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第二章
第二話 地獄の修行
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私たちは、今、狐の里に帰るところだ。…と言っても、教祖と教団員を魔法で縛って、宙に浮かして連れてるわけだけどね。…てかヤバい…魔力が…無くなる…。
「…魔力、大丈夫?クレア…」
「…へーき…うん…へーきだよ…。だいじょ…」
そう言ったは良いが、言ってる途中で倒れ込みかけた。けど、私の体は誰かに支えられていた。…その人物は私を見て、一言。
「お疲れ様です。宿はとってあげましたから休んでください。チハルもね。…ってその子…コハちゃん!?…なんでここにいるの…?」
「説明はあとにして……あと、こいつらの拘束お願い…誘拐犯だから…」
そして、ゆっくりと目を閉じた。
✽✽✽✽✽
「あら、寝ちゃったね。でどうしたの?…コハちゃんがいる理由を説明してもらえる?…理由次第じゃ罰さないといけないからさ」
私はチハルに問い詰める。チハルは…。
「…そこにのびてる教祖ぽいやつに誘拐されてたのよ。私たちがやったのはただの救助しただけ…まっ、友達だしね。当たり前よ」
「そう…」
「そう言えばさ、クレアって魔力切ればっかりしてるイメージがあるんだけど、なんで魔力切れしまくってるんだろうね?」
チハルがそう言っていた。それに関しては私は仮説を立てている。
「ただの予想だけど…クレアは魔力制御が上手くできてないんだと思うの、過剰に使用してるからすぐに魔力切れを起こすんじゃないかな」
「あら、それは大変ね。私が鍛えてあげようかしら」
後ろから声が聞こえてきた。…ん?んん?んんん?…なんか、一番聞きたくない言葉が聞こえてきた気が…するんだけど…気のせいかな?…うん、気のせいだね。
「ミツギもチハルも一緒に鍛えてあげるよ」
その言葉を聞いた瞬間、私は振り向かずにその声の主から離れた…と思っていたが…。回り込まれていた…。…あ…あぁ…い、嫌…あの地獄の修行は…いやぁぁぁぁぁぁ!
「やだなぁ…逃げないでよ?ミツギー、釣れないじゃん?」
「鬼!悪魔!これだから貴女と一緒にいると嫌な予感しかしないのよ!」
「えぇ…?私、そんなに嫌われてる?」
「いや、嫌ってるのは修行ね?…ね?やめよ?そんなことしても意味ないよ。うん、意味はないと思うからやめといた方がいいよ」
白髪の少女は笑顔で話してきた。私は修行をやめるようにと言ったのだが…多分、これは…。
「えっ?そんなに修行したいの?やだなぁー、嬉しいじゃん。鍛えがいがあるね」
「…あ…あわわ…」
終わった。…私の人生はここで幕を閉じてしまった。おやすみなさい。私はここで死にます…。
「………」
チハルは遠い目をして遠くを見つめていた。あぁ、ごめんなさい。クレアちゃん、この白い悪魔の修行は鬼畜なんて超えてるのに…。
✽✽✽✽✽
私は現在…【魔力放出】を使って、自分の魔力を1に保つと言う…頭、おかしいんじゃないか?と思える修行をしている。…なんでこんなことになったんだろう…。それは遡る事、五日前…。
✽五日前✽
「それじゃ、自己紹介をさせてもらうわ。はじめまして、クレア、私はリナ・リーグルだよ。まっ、ある程度はリーゼルたちから聞いてるかな?」
この人がリナさん…。…白髪の少女がそこに立っている。…しっかし、私の見た中では一番ぺった…いや、なんでもないや。
「まっ、それじゃ、強くなる為の修行しようか…それじゃ、まずは授業といこう。ヤナちゃん、頼んだよ」
「ヤナちゃんって言わないでほしいんだけど?私、これでも9なんだから。歳上なんだからちゃん付けはやめて」
ヤナちゃんと呼ばれた黒髪の少女が立っていた。
…ほぇー、すごい魔力量…勝てる気しないや。…でも、気になる事が一つある。…胸になにか…ぱっ…いや、これ以上はヤナさんの尊厳を欠かす可能性があるからやめておこう。
「…まっ、それでは授業を始めるわよ。そうね…レート、歴史とか……」
「あっ、歴史はいいです。覚えるのは何日経ったら一年なのかとかこの世界の常識を教えてほしいです。ヤナさん」
私は知らない知識を教えてほしいと頼み込んだ。まぁ、それぐらいしか教えてほしいこともないし…。
「そう…分かった。それじゃ、授業を始めるよ。…まず、一年の日数だよ。これは360日、6日で一週間になる。そして五週間で一ヶ月になる。…月の初めの一週間目は『神の一週間目』、二週間目は『神渡りの二週間目』、三週間目は『離れの三週間目』、四週間目は『成長の四週間目』、五週間目は『祈りの五週間目』となる。これにはそれぞれ意味があって、一週間目は神が祝福により、新しい月を始められたことに対する感謝と言う意味でつけられてる。二週間目は神が神界に帰るからそうつけられた、三週間目は人々が神々から離れるからつけられた、四週間目は成長期とされている。この四週間目が収穫時期ってものあるし、子供が産まれやすい週間でもある。五週間目は産まれた子供たちに祝福を求めて祈るからそうつけられた。ついでに月の始まりも祈る」
「それはついでに祈っていいのかなぁ…?」
「気にしたら負け」
あっ、はい。そうですか…。ヤナさんは長々と説明する。多分、これはまだ簡略化してくれたんだろう。一部が雑に説明されてる。
「はい、次は常識関連…『レート』に関しての説明だよ。レートってのは戦闘力レート、技術レート、魔力レート…そして、才能レートの四種になる。戦闘力レートはその名の通り戦闘の力、技量で判断されるわ。これは魔法を抜くことになるレートになる。私の戦闘力レートはBになる。次、技術レートね、どれだけうまく武器、魔法を応用した戦闘が得意かを表してくれるわ。ついでに私の技術レートはSSSよ。そして、魔法レート、これは魔力応用力、魔力量によって求められる、これも私はSSSよ。そして、才能レートは…その名の通り、才能がどれぐらいあるか。それを示すレートよ。私は最低ランクのGに所属してるわ」
「えっ?そうなの、ヤナちゃん」
リナさん、知らなかったの…?
「教えたことはなかったね。そう言えば…」
「そもそも才能レートが低いとなにかあるんですか?」
「……差別の対象になりやすい。最低ランクのGだと、その子供を捨てる親もいるぐらいだし」
ヤナさんがすこし、暗い顔で、そう言う…。
「……私もその…一人…だし…」
「えっ?何か言いました?」
「…いや、何も言ってないよ。さて、さっさと続きをしようか」
ヤナさんが小さい声で何か言ったのだが…聞こえなかった…。
「聞かないであげてください。クレア様」
「…どちら様?」
「あぁ、私の従者のユーラだよ」
ヤナさんがそう教えてくれる。
ほぇー、従者がいるんだ。ヤナさんって…。
「従者のユーラ・サスルアルと申します。ヤナ様の友人は私の護衛対象となりますので、よろしくお願いします」
「ユーラ、様付けはいらないって何度も言ってる。やめて」
「大変申し訳ないのですがヤナ様、それは無理なご相談です」
「……はぁ、別にどうでもいいんだけどなぁ…主従関係とか、私は…まぁ、それは置いといて。さっ、続けましょうか」
私はこの後、ヤナさんの授業を聞き続けていた。
私はヤナさんのお話を聞き終わって、後ろを見ると…なぜが、ミヅキちゃんがいた。…なんで、肩を掴んでいるのかな…?
「…さぁ、クレア…地獄の修行の時間ですよぉ!」
「いやぁ、私はちょっと、ミレアちゃんとエルネさんとあってのんびり話したいなぁ…と思って…ね?」
「あはは、逃がすわけ無いじゃんね。ほら、こっちに来るのですよ。クレア」
ミヅキちゃん、怖い、とっても怖いです。何があったの…?
「…ミヅキ、クレアにはリナの修行は早いから…って言うか…ここに来てよかったの?」
「……えっ?クレアちゃんだけズルくない?ねぇ、ズルくない?」
えっ?なに、ミヅキちゃん、何があったの?
「みーづーきーちゃーん?どこ行くのー?」
「ひゃい!…いや…いや…いやぁぁぁぁぁ!」
…リナさんにズルズルと引きずられていくミヅキちゃん…。合掌…。
「あっ、あとクレア、貴女、修行が終わるまで、エルネとミレアには会うことは禁止するわ。それじゃ、修行の内容を教える」
「…えっ?」
会えないの?やっと会えると思ってワクワクしてるのに会えないの…?…あのヤナさん。…ひどくない?
「まぁ、私も会わせてあげたいのは山々なんだけど…ほら、リナが許さないから…ね?」
「一目、一目だけでいいから会わせてくれない?」
「駄目だよ。それは修行終わったらね。ご褒美だと思えばやる気…でない?」
…ご褒美かぁ…。まぁ、ミレアちゃんに会えるならご褒美かなぁ…?
「まぁ、私の修行も大変だけど、リナの修行の方が…大変だから…なんとか貴女だけは救えたわけよ」
「救うってなんですか…?」
「…リナの修行の内容を知れば分かる。じゃ、まずは…」
✽✽✽✽✽
ってことで魔力放出で現在魔力量を1にしてそれを三時間程度保つのが一つ目の修行だ。ついでに、まったく進捗を感じられない……あっ…。
いつも通り、魔力を使用し過ぎで倒れ込んでしまった…。でも、気絶まではしなくなったのは進歩だとは思う。…まぁ、しばらく動けないのは変わらないし、変わんないと思うけどね…。…これは慣れるまでが大変だなー。そう思う私だった…。
✽✽25日目✽✽
……今、何時間…いや、何分?何秒たっただろうか…。私は今日も魔力を1で保つ修行をしている。毎日、やっているからか、慣れてきてすこしずつだけど、保てる時間も長くなってきた。…でも一つ欠点をあげるなら…時間が分からない。
すごく長く感じる。永遠の時でも過ごしてる気分だよ…。
「三時間経過、終了だよ。お疲れ様でした。やっぱり、才能ランクが高いね。クレアも」
そんなヤナさんの声が聞こえた。…高いのか…私の才能ランク…。
「お疲れ様、まぁ、才能ランクが高いからこんなに早く終わったんだけどね。私がこれを三時間維持するのに約4ヶ月はかかってる」
…いや、すごく納得できた。そして、私には才能ランク?とやらが高いようだ。…4ヶ月かぁ…すごいや。そこまでできるヤナさんに尊敬の意を示したくなるレベルですごい…。
「…まっ、ほら、じゃあ、第二の修行を開始するよ。まず第一の修行で魔法スキル【魔導の心得】と【魔力纏い】を習得してるはずだよ。それを使用して、約五時間耐久!」
……えっ?まだ続くの?…辛い…辛いよ!流石に鬼畜過ぎませんかね?ヤナさぁん!
「……ちょっとでかけてくるね。まぁ、修行は続けてて、あと、これ置いとくね。まぁ、始めて五時間経過したら教えてくれる道具だから、それじゃ、頑張ってー」
ヤナさんはそう言って、どこかに行った。まぁ、いいや、続けよう。
私はそう思い、修行を始めた。
「…魔力、大丈夫?クレア…」
「…へーき…うん…へーきだよ…。だいじょ…」
そう言ったは良いが、言ってる途中で倒れ込みかけた。けど、私の体は誰かに支えられていた。…その人物は私を見て、一言。
「お疲れ様です。宿はとってあげましたから休んでください。チハルもね。…ってその子…コハちゃん!?…なんでここにいるの…?」
「説明はあとにして……あと、こいつらの拘束お願い…誘拐犯だから…」
そして、ゆっくりと目を閉じた。
✽✽✽✽✽
「あら、寝ちゃったね。でどうしたの?…コハちゃんがいる理由を説明してもらえる?…理由次第じゃ罰さないといけないからさ」
私はチハルに問い詰める。チハルは…。
「…そこにのびてる教祖ぽいやつに誘拐されてたのよ。私たちがやったのはただの救助しただけ…まっ、友達だしね。当たり前よ」
「そう…」
「そう言えばさ、クレアって魔力切ればっかりしてるイメージがあるんだけど、なんで魔力切れしまくってるんだろうね?」
チハルがそう言っていた。それに関しては私は仮説を立てている。
「ただの予想だけど…クレアは魔力制御が上手くできてないんだと思うの、過剰に使用してるからすぐに魔力切れを起こすんじゃないかな」
「あら、それは大変ね。私が鍛えてあげようかしら」
後ろから声が聞こえてきた。…ん?んん?んんん?…なんか、一番聞きたくない言葉が聞こえてきた気が…するんだけど…気のせいかな?…うん、気のせいだね。
「ミツギもチハルも一緒に鍛えてあげるよ」
その言葉を聞いた瞬間、私は振り向かずにその声の主から離れた…と思っていたが…。回り込まれていた…。…あ…あぁ…い、嫌…あの地獄の修行は…いやぁぁぁぁぁぁ!
「やだなぁ…逃げないでよ?ミツギー、釣れないじゃん?」
「鬼!悪魔!これだから貴女と一緒にいると嫌な予感しかしないのよ!」
「えぇ…?私、そんなに嫌われてる?」
「いや、嫌ってるのは修行ね?…ね?やめよ?そんなことしても意味ないよ。うん、意味はないと思うからやめといた方がいいよ」
白髪の少女は笑顔で話してきた。私は修行をやめるようにと言ったのだが…多分、これは…。
「えっ?そんなに修行したいの?やだなぁー、嬉しいじゃん。鍛えがいがあるね」
「…あ…あわわ…」
終わった。…私の人生はここで幕を閉じてしまった。おやすみなさい。私はここで死にます…。
「………」
チハルは遠い目をして遠くを見つめていた。あぁ、ごめんなさい。クレアちゃん、この白い悪魔の修行は鬼畜なんて超えてるのに…。
✽✽✽✽✽
私は現在…【魔力放出】を使って、自分の魔力を1に保つと言う…頭、おかしいんじゃないか?と思える修行をしている。…なんでこんなことになったんだろう…。それは遡る事、五日前…。
✽五日前✽
「それじゃ、自己紹介をさせてもらうわ。はじめまして、クレア、私はリナ・リーグルだよ。まっ、ある程度はリーゼルたちから聞いてるかな?」
この人がリナさん…。…白髪の少女がそこに立っている。…しっかし、私の見た中では一番ぺった…いや、なんでもないや。
「まっ、それじゃ、強くなる為の修行しようか…それじゃ、まずは授業といこう。ヤナちゃん、頼んだよ」
「ヤナちゃんって言わないでほしいんだけど?私、これでも9なんだから。歳上なんだからちゃん付けはやめて」
ヤナちゃんと呼ばれた黒髪の少女が立っていた。
…ほぇー、すごい魔力量…勝てる気しないや。…でも、気になる事が一つある。…胸になにか…ぱっ…いや、これ以上はヤナさんの尊厳を欠かす可能性があるからやめておこう。
「…まっ、それでは授業を始めるわよ。そうね…レート、歴史とか……」
「あっ、歴史はいいです。覚えるのは何日経ったら一年なのかとかこの世界の常識を教えてほしいです。ヤナさん」
私は知らない知識を教えてほしいと頼み込んだ。まぁ、それぐらいしか教えてほしいこともないし…。
「そう…分かった。それじゃ、授業を始めるよ。…まず、一年の日数だよ。これは360日、6日で一週間になる。そして五週間で一ヶ月になる。…月の初めの一週間目は『神の一週間目』、二週間目は『神渡りの二週間目』、三週間目は『離れの三週間目』、四週間目は『成長の四週間目』、五週間目は『祈りの五週間目』となる。これにはそれぞれ意味があって、一週間目は神が祝福により、新しい月を始められたことに対する感謝と言う意味でつけられてる。二週間目は神が神界に帰るからそうつけられた、三週間目は人々が神々から離れるからつけられた、四週間目は成長期とされている。この四週間目が収穫時期ってものあるし、子供が産まれやすい週間でもある。五週間目は産まれた子供たちに祝福を求めて祈るからそうつけられた。ついでに月の始まりも祈る」
「それはついでに祈っていいのかなぁ…?」
「気にしたら負け」
あっ、はい。そうですか…。ヤナさんは長々と説明する。多分、これはまだ簡略化してくれたんだろう。一部が雑に説明されてる。
「はい、次は常識関連…『レート』に関しての説明だよ。レートってのは戦闘力レート、技術レート、魔力レート…そして、才能レートの四種になる。戦闘力レートはその名の通り戦闘の力、技量で判断されるわ。これは魔法を抜くことになるレートになる。私の戦闘力レートはBになる。次、技術レートね、どれだけうまく武器、魔法を応用した戦闘が得意かを表してくれるわ。ついでに私の技術レートはSSSよ。そして、魔法レート、これは魔力応用力、魔力量によって求められる、これも私はSSSよ。そして、才能レートは…その名の通り、才能がどれぐらいあるか。それを示すレートよ。私は最低ランクのGに所属してるわ」
「えっ?そうなの、ヤナちゃん」
リナさん、知らなかったの…?
「教えたことはなかったね。そう言えば…」
「そもそも才能レートが低いとなにかあるんですか?」
「……差別の対象になりやすい。最低ランクのGだと、その子供を捨てる親もいるぐらいだし」
ヤナさんがすこし、暗い顔で、そう言う…。
「……私もその…一人…だし…」
「えっ?何か言いました?」
「…いや、何も言ってないよ。さて、さっさと続きをしようか」
ヤナさんが小さい声で何か言ったのだが…聞こえなかった…。
「聞かないであげてください。クレア様」
「…どちら様?」
「あぁ、私の従者のユーラだよ」
ヤナさんがそう教えてくれる。
ほぇー、従者がいるんだ。ヤナさんって…。
「従者のユーラ・サスルアルと申します。ヤナ様の友人は私の護衛対象となりますので、よろしくお願いします」
「ユーラ、様付けはいらないって何度も言ってる。やめて」
「大変申し訳ないのですがヤナ様、それは無理なご相談です」
「……はぁ、別にどうでもいいんだけどなぁ…主従関係とか、私は…まぁ、それは置いといて。さっ、続けましょうか」
私はこの後、ヤナさんの授業を聞き続けていた。
私はヤナさんのお話を聞き終わって、後ろを見ると…なぜが、ミヅキちゃんがいた。…なんで、肩を掴んでいるのかな…?
「…さぁ、クレア…地獄の修行の時間ですよぉ!」
「いやぁ、私はちょっと、ミレアちゃんとエルネさんとあってのんびり話したいなぁ…と思って…ね?」
「あはは、逃がすわけ無いじゃんね。ほら、こっちに来るのですよ。クレア」
ミヅキちゃん、怖い、とっても怖いです。何があったの…?
「…ミヅキ、クレアにはリナの修行は早いから…って言うか…ここに来てよかったの?」
「……えっ?クレアちゃんだけズルくない?ねぇ、ズルくない?」
えっ?なに、ミヅキちゃん、何があったの?
「みーづーきーちゃーん?どこ行くのー?」
「ひゃい!…いや…いや…いやぁぁぁぁぁ!」
…リナさんにズルズルと引きずられていくミヅキちゃん…。合掌…。
「あっ、あとクレア、貴女、修行が終わるまで、エルネとミレアには会うことは禁止するわ。それじゃ、修行の内容を教える」
「…えっ?」
会えないの?やっと会えると思ってワクワクしてるのに会えないの…?…あのヤナさん。…ひどくない?
「まぁ、私も会わせてあげたいのは山々なんだけど…ほら、リナが許さないから…ね?」
「一目、一目だけでいいから会わせてくれない?」
「駄目だよ。それは修行終わったらね。ご褒美だと思えばやる気…でない?」
…ご褒美かぁ…。まぁ、ミレアちゃんに会えるならご褒美かなぁ…?
「まぁ、私の修行も大変だけど、リナの修行の方が…大変だから…なんとか貴女だけは救えたわけよ」
「救うってなんですか…?」
「…リナの修行の内容を知れば分かる。じゃ、まずは…」
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ってことで魔力放出で現在魔力量を1にしてそれを三時間程度保つのが一つ目の修行だ。ついでに、まったく進捗を感じられない……あっ…。
いつも通り、魔力を使用し過ぎで倒れ込んでしまった…。でも、気絶まではしなくなったのは進歩だとは思う。…まぁ、しばらく動けないのは変わらないし、変わんないと思うけどね…。…これは慣れるまでが大変だなー。そう思う私だった…。
✽✽25日目✽✽
……今、何時間…いや、何分?何秒たっただろうか…。私は今日も魔力を1で保つ修行をしている。毎日、やっているからか、慣れてきてすこしずつだけど、保てる時間も長くなってきた。…でも一つ欠点をあげるなら…時間が分からない。
すごく長く感じる。永遠の時でも過ごしてる気分だよ…。
「三時間経過、終了だよ。お疲れ様でした。やっぱり、才能ランクが高いね。クレアも」
そんなヤナさんの声が聞こえた。…高いのか…私の才能ランク…。
「お疲れ様、まぁ、才能ランクが高いからこんなに早く終わったんだけどね。私がこれを三時間維持するのに約4ヶ月はかかってる」
…いや、すごく納得できた。そして、私には才能ランク?とやらが高いようだ。…4ヶ月かぁ…すごいや。そこまでできるヤナさんに尊敬の意を示したくなるレベルですごい…。
「…まっ、ほら、じゃあ、第二の修行を開始するよ。まず第一の修行で魔法スキル【魔導の心得】と【魔力纏い】を習得してるはずだよ。それを使用して、約五時間耐久!」
……えっ?まだ続くの?…辛い…辛いよ!流石に鬼畜過ぎませんかね?ヤナさぁん!
「……ちょっとでかけてくるね。まぁ、修行は続けてて、あと、これ置いとくね。まぁ、始めて五時間経過したら教えてくれる道具だから、それじゃ、頑張ってー」
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