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ミネルバの恋
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ミネルバはブラウンを見ると顔が熱くなる自分が解らなくて森の中を駆け抜けていった。
元来ストレートに感情を表すタイプであるミネルバが、今回に限って感情が出せていない。
理由がわからない、その事がいっそ混乱を呼び落ち着くために晩飯を狩りに出る事にしたのだった。
「なんだろう?この感情、始めて」
戸惑いつつも獲物に向かい確実に向かっていっている姿はまさに狩人、冷静に狙いを付けてナイトディアの首を刈り取る。
「それに、これ渡しそびれちゃった、何してるんだろう・・・」
ため息をつきつつ木にナイトディアを逆さに吊るし血抜きを始めると、近くの石に腰を下ろして空を見上げる。
ミネルバにはあの日の事を思い出していた。
あの日祖父が倒され、龍王の誰が次期龍帝になるのかを決定方法を言い争い、一族は割れれ壮絶な争いに発展していく様相であった。
母達はなぜか傍観し、父達は周りに流されていく中、ミネルバたち龍姫達は心を痛め解決策を求めていた。
「くそ!親父共め、止めなきゃいけない立場の癖に振り回されやがって!!」
苛立ちを隠すことも無く机に拳を叩き付けると、机が短く悲鳴を上げるがそんなことは構わずイライラを募らせていると。
「ミネルバ、この格好どうかな?」
しかもタイミング悪く父が扉を開けて煌びやかな衣装を見せびらかす様にクルクルと回りながら入ってくる。
「ああ?ぶっ殺すぞ」
「あ、あははは、ま、また後でね~」
あたしの殺気を込めた目が爬虫類のそれになったのを察知したのか、そそくさと部屋の外へ逃げていった。
しかし特に血の気の多い炎龍族は近年無かった争いに盛り上がっているのもあり、父も調子に乗っているのが明らかだった。
「皆の者祭りじゃ!我が炎龍一族こそ最強と知らしめようぞ!!!」
広場の中央の上空で父が高らかに宣言すると炎龍たちが盛大な歓声をあげ盛り上がりも最高潮、もはや止められるような空気ではない。
刹那、父が何者かに蹴りを入れられ轟音を立てて広場中央に墜落していく、ざまみろ。
「あ~ここで最後か」
土煙が晴れた先には大剣を肩に乗せた父を超える大男、祖父をたおしたブラウンが立っていた。
「貴様・・・父をたおしたからといって、調子に乗るなよ」
「御託はいい、時間が無いんでな、さっさと終わらせるか」
後でその前に戦った龍王達に聞いた話だけど龍の加護が龍人族の争いを止めて欲しいと頼まれここに来たそうだ、その後、祝勝会があるようで急いでいるようだったとも言っていた。
もうむちゃくちゃな人だと感じたが、父との戦いは一方的で私には忘れられないとても美しい姿だった。
父の拳を弾き蹴りをいなし、嵐のように激しく拳を振り、烈火の様に攻め立てる。
「この、なめるでないわ!」
父が距離を取り巨大な炎のブレスを吐き出すとブラウンは、拳に気を纏わせ炎を切り裂くと顎をしたから打ち上げ、がら空きになった腹に数十発拳を叩き込み勝負は決した。
「聞こえてるかわからないが。もし、争うなら先ずは俺をたおしてからな、じゃ、行くわ」
炎龍達が呆然とする中堂々と去っていく。
「あら~良い男ね♪」
「お母様!」
ニコニコと去っていくブラウンを見つめる母、私は胸が熱くなるのを止める事ができなかった、これが初恋なのかな?
今も顔が熱いのは恋なのかもしれない。
「さて・・・あなた♪お話があります」
気絶している父の足を持って引きずっていく母、一回止まり振り返ると
「あなたたちも反省しなさい、女性の皆さんがお話があるようなので私はこれ以上言いませんからね」
その日の夜炎龍の国では叫び声が戸切れることが無かった・・・
元来ストレートに感情を表すタイプであるミネルバが、今回に限って感情が出せていない。
理由がわからない、その事がいっそ混乱を呼び落ち着くために晩飯を狩りに出る事にしたのだった。
「なんだろう?この感情、始めて」
戸惑いつつも獲物に向かい確実に向かっていっている姿はまさに狩人、冷静に狙いを付けてナイトディアの首を刈り取る。
「それに、これ渡しそびれちゃった、何してるんだろう・・・」
ため息をつきつつ木にナイトディアを逆さに吊るし血抜きを始めると、近くの石に腰を下ろして空を見上げる。
ミネルバにはあの日の事を思い出していた。
あの日祖父が倒され、龍王の誰が次期龍帝になるのかを決定方法を言い争い、一族は割れれ壮絶な争いに発展していく様相であった。
母達はなぜか傍観し、父達は周りに流されていく中、ミネルバたち龍姫達は心を痛め解決策を求めていた。
「くそ!親父共め、止めなきゃいけない立場の癖に振り回されやがって!!」
苛立ちを隠すことも無く机に拳を叩き付けると、机が短く悲鳴を上げるがそんなことは構わずイライラを募らせていると。
「ミネルバ、この格好どうかな?」
しかもタイミング悪く父が扉を開けて煌びやかな衣装を見せびらかす様にクルクルと回りながら入ってくる。
「ああ?ぶっ殺すぞ」
「あ、あははは、ま、また後でね~」
あたしの殺気を込めた目が爬虫類のそれになったのを察知したのか、そそくさと部屋の外へ逃げていった。
しかし特に血の気の多い炎龍族は近年無かった争いに盛り上がっているのもあり、父も調子に乗っているのが明らかだった。
「皆の者祭りじゃ!我が炎龍一族こそ最強と知らしめようぞ!!!」
広場の中央の上空で父が高らかに宣言すると炎龍たちが盛大な歓声をあげ盛り上がりも最高潮、もはや止められるような空気ではない。
刹那、父が何者かに蹴りを入れられ轟音を立てて広場中央に墜落していく、ざまみろ。
「あ~ここで最後か」
土煙が晴れた先には大剣を肩に乗せた父を超える大男、祖父をたおしたブラウンが立っていた。
「貴様・・・父をたおしたからといって、調子に乗るなよ」
「御託はいい、時間が無いんでな、さっさと終わらせるか」
後でその前に戦った龍王達に聞いた話だけど龍の加護が龍人族の争いを止めて欲しいと頼まれここに来たそうだ、その後、祝勝会があるようで急いでいるようだったとも言っていた。
もうむちゃくちゃな人だと感じたが、父との戦いは一方的で私には忘れられないとても美しい姿だった。
父の拳を弾き蹴りをいなし、嵐のように激しく拳を振り、烈火の様に攻め立てる。
「この、なめるでないわ!」
父が距離を取り巨大な炎のブレスを吐き出すとブラウンは、拳に気を纏わせ炎を切り裂くと顎をしたから打ち上げ、がら空きになった腹に数十発拳を叩き込み勝負は決した。
「聞こえてるかわからないが。もし、争うなら先ずは俺をたおしてからな、じゃ、行くわ」
炎龍達が呆然とする中堂々と去っていく。
「あら~良い男ね♪」
「お母様!」
ニコニコと去っていくブラウンを見つめる母、私は胸が熱くなるのを止める事ができなかった、これが初恋なのかな?
今も顔が熱いのは恋なのかもしれない。
「さて・・・あなた♪お話があります」
気絶している父の足を持って引きずっていく母、一回止まり振り返ると
「あなたたちも反省しなさい、女性の皆さんがお話があるようなので私はこれ以上言いませんからね」
その日の夜炎龍の国では叫び声が戸切れることが無かった・・・
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