真っ黒マントのうさぎさん

石ノ森椿

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不思議の国の

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「え?!!」
「まじ、かっこよ!!」
「ほんとそれな。」
次の日、私は昨日の出来事をすぐに二人に話した。

スマホでも話せば話せたんだけど……二人とも忙しそうだったし?
何よりスマホかまえる精神状態じゃなかったし!?

何より…その『うさぎ』と名乗る男の子のことをちゃんと二人に話しておきたいって……そう思ったの。

「でも、その人ってさぁ絶対マジの名前じゃないよね。」
さとの返しに私とみゆきはうんうんと頷く。

そう……いや、絶対に本名とは思えない……。
『うさぎ』なんて苗字でもなさげだし、下の名前だとしても……。

女でも『うさぎ』は……ちょっと……ね。

「とりま、さやが無事でよかったよ!」
「うん! そだよ!」

「あり...がと...ヴ...。」
やば、なんかいろいろ戻ってきたらウルッてきたし……。

私の号泣に2人がぎゅってしてくれた。

……って二人も泣いてるしッ!!笑


「よぉし!!」
ひとしきり3人で大泣きしてたかと思ったら、さとはすくっと立ち上がった。

「「?」」
「今日はね?、良かったdayだからぁ、お菓子いっぱい買ってきたのぉ!!」

そう言うとさとは、カバンを逆さまにした。
ガサガサ……!!

「」
「」
「ん? どしたのふたりとも。」

サトのカバンからは……化粧ポーチと大量のお菓子が掻き出された。

カバンがパンパンな理由って……まさか……これ?

「……ブフォ!!」
「だははははッ!!」

「え?何ー?ねぇ、なになに?」









「ヒィ……ヒィ……。」
「やばい、腹いたやばす!」
「なんかわかんないけど、すごい笑ったよね!」

おい、サトよ……。

「ちょ、サトもういいから。ちょ、タイムね。ブフッ……」

みゆきはツボにハマっちゃったみたいで、まだ肩が揺れてる。

って私も人のこと言えないよね!
こんなに笑ったのまじ久しぶりだわ。
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