卒業アルバムの後ろ白紙な俺が生徒会に入る話

シチハ

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俺(陰キャぼっち)、生徒会目指す。①

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世の中には、明らかに可能なものと不可能なものがある。それは俺たちが生まれてきた時から、いや、もしかしたら生まれる前からそのような概念が存在していたのかもしれない。
という、長々しいラノベのような前置きはさておき、俺は今年の春から高校1年の金井虎太郎かないこたろう。極普通…と言いたいところだが、そうでもない。
これは悪い意味のそうでもないであり、俺の脳内作品タイトルにもある通り、陰キャぼっちな俺である。
…「俺」という一人称自体、自分のものでは無い。人前では「僕」と称している。
小学校の時、卒業間近になり、アルバムの後ろの自由ページにお互いに向けたメッセージやサインなどを書き込み、和気あいあいとするクラスメイト達。俺はそんな陽に溢れた空気から離れ、教室の隅で寝てい(るフリをしてい)た。
…え、どうして書き合わないのって…友達いないからですけど。いや、当たり前ですけど。
と、君たちに圧を掛けておこう。
読書なんてもう飽きた。ざっと、500冊以上は全て目を通しているね。漫画や雑誌、小説や哲学本全てを読み尽くした俺にとって読書などつまらない文化の1つに過ぎない。

そうして過ぎた義務教育の9年間、俺は休み時間の孤独さを当たり前のように、グループ決めの時に余る切なさを当たり前のように。

高校へと進んだ。
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