べすとふれんど

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高校時代。

深まる仲

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その後の私たちは、急速に距離を縮めた。
隣の市までの電車通学だった私とさらにそれを越えた隣の市に住むトモミ。

帰宅時の電車での会話から始まり、寄り道をして空が白む時間まで長々と話す様になるまでに時間はかからなかった。

私は、トモミの過去の話をひたすら聞いた。

生まれてすぐに病気が見つかり手術をしたこと。

両親は既に離婚しており、今は母親と弟と暮らしているが幼い頃は親や姉から虐待されていたこと。

学校生活ではいじめられ不登校になってしまったこと。

ロックバンドが好きということ。彼氏のこと。

そして、精神疾患のこと。

おそらく普通の家庭で普通に育った15の私には悲劇のヒロイン的に話す彼女の言葉が衝撃だった。


学校をサボり繁華街をフラフラと出歩いた。

「あそこのラーメン屋安いから」と2人で歩いていたら
後ろから女の子に逆ナンパされた。
「すみませーん!遊びに行きません?」と声を掛けられて「私たち女だよ」と…
その後ラーメンをすすりながら2人で笑い合った。

「こんな髪型してたら男に見えるかー」とベリーショートの髪をいじる私に
「私、女でもイけるけどね」と微笑むトモミ。

彼女はバイセクシャルだと打ち明けてきた。

「男も女も好きになれるんだー」と笑っていた。
「すごいねあんた、得やん」と納得したあの日は、また私の中の忘れられない思い出となった。


夜に家を抜け出し遊び回った。

ある夜、年上の男性陣とみんなでカラオケやドライブをしていた日。
隣の後部座席に座るトモミが突然過呼吸を起こした。
初めて見た姿ではあったが、
それより以前「もし一緒にいる時過呼吸になったら紙袋渡して」と言われていた私は
その通りに対応した。

「え…」と戸惑う男性2人に
「これで落ち着くらしいから大丈夫」と自分も不安ながら答えた。

その日は解散して病気のことを聞いた。

トモミは多重人格だと言った。
違う人格が出てくる時がある、と。
「いきなり出てくるけど今は攻撃的な奴はいないから大丈夫」と言うトモミ。
そして、他にも精神疾患があると話していた。

当時の私には周りにそんな知り合いはいなかったので、不安に駆られた。
遊んでいる時に何か起こったら対処できるんだろうか、と。
まぁ…それでも楽しい事のほうが勝ってしまう10代。
深くは考えていなかったかもしれない。
「どうにかなるっしょー」

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