”オマケ”の狐はお暇したいと思います

雨宮天音

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番外編

大祓4

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それから。
海沿いを進み。
途中立ち寄った村や町から。

パースニップ白ニンジンをもらい。
チコリをもらい。
ビーツをもらい。

言ってて気づいたけど。
根菜しかもらってないな。
俺は根菜生やすために各地を回ってたのか?

なぜか。
ものすごく美味しかったけど。

空気のおいしいところの野菜って。
なんであんなに美味しいんだろうな?

まあいいや。
食事以外は馬車にガタゴト揺られ4日間。

ようやく。
ほんっとにようやく。
ジェラード君の家―ブリッジフェアパレスへと戻ってきた。

途中全身筋肉痛になって泣きたかったが。
なぜか気づいてくれたドーソンさんに治してもらって。
なんとかしのいだ。

でも。
治すときに尻を撫で回さなくったっていいんじゃないかと思うんだが。
とくに割れ目に手をはわすな。

ちなみに。
この強行軍に天牡あまもはついてこなかったらしい。
ふ ざ け ん な。

それはさておき。
俺は今。
城の大聖堂のまんなかで箒をもって掃除している。

昨日のうちにジェラード君と相談して。
俺はケーレブと共にバーミンプトンパレスの大掃除を担当することになったからだ。

ただ。
ケーレブは先に入っていた用事を済ませてから来る予定だ。

1人で掃き掃除してると。
切実に掃除機がほしいと思う。
紙パックでもコードつきでもいいから。

掃き掃除案外きっつい。
さっさとちりとりで取りたいのに。
いつまで経っても少しだけ床にのこる。

その間ずっと中腰だから。
地味に腰にクる。
ギックリ腰恐いわ。

あ゛ー。
腰を叩きながら天井を見上げる。
きれいな装飾をほどこされた天井はめちゃくちゃ高い。

竹もほしい。
テレビで見てたお寺さんみたいに。
天井をデカい竹1本使って掃除したい。

まあ。
無い物ねだりしてもしょうがないので。
切をつけて次の作業に移る。

床の掃除はひと通り終わったので。
つぎはお立ち台?の上。
白髪の女性ヌーメナテネの像の掃除だ。

なんかこの人。
会うたびに無理難題言ってくるからイラッとするけど。
この像は悪くない。

濡れてない雑巾ではたいて。
像に降りつもったホコリを落としていく。

なんとなくホコリが落ちたら。
こんどは水拭き。
濡らした雑巾で磨き上げる。

すすけた色をしていた像が。
30分ほどでだいぶ白くなったと思う。

あー。
いい仕事したわ。

なんて思っていると。
ギィーと扉の開く音がした。

やっと来たケーレブ!
と思って入り口を見ると。
思っていた人物と違った。

え?
だれ?

外に立入禁止って貼っといたはずだけど。
本当にだれ?

見知らぬ祭服さいふくの青年にたじろぐ。

「え?尻尾?」

尻尾?
あ。
やらかした。

いま俺。
上シャツとセーターに下ズボン2枚重ね着という。
軽装と言うにはちょっと着すぎな作業着スタイルだった。

つまり。
耳も尻尾も出しっぱなし。
見る人が見れば俺がどんな人物かわかる。

祭服さいふくを着ているということは。
司祭しさいだということだ。

よって。
彼はということになる。

わーい。
やらかした。

雑巾持ったまま固まる俺。
ドア開けたまま固まる彼。
気まずい顔をしてジーッと見つめ合う。

どのぐらい経っただろうか。
ダダダという足音がしたと思ったら。

バーン!
というすごい音とともに。
祭服さいふくの彼が床に倒れた。

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