一振りの刃となって

なんてこった

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80.イメージの限界

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「死にたくないなら命乞いをしろ」
「ふざけるな!」
 組み伏している襲撃者をとりあえずからかってみる、こいつの技術は貴重だから逃がさないつもりなのに命乞いさせてみようと思ったが・・・ダメっぽい。
 まぁいいか、因みに今の状態は襲撃者の右手左手を俺の両膝の裏でがっちり挟んで俺の尻をこいつの足の付け根に乗せて身動きを獲れなくしてある。
 まぁどうでもいい話だが見方によっちゃラブラブな体勢だ、どうでもいいけど。
「さて質問してやるから答えるようにな」
「だれが!」
「全く・・・人と話すときには顔を見せなさい!」
 大人が子供を叱るようなテンションで顔を覆っていた者を剥いでいく。
「こういう時はお約束として美少女って展開を期待していたんだがな~」
 布の下には口が耳まで裂け唇の場所まで糸っぽいので縫い合わせ耳鼻はそぎ落とされた見るに堪えない顔があった。
「整形失敗したの?」
「きさま!」
 おう!めっちゃ怒ってきた。なんで?
「んじゃあ質問に答えるたんびに顔治してあげようか?」
「舐めるなよ!」
「舐めるか!そんな気持ち悪い顔!」
 反射的に酷い事言った気もするけど・・・まぁ本心だからいいかな?こいつも結構傷ついたのか黙り込んだ、絶句してるともいう。
 なんかこいつにも飽きてきたのでさっさと終わらせることにした、腰のファルシオンを抜き、近くに落ちてたカニの残骸を拾う。
 んで近くに投げる。
 バギンッ
 カニが現れた!
「どういうつもりだ!」
「こういうつもり」
 と俺はファルシオンをこちらの向かってこようとしていたカニに向けて、
「よく見てろ”メニードル”」
 無数の棘がノータイムでカニを貫いていく・・・いやこいつからしてみれば貫いていたか。
「・・・」
「さらに”オールイーター”」
 カニの体が掻き消える、まるで剣に吸い込まれていく様に・・・ってこいつの目には映ってるはず。
「さて、お前の名前は?」
「地獄に落ちろ」
 ・・・強情な奴だ事、まぁいいか。
「そうか・・・じゃあ冥土の土産に俺の正体を教えてやるよ」
「なに?」
 襲撃者が驚く、
「俺の正体はこの剣さ」
「馬鹿にして!」
「まぁ信じられないよな、俺も信じたくなかった時期もあったし・・・じゃあな”オールイーター”」
 元の片手剣に戻っていたファルシオンを肩に軽く刺し”オールイーター”を使う。
 これでこいつの情報も閲覧可能になるはずだ。
 さてと、まずはあの不可解な移動術から習得してみるかな?

 その後、日が落ちるまで練習してみたがうまくいかなかった、どうにもやり方に頭がついていけない感じなんだよね?
 日本刀の居合術も同じで理屈は分からんでもないけど理解ができないのか体の動かし方のイメージが沸かない感じでうまくいかない。
 どうやら手にした情報や技なんかは俺の理解力次第みたいだな、今更感があるけど。
 ふむ、それにしても今回俺を襲撃した奴はどうにも面倒ごとを持ち込んでくれたらしい。
 襲撃者の所属していた組織が”魔術倫理委員会”とか言う組織で、万能でほぼ何でもできる魔法ですが人としてやっていいこととやっちゃだめなことがありますよ?ってことを取り締まる組織らしい。
 しかもあいつは此処に二人で着ていた・・・
 全く、面倒なことだな・・・
 
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