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番外編 『侍と忍』
副長アキラ①
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月影一族の狙いはユウナさんだった。
トシキは一気に思考を駆け巡らせる。
M &Sで事件を起こすことで、厄介な私たち聖天衆の精鋭を警備に当たらせて街の警備を手薄にした。
とはいえ、ユウナさんの自宅はこの本社からすぐ近くにある。
そこでユウナさんを襲えば私たちがすぐに駆けつける恐れがある。
だけど今日は……今日だけは違う。
お父上の墓参りの為に実家の山へ帰っている。
ユウナさんは今日の退社後に実家へ帰ると言っていた。
彼女は毎晩 自分の研究とジーク達を元の世界に帰らせる装置の製作で遅くまで残業しているが今日は少し早めに帰っていた。
たしかユウナさんの今日の退社時刻は21時頃
彼女の実家はここから約100キロ程離れた場所にある山奥。
車を使えば2時間も掛からない。
退勤後は1度家に帰ってから身支度をしてM &Sの社用車で送ってもらうと言っていた。
今は23時過ぎか。
身支度にどれほどの時間が掛かったかはわからないが、まだタテハマの近くにいるはずだ。
すぐにションさんに連絡をしてユウナさんの安全を確保しなければ。
となると、まずはこの風魔のコウタとかいう奴を早く倒さないと。
「ユウナさんが目的と分かった以上、早い所片付けさせてもらうぞ」
「貴様!なぜその目的を知っている!
やはりただものではないな」
今はこの馬鹿に構っている暇はない。
とはいえ、こいつはかなり手強い。
1分1秒を争うと判断したトシキは一気に全力の身体能力強化を発動した。
「だが、そう簡単にここを離れられると思うなよ。聖天衆局長トシキよ」
トシキが攻撃に出ようとしたとき、背後から激しい殺気を感じた。
トシキはその殺気に反応しすぐにアキラの服の襟を引っ張ってその場を離れる。
気付くとさっき立っていた場所の背後に3人の忍びが立っていた。
あんな近くまで殺気に気づかなかった。
こいつらもかなりの手練れか。
「そこの3人は月影一族の中忍だ。
中忍とは言っても今回の指令に成功すれば上忍に上がれる程の実力を持っている。
流石に我ら4人相手では流石の聖天衆局長トシキと言えども勝ち目はなかろう」
風魔のコウタは勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
トシキはチラリと階段の方をみた。
「他の隊員が来るのを待っても無駄だ。
このフロアの階段の近くにも中忍を配置している。
このM &Sの別働隊の目的はあくまで局長トシキの足止めだからな。
貴様さえいなければ、我らの目的を阻める者はジャカンには存在しないからな」
私はハメられていたのか。
たまたま今日はアキラに呼び出されて巡回していたけど、私が監視室を出なかったとしてもそこの出入り口を塞がれていただろう。
それにしてもこのM &Sのセキュリティがあるにも関わらこれだけの人員を潜り込ませていたとは……
これだけの計画ということはもちろん、私の実力を知った上での人員配置のはずだ。
ということは…
「確かにこのレベルの手練れを同時に4人は1人では勝ち目はないかもな」
「さすがだな。物分かりが良い。
ならば我らの任務が完了するまで大人しくしていてもらおうか?
大人しくしていれば命は助けてやろう。
絶対的有利とはいえ、お主程の者と戦うにはリスクが大きいのでな」
「誰が諦めるって言った?
俺は『1人では』と言ったんだ」
「なに!?」
トシキは後ろに隠れて震えているアキラに目を配った。
「ぷっ。くはははは!
何かと思えば、その後ろで震えている臆病者を頭数に入れようというのか?」
コウタは激しく笑った。
「そうだ。こう見えてもアキラは聖天衆の副長だからな」
『副長』という言葉に月影一族4人は眉をピクリと動かした。
「むりむりむりむり!
むりでーす」
アキラは素っ頓狂な声を上げて、再度頭を抱え込む。
全くこいつは……
普段何事もない時はカッコつけているくせに、いざ実戦となると いつもこうだ……
トシキは呆れた目をアキラへと向けた。
トシキは一気に思考を駆け巡らせる。
M &Sで事件を起こすことで、厄介な私たち聖天衆の精鋭を警備に当たらせて街の警備を手薄にした。
とはいえ、ユウナさんの自宅はこの本社からすぐ近くにある。
そこでユウナさんを襲えば私たちがすぐに駆けつける恐れがある。
だけど今日は……今日だけは違う。
お父上の墓参りの為に実家の山へ帰っている。
ユウナさんは今日の退社後に実家へ帰ると言っていた。
彼女は毎晩 自分の研究とジーク達を元の世界に帰らせる装置の製作で遅くまで残業しているが今日は少し早めに帰っていた。
たしかユウナさんの今日の退社時刻は21時頃
彼女の実家はここから約100キロ程離れた場所にある山奥。
車を使えば2時間も掛からない。
退勤後は1度家に帰ってから身支度をしてM &Sの社用車で送ってもらうと言っていた。
今は23時過ぎか。
身支度にどれほどの時間が掛かったかはわからないが、まだタテハマの近くにいるはずだ。
すぐにションさんに連絡をしてユウナさんの安全を確保しなければ。
となると、まずはこの風魔のコウタとかいう奴を早く倒さないと。
「ユウナさんが目的と分かった以上、早い所片付けさせてもらうぞ」
「貴様!なぜその目的を知っている!
やはりただものではないな」
今はこの馬鹿に構っている暇はない。
とはいえ、こいつはかなり手強い。
1分1秒を争うと判断したトシキは一気に全力の身体能力強化を発動した。
「だが、そう簡単にここを離れられると思うなよ。聖天衆局長トシキよ」
トシキが攻撃に出ようとしたとき、背後から激しい殺気を感じた。
トシキはその殺気に反応しすぐにアキラの服の襟を引っ張ってその場を離れる。
気付くとさっき立っていた場所の背後に3人の忍びが立っていた。
あんな近くまで殺気に気づかなかった。
こいつらもかなりの手練れか。
「そこの3人は月影一族の中忍だ。
中忍とは言っても今回の指令に成功すれば上忍に上がれる程の実力を持っている。
流石に我ら4人相手では流石の聖天衆局長トシキと言えども勝ち目はなかろう」
風魔のコウタは勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
トシキはチラリと階段の方をみた。
「他の隊員が来るのを待っても無駄だ。
このフロアの階段の近くにも中忍を配置している。
このM &Sの別働隊の目的はあくまで局長トシキの足止めだからな。
貴様さえいなければ、我らの目的を阻める者はジャカンには存在しないからな」
私はハメられていたのか。
たまたま今日はアキラに呼び出されて巡回していたけど、私が監視室を出なかったとしてもそこの出入り口を塞がれていただろう。
それにしてもこのM &Sのセキュリティがあるにも関わらこれだけの人員を潜り込ませていたとは……
これだけの計画ということはもちろん、私の実力を知った上での人員配置のはずだ。
ということは…
「確かにこのレベルの手練れを同時に4人は1人では勝ち目はないかもな」
「さすがだな。物分かりが良い。
ならば我らの任務が完了するまで大人しくしていてもらおうか?
大人しくしていれば命は助けてやろう。
絶対的有利とはいえ、お主程の者と戦うにはリスクが大きいのでな」
「誰が諦めるって言った?
俺は『1人では』と言ったんだ」
「なに!?」
トシキは後ろに隠れて震えているアキラに目を配った。
「ぷっ。くはははは!
何かと思えば、その後ろで震えている臆病者を頭数に入れようというのか?」
コウタは激しく笑った。
「そうだ。こう見えてもアキラは聖天衆の副長だからな」
『副長』という言葉に月影一族4人は眉をピクリと動かした。
「むりむりむりむり!
むりでーす」
アキラは素っ頓狂な声を上げて、再度頭を抱え込む。
全くこいつは……
普段何事もない時はカッコつけているくせに、いざ実戦となると いつもこうだ……
トシキは呆れた目をアキラへと向けた。
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