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後輩が妊娠してしまった
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もう妊娠の報告をされてから寝れない。これからのことを考えるだけでも…お先真っ暗な現状。妊娠したのは東江慈子さんだけ。他の三人にも失礼だが、確認してもらった。そして結果的に最初に言われた通りで東江慈子さんだけ妊娠してしまった。
正直一人だろうと四人だろうと…問題は変わらないんだけど。これから先に責任がもっと重くなっただけ。
このことに関しては東江さんの意思がもちろん重要。東江さんが生みたいというであれば、僕はただそれをサポートするだけ。だってこれは俺が巻き起こしたことなんだから。金銭面などを含めて大学生ということもあって不安は耐えないが、やってしまったことなんだから仕方ない。
大学を辞める準備も一定程度進めておかなくちゃいけない。
もし、生むということになれば1年近くの休学は避けられない。1年以上という可能性だって全然あるし。そこら辺は東江さんと要相談しなくてはならない。
だがいくら考えてもこれはオレが決められることではない。
朝からそんな連絡を受けて頭はもうパンクしてしまっているが、ひとまず今日は取っている講義の小テストがあるので行かないわけにはいかないので重い足を引きずって大学へと行くのだった。今まで大学に行くことに対して足が重いことはなかったが、今回に関しては重い。
それは東江さんのこともあるし、他の三人のこともある。正直大学中に四人が今回のことを話していても仕方のないこと。
だけど、そんな危惧はどうやったらいらぬ心配だったようで大学に着くといつも通りだった。友人たちは普通に話し掛けてくれるし、大学の雰囲気が大きく変わった感じはない。
大学の講義が始まっても集中できるわけもなかった。誰も話さないで居てくれたことはありがたいけど、オレとしては東江さんの妊娠のことや、他の三人のことで頭が埋まっていく。脳の容量が限界を超えているので講義の内容など頭に入って来ることはない。
頭の中には四人のことと彼女たちとこれからのこと。どんな風に責任を取るべきなのか。目先は東江さんのことだけど、最終的には他の三人に対しても責任を果たさなくてはならない。
あっという間に昼休憩の時間となった。だけど…あの日からオレは食べ物を美味しく感じなくなった。体が食事を呑気に食べている場合ではないと言っているんだと思う。それは確かにその通りなのだ。
オレが大学の講義の部屋から立ち去らないでいると…急に誰かに背中を叩かれた。急なことに驚いて振り返るとそこには東江さんがいた。
「と、とうえさん…」
「ちょっといいですか?」
「わかった」
「ありがとうございます。少し場所を変えましょうか」
さすがに大学の教室であんな話をするわけにはいかないので近くの喫茶店に移動することにした。
ここであれば誰かに聞かれるような心配ないと思うし。
「それで話というのはあのことだよね」
「はい。最初はちょっとした違和感があったんですけど、調べてみたら…」
「そうか」
妊娠のことになるとこっちもどんな風に話を切り出せばいいのか分からないので沈黙が流れてしまう。
だが、このまま無言というわけにもいかず、オレは勇気を出して問いかけてみることにした。
「東江さんはどうしたいですか?」
「先輩が許可してくださるのであれば…生みたいよ。前にも言いましたが、私は先輩のことが好きだから。好きな人との間に生まれた子供ですから」
そう話している時の東江さんはまるで母親になったような優しい顔だった。
「オレは東江さんの意見を尊重します。東江さんが生むという決断を下すんであればそれに対しては出来る限りサポートするつもりだ。多少借金をしたとしても」
これからが全く不透明な中で生きていくことになる。借金をすることは少し不安だが、今回の事例はそうしなければいけない事例だろう。
「生んでいいんですか?」
「はい…。でも、出産ということになれば一年から一年以上は休学ということになってしまうと思います」
「うん、それは覚悟してる。たぶん、出産はとても大変なことになると思いますけど、私は先輩の子供を宿している奇跡を無駄にしたくはないんです」
「そうか。そう言ってもらえる程にオレのことを好いてくれているのは本当に有難いな」
「はい、先輩のことが好きです」
「もし…東江さんが本気なのであればオレは責任を取ります」
これは前々から決めていた。そして今回、東江さんが妊娠ということになって覚悟を決めた。もちろん本人の意思が一番大事だけど、オレもこれぐらいのことをしないと。
「結婚しましょうか」
「え…」
「東江さんが嫌であれば別に断ってくれていいんだけど、もう子供が生まれることになってしまった以上は…『結婚』というのも一つの選択じゃないかとずっと悩んでたんだ。それにホテルの時に東江さんが自分のことを好きだということを伝えてくれてましたし。このまま何もしないままというわけにもいかない気がするし」
これはオレなりの責任の取り方。
これからもオレはずっと責任を取っていかなくてはならないが、まずは…。
「え…私の旦那さんになってくれるんですか?」
「はい。東江さんさえよければですが」
「なる!!私、先輩のお嫁さんになる!!」
こんな感じで自分が結婚することになるとは思わなかった。でも責任を取るためには…結婚しないわけにはいかない。
オレは深呼吸をして…改めてプロポーズをする。
「…オレと結婚してくれますか?」
「よろこんで」
そしてオレと東江さんそれから数日後に結婚することになった。でもお互いの両親への挨拶なども全てカットしてしまった。オレとしては攻めてもの償いとして東江さんのご両親に謝りに行きたかったが、東江さんが「大丈夫。どうせ興味ないから」ということで挨拶をせずに結婚してしまった。
正直一人だろうと四人だろうと…問題は変わらないんだけど。これから先に責任がもっと重くなっただけ。
このことに関しては東江さんの意思がもちろん重要。東江さんが生みたいというであれば、僕はただそれをサポートするだけ。だってこれは俺が巻き起こしたことなんだから。金銭面などを含めて大学生ということもあって不安は耐えないが、やってしまったことなんだから仕方ない。
大学を辞める準備も一定程度進めておかなくちゃいけない。
もし、生むということになれば1年近くの休学は避けられない。1年以上という可能性だって全然あるし。そこら辺は東江さんと要相談しなくてはならない。
だがいくら考えてもこれはオレが決められることではない。
朝からそんな連絡を受けて頭はもうパンクしてしまっているが、ひとまず今日は取っている講義の小テストがあるので行かないわけにはいかないので重い足を引きずって大学へと行くのだった。今まで大学に行くことに対して足が重いことはなかったが、今回に関しては重い。
それは東江さんのこともあるし、他の三人のこともある。正直大学中に四人が今回のことを話していても仕方のないこと。
だけど、そんな危惧はどうやったらいらぬ心配だったようで大学に着くといつも通りだった。友人たちは普通に話し掛けてくれるし、大学の雰囲気が大きく変わった感じはない。
大学の講義が始まっても集中できるわけもなかった。誰も話さないで居てくれたことはありがたいけど、オレとしては東江さんの妊娠のことや、他の三人のことで頭が埋まっていく。脳の容量が限界を超えているので講義の内容など頭に入って来ることはない。
頭の中には四人のことと彼女たちとこれからのこと。どんな風に責任を取るべきなのか。目先は東江さんのことだけど、最終的には他の三人に対しても責任を果たさなくてはならない。
あっという間に昼休憩の時間となった。だけど…あの日からオレは食べ物を美味しく感じなくなった。体が食事を呑気に食べている場合ではないと言っているんだと思う。それは確かにその通りなのだ。
オレが大学の講義の部屋から立ち去らないでいると…急に誰かに背中を叩かれた。急なことに驚いて振り返るとそこには東江さんがいた。
「と、とうえさん…」
「ちょっといいですか?」
「わかった」
「ありがとうございます。少し場所を変えましょうか」
さすがに大学の教室であんな話をするわけにはいかないので近くの喫茶店に移動することにした。
ここであれば誰かに聞かれるような心配ないと思うし。
「それで話というのはあのことだよね」
「はい。最初はちょっとした違和感があったんですけど、調べてみたら…」
「そうか」
妊娠のことになるとこっちもどんな風に話を切り出せばいいのか分からないので沈黙が流れてしまう。
だが、このまま無言というわけにもいかず、オレは勇気を出して問いかけてみることにした。
「東江さんはどうしたいですか?」
「先輩が許可してくださるのであれば…生みたいよ。前にも言いましたが、私は先輩のことが好きだから。好きな人との間に生まれた子供ですから」
そう話している時の東江さんはまるで母親になったような優しい顔だった。
「オレは東江さんの意見を尊重します。東江さんが生むという決断を下すんであればそれに対しては出来る限りサポートするつもりだ。多少借金をしたとしても」
これからが全く不透明な中で生きていくことになる。借金をすることは少し不安だが、今回の事例はそうしなければいけない事例だろう。
「生んでいいんですか?」
「はい…。でも、出産ということになれば一年から一年以上は休学ということになってしまうと思います」
「うん、それは覚悟してる。たぶん、出産はとても大変なことになると思いますけど、私は先輩の子供を宿している奇跡を無駄にしたくはないんです」
「そうか。そう言ってもらえる程にオレのことを好いてくれているのは本当に有難いな」
「はい、先輩のことが好きです」
「もし…東江さんが本気なのであればオレは責任を取ります」
これは前々から決めていた。そして今回、東江さんが妊娠ということになって覚悟を決めた。もちろん本人の意思が一番大事だけど、オレもこれぐらいのことをしないと。
「結婚しましょうか」
「え…」
「東江さんが嫌であれば別に断ってくれていいんだけど、もう子供が生まれることになってしまった以上は…『結婚』というのも一つの選択じゃないかとずっと悩んでたんだ。それにホテルの時に東江さんが自分のことを好きだということを伝えてくれてましたし。このまま何もしないままというわけにもいかない気がするし」
これはオレなりの責任の取り方。
これからもオレはずっと責任を取っていかなくてはならないが、まずは…。
「え…私の旦那さんになってくれるんですか?」
「はい。東江さんさえよければですが」
「なる!!私、先輩のお嫁さんになる!!」
こんな感じで自分が結婚することになるとは思わなかった。でも責任を取るためには…結婚しないわけにはいかない。
オレは深呼吸をして…改めてプロポーズをする。
「…オレと結婚してくれますか?」
「よろこんで」
そしてオレと東江さんそれから数日後に結婚することになった。でもお互いの両親への挨拶なども全てカットしてしまった。オレとしては攻めてもの償いとして東江さんのご両親に謝りに行きたかったが、東江さんが「大丈夫。どうせ興味ないから」ということで挨拶をせずに結婚してしまった。
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