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四章 魔族との和平交渉
第二十三話 剣一本で何が出来る?
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「ふわぁ・・・眠い。なあ、アメリア。明日は何をするんだ?」
ジースト王国に来てから早2日。色んな街や村を訪れた経験のある幸助とメアリーは2日にして地底での生活に順応していた。
「明日は狂気に侵された戦士達を倒しに行く。コウスケとメアリーが殺すのが辛くなければついて来てほしいのだが、良いか?」
「逆に俺が付いて行って良いのか?地底人って強いんでしょ?」
「地上での噂だと、1000人軍隊で進軍したのにたった400人に倒されたって」
「確かに私達は戦闘に自信はあるが、地上人との戦いの大体は地形を生かした戦い方をしているぞ。例えば、マグマを使ったり──────」
アメリアがフラム王国との戦いを話している時だった。家の扉が壊れんばかりの勢いで開き、ジースト王国の騎士が転がる勢いで家の中へと入って来たのだ。ただならぬ雰囲気を察したアメリアは真剣な顔で入って来た騎士の方を見る。
「はぁ・・・はぁ・・・ほ、報告!!たった今、門が狂気の戦士達によって破壊されました!!」
「何!?」「まじか!」「ウソでしょ!?」
俺はこの国に入る前に気絶していたので見ていないが、メアリーから話は聞いているので知っている。狂気に侵されてしまい、地底人を殺す事しか考えていない戦士達の侵入を防ぐための鉄の門だとか。ところどころに殴られた凹みがあって、いつか破壊されるのでは?とジースト王国の人は思っていたようだが、その日が今日来てしまったようだ。
「現在、騎士が前線で戦闘を!兵士が国民の非難を先導していますが、相手は強力でいつまで持つか分かりません!!」
「分かった!すぐに向かう!!」
テーブルに置いていた兜を手に取り、被る。被る直前には既に戦いを覚悟した者の顔立ちになっていた。騎士の様子からして戦力が足らない様子。助力に向かった方が良さそうだ。壁に立てかけていた剣を握る。すると、兜を被ったアメリアが制止した。
「ダメだ!コウスケ!君の防具は損傷が激しくてまだ修復が終わっていない。つまりは君はその剣一本で戦う事になるんだぞ?」
「全部壊れているのか!?」
「ああ、全てだ。それに今襲ってきているヤツらは個人個人で全く違う能力を有している。防具も無しに戦うのは自殺行為と言っても過言ではない!!」
防具。戦いの時にいつでも自分の身体を守ってくれる相棒的存在。鎧が無ければ俊敏性は上がるが、避けるのを一度でも失敗したら致命傷となる。鎖帷子が無ければ、斬撃を打撃へと変換する事は出来ない。盾が無ければ、攻撃を弾く事は出来ないし、鉢金が無ければ咄嗟に額で攻撃を受ける事が出来ない。
だが、戦いに参加しなければ地底人が俺と同じ存在の者達に殺される。防具無しで戦うか、逃げるかどちらかを選べというのなら、俺は迷わず防具なしの戦いを希望する。
「メアリー!一緒について来てくれ!お前の防御エンチャントが非常に役に立ちそうだ!!」
「おう!アンタとならマグマにだって落ちる覚悟だ!!」
「なっ・・・し、正気か?相手は自然発火や召喚と言った普通じゃ有り得ない能力を持った奴らだぞ!?しかも、能力は魔力に依存していないから体力さえあれば無限に使いたい放題だ!」
「大丈夫だよ!!慣れてるから!今まで2桁もの能力者を倒してきたんだ。恐れる事は今更ない」
「だとしても駄目だ!危険にも程がある。良いか?これは女王としての命令だ。決してこの家から出るな!!」
アメリアも地上人との和平の為にも俺に死なれて欲しくないのだろう。俺だって死にたくないし、和平を結びたい。けど、それよりも助力したい気持ちの方が強い。
「残念だけど、俺はジーストの国民ではない。地上の何処の国の者でもない。つまり俺を縛る事が出来るのは俺自身だけだ・・・行くぞ!メアリー!」
「悪いな!アメリア!!それじゃあ、戦場で待ってるからよ!!」
「待て!!おい!!」
若干国際問題のような気もするが、今は人命救助が先だと自分に言い聞かせて門があるという方向へと走っていった。
ジースト王国に来てから早2日。色んな街や村を訪れた経験のある幸助とメアリーは2日にして地底での生活に順応していた。
「明日は狂気に侵された戦士達を倒しに行く。コウスケとメアリーが殺すのが辛くなければついて来てほしいのだが、良いか?」
「逆に俺が付いて行って良いのか?地底人って強いんでしょ?」
「地上での噂だと、1000人軍隊で進軍したのにたった400人に倒されたって」
「確かに私達は戦闘に自信はあるが、地上人との戦いの大体は地形を生かした戦い方をしているぞ。例えば、マグマを使ったり──────」
アメリアがフラム王国との戦いを話している時だった。家の扉が壊れんばかりの勢いで開き、ジースト王国の騎士が転がる勢いで家の中へと入って来たのだ。ただならぬ雰囲気を察したアメリアは真剣な顔で入って来た騎士の方を見る。
「はぁ・・・はぁ・・・ほ、報告!!たった今、門が狂気の戦士達によって破壊されました!!」
「何!?」「まじか!」「ウソでしょ!?」
俺はこの国に入る前に気絶していたので見ていないが、メアリーから話は聞いているので知っている。狂気に侵されてしまい、地底人を殺す事しか考えていない戦士達の侵入を防ぐための鉄の門だとか。ところどころに殴られた凹みがあって、いつか破壊されるのでは?とジースト王国の人は思っていたようだが、その日が今日来てしまったようだ。
「現在、騎士が前線で戦闘を!兵士が国民の非難を先導していますが、相手は強力でいつまで持つか分かりません!!」
「分かった!すぐに向かう!!」
テーブルに置いていた兜を手に取り、被る。被る直前には既に戦いを覚悟した者の顔立ちになっていた。騎士の様子からして戦力が足らない様子。助力に向かった方が良さそうだ。壁に立てかけていた剣を握る。すると、兜を被ったアメリアが制止した。
「ダメだ!コウスケ!君の防具は損傷が激しくてまだ修復が終わっていない。つまりは君はその剣一本で戦う事になるんだぞ?」
「全部壊れているのか!?」
「ああ、全てだ。それに今襲ってきているヤツらは個人個人で全く違う能力を有している。防具も無しに戦うのは自殺行為と言っても過言ではない!!」
防具。戦いの時にいつでも自分の身体を守ってくれる相棒的存在。鎧が無ければ俊敏性は上がるが、避けるのを一度でも失敗したら致命傷となる。鎖帷子が無ければ、斬撃を打撃へと変換する事は出来ない。盾が無ければ、攻撃を弾く事は出来ないし、鉢金が無ければ咄嗟に額で攻撃を受ける事が出来ない。
だが、戦いに参加しなければ地底人が俺と同じ存在の者達に殺される。防具無しで戦うか、逃げるかどちらかを選べというのなら、俺は迷わず防具なしの戦いを希望する。
「メアリー!一緒について来てくれ!お前の防御エンチャントが非常に役に立ちそうだ!!」
「おう!アンタとならマグマにだって落ちる覚悟だ!!」
「なっ・・・し、正気か?相手は自然発火や召喚と言った普通じゃ有り得ない能力を持った奴らだぞ!?しかも、能力は魔力に依存していないから体力さえあれば無限に使いたい放題だ!」
「大丈夫だよ!!慣れてるから!今まで2桁もの能力者を倒してきたんだ。恐れる事は今更ない」
「だとしても駄目だ!危険にも程がある。良いか?これは女王としての命令だ。決してこの家から出るな!!」
アメリアも地上人との和平の為にも俺に死なれて欲しくないのだろう。俺だって死にたくないし、和平を結びたい。けど、それよりも助力したい気持ちの方が強い。
「残念だけど、俺はジーストの国民ではない。地上の何処の国の者でもない。つまり俺を縛る事が出来るのは俺自身だけだ・・・行くぞ!メアリー!」
「悪いな!アメリア!!それじゃあ、戦場で待ってるからよ!!」
「待て!!おい!!」
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