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5章 紛い物の神
211話 図書館にて追跡
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カートライト中央都市から帰還してから、1ヶ月が経過した。
最近の近況として挙げられるのは、ヘリナ先輩の裁判の日が決まったという事。1週間後に裁判は始まるらしい。
遺族への謝罪と、許しももらっているようで、罪の軽減が期待できそうだ。
父さんは母さんの無事が分かってからというものの、力を着実に取り戻している。この間は、ドラゴンの翼を1人で断ち切ったらしい。流石は18年以上もの間A級で戦っているだけある。
他に何か近況はあるかだって?残念ながら無い。ナックルは未だに親衛隊から帰ってきていないし、俺の方も黒幕の足どころか姿すら見えていない。
毎日、図書館と宿舎のベッドの行き来を繰り返している。正直気が狂いそうだ。
ジャッジメントにある最大の図書館の歴史書を全て読んだが、これと言った手がかりは無し。というか、ベルム族関連の箇所に所々不自然な空白がある。
これも歴史改変の魔法の影響なのだろうか。一体どうしたら良いのだろうか・・・。
「ファルコ、随分と苦戦しているみたいだな」
「父さん・・・何、その頭蓋骨」
「スケルトンキングの頭蓋骨。デカかったから持ってきたんだけど、いるか?」
「いや、流石にいらないかな・・・」
「あ、そ・・・」
あっさりと、頭蓋骨を地面に捨てて、踏み壊す所から察するにそこまで愛着はなかったのだろう。
「色んな歴史書を読んでも、歴史を改変した黒幕の姿が掴めないんだ・・・」
「おいおい、ちょっと考えじゃないのか?おじいちゃん♪」
「やめてよ」
それと、俺が転生者という事は知り合い以上の関係の人達には明かした。最初はどんな目を向けられるか分からなかったが、少し驚いた程度で軽蔑されたりなどは無かった。
父さんもイジるくらいには俺が転生者という事を受け入れてくれているし、母さんも自分の子供という事には変わりないと抱きしめてくれた。
「父さんは嫌じゃ無いの?息子の中身が前世で42歳まで生きたおっさんだって分かったのに・・・」
「いや、全然?寧ろ分かってる方が良く無いか?俺達は前世の記憶なんて無いから、前世はどんな奴だったのか分からないしな」
「父さんがそれで良いなら、俺も構わないけど・・・」
「ああ、構わないさ。お前は中身がどうこう言うけど、その中身には、ファルコ・ブレイヴも入ってるんだろ?なら、構わないさ。別のやつが乗っ取ったとかなら話は別だけどな」
本当にこの人の元に生まれて良かったと思った瞬間である。
「ところで、考えすぎっていうのはどういう事?」
「いやさ、そもそも歴史を改変したなら、素性が特定されないように自分の痕跡も消すんじゃ無いかなって思っただけだよ」
「・・・確かに」
心理的に考えて、歴史を元に戻されないように、痕跡は消す。誰だってそうする。少し愚直に探し求めすぎたかもしれない。
「疲れてるんだよ、こっちに帰ってきてから間髪入れずに調べ物を始めてたしな。だから、俺も協力するよ」
そういうと父さんは俺の隣に座った。
最近の近況として挙げられるのは、ヘリナ先輩の裁判の日が決まったという事。1週間後に裁判は始まるらしい。
遺族への謝罪と、許しももらっているようで、罪の軽減が期待できそうだ。
父さんは母さんの無事が分かってからというものの、力を着実に取り戻している。この間は、ドラゴンの翼を1人で断ち切ったらしい。流石は18年以上もの間A級で戦っているだけある。
他に何か近況はあるかだって?残念ながら無い。ナックルは未だに親衛隊から帰ってきていないし、俺の方も黒幕の足どころか姿すら見えていない。
毎日、図書館と宿舎のベッドの行き来を繰り返している。正直気が狂いそうだ。
ジャッジメントにある最大の図書館の歴史書を全て読んだが、これと言った手がかりは無し。というか、ベルム族関連の箇所に所々不自然な空白がある。
これも歴史改変の魔法の影響なのだろうか。一体どうしたら良いのだろうか・・・。
「ファルコ、随分と苦戦しているみたいだな」
「父さん・・・何、その頭蓋骨」
「スケルトンキングの頭蓋骨。デカかったから持ってきたんだけど、いるか?」
「いや、流石にいらないかな・・・」
「あ、そ・・・」
あっさりと、頭蓋骨を地面に捨てて、踏み壊す所から察するにそこまで愛着はなかったのだろう。
「色んな歴史書を読んでも、歴史を改変した黒幕の姿が掴めないんだ・・・」
「おいおい、ちょっと考えじゃないのか?おじいちゃん♪」
「やめてよ」
それと、俺が転生者という事は知り合い以上の関係の人達には明かした。最初はどんな目を向けられるか分からなかったが、少し驚いた程度で軽蔑されたりなどは無かった。
父さんもイジるくらいには俺が転生者という事を受け入れてくれているし、母さんも自分の子供という事には変わりないと抱きしめてくれた。
「父さんは嫌じゃ無いの?息子の中身が前世で42歳まで生きたおっさんだって分かったのに・・・」
「いや、全然?寧ろ分かってる方が良く無いか?俺達は前世の記憶なんて無いから、前世はどんな奴だったのか分からないしな」
「父さんがそれで良いなら、俺も構わないけど・・・」
「ああ、構わないさ。お前は中身がどうこう言うけど、その中身には、ファルコ・ブレイヴも入ってるんだろ?なら、構わないさ。別のやつが乗っ取ったとかなら話は別だけどな」
本当にこの人の元に生まれて良かったと思った瞬間である。
「ところで、考えすぎっていうのはどういう事?」
「いやさ、そもそも歴史を改変したなら、素性が特定されないように自分の痕跡も消すんじゃ無いかなって思っただけだよ」
「・・・確かに」
心理的に考えて、歴史を元に戻されないように、痕跡は消す。誰だってそうする。少し愚直に探し求めすぎたかもしれない。
「疲れてるんだよ、こっちに帰ってきてから間髪入れずに調べ物を始めてたしな。だから、俺も協力するよ」
そういうと父さんは俺の隣に座った。
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