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3章 平和主義者達
123話 夜の訪問者
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「なんだ・・・?」
スープを飲む手を止め、鉄球を手に取り、外に出る。先輩方もぞろぞろとついてくる。
時刻は20時。空は真っ暗で、輝いているのは星と月のみ。聴こえてくるのは、風が吹く音と・・・何かが羽ばたく音。そして、若干の獣臭さを鼻が感じ取った。
羽ばたく音に、獣臭。壁で囲まれている町にどうやって入ったか疑問だったが、2つの情報から空を飛ぶ魔物であると特定。全員空を見上げ始める。
案の定、敵は空を滑空していた。楽しそうに全身で円を描くように飛んでいる。まるで、誰から食べようか見定めているようだ。
体長は2m弱。月の下にいるせいで、シルエットしか見えないのだが、全く何の魔物なのか特定できない。大きさ的にグリフォンだと思ったが、頭部が違う。ネコ科に非常に近い顔面をしているが・・・いや、あれはまさか・・・!!
「キマイラ・・・!?」
合成獣。人間の手によって生み出される魔物。錬金術の中でも、倫理的な問題から、禁忌と言われている生物実験の末に生まれた、この世にいてはいけない生命体。
尻尾は蛇、体と顔はライオンのようで、背中には、鳥のような翼が生えている。強さ的にも、存在的にも厄介な事になりそうな魔物だ。
しかし、幸いな事にキマイラは1体しかいない。トルネヒロの住民も、家に隠れている。戦場はこちらがかなり戦いやすくなっている。
「キエェェェェェェェ!!」
「猫っぽい見た目なのに、鳥みたいな鳴き声だな。鳥の翼を持っているからか?」
先輩方も魔物が出た事には驚いてはいるが、動揺はしていない模様。
「分かんねぇけど、ほったらかしにはできねぇな。ファルコ、墜落させてくれねぇか?」
「分かりました」
空を飛んでいる以上、中近距離武器をメインとする先輩方は戦えない。魔法を使うのも面倒くさいし、弓矢じゃ、一本の威力が弱い。
だから、この場では俺が適任だろう。
真上に投げると、重力に逆らって、球速が落ちるので、少し立ち位置を変えて構える。
キマイラは依然としてくるくると円を描くようにくるくると回っており、不規則な動きは全くしてこない。少し不思議に思ったが、投げる場所を定めて、その位置にキマイラが重なる瞬間を頭の中で計算して、投球。斜め上に向かって投げたと言うこともあって、球速は大して出ておらず、一撃で追撃させる事が出来るか微妙だったが、そんな考えとは裏腹に、キマイラは落下。
高度約10m以上の所から落ちたというのに、キマイラの体からは血液が1mlも垂れていなかった。
スープを飲む手を止め、鉄球を手に取り、外に出る。先輩方もぞろぞろとついてくる。
時刻は20時。空は真っ暗で、輝いているのは星と月のみ。聴こえてくるのは、風が吹く音と・・・何かが羽ばたく音。そして、若干の獣臭さを鼻が感じ取った。
羽ばたく音に、獣臭。壁で囲まれている町にどうやって入ったか疑問だったが、2つの情報から空を飛ぶ魔物であると特定。全員空を見上げ始める。
案の定、敵は空を滑空していた。楽しそうに全身で円を描くように飛んでいる。まるで、誰から食べようか見定めているようだ。
体長は2m弱。月の下にいるせいで、シルエットしか見えないのだが、全く何の魔物なのか特定できない。大きさ的にグリフォンだと思ったが、頭部が違う。ネコ科に非常に近い顔面をしているが・・・いや、あれはまさか・・・!!
「キマイラ・・・!?」
合成獣。人間の手によって生み出される魔物。錬金術の中でも、倫理的な問題から、禁忌と言われている生物実験の末に生まれた、この世にいてはいけない生命体。
尻尾は蛇、体と顔はライオンのようで、背中には、鳥のような翼が生えている。強さ的にも、存在的にも厄介な事になりそうな魔物だ。
しかし、幸いな事にキマイラは1体しかいない。トルネヒロの住民も、家に隠れている。戦場はこちらがかなり戦いやすくなっている。
「キエェェェェェェェ!!」
「猫っぽい見た目なのに、鳥みたいな鳴き声だな。鳥の翼を持っているからか?」
先輩方も魔物が出た事には驚いてはいるが、動揺はしていない模様。
「分かんねぇけど、ほったらかしにはできねぇな。ファルコ、墜落させてくれねぇか?」
「分かりました」
空を飛んでいる以上、中近距離武器をメインとする先輩方は戦えない。魔法を使うのも面倒くさいし、弓矢じゃ、一本の威力が弱い。
だから、この場では俺が適任だろう。
真上に投げると、重力に逆らって、球速が落ちるので、少し立ち位置を変えて構える。
キマイラは依然としてくるくると円を描くようにくるくると回っており、不規則な動きは全くしてこない。少し不思議に思ったが、投げる場所を定めて、その位置にキマイラが重なる瞬間を頭の中で計算して、投球。斜め上に向かって投げたと言うこともあって、球速は大して出ておらず、一撃で追撃させる事が出来るか微妙だったが、そんな考えとは裏腹に、キマイラは落下。
高度約10m以上の所から落ちたというのに、キマイラの体からは血液が1mlも垂れていなかった。
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