大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太

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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す

第十九話 帰宅、そしてリベンジ

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「今回は本当にありがとうございました・・・!それにしても冒険者さん達、お強いですね。まさか、あのワイバーンと会話可能になるまで戦うなんて」

「ハハハハ!今回は何度かピンチはありましたが、後輩達の頑張りのおかげで何とかできました。あと、報酬の件は任せて下さい。なるべく追加報酬は少なくなるようにお願いするんで」

「本当に何から何まで・・・この御恩は絶対に忘れません!皆さん、どうかお元気で!!さようならぁ~!」

 早朝、マロン村の村人達に送られながら冒険者達は城下町に向かって歩き始まる。ワイバーンに行き着くまでに様々なハプニングはあったものの、それらが彼らを強くした。

 ある者は精神面を、ある者は技術面を、ある者は身体能力面を大きく成長させた。特に、幸助の成長が顕著で、彼のレベルはついに二桁、10の領域まで達した。

 レベルの上がり方がスロータイプな幸助のステータスは以前とは比べ物にならない程向上し、ただのパンチで岩を割り、助走も何もしていないジャンプで上に4m飛び上がる等、超人じみた行動が可能となった。

 しかし、レベルが二桁に到達した事で、次のレベルアップに必要な経験値は以前よりも更に多くなってしまったようだ。

「コウスケさんはやっぱり凄いですね!これで、あのクソ騎士2人にも勝てるはずですよ!!」

「ああ!かもな!!」

 ステータス向上だけでなく、自身も取り戻したようだ。

 数時間後、冒険者達はマロン村へ行く際に通った森を歩いていた。生えている木は木の実を生やさず、地面に生えている草はほとんどが毒を持った植物の為、魔物や生き物などは住み着かない静かな森だ。毒タイプの魔物と人の道から外れた者を除けば。



「兄貴、いました!アイツらです!アイツらが俺らを卑怯な手で痛めつけてきた悪魔のような冒険者です!」

「ほう、アイツらか・・・随分と強そうなヤツに喧嘩を売ったな。お前ら」

 森を抜けようとさっさと歩いている8人の冒険者を木の影から除く4人の人影。うちの3人は冒険者達に向かって聞くに堪えない暴言を吐きまくっている。残りの1人は非常に冷静で、若干意味の分からない事を言う3人の言葉をしっかりと理解して頭の中に入れている。

 やがて、冒険者達は自分達の隠れている木の近くへとやってくる。その瞬間、賢い1人が声を上げた。

「止まれ、そこの冒険者。そして、金品全てを置いてここから去りな」

 物騒な声が聞こえたと同時に冒険者達が武器を構える。

「そうか、あくまで抵抗するというのだな。なら、串刺しの刑だ。俺の刃でその汚れた魂を洗え───────はぁぁぁ!!」

 賢い男が唸り声を上げると、空から雨が──────否、槍が降ってきた。

「危ないっ!」

 最初に気付いたのは特に特徴もない男。注意力が高いのか、彼は上から槍が降っている事に気付き、大声を上げ、盾を上に向けて構える。間一髪、反射神経の良かった仲間達は槍からその身を守って見せた。

「危なっ!!コウスケが教えてくれなかったら今頃串刺しだったぜ・・・おい!ゴラァ!卑怯者!!出て来い!!」

 出て来いと言われて現れる程、バカではない。姿を現している暇があるのなら──────

「もう一撃喰らわせるに決まってるだろうが!!」

 その一言に応えるように冒険者達は再び、上を向き、降ってくる槍に注意する。だが──────

「いつ空から降ってくると言った?喰らえ!!はぁぁぁぁ!!」

 上に注意を向けた事により、がら空きになった胴体。無防備な背後に現れたのは数えきれない程の槍。上から落ちてくると思っていた槍が背後から出現した。上から降ってくるものだと思っていたひ弱そうな魔術師のガキ、短期そうな戦士のガキ、背の高い僧侶の女の身体を貫き、残りの5人は辛うじて槍から身を守る事に成功するが、3人は無事ではないようだ。

「ボニーさん!ジューペ!トーマ!大丈夫か!?」

「くっそぉぉぉ!!普通上から降ってくるだろ!?ああいうのは!」

「い、一体どんな原理で槍を放ったんだ・・・イテテ・・・!」

「す、すみません・・・ワタシとあろう者がこんな失態を・・・」

 致命傷・・・ではない。3人共、すぐに治療すれば大事にはならない怪我だ。しかし、その怪我はメアリーを怒らせるには十分条件が満たされていた。大切な仲間と友達を傷つけられた怒りが彼女を戦闘モードへと切り替えさせる。

「野郎!ぶっ殺してやる!!」

 メアリーは声の聴こえてきた方向へと走って行ってしまう。愛しのコウスケが名前を叫んでも反応しない辺り、かなり頭に来ている様子だ。

「落ち着けメアリー」

 放っておく事が出来ず、幸助はメアリーを追いかける。一抹の不安を念頭に置いて。
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