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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第二十六話 騎士団副団長に会いに行く
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宿舎に入ると、幸助は黄金の騎士に寝込みを襲われた事を起きて助けてくれた冒険者達に話した。起きてくれた冒険者の中には当然蘭丸もいた。
蘭丸は幸助の前に出るや否や、額を床に擦り付けて謝罪した。土下座である。久しぶりに見た土下座に呆気を取られるが、すぐに立ち上がるように促す。
「ち、ちょっとやめて下さいよ!蘭丸さん!貴方は何も悪くないじゃないですか!!」
「いいや、拙者に非がある。お主からではなく、騎士側から来るという可能性を考えなかった拙者に全ての責任がある。自責の念で押しつぶされそうなんだ。しばらくこの状態でいさせてくれ・・・」
それから3分後くらいだろうか?蘭丸は顔を上げてくれた。
「それにしても寝込みを襲ってくるとは・・・今までそんな事例聞いた事が無いぞ」
「大体は夜、町を歩いていたら殺されるらしいしな」
それもそうだろう。他宗教信仰者殺害は趣味で、幸助殺害は使命でやっているのだから。気合の入れ方が違うというものだ。しかし、真実を言っても信じて貰えないだろう。女神がたかが人間1人を仕留める為に自分の信仰者に力を与えたなんて話、誰が信じてくれようか?いや、誰も信じてはくれない。
・・・まだ、誰もだ。今は信じてくれなくてもいつかは信じて貰えるようにして見える。幸助は自分に誓うのであった。
「・・・では、今日は初の事例として王国騎士団に報告に行ってきます」
「ああ、そうした方が良い。それと、今日はお主の部屋で寝る事にしよう。また、襲われたらたまったもんではないからな。皆の者も集まってくれて助かった。お陰で拙者の仲間が殺されずに済んだ」
集まった冒険者達に頭を下げる冒険者達。しかし、冒険者達は大して気にしてはおらず、笑顔で自室へと戻っていった。全員が部屋に戻った事を確認した後、幸助と蘭丸も部屋へと戻る。しかし、ベッドが破壊されており、眠れなさそうだ。
「仕方ない。幸助、拙者の部屋に来い。べっどを貸してやろう」
「ええっ!?そんな良いですよ、蘭丸さんが使ってください。俺は床で雑魚寝するんで」
「遠慮するな。拙者は床で寝るのはなれておる。それにいきなりの戦いで疲れただろう?しっかりと休むべきだ」
「わかりました・・・」
蘭丸の言葉に甘えてベッドで眠る幸助。今夜は諦めたのだろうか、黄金の騎士の二度目の襲撃は無く、太陽が昇る頃には雨は止み、雲一つない快晴になっていた。
★
蘭丸の監視の下、しっかりと睡眠を取った幸助は、起きてすぐに王国騎士団の詰め所がある城前へと訪れていた。詰め所で幸助を迎えてくれたのは元自警団リーダーであり、現副王国騎士団副団長だった。
「どうも、副団長」
「よぉ、今日はどうしたんだ?」
「実は最近巷で起きている殺人事件について相談がありまして・・・」
「おう、こっちで今追ってるぜ。1人は女神アモーラの装飾が施された黄金の鎧の騎士で、もう1人は背中から天使みたいな羽が生えた銀の鎧の騎士だ。お前も確かアモーラ教じゃないなら気をつけろよ。今回はアンリの比じゃないからな」
「はい、知ってます。既に2回襲われているので」
背中を向け、奥の部屋へ行こうとしていた副団長はピタリと動きを止め、幸助の方を振り向く。
「詳しく教えてくれないか?」
椅子に座らされた幸助は副団長に黄金の騎士と銀の翼の騎士の出会いから昨夜の出来事まで全て話した。女神アモーラの手下というのは信じて貰えない為、俺を逆恨みしている奴らの刺客と伝えた。
「お前は相変わらずトラブルメーカーだな・・・最も、3つのうち2つはこの町から出た錆のようなものなんだがな。それにしても良く寝込みを襲われて無傷でいられたな。そんなに強くなったのか?」
「はい。ワイバーン退治で少々財産的にも経験値的にも実りがありまして、今のレベルは10です」
ステータスカードを渡して見せると、副団長は飛んで驚き、震える手でカードを返してきた。
「俺のステータスを超えてるじゃねぇか・・・俺があまり戦わないって事を差し引いてもその成長は異常だぞ・・・」
「自分でも驚いてます。その代償として次のレベルアップは当分先になりそうですけどね」
「・・・少し話がずれちまったな。それで?何が知りたい?」
「そうですね・・・。それじゃあ、金銀の騎士の出現場所と遺体の発見場所を教えてください」
「張るのか?」
「張ります」
数秒間の沈黙が2人の間に生まれる。沈黙を終わらせたのは副団長のため息だった。
「はぁ~~・・・分かったよ。ほれ、これが2人の殺人騎士の資料のコピーだ。持っていきな」
「やっぱ持つべきものは副団長ですね!!ありがとうございました!早く団長になれると良いですね!」
最後に激励の言葉を言い残すと、幸助は詰め所のドアを開き、詰め所から──────。
「いや、もうなってる。俺、もう騎士団長」
「・・・え?」
「ああ、そっか。知らないのか・・・ポール団長と騎士数人はアモーラ聖騎士団から声がかかってきたみたいでな。そのまま辞めていったぞ」
「ああ、何だ。転職か・・・でも、騎士団長になれたんですね!おめでとうございます!これからの活躍も期待してますね~~」
幸助は笑顔を騎士団長に向けると、手を振りながら詰め所を離れていった。
「アイツ、命狙われてるのに何であんなに活き活きしてるんだ・・・」
騎士団長は幸助の元気の良さに少し恐怖を抱いていた。
蘭丸は幸助の前に出るや否や、額を床に擦り付けて謝罪した。土下座である。久しぶりに見た土下座に呆気を取られるが、すぐに立ち上がるように促す。
「ち、ちょっとやめて下さいよ!蘭丸さん!貴方は何も悪くないじゃないですか!!」
「いいや、拙者に非がある。お主からではなく、騎士側から来るという可能性を考えなかった拙者に全ての責任がある。自責の念で押しつぶされそうなんだ。しばらくこの状態でいさせてくれ・・・」
それから3分後くらいだろうか?蘭丸は顔を上げてくれた。
「それにしても寝込みを襲ってくるとは・・・今までそんな事例聞いた事が無いぞ」
「大体は夜、町を歩いていたら殺されるらしいしな」
それもそうだろう。他宗教信仰者殺害は趣味で、幸助殺害は使命でやっているのだから。気合の入れ方が違うというものだ。しかし、真実を言っても信じて貰えないだろう。女神がたかが人間1人を仕留める為に自分の信仰者に力を与えたなんて話、誰が信じてくれようか?いや、誰も信じてはくれない。
・・・まだ、誰もだ。今は信じてくれなくてもいつかは信じて貰えるようにして見える。幸助は自分に誓うのであった。
「・・・では、今日は初の事例として王国騎士団に報告に行ってきます」
「ああ、そうした方が良い。それと、今日はお主の部屋で寝る事にしよう。また、襲われたらたまったもんではないからな。皆の者も集まってくれて助かった。お陰で拙者の仲間が殺されずに済んだ」
集まった冒険者達に頭を下げる冒険者達。しかし、冒険者達は大して気にしてはおらず、笑顔で自室へと戻っていった。全員が部屋に戻った事を確認した後、幸助と蘭丸も部屋へと戻る。しかし、ベッドが破壊されており、眠れなさそうだ。
「仕方ない。幸助、拙者の部屋に来い。べっどを貸してやろう」
「ええっ!?そんな良いですよ、蘭丸さんが使ってください。俺は床で雑魚寝するんで」
「遠慮するな。拙者は床で寝るのはなれておる。それにいきなりの戦いで疲れただろう?しっかりと休むべきだ」
「わかりました・・・」
蘭丸の言葉に甘えてベッドで眠る幸助。今夜は諦めたのだろうか、黄金の騎士の二度目の襲撃は無く、太陽が昇る頃には雨は止み、雲一つない快晴になっていた。
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蘭丸の監視の下、しっかりと睡眠を取った幸助は、起きてすぐに王国騎士団の詰め所がある城前へと訪れていた。詰め所で幸助を迎えてくれたのは元自警団リーダーであり、現副王国騎士団副団長だった。
「どうも、副団長」
「よぉ、今日はどうしたんだ?」
「実は最近巷で起きている殺人事件について相談がありまして・・・」
「おう、こっちで今追ってるぜ。1人は女神アモーラの装飾が施された黄金の鎧の騎士で、もう1人は背中から天使みたいな羽が生えた銀の鎧の騎士だ。お前も確かアモーラ教じゃないなら気をつけろよ。今回はアンリの比じゃないからな」
「はい、知ってます。既に2回襲われているので」
背中を向け、奥の部屋へ行こうとしていた副団長はピタリと動きを止め、幸助の方を振り向く。
「詳しく教えてくれないか?」
椅子に座らされた幸助は副団長に黄金の騎士と銀の翼の騎士の出会いから昨夜の出来事まで全て話した。女神アモーラの手下というのは信じて貰えない為、俺を逆恨みしている奴らの刺客と伝えた。
「お前は相変わらずトラブルメーカーだな・・・最も、3つのうち2つはこの町から出た錆のようなものなんだがな。それにしても良く寝込みを襲われて無傷でいられたな。そんなに強くなったのか?」
「はい。ワイバーン退治で少々財産的にも経験値的にも実りがありまして、今のレベルは10です」
ステータスカードを渡して見せると、副団長は飛んで驚き、震える手でカードを返してきた。
「俺のステータスを超えてるじゃねぇか・・・俺があまり戦わないって事を差し引いてもその成長は異常だぞ・・・」
「自分でも驚いてます。その代償として次のレベルアップは当分先になりそうですけどね」
「・・・少し話がずれちまったな。それで?何が知りたい?」
「そうですね・・・。それじゃあ、金銀の騎士の出現場所と遺体の発見場所を教えてください」
「張るのか?」
「張ります」
数秒間の沈黙が2人の間に生まれる。沈黙を終わらせたのは副団長のため息だった。
「はぁ~~・・・分かったよ。ほれ、これが2人の殺人騎士の資料のコピーだ。持っていきな」
「やっぱ持つべきものは副団長ですね!!ありがとうございました!早く団長になれると良いですね!」
最後に激励の言葉を言い残すと、幸助は詰め所のドアを開き、詰め所から──────。
「いや、もうなってる。俺、もう騎士団長」
「・・・え?」
「ああ、そっか。知らないのか・・・ポール団長と騎士数人はアモーラ聖騎士団から声がかかってきたみたいでな。そのまま辞めていったぞ」
「ああ、何だ。転職か・・・でも、騎士団長になれたんですね!おめでとうございます!これからの活躍も期待してますね~~」
幸助は笑顔を騎士団長に向けると、手を振りながら詰め所を離れていった。
「アイツ、命狙われてるのに何であんなに活き活きしてるんだ・・・」
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