「この先を抜ければ里に辿り着く。もし本当にその奴隷が大切なら、決して目を離すなよ」
「……分かりました」
リーマはエルフの忠告に返事を返しながら、真緒達に目配せで意思疏通を図る。それに対して真緒達は小さく頷いた。
「さぁ、着いたぞ。久し振りのエルフの里だ」
「「「…………?」」」
が、真緒達の目の前には里と呼べる程の集落は見当たらなかった。通り過ぎてしまったのか周囲を確認するが、やはり何処にもそれらしい場所は見つからず、酷く困惑した。そんな真緒達を見兼ねたリーマが声を掛ける。
「……“上”ですよ、“上”」
「「「“上”……? っ!!?」」」
見上げるとそこには、森に溶け込む様に暮らすエルフ達の姿があった。野生の動物や魔物に襲われない様、高い木の上に建てられた家の数々。足を滑らせて地面に落ちない様、木々の間にはロープ付の橋が掛けられていた。
「いつ見ても凄いと思いますよ。何でも素材は全てこの森から調達しているみたいです。だから変に目立たず、森と一体になれているんでしょうね」
そんな世間話をしている間にエルフ達が、上にいる仲間達に合図を送っていた。すると上から長い梯子が下ろされて来た。
「先に昇れ、上で族長がお待ちだ」
「皆さん、行きましょう」
慣れた手付きでグラグラと揺れる梯子を昇って行くリーマ。対して真緒達はおっかなびっくり梯子を昇って行く。
「大丈夫ですよ、この梯子見た目よりも結構頑丈ですから」
確かによく見ると梯子に扱われている木材は単にロープで縛っているだけじゃ無く、木材同士にわざと凹凸を作り嵌め込む事で、より頑丈な作りとなっていた。
「エルフ達がこの森に住み始めて約千年近く経っています。それまで培って来た知識や技術は信用出来ると思いますよ」
その話に妙な安心感を得た真緒達は、恐れずに梯子を昇り切った。
梯子を昇り切るとそこには複数のエルフ達が立っていた。中でも真ん中にいる毛量が物凄い老人エルフが一際目立っていた。蓄えられた髭や眉毛は軽く床まで到達しており、引き摺り回しているのかゴミや木片が絡み付いていた。足腰が弱いのか、腰は完全に曲がっており、手には一本の杖が握られていた。その杖は頂点に水晶玉の様な玉が嵌め込まれており、持ち手は木の幹が複雑に絡み合った様な形状をした珍しい杖だった。
「いやはや、こうしてリーマちゃんにまた会えるとは長生きはする物じゃな」
老人エルフは自身の伸びた眉毛を弄りながら優しい笑みを浮かべていた。
「族長、前回の訪問からまだ半年しか経っていませんよ」
「そうだったか? 年を取ると時間の進みがあっという間でのぉ……」
若いエルフの指摘に今度は髭を弄る老人エルフ。そんな老人エルフに声を掛けるリーマ。
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「おぉ、久し振りじゃのぉ。最近顔を見せないから心配していたんじゃ」
「すみません、色々とバタバタしてしまって……」
「いやいや、リーマちゃんならいつでも歓迎するぞ。わしとリーマちゃんの仲だ」
「本当ですか!! ありがとうございます!!」
「うんうん、いつ見てもリーマちゃんは可愛いのぉ。そうじゃ、先月取れた蜂蜜があるんじゃ、良かったら食べに……」
「族長、世間話はそれ位にして本題に入って下さい」
「お、おぉ……そうじゃったそうじゃった……えっとな……そのリーマちゃん、いきなりで済まないが……後ろにいる奴隷について説明して貰えるかのぉ……」
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