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20代。
トモミの幸せ
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私は、トモミのことを考えるようになった。
トモミの生い立ち、何を思い何を求めているのか、
トモミの話をよく聴くようになったし
誘ってもトモミが乗り気でなさそうなら
無理強いはしない。
彼女は、昔から孤独の中にいた、と思う。
虐待やイジメで自己主張が出来なくなっていた。
寂しさを埋める為まだ成熟しきっていない少女の体を男へ委ねていた。
体目当てに優しくされる時、心地良い温もりを感じていたのだと思う。
精神疾患の辛さも和らいだのだろう。
20代になり、その時やっと彼女の心の中を感じれたのだと思う。
そして、私はトモミに幸せになって欲しいと
真に思ったのだった。
少ししてトモミに彼氏が出来たと報告を受けた。
「お客さんと付き合ってるんだよね」
私の中ではデリヘル嬢とお客さんが付き合うなど理解できなかった。
騙されているんじゃないか、と思った。
「大丈夫?変な人じゃない?騙されてない?」と問うが
「大丈夫、いい人だよ!幸せだよ」と言うトモミの笑顔を見ると
良かった、という気持ちが大きくなり静観することにした。
それからまたしばらく後…
私はデリヘルも辞めソープランドへ転職していた。
トモミはデリヘルで働いていたが
「今度彼氏と同棲することになってね、今のうちにお金貯めておきたいからソープ紹介してくれないかな?」と相談してきた。
さすがに婚約者のいるトモミを紹介することに少しの不安はあったが
それもトモミの幸せへの通過点なら仕方ないかと、
またお店へ紹介することになった。
そして、私の"お客さんと幸せになれるのだろうか?"という心配は杞憂に終わる。
トモミと彼氏は無事に同棲を始め、
「結婚前に少しでも稼いでおきたい」と望むトモミは
彼氏に内緒のままソープで働いていた。
同棲後何ヶ月経っただろうか、
とうとうトモミが婚約し彼の実家で同居を始める事となり
仕事のこともバレる事なく卒業していった。
「顔合わせの席にね、姉弟にも出席を頼んだんだけど弟は来なかったし、お姉ちゃんは子ども連れてきて…ちょっと大変だった」と愚痴をこぼすトモミの話を聞きつつも
私の中では幸せな悩みなのだろうと解釈していた。
やっとトモミも幸せになるんだ。
小さい頃からの憧れだったであろう暖かな家庭を築いていくんだ。
私も嬉しく、そして、
これまでの苦労より何倍も何十倍も幸せになって欲しいと思っていた。
トモミの生い立ち、何を思い何を求めているのか、
トモミの話をよく聴くようになったし
誘ってもトモミが乗り気でなさそうなら
無理強いはしない。
彼女は、昔から孤独の中にいた、と思う。
虐待やイジメで自己主張が出来なくなっていた。
寂しさを埋める為まだ成熟しきっていない少女の体を男へ委ねていた。
体目当てに優しくされる時、心地良い温もりを感じていたのだと思う。
精神疾患の辛さも和らいだのだろう。
20代になり、その時やっと彼女の心の中を感じれたのだと思う。
そして、私はトモミに幸せになって欲しいと
真に思ったのだった。
少ししてトモミに彼氏が出来たと報告を受けた。
「お客さんと付き合ってるんだよね」
私の中ではデリヘル嬢とお客さんが付き合うなど理解できなかった。
騙されているんじゃないか、と思った。
「大丈夫?変な人じゃない?騙されてない?」と問うが
「大丈夫、いい人だよ!幸せだよ」と言うトモミの笑顔を見ると
良かった、という気持ちが大きくなり静観することにした。
それからまたしばらく後…
私はデリヘルも辞めソープランドへ転職していた。
トモミはデリヘルで働いていたが
「今度彼氏と同棲することになってね、今のうちにお金貯めておきたいからソープ紹介してくれないかな?」と相談してきた。
さすがに婚約者のいるトモミを紹介することに少しの不安はあったが
それもトモミの幸せへの通過点なら仕方ないかと、
またお店へ紹介することになった。
そして、私の"お客さんと幸せになれるのだろうか?"という心配は杞憂に終わる。
トモミと彼氏は無事に同棲を始め、
「結婚前に少しでも稼いでおきたい」と望むトモミは
彼氏に内緒のままソープで働いていた。
同棲後何ヶ月経っただろうか、
とうとうトモミが婚約し彼の実家で同居を始める事となり
仕事のこともバレる事なく卒業していった。
「顔合わせの席にね、姉弟にも出席を頼んだんだけど弟は来なかったし、お姉ちゃんは子ども連れてきて…ちょっと大変だった」と愚痴をこぼすトモミの話を聞きつつも
私の中では幸せな悩みなのだろうと解釈していた。
やっとトモミも幸せになるんだ。
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私も嬉しく、そして、
これまでの苦労より何倍も何十倍も幸せになって欲しいと思っていた。
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