2 / 19
高校時代。
深まる仲
しおりを挟む
その後の私たちは、急速に距離を縮めた。
隣の市までの電車通学だった私とさらにそれを越えた隣の市に住むトモミ。
帰宅時の電車での会話から始まり、寄り道をして空が白む時間まで長々と話す様になるまでに時間はかからなかった。
私は、トモミの過去の話をひたすら聞いた。
生まれてすぐに病気が見つかり手術をしたこと。
両親は既に離婚しており、今は母親と弟と暮らしているが幼い頃は親や姉から虐待されていたこと。
学校生活ではいじめられ不登校になってしまったこと。
ロックバンドが好きということ。彼氏のこと。
そして、精神疾患のこと。
おそらく普通の家庭で普通に育った15の私には悲劇のヒロイン的に話す彼女の言葉が衝撃だった。
学校をサボり繁華街をフラフラと出歩いた。
「あそこのラーメン屋安いから」と2人で歩いていたら
後ろから女の子に逆ナンパされた。
「すみませーん!遊びに行きません?」と声を掛けられて「私たち女だよ」と…
その後ラーメンをすすりながら2人で笑い合った。
「こんな髪型してたら男に見えるかー」とベリーショートの髪をいじる私に
「私、女でもイけるけどね」と微笑むトモミ。
彼女はバイセクシャルだと打ち明けてきた。
「男も女も好きになれるんだー」と笑っていた。
「すごいねあんた、得やん」と納得したあの日は、また私の中の忘れられない思い出となった。
夜に家を抜け出し遊び回った。
ある夜、年上の男性陣とみんなでカラオケやドライブをしていた日。
隣の後部座席に座るトモミが突然過呼吸を起こした。
初めて見た姿ではあったが、
それより以前「もし一緒にいる時過呼吸になったら紙袋渡して」と言われていた私は
その通りに対応した。
「え…」と戸惑う男性2人に
「これで落ち着くらしいから大丈夫」と自分も不安ながら答えた。
その日は解散して病気のことを聞いた。
トモミは多重人格だと言った。
違う人格が出てくる時がある、と。
「いきなり出てくるけど今は攻撃的な奴はいないから大丈夫」と言うトモミ。
そして、他にも精神疾患があると話していた。
当時の私には周りにそんな知り合いはいなかったので、不安に駆られた。
遊んでいる時に何か起こったら対処できるんだろうか、と。
まぁ…それでも楽しい事のほうが勝ってしまう10代。
深くは考えていなかったかもしれない。
「どうにかなるっしょー」
隣の市までの電車通学だった私とさらにそれを越えた隣の市に住むトモミ。
帰宅時の電車での会話から始まり、寄り道をして空が白む時間まで長々と話す様になるまでに時間はかからなかった。
私は、トモミの過去の話をひたすら聞いた。
生まれてすぐに病気が見つかり手術をしたこと。
両親は既に離婚しており、今は母親と弟と暮らしているが幼い頃は親や姉から虐待されていたこと。
学校生活ではいじめられ不登校になってしまったこと。
ロックバンドが好きということ。彼氏のこと。
そして、精神疾患のこと。
おそらく普通の家庭で普通に育った15の私には悲劇のヒロイン的に話す彼女の言葉が衝撃だった。
学校をサボり繁華街をフラフラと出歩いた。
「あそこのラーメン屋安いから」と2人で歩いていたら
後ろから女の子に逆ナンパされた。
「すみませーん!遊びに行きません?」と声を掛けられて「私たち女だよ」と…
その後ラーメンをすすりながら2人で笑い合った。
「こんな髪型してたら男に見えるかー」とベリーショートの髪をいじる私に
「私、女でもイけるけどね」と微笑むトモミ。
彼女はバイセクシャルだと打ち明けてきた。
「男も女も好きになれるんだー」と笑っていた。
「すごいねあんた、得やん」と納得したあの日は、また私の中の忘れられない思い出となった。
夜に家を抜け出し遊び回った。
ある夜、年上の男性陣とみんなでカラオケやドライブをしていた日。
隣の後部座席に座るトモミが突然過呼吸を起こした。
初めて見た姿ではあったが、
それより以前「もし一緒にいる時過呼吸になったら紙袋渡して」と言われていた私は
その通りに対応した。
「え…」と戸惑う男性2人に
「これで落ち着くらしいから大丈夫」と自分も不安ながら答えた。
その日は解散して病気のことを聞いた。
トモミは多重人格だと言った。
違う人格が出てくる時がある、と。
「いきなり出てくるけど今は攻撃的な奴はいないから大丈夫」と言うトモミ。
そして、他にも精神疾患があると話していた。
当時の私には周りにそんな知り合いはいなかったので、不安に駆られた。
遊んでいる時に何か起こったら対処できるんだろうか、と。
まぁ…それでも楽しい事のほうが勝ってしまう10代。
深くは考えていなかったかもしれない。
「どうにかなるっしょー」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる