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25回目の結婚生活
禁断の一言 前編
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保育士として働く美咲は、その日、朝からずっと胸の奥に小さな石を抱えたような重さを感じていた。
保育園で子どもたちと笑い合う時間はいつもと変わらないはずなのに、夕方が近づくにつれて呼吸が浅くなっていくのを自分でもはっきりと感じた。
今日は同僚たちとの女子会がある。場所は駅前の大きな居酒屋の二階、個室を予約してあるという話だった。
普段から仲良くしている顔ぶれで、笑い声が絶えない温かな空気になるはずだと頭ではわかっている。
けれど心はどうしても軽くならない。それは話題になるであろう“夫のこと”が原因だった。
保育園でも一度噂のように囁かれたことがある。
高梨誠――四十五歳の印刷会社社長で、美咲の二十歳近く年上の夫。子どもたちの話をするように自然に夫の話を口にしてしまう自分に悪気はなかったのだが、ある時何気なく「誠さんはバツ二十四で」と口を滑らせてしまったのだ。
以来、それは同僚たちの興味を大いに引く話題となってしまった。
バツ二十四という数字は、あまりに常識外れで、冗談のようにも聞こえる。だが美咲にとっては誠の人生そのもの、軽々しく笑い飛ばされたくない過去だった。
駅に着くと、すでに店の前には数人の同僚たちが集まっていた。
明るいライトに照らされた看板が賑やかに瞬き、居酒屋の戸口からは香ばしい焼き鳥の匂いが流れてくる。
美咲は笑顔を作って
「ごめん遅れちゃった」と声をかけた。
すぐに「全然平気だよー!」と迎えられ、肩を並べて中へ入る。
個室は掘りごたつ式の長い座卓で、壁には和紙を透かした柔らかな照明が灯っていた。乾杯の声とともにジョッキがぶつかり合い、氷の音が弾ける。
最初のうちは仕事の話や子どもたちのエピソードで盛り上がった。誰かが面白い失敗談を口にすると一斉に笑いが起き、テーブルの上には揚げ物やサラダが次々に並べられていく。
美咲も笑って相槌を打ちながら、いつの間にか心の中の石の存在を忘れかけていた。
だが、流れは突然変わった。
「そういえばさ、美咲ちゃんの旦那さんってさ……」
誰かの何気ない一言がきっかけだった。
途端にみんなの視線が美咲へ集まる。
来た、と思った。
「バツ二十四って本当?」
「え~~!?マジで?」
「信じられないんだけど、それで美咲が二十五人目ってこと?」
「もはや離婚王じゃん!ギネス狙えるって!」
一気に浴びせられる言葉の波に、美咲の笑顔は一瞬固まった。
喉の奥がきゅっと縮み、笑って受け流さなきゃと思うのに、声が上擦る
。「あ、うん……そう、そうなんだ……」
苦笑いを浮かべたが、胸の奥にはちくりと針のような痛みが走る。
からかい半分の声は止まらない。
「社長って言ってたよね?」
「じゃあやっぱ金持ち?」
「あー……なるほどねー、だから若い奥さんもらえたのか~!」
「もしかしてさ、正直金目当てなんじゃないの?」
「それとも、二十五回目の離婚で慰謝料狙ってるとか~?」
軽口のつもりなのだろうが、美咲にはその言葉が鋭利な刃物のように刺さった。
「ちょっと、そういうんじゃないよ」
気づけば声が強くなっていた。
周囲が一瞬静まる。
「誠さんは、本当に真面目で優しくて、私のことをちゃんと見てくれてる。お金とか、そういうことじゃなくて……そういう人だから、一緒にいたいって思ったの」
必死で言葉を紡ぎ、相手の目を見返す。
空気がわずかに張り詰めた。
だがその次の瞬間
「へえ~……でも住んでるとこってどこだっけ?」
「○○のタワマンだよね?」
「すごっ!一等地じゃん!何階?」
「……42階」
「うわ、高っ!やっぱ金持ちだ~!」
笑い声が再び弾け、空気が軽く流れていく。
けれど美咲の心には冷たい影が広がったままだった。
グラスの中の氷が溶けていく様子を見つめながら、なんで、みんな誠さんの良さをわかってくれないんだろうと胸の内で呟く。
彼がどんなに誠実に人と向き合ってきたか、どれほど自分を大切にしてくれているか、それは一緒に過ごしてきた自分にしかわからないことかもしれない。けれど、だからこそ軽く笑い飛ばされたくなかった。
やがて女子会は終わり、解散となった。
駅前の夜はまだ賑やかで、ネオンが光り、酔客の笑い声が響いていた。タクシーに乗り込むと、美咲は窓の外に流れる街を無言で見つめ続けた。
心の奥に溜まった澱がどうしても晴れない。
マンションに着いたのは日付が変わる頃。
エントランスの自動ドアが開くと、夜風が背中を撫でていった。
エレベーターに乗り、42階のボタンを押す。
静かに上昇していく感覚が、やけに長く感じられた。
部屋に着き、玄関のドアを開けると、リビングの明かりが柔らかく漏れていた。
ソファには誠が座り、うたた寝している。ネクタイを緩めた姿で、疲れを滲ませながらも待っていてくれたのだろう。
思わず胸が熱くなる。
「……あ、ごめん、起こしちゃった?」
「いや、美咲。おかえり。ちょっと心配で起きてた」
誠は目を擦りながら立ち上がり、ぎこちなく笑った。
そして冷蔵庫から水を取り出し、グラスに注いで差し出してくれる。
そのささやかな仕草に、今日一日の重さが一気に込み上げる。
「飲み会、楽しかった?」
「うん……まあ、うん」
声が濁る。
誠はそれ以上聞かず、ただ穏やかに頷いた。
けれど沈黙が痛い。
美咲はグラスを受け取り、冷たい水を口に含んでから意を決して口を開く。
「ねえ、誠さん……」
「うん?」
「……なんかね、今日すっごく悔しかったんだ」
誠は、美咲の横顔をじっと見た。
「バツ24ってだけで、みんな誠さんのことを馬鹿にするの。私のことも変な目で見るし……なんで、みんなわかってくれないんだろうって」
悔しさ、悲しさ、苛立ち——混ざり合った感情が声ににじんだ。
「でもね、全部反論してきたよ。私には誠さんの良さがちゃんとわかってるって。……でも」
言葉がしぼみ、小さな吐息に変わる。
「ふと思っちゃったの。誠さんが、『初婚』だったらよかったのに、って」
——その瞬間。
時計の針の音が、リビング全体に響き渡るほど大きく感じられた。
空気が凍りついたように動かなくなる。
誠の表情がわずかにこわばり、目の奥の光が翳る。
沈黙が、重く二人の間に垂れ込める。
美咲の胸に、直後から罪悪感が押し寄せた。
言葉を吐いた瞬間に、自分で自分を殴ったような後悔が広がる。
——言わなければよかった。
——なんで、こんなこと……。
「……誠さん、違うの、私……」
必死に言い直そうとする。
けれど、声が震え、喉が詰まって、次の言葉が出てこない。
誠は、しばらく立ち尽くしたまま、グラスを握りしめていた。
その指がかすかに震えているのを、美咲は見逃せなかった。
「そっか……ごめん」
低い声が、静かに落ちる。
その一言には、深い痛みがにじんでいた。
誠は美咲の方を見ないまま、ゆっくりと立ち上がる。
足音も立てず、ただ静かに寝室のドアを開け、そして閉めた。
残された美咲は、誠の体温がまだ残るソファに沈み込んだ。
テレビもつけず、スマホにも触れず、ただ重い沈黙だけがリビングを支配する。
「……ごめん、誠さん」
かすれた声が、広い部屋にひとりきり虚しく響いた。
その夜、美咲は長い時間、灯りを消せなかった。
消した瞬間、心の闇に飲み込まれてしまいそうだったから。
保育園で子どもたちと笑い合う時間はいつもと変わらないはずなのに、夕方が近づくにつれて呼吸が浅くなっていくのを自分でもはっきりと感じた。
今日は同僚たちとの女子会がある。場所は駅前の大きな居酒屋の二階、個室を予約してあるという話だった。
普段から仲良くしている顔ぶれで、笑い声が絶えない温かな空気になるはずだと頭ではわかっている。
けれど心はどうしても軽くならない。それは話題になるであろう“夫のこと”が原因だった。
保育園でも一度噂のように囁かれたことがある。
高梨誠――四十五歳の印刷会社社長で、美咲の二十歳近く年上の夫。子どもたちの話をするように自然に夫の話を口にしてしまう自分に悪気はなかったのだが、ある時何気なく「誠さんはバツ二十四で」と口を滑らせてしまったのだ。
以来、それは同僚たちの興味を大いに引く話題となってしまった。
バツ二十四という数字は、あまりに常識外れで、冗談のようにも聞こえる。だが美咲にとっては誠の人生そのもの、軽々しく笑い飛ばされたくない過去だった。
駅に着くと、すでに店の前には数人の同僚たちが集まっていた。
明るいライトに照らされた看板が賑やかに瞬き、居酒屋の戸口からは香ばしい焼き鳥の匂いが流れてくる。
美咲は笑顔を作って
「ごめん遅れちゃった」と声をかけた。
すぐに「全然平気だよー!」と迎えられ、肩を並べて中へ入る。
個室は掘りごたつ式の長い座卓で、壁には和紙を透かした柔らかな照明が灯っていた。乾杯の声とともにジョッキがぶつかり合い、氷の音が弾ける。
最初のうちは仕事の話や子どもたちのエピソードで盛り上がった。誰かが面白い失敗談を口にすると一斉に笑いが起き、テーブルの上には揚げ物やサラダが次々に並べられていく。
美咲も笑って相槌を打ちながら、いつの間にか心の中の石の存在を忘れかけていた。
だが、流れは突然変わった。
「そういえばさ、美咲ちゃんの旦那さんってさ……」
誰かの何気ない一言がきっかけだった。
途端にみんなの視線が美咲へ集まる。
来た、と思った。
「バツ二十四って本当?」
「え~~!?マジで?」
「信じられないんだけど、それで美咲が二十五人目ってこと?」
「もはや離婚王じゃん!ギネス狙えるって!」
一気に浴びせられる言葉の波に、美咲の笑顔は一瞬固まった。
喉の奥がきゅっと縮み、笑って受け流さなきゃと思うのに、声が上擦る
。「あ、うん……そう、そうなんだ……」
苦笑いを浮かべたが、胸の奥にはちくりと針のような痛みが走る。
からかい半分の声は止まらない。
「社長って言ってたよね?」
「じゃあやっぱ金持ち?」
「あー……なるほどねー、だから若い奥さんもらえたのか~!」
「もしかしてさ、正直金目当てなんじゃないの?」
「それとも、二十五回目の離婚で慰謝料狙ってるとか~?」
軽口のつもりなのだろうが、美咲にはその言葉が鋭利な刃物のように刺さった。
「ちょっと、そういうんじゃないよ」
気づけば声が強くなっていた。
周囲が一瞬静まる。
「誠さんは、本当に真面目で優しくて、私のことをちゃんと見てくれてる。お金とか、そういうことじゃなくて……そういう人だから、一緒にいたいって思ったの」
必死で言葉を紡ぎ、相手の目を見返す。
空気がわずかに張り詰めた。
だがその次の瞬間
「へえ~……でも住んでるとこってどこだっけ?」
「○○のタワマンだよね?」
「すごっ!一等地じゃん!何階?」
「……42階」
「うわ、高っ!やっぱ金持ちだ~!」
笑い声が再び弾け、空気が軽く流れていく。
けれど美咲の心には冷たい影が広がったままだった。
グラスの中の氷が溶けていく様子を見つめながら、なんで、みんな誠さんの良さをわかってくれないんだろうと胸の内で呟く。
彼がどんなに誠実に人と向き合ってきたか、どれほど自分を大切にしてくれているか、それは一緒に過ごしてきた自分にしかわからないことかもしれない。けれど、だからこそ軽く笑い飛ばされたくなかった。
やがて女子会は終わり、解散となった。
駅前の夜はまだ賑やかで、ネオンが光り、酔客の笑い声が響いていた。タクシーに乗り込むと、美咲は窓の外に流れる街を無言で見つめ続けた。
心の奥に溜まった澱がどうしても晴れない。
マンションに着いたのは日付が変わる頃。
エントランスの自動ドアが開くと、夜風が背中を撫でていった。
エレベーターに乗り、42階のボタンを押す。
静かに上昇していく感覚が、やけに長く感じられた。
部屋に着き、玄関のドアを開けると、リビングの明かりが柔らかく漏れていた。
ソファには誠が座り、うたた寝している。ネクタイを緩めた姿で、疲れを滲ませながらも待っていてくれたのだろう。
思わず胸が熱くなる。
「……あ、ごめん、起こしちゃった?」
「いや、美咲。おかえり。ちょっと心配で起きてた」
誠は目を擦りながら立ち上がり、ぎこちなく笑った。
そして冷蔵庫から水を取り出し、グラスに注いで差し出してくれる。
そのささやかな仕草に、今日一日の重さが一気に込み上げる。
「飲み会、楽しかった?」
「うん……まあ、うん」
声が濁る。
誠はそれ以上聞かず、ただ穏やかに頷いた。
けれど沈黙が痛い。
美咲はグラスを受け取り、冷たい水を口に含んでから意を決して口を開く。
「ねえ、誠さん……」
「うん?」
「……なんかね、今日すっごく悔しかったんだ」
誠は、美咲の横顔をじっと見た。
「バツ24ってだけで、みんな誠さんのことを馬鹿にするの。私のことも変な目で見るし……なんで、みんなわかってくれないんだろうって」
悔しさ、悲しさ、苛立ち——混ざり合った感情が声ににじんだ。
「でもね、全部反論してきたよ。私には誠さんの良さがちゃんとわかってるって。……でも」
言葉がしぼみ、小さな吐息に変わる。
「ふと思っちゃったの。誠さんが、『初婚』だったらよかったのに、って」
——その瞬間。
時計の針の音が、リビング全体に響き渡るほど大きく感じられた。
空気が凍りついたように動かなくなる。
誠の表情がわずかにこわばり、目の奥の光が翳る。
沈黙が、重く二人の間に垂れ込める。
美咲の胸に、直後から罪悪感が押し寄せた。
言葉を吐いた瞬間に、自分で自分を殴ったような後悔が広がる。
——言わなければよかった。
——なんで、こんなこと……。
「……誠さん、違うの、私……」
必死に言い直そうとする。
けれど、声が震え、喉が詰まって、次の言葉が出てこない。
誠は、しばらく立ち尽くしたまま、グラスを握りしめていた。
その指がかすかに震えているのを、美咲は見逃せなかった。
「そっか……ごめん」
低い声が、静かに落ちる。
その一言には、深い痛みがにじんでいた。
誠は美咲の方を見ないまま、ゆっくりと立ち上がる。
足音も立てず、ただ静かに寝室のドアを開け、そして閉めた。
残された美咲は、誠の体温がまだ残るソファに沈み込んだ。
テレビもつけず、スマホにも触れず、ただ重い沈黙だけがリビングを支配する。
「……ごめん、誠さん」
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