42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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2章 Aを目指せ

52話 A級との高い壁

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 それからも、依頼は続いた。C級と比べて確かに歯応えはある依頼ばかりだ。しかし、ほんの少しの差しかない。中には、C級でもいけるだろというレベルの依頼まであった。

 最初は自分自身が強くなったから感覚が狂ってしまったのでは?と思ったが、どうやらパルスさん曰く違うみたいだ。

「北の地域はどうしてか生息してる魔物の平均的な強はの値が弱いんだ。だからスノーテイルズはC+級ギルドなんて呼ばれ方をしてんのさ」

 そんな話、聞いた事が無い。少なくとも、父さんからは1度も。

 更に情報を集めてみると、ここ数年で魔物が急激に弱くなっている事が発覚した。強い魔物が絶滅したのではなく、魔物自体が弱くなっているんだ。

 魔物が弱い事は別に悪いことでは無い。人的被害は減るし、殉職者も少なくなる。故に誰も問題視していない。

 しかし、問題はないわけでは無い。全体的にレベルが低いと言うこともあって、中々A級への昇級ができないらしい。

 スノーテイルズの冒険者の数は85人が基本。直近の3年でA級に昇級したのは3人。うち1人は2年前に殉職したとか。

 そもそも、A級への昇級試験が難しいと言うことも相まって、A級ギルドからは中々評価されないらしい。

 このギルドに入ってから仲良くなった先輩もパルスさんもB級に上がってから10年以上経過しており、それなりの成績をおさめているのに、B級止まりなのだとか。

 そんな状況下でも、腐らず依頼をこなし続けていると、いつの間にか2年という長い時間が経過していた。

 報酬を趣味には回さず、ひたすら体づくりに回した結果、俺の身長は17歳の時点で前世を2センチ上回る186センチまで伸びた。父さんが187センチだったので、もう少し伸びるだろう。

「アンタ、たった2年で伸びすぎよ。お陰で見上げるのに首が痛いじゃない」

「ヘリナ先輩だって身長伸びたじゃないですか。口元にソースついてますよ」

「ありがと・・・2センチだけね」

 食事は体を作る。前世の知識を一番活かしているなと我ながら思う。

 そして、伸びたのは身長だけではない。魔法の技術も、急速も上がっている。成人に近づいていることもあって、体が完成されつつあるようで、肩は強くなり、ついに球速を155キロまで伸ばす事に成功。

 指名依頼もヘリナ先輩と共に月に5件もらえるくらいには知名度は上がっている。あとは、A級昇級となるキッカケを待つのみ。

 そして、その転機は思わぬところでやってくるのであった・・・。







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