大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太

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一章 クソみたいな女神とクソみたいな異世界転移

第三話 取り敢えず、お金を貯める

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「所でお客さん。お金は持ってるのかい?」

 酒場に入ってある程度経つと、店主が少し凄みながら聞いてきた。

「お金・・・・あっ・・・」

 完全に失念していた。お酒を飲んだんだから当然お金を払わなくてはならない。しかし、今俺が持っているのは少し土臭いお古の服だけ。お金なんて持ってないし、この世界の通貨すら知らない。

『フラム王国では、アモと呼ばれるお金が使われています。大体1アモで1円です』

 女神が囁くように知識を与えてくれる。そうだよ、そういう感じで良いんだよアドバイスは。・・・いや、ていうかそういう知識は予め頭に入れておいてくれよ。言語と一緒に。ていうか絶対自分の名前のアモーラから名前取ってきてるじゃん。どんだけ自己主張したいの?

「すみません・・・持ってません・・・」

「はぁ・・・そんなこったろうと思ったよ。じゃあ、俺が紹介する日雇いの所で働きな?支払いは後で良いから」

「えっ!?良いんですか!?ありがとうございます!!」

「因みにかなりきついから覚悟はしておけよ?」

「はい!!」

 ・・・どうやら幸先は良いみたいだ。その日は酒場の店主の好意で店に泊まらせてもらう事になった。とても嬉しい事なのだが、何故こんなにも身元不明の俺に優しくしてくれる理由は分からないが、悪い人ではないようだし、あまり深く考えなくてもいいだろう。

 その日は半日走り回ったという事もあり、すぐに眠りにつく事ができた。


 次の日、俺は店主に連れられて木こりの下へとやってきた。

「ほう、中々身体が仕上がったヤツじゃねぇか。これなら効率よく木を切れそうだぜ」

「よ、よろしくお願いします!!」

 雇い主の木こりの男性に連れて来られたのは町の近くの林。その前には小さな小屋が立っており、中には斧や予備の靴等の木こりに必要な道具が揃えられていた。

「ほれ、帽子被れ。あと、斧は目的地まで2本持っていけ」

 いかにも木こりらしい帽子を被せられ、斧を2本担ぎ、林の中を歩く。

「そういやおめぇ、他の世界からやってきたんだってな。酒場の親父から聞いたぞ」

「は、はい。そうですけど・・・信じてくれるんですか?こんな有り得ない話」

「いいや、全然有り得なくないさ。転移者なんて半年に1度は現れるらしいし。まあ、おいらは初めて見たけどな」

『因みに今までこの世界に送った者の数は貴方を含めて1万2345人です』

 そんなにも送っていたのか。もしかしたらこのまま暮していたら転移者又は転生者に会えるかもしれないな。

「前の世界には魔物はいたんか?」

「いや、いませんでした。因みに魔法もありません」

「ほぉ~魔物も魔法も無い世界か・・・全く想像できないな。そうなると魔物と普通の動物との区別が付かないんじゃないか?どれ、ちょっと教えてやろう」

 そう言うと木こりさんは俺の手を引っ張り、林の奥へと進む。連れられてきた場所は林の中に出来た木の無い空間。そこには小さな泉が出来ており、そこで数匹の動物たちが水を飲んだり、日向ぼっこをしている。動物たちは人間になれているようで、俺達が現れても逃げる事はなく、むしろこちらの方へとやって来た。

「良いか?魔物と動物の違いはな、目だ。目が紫に怪しく光っていたら魔の力に身体が浸食された物『魔物』になるんだ。このゴホンツノシカは見た目こそいかついが、目は紫じゃないから普通の動物だ」

「成程・・・」

「因みに元から魔物の生き物も存在するぞ。ゴブリンとかが良い例だな。元は魔界の生き物だったらしい」

 昨日も魔の森で魔物に襲われたが、慌てていた為、目までは見えなかった。

「因みに木の陰から俺達を見ているあのゴホンツノシカは?」

「目が紫になってるから魔物だね」

「「・・・・・・」」

 凍り付く2人の間。魔物から放たれる殺気。

「「逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

「Buoooooooonn!!」

 2日連続のレースの開始である。 
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