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32.武具屋
しおりを挟む服屋で買った商品を袋に詰め次に向かった先は武具屋である。
この世界ではよくゲームなんかである武器屋と防具屋が別れておらず一つに纏めて武具屋として商売している店が多いらしい。
理由としては武器と防具はセットで買った方が見た目がよくなるためイチイチ別の店舗に武器を見に行って防具を見に行ってを繰り返して見た目や機能性なんかを比べる為に往復されるのは店側からしても冷やかしの客が増える原因になるため、じっくり1つ箇所で装備を選んでもらうように武具屋になった店が多いらしい。
というわけで現在武具屋で物色中。
「おっちゃん!俺はこの鉄製の胸当てと脛当てのセットでいいんだけど値段はいくら?」
俺はさっさと装備を決めて買うことにした、俺の場合は攻撃こそ最大のなんとやらだからだ。
「その二つなら胸当ては4800ナル脛当ては2800ナルになるからしめて7600ナルになるな、・・・毎度あり」
値段を聞いてサッサっと払う、んでさっさとつける
「あとはニコルだがそんなに焦らないでゆっくり選んでいいぞ?俺もいろいろ武器を見てみたいし」
「はい、ではお言葉に甘えてじっくりきめさせて貰いますね」
「というわけでおっちゃん!武器の鑑賞させてもらうよー」
「おう!構わんぞ!ついでなもうちょい買って行ってもいいぞ!」
元気のいいおっちゃんである見た目は額に角が生えて口には長い犬歯が見え肌は赤く髪と伸ばしている鼻ひげは黒い服装はタンクトップにジーンズその上に工房用のエプロンを付けている、ここにきて初めて見たがこの大陸でも珍しいデモン種の鬼族と呼ばれる種族だそうだ。
さっきまで適当に武具屋を覗いていたら人気のない店があったのでここに入ってみたらこのおっちゃんがいた。
ちなみにヒューマン以外の種族もたくさん見ている・・・主に海賊と客船の死体なんかなのであえて触れなかったのだが。
ちなみにここ中央大陸は多種多様な種族が入り乱れて入るのだがその大半はヒューマンが占めているといえるほど多い。
これは勇者召喚などで召喚される者が常にヒューマンである為、中央大陸の特権階級の者や宗教的なものが人族至上主義などを掲げて他種族を差別視していることでこの大陸から内部に進むほどヒューマン種の比率が増えてくる。
そのため外円部であるこのような港町には様々な種族が多くいたりするのだが、デモン族は初見でしかも鬼族と日本人な部分が興奮しているのである。
そんなテンションで話しかけたからか割とフレンドリーに接してくれるようになったこの人の名前はコタローというらしい。
この世界では家名を持つ文化と持たない文化が入り乱れており特につけることに関しては問題ないのだがそれでも一般的には貴族など家の名前が重要になるようなものたちくらいしか家名を付けない。
まぁ別に勝手に名乗っても問題ないのだけど俺や残るはすでにファルシオンで登録しているために変更手続きが面倒になっている。
などと回想に浸りつつ武器の鑑賞をしていたらニコルも身に着ける装備を決めたようだ。
「決まりました!この一式でお願いします!」
と 持ってきたのは革の上着みたいなやつの中に鉄板が胸の部分に入ってるレザージャケットに俺のと同じ鉄製の脛当てで武器は小回り重視のためかショートソードを持ってきたようだ、まぁ前の鈍よりはいいだろう。
「それでいいんだな?」
正直ジャケットの方は俺も気付かなかったのが惜しいくらい着心地は良さそうだったので次買い替える時はこっちを買いたいなと思いつつニコルに最後の確認しておく、
「はい、これらで大丈夫です」
「んじゃおっちゃんこれらを貰うよ、いくらになる?」
「おう!このショートソードは2500ナル、レザージャケットは5000ナル脛当ては2800ナルで10800ナルになるが嬢ちゃんはかわいいし9800ナルにまけておこう」
瞬間・・・辺りが凍りつく・・・そんな錯覚が起きた、このままでは何かがまずいと直感が告げてきたのでなんとかフォローを入れてみる、
「・・・おっちゃんニコルは男だよ」
フォローが下手だったかなと思ったが余計なことを言うとこっちに矛先が着そうなので「かわいいけど」という一言は何とか飲み込んだ。
「おっおう、すまなかったな一端の男にカワイイは侮辱だったな・・・お詫びとしてさっきの値段から9500ナルに値引かせてもらうよ・・・」
「そうですか、なんか悪いですね。悪気のない褒め言葉を言っただけなのにさらにサービスしてもらえるなんて」
若干棘のある言い方だが何とかニコルは落ち着いたようだ、ニコルと俺のパワーバランスが逆転してる感じになってるんだけどどうなってんの?
ニコルも買った武具をその場で装着して訊いてくる
「どうでしょうか?」
ここでかわいくて似合ってるとか冗談で言ったら端から見てる連中には面白いんだろうな・・・当事者サイドだから言わないけど、
「すこし凛々しく見えるな!うん、にあってるぞ!」
「ほんとですか!えへへへ」
ニコルがはにかみながら笑う、まぶしいな。
「じゃあまたな、おっちゃん!」
「おう!また来いよ!」
といって店を後にする、そろそろ昼前なので注文しておいたカモメ亭の昼飯を食べに行くことにした。
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