異世界行ったらメタル化した件…弟が

なんてこった

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 初めましてこんにちは、夜中の方にはこんばんわ。
 俺の名はタロー今年で18の高校2年だ、一応滑ってる。
 俺の隣を歩くの弟はジローで俺より頭の出来がいい同級生だ、毎日学校まで一緒に通学している。
 俺のいるこの町は正直日本なのかな?ってくらいちょっと治安が悪い、正義感溢れる俺は気付けば絡んでくる暴漢をボコボコにするのは日常だ、弟が七三のメガネなのがより絡まれやすくしているのかもしれない。
 そんな兄弟仲は良好で悪漢をボコボコにしては弟と一緒に足蹴にしている。
 そんなある日俺も弟も油断していたね、まさか治安が悪いって言っても相手がバズーカ持ち出してくるなんて思いもしないよ、一応日本よ?
 撃たれる時に弟を庇って飛び出したけどさすがにバズーカは無理だろうと思う、視界が暗転してしばらくしてこんなことなら身体を鋼のように鍛えておけば良かったって思ったね、そしたら頭の中に機械音声みたいな声が響いてきたね「パッシブスキルメタル化を付与します」って何のこっちゃと思っていたら他にも色々聞こえてきたよ。
 気づいた時のは床の上だったね、知らない天井だ。
「お目覚めですか?勇者様」っていきなり声をかけられたよ。
「ココハドコデスカ?」すぐ隣から弟の声に似た機械音声が聞こえてくる、弟が無事だったのかとか機械音声?とか思って横を向くと七三メガネを表現したロボットがいた。
「ジローお前……無事だったのか?」
 果たしてロボットが弟のジローなのか怪しいが取り敢えず無事を確認してみた。
「ニイサン、ドウヤラフタリトモブジダッタミタイダネ」
 どうやら無事でいいらしい。
「お前、その姿は?」
 取り敢えずこちらを見てあたふたしている部屋の主は置いといて弟の身体の事を尋ねる、正直今はここが何処とかそんなレベルじゃない。
「ソノスガタッテ?」
 どうやら本人も気付いてないらしい。
「ナンダコノスガタハ!」
 気づいたらしい。
「ニイサン!カラダガメタルカシテルヨ!」
 どうやらメタル化らしい、認識を共通化するためロボット化じゃなくてメタル化した事にしよう。
「何処か痛いとことか無いか?動きに違和感とか?」
「ミタメガカクカクシテルヨ!」
「それは見てわかる」
「あの…勇者様がた」
「ごめん後にして」
「はぁそうですね」
「イエ、オハナシヲキカセテクダサイ、コノカラダノコトハアナタガタガゴゾンジナノデハ?」
 弟が理性的に部屋の主に確認する、やはり弟は頭の出来が違うな、今やメタル化してるし。
「いえ、判りませんが」
 詰んだ。
「もしかしたらこちらの世界に呼び出す際に強力な思いが思いがけないスキルを付与したのかもしれませんね」
 部屋の主がなんか良く判らないことを言い出した、と言うか勇者ってなに?
「て言うか勇者ってなに?」
 声に出てもた。
「あ、説明が遅れました」
 部屋の主が深く被ったフードをとって顔を出す、整った顔の美形である、彫りの深さから外人かな?緑色の髪だし。
「ガイコクノカタデスカ?」
 弟も同じことを考えたらしい、いい加減鬱陶しいから普通に喋れないのか。
「いい加減鬱陶しいから普通に喋れないのか」
 声に出てもた。
「喋れるよ」
 喋れたらしい、今までおちょくってたの?
 まぁ今は置いとこう。
「宜しいですか?」
 部屋の主が申し訳なさそうに話し出す。
「急に召喚して申し訳ありません、私ヨヨと申します」
 浮気しそうな名前だ、偏見かな?
「実は私の国が帝国に攻められ」
 攻め込まれたから戦って助けて的な?
「国が滅びてしまいました」
 終わってんじゃん、何すればいいのよ。
「今まで国のお抱えとして何不自由なく召喚師ライフを満喫していたので国がなくなって途方にくれてたのです」
 弟も一緒にフムフムいいながら聞いている。
「ご飯の作り方も解らずお腹も減ってきたので誰かにお世話して貰おうと思ったので」
 フムフム雲行きがおかしいな。
「なら異世界から自分の世話を焼く勇者を呼べばいいじゃないと」
 フムフム、勇者とは?
「異世界から戦士を呼び出す大召喚を使ってあなた方二人をお喚びしたのです」
 何故に大召喚?
「何故に大召喚?」
 声に出てもた。
「はい、それと言うのも召喚師はいろんな者を召喚して使役するのですが人を召喚することは出来ません」
 してんじゃん。
「してんじゃん」
 声に出てもた。
「はい、この世界の人間を召喚して使役することは出来ないので異世界から喚びました」
 成る程、なら大召喚も納得だな。
「成る程、つまり貴方の身の回りの世話をするためにわざわざ大召喚をしてまで僕たちを喚んだと言うことですね」
 弟が纏めてくれる、さすが頭の出来が違うな、認めたくない現実も受け入れてくれる。
「それで、俺達はまず何をしたらいい?」
 どうせ今はあれこれ考えてもなにも出来ないし聞いてみた。
「早速ご飯を作ってください」
 ご飯を作れと言う、食材は机の上に並んでいるものを使えとの事だ。
「さて作れてもチャーハンくらいだが…調味料は」
 黙々と作業を始める、文句のひとつも言いたいが召喚師の能力なのか率先して動いてしまう、弟も手伝ってくれる、指先から火が出てる。
 食材を均等に切り分けて米と一緒に炒める、米あるんだ。
「食材は召喚できるんです」
 料理は召喚できないらしい。
「出来ますよ?」
 心を読まれた。
「でも考えてください、召喚ってあるものをここに喚び寄せるんですよ?お仕事頑張って今から出たご飯を食べようとしたお父さんが目の前で一口も食べることなく料理が消えたら悲しいじゃないですか?」
 確かに…確かに?まぁ悲しいな、その結果弟はメタル化したけど。
「兄さん、結果として良かったと思うよ」
 弟が諭すように声をかけてきた。
「だって僕らがここに喚ばれなかったら今頃バズーカの餌食だよね」
 そうだった、ある意味あの時死んでた、今頃ミンチだ。
「それは大召喚は喚び出し先の世界で丁度死ぬ人を喚び出す便利しようですから」
 仕様だった。
「まぁ礼を言うよ、弟はメタル化したけど」
 嫌み込みで礼を言った。
「いえいえ~」
 なんかフランクになってきてるなこの女。
「出来たぞ」
 そんなこんなでご飯が出来たので食事に移る、3人で食べる食事は旨かった、手料理って旨いよね。
「ご馳走さま」
 弟と一緒に手を合わせて食事を終える、それを見てヨヨも真似てくる、弟が意味を教えてた。
 食事を終えてやることもないなと思い備え付けの窓から外を見る、周りの家が燃えていた。
「夕方には近所が燃える世界か」
 黄昏ながら呟く。
「ホントに困ったもんですよ、帝国から追われてるせいか立ち寄る先で焼き討ちに合うんですよね」
 ヨヨがのたまう。
「お前のせいなの?」
「そうなんです、ほら火をつけてる人の鎧に帝国の紋章ついてますよ」
 あのマーク帝国のマークなんだ。
「兄さん、この家にも火がまわってきたみたいだよ」
 燃えた家から慌てず出ていくと。
「いたぞ!ヨヨ王女だ!」
 王女だったようだ、ますます裏切りそう。
「捕まりませんよ~」
 ヨヨがなんか光だすとヨヨの前に魔方陣が浮かび出す。
「魔物を喚んだぞ!迎撃体制!」
 でっかい獣が魔方陣から飛び出してきて兵士たちを凪払っていく、スプラッター。
「スプラッター」
 声に出てもた。
「なんですか?スプラッターって?」
 めんどくさい言葉に食い付かれた、弟が意味を教えてくれた。
 取り敢えず追いかけてくる兵士たちは魔物に任せて焼き払われてる村を後にする、まるでハイキングのようにスキップまで交えて村を出るヨヨ。
 コイツやベーなと思いながらこれからの事を思うとちょっと嫌になる。
 村の外にも兵士がいて囲まれていたがなんか身体が軽くて職業兵士達を軽くあしらえてしまう、と言うか兵士達より地元の奴等の方がヤバかったかもと言うくらいには弱い。
「身体能力はさすがは勇者様ですね」
 ヨヨがなんか言っておる。
 俺もそうだが弟がヤバい、元々俺の方がケンカ慣れしてるのもあって兵士達を素手でのしているが弟は腕を飛ばしたり口から火を吐いたりしている、いやロボットやん。
「いやロボットやん」
 声に出てもた。
「兄さん、この身体凄いよ!腕飛ばせるよ!」
 知ってる、見てるもん。
「口から火を吐けるよ!」
 知ってる、見てるもん。
「目からレーザー出るよ!」
 知らない、見せて。
 と言った感じで群がる兵士達を蹴散らし進んでいく、ヨヨは後ろでサボってる。
 しばらく進むとおっきなテントを見つける恐らく兵士達の本陣だろう。
「ヨヨ王女、いい加減無駄な抵抗をやめて投降してください」
 テントからおっちゃんが出てきた、髭がカールしてて特徴的である。
「ヒゲ男爵…」
 ヨヨが呟く、笑わせに来てる?
「彼は剣の腕だけで男爵位にまで登り詰めた豪傑です」
 説明を始めた、でもヒゲ男爵は弟が何処から出したか解らないミサイルで吹き飛んでいる。
「豪傑でした」
 過去形になっておる。
 その後もなんや勘やあって次の町に向かうのだが疲れたのでここまでである。
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