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グラフェス
グラフェスの内容
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「さて、ライザルド殿」
王の口調はいつになく真剣でありながらも、どこか期待に満ちていた。
「そろそろ、“グラフェス”の詳細について、お話ししよう」
豪華な地図と分厚い資料が広げられた王宮の作戦室。王、ゼクス、そしてライザルドは円卓を囲み、正式名称《大陸統一友好競演祭・グランドフェスティバル》――通称「グラフェス」の全容を確認していた。
⸻
◆一、武力競技《覇剣の試練》
「まずは“武”の試練だ。各国は5名の代表騎士を選出し、残る11国と“総当たり戦”を行う」
ゼクスが手元の図を使いながら説明する。
「1対1の対決を5戦行い、1勝ごとに1ポイント。そして最後の“第五戦”――いわば“大将戦”に勝利すれば、その勝ちは3ポイントとなる」
「つまり、全勝で7ポイントじゃな」
「左様。これを1年間かけて、全11国と“ホーム&アウェー”つまり2回ずつ戦うことになる。計22戦。国の名誉と誇りを懸けた戦いだ」
ライザルドは「ふむふむ」と頷きながら、己の記憶と比較するように小さくつぶやいた。
⸻
◆二、知力競技《叡智の試練》
次に王が指さしたのは、別の資料だった。若干の試験問題例まで用意されていたのはさすがと言うべきか。
「知力部門では、10代、20代、30代、40代、50代から、それぞれ3名ずつ、計15名の代表が選出される」
「出題科目は、言語、魔法学、数学、科学の4つ。各科目100点満点だ」
「各年代ごとに4科目の合計点を出し、相手国の同年代と比べて勝っていれば1ポイント。つまり最大で5ポイントが得られる」
ゼクスが補足する。
「さらに“勝ち越し”た場合はボーナス1ポイント。合計最大6ポイントだ」
「これも、武力と同様、全11国とホーム&アウェーの2回ずつ試験を行う。年単位の戦いになる」
「つまり……知恵の戦じゃな。これは、老いも若きも試される」
⸻
◆三、スポーツ競技《衝撃の試練(インパクトボール)》
最後に王が、軽く笑いながら口を開いた。
「そして、スポーツ競技は“インパクトボール”だ。ライザルド殿、これはきっとお気に召すぞ」
「インパクト……ボールとな?」
「うむ。バスケットボールというスポーツはご存知かな?」
「バスケットボールなら私の世界でも若者に人気のスポーツとしてあったのでわかる。それにしても不思議よな。異世界であっても共通のスポーツがあるとわ」
「そうだな。まぁ、わかりやすく言えば、バスケットのようなコートで行う5対5の球技だ。ただし、ゴールが少し特殊でな」
「コート両端に設けられた、高さ2.5メートル・幅8メートルの巨大な“壁”に向かって、ボールを叩きつけるように投げ込む」
「ほう、的ではなく……壁とな」
「その通り。その衝撃を自動測定する“魔導計測機”が設置されていて、どれだけ強い力で叩きつけたかによって得点が加算される」
ゼクスが笑いながら付け加える。
「つまり、力と技術、そしてチームの連携がものを言う競技なのだ。見ていて非常に盛り上がるぞ」
ライザルドはうなり声をあげる。
「こりゃまた、妙ちきりんな競技じゃな。試合会場で実際に見るのが楽しみじゃ」
⸻
◆日程と構成
「知力・スポーツ・武力の3種目、いずれも11国と総当たりの2巡。1戦ごとに3日間かけて行う」
王は指を立てて説明した。
「初日:知力、2日目:スポーツ、3日目:武力。これが基本構成となっておる」
⸻
ここまで話したところで、王がふと真顔になる。
「……無念ながら、ライザルド殿。先にも伝えた通り、グラフェスの参加資格は、当該国に“戸籍登録後5年”を経過していなければならぬ」
ゼクスが咳払いしながらフォローする。
「つまり……どう転んでも、ライザルド殿の参加は不可能、というわけだ」
「ふぉっふぉっ……なるほどのう。まあ、わしが出れば全部勝ってしまうじゃろうし、ちょうどええ塩梅かもしれん」
ライザルドは豪快に笑ったが、王は真剣な眼差しを向けた。
「ゆえに、ライザルド殿には“出場者”ではなく“導き手”となってほしい」
「導き手、とな」
「うむ。我が国はこの祭典で、何としても優勝を勝ち取りたい。それは単なる野心ではない」
王の視線が鋭くなる。
「過去100年、グラフェスで優勝しているのは【ノルザン軍政帝国】、【アル=マゼラ魔導国】、【サヴァルタ連邦学術国】の“絶対三強”のみ。彼らは勝つごとに資源・技術・外交力を一方的に伸ばし続けている」
「そして、その“傘下”に取り込まれる形で、いくつもの弱小国が併合されつつある」
「このままでは――いずれ、12国は3国に呑み込まれ、大陸のバランスは崩れ、再び戦乱が始まる」
ライザルドは静かにうなずいた。
「それゆえに、セリオス王国が勝ち、執政を握ることで、新たな秩序を築き直す……と、そういうことじゃな?」
「まさに。ライザルド殿、どうか我が国の指南役として、勝利へと導いてはいただけぬか」
ライザルドは、静かに目を閉じたあと、ゆっくりとうなずいた。
「ふむ……その願い、しかと受け取ったぞい」
⸻
次回、いよいよセリオス王国の候補者選びが始まる。
そして、若返った最強の魔法騎士の本格的なコンサルが、幕を開ける――。
王の口調はいつになく真剣でありながらも、どこか期待に満ちていた。
「そろそろ、“グラフェス”の詳細について、お話ししよう」
豪華な地図と分厚い資料が広げられた王宮の作戦室。王、ゼクス、そしてライザルドは円卓を囲み、正式名称《大陸統一友好競演祭・グランドフェスティバル》――通称「グラフェス」の全容を確認していた。
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◆一、武力競技《覇剣の試練》
「まずは“武”の試練だ。各国は5名の代表騎士を選出し、残る11国と“総当たり戦”を行う」
ゼクスが手元の図を使いながら説明する。
「1対1の対決を5戦行い、1勝ごとに1ポイント。そして最後の“第五戦”――いわば“大将戦”に勝利すれば、その勝ちは3ポイントとなる」
「つまり、全勝で7ポイントじゃな」
「左様。これを1年間かけて、全11国と“ホーム&アウェー”つまり2回ずつ戦うことになる。計22戦。国の名誉と誇りを懸けた戦いだ」
ライザルドは「ふむふむ」と頷きながら、己の記憶と比較するように小さくつぶやいた。
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◆二、知力競技《叡智の試練》
次に王が指さしたのは、別の資料だった。若干の試験問題例まで用意されていたのはさすがと言うべきか。
「知力部門では、10代、20代、30代、40代、50代から、それぞれ3名ずつ、計15名の代表が選出される」
「出題科目は、言語、魔法学、数学、科学の4つ。各科目100点満点だ」
「各年代ごとに4科目の合計点を出し、相手国の同年代と比べて勝っていれば1ポイント。つまり最大で5ポイントが得られる」
ゼクスが補足する。
「さらに“勝ち越し”た場合はボーナス1ポイント。合計最大6ポイントだ」
「これも、武力と同様、全11国とホーム&アウェーの2回ずつ試験を行う。年単位の戦いになる」
「つまり……知恵の戦じゃな。これは、老いも若きも試される」
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◆三、スポーツ競技《衝撃の試練(インパクトボール)》
最後に王が、軽く笑いながら口を開いた。
「そして、スポーツ競技は“インパクトボール”だ。ライザルド殿、これはきっとお気に召すぞ」
「インパクト……ボールとな?」
「うむ。バスケットボールというスポーツはご存知かな?」
「バスケットボールなら私の世界でも若者に人気のスポーツとしてあったのでわかる。それにしても不思議よな。異世界であっても共通のスポーツがあるとわ」
「そうだな。まぁ、わかりやすく言えば、バスケットのようなコートで行う5対5の球技だ。ただし、ゴールが少し特殊でな」
「コート両端に設けられた、高さ2.5メートル・幅8メートルの巨大な“壁”に向かって、ボールを叩きつけるように投げ込む」
「ほう、的ではなく……壁とな」
「その通り。その衝撃を自動測定する“魔導計測機”が設置されていて、どれだけ強い力で叩きつけたかによって得点が加算される」
ゼクスが笑いながら付け加える。
「つまり、力と技術、そしてチームの連携がものを言う競技なのだ。見ていて非常に盛り上がるぞ」
ライザルドはうなり声をあげる。
「こりゃまた、妙ちきりんな競技じゃな。試合会場で実際に見るのが楽しみじゃ」
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◆日程と構成
「知力・スポーツ・武力の3種目、いずれも11国と総当たりの2巡。1戦ごとに3日間かけて行う」
王は指を立てて説明した。
「初日:知力、2日目:スポーツ、3日目:武力。これが基本構成となっておる」
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ここまで話したところで、王がふと真顔になる。
「……無念ながら、ライザルド殿。先にも伝えた通り、グラフェスの参加資格は、当該国に“戸籍登録後5年”を経過していなければならぬ」
ゼクスが咳払いしながらフォローする。
「つまり……どう転んでも、ライザルド殿の参加は不可能、というわけだ」
「ふぉっふぉっ……なるほどのう。まあ、わしが出れば全部勝ってしまうじゃろうし、ちょうどええ塩梅かもしれん」
ライザルドは豪快に笑ったが、王は真剣な眼差しを向けた。
「ゆえに、ライザルド殿には“出場者”ではなく“導き手”となってほしい」
「導き手、とな」
「うむ。我が国はこの祭典で、何としても優勝を勝ち取りたい。それは単なる野心ではない」
王の視線が鋭くなる。
「過去100年、グラフェスで優勝しているのは【ノルザン軍政帝国】、【アル=マゼラ魔導国】、【サヴァルタ連邦学術国】の“絶対三強”のみ。彼らは勝つごとに資源・技術・外交力を一方的に伸ばし続けている」
「そして、その“傘下”に取り込まれる形で、いくつもの弱小国が併合されつつある」
「このままでは――いずれ、12国は3国に呑み込まれ、大陸のバランスは崩れ、再び戦乱が始まる」
ライザルドは静かにうなずいた。
「それゆえに、セリオス王国が勝ち、執政を握ることで、新たな秩序を築き直す……と、そういうことじゃな?」
「まさに。ライザルド殿、どうか我が国の指南役として、勝利へと導いてはいただけぬか」
ライザルドは、静かに目を閉じたあと、ゆっくりとうなずいた。
「ふむ……その願い、しかと受け取ったぞい」
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次回、いよいよセリオス王国の候補者選びが始まる。
そして、若返った最強の魔法騎士の本格的なコンサルが、幕を開ける――。
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