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5章 紛い物の神
248話 不自然な空白
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「キャシー、今大丈夫か?」
「あら、ルイス。今日も良い筋肉ね。どうしたの?人間のお客さんまで連れて」
「実は──────」
ルイスは俺達がいる理由を丁寧に説明してくれた。すると、キャシーと呼ばれた女性の天使は筋トレをやめて、地面に置いていた本を手に取る。
その本の背表紙をペットを撫でるように優しく指を伝わせると、中身が一枚一枚飛び出していき、空中で展開を始めた。
「なるほどね、確かに人間をこの天界に連れてくるのはそんな事情があるなら仕方ないわね。私だって、戦争を早く終わらせたいし」
「感謝する、キャシー。それでは514年前から生き続けている魔法使いを探してほしい。エルフは除外してだ」
「エルフを含めたらとんでもない数になりそうだけど、エルフを除外するなら話は別ね。すぐに見つけ終えると思うわ」
空中に展開された本のページが数枚を残して本の中へと帰っていく。厳選したみたいだ。残った紙は7枚のみとなった。
「1ページにつき、何人の情報が書かれているんですか?」
「1000人よ。つまりは7000人まで絞ったってわけ」
意外といるな、514年以上生きてるエルフ以外の魔法使い・・・もっと絞った方が良さそうだ。
「更に検索条件を追加で。514年前に生きている魔法使いを検索条件に入れてみてください」
「分かったわ」
すると、7ページから1ページまで一気に変わった。そして、1ページの一部分にマーカーで印を付けたような線が引かれる。
「あら、1人に絞れたみたいね。けど・・・」
「「「「「けど?」」」」」
「線が引かれたのに、名前が書かれていないわ、空白よ。一体これはどういうことかしら?」
どうやら天使キャシーにとっても初めての出来事らしい。俺達人間の歴史の書にも不自然に空いてる箇所がいくつもあったので、あまり驚かなかったが。
「おかしいわね、何でかしら?これじゃあ、個別歴史書を調べられないじゃない」
「個別歴史書?」
「1つの生命に1つ必ず与えられる歴史書だ。その生命が生まれてから死ぬまでの出来事が書かれている」
「なるほど、エルフとかすごい量になりそう」
「いいや、エルフは基本何もしないからページが増える事はない。寧ろ、ページが多いのはお前達だ」
「そうなんだ・・・天使キャシー、その空欄のある紙をもらってもよろしいでしょうか?」
「待ってね、写しをあげる。そうれっ!と」
分裂するように1枚の紙が2枚になる。渡された紙にはぎっしりと名前が書かれていたが、天使キャシーの言う通り真ん中らへんに空白ができていた。
「これは異常事態ね・・・上に聞く必要があるわ」
「上というとまさか・・・!!」
「ええ、私達の主よ」
「あら、ルイス。今日も良い筋肉ね。どうしたの?人間のお客さんまで連れて」
「実は──────」
ルイスは俺達がいる理由を丁寧に説明してくれた。すると、キャシーと呼ばれた女性の天使は筋トレをやめて、地面に置いていた本を手に取る。
その本の背表紙をペットを撫でるように優しく指を伝わせると、中身が一枚一枚飛び出していき、空中で展開を始めた。
「なるほどね、確かに人間をこの天界に連れてくるのはそんな事情があるなら仕方ないわね。私だって、戦争を早く終わらせたいし」
「感謝する、キャシー。それでは514年前から生き続けている魔法使いを探してほしい。エルフは除外してだ」
「エルフを含めたらとんでもない数になりそうだけど、エルフを除外するなら話は別ね。すぐに見つけ終えると思うわ」
空中に展開された本のページが数枚を残して本の中へと帰っていく。厳選したみたいだ。残った紙は7枚のみとなった。
「1ページにつき、何人の情報が書かれているんですか?」
「1000人よ。つまりは7000人まで絞ったってわけ」
意外といるな、514年以上生きてるエルフ以外の魔法使い・・・もっと絞った方が良さそうだ。
「更に検索条件を追加で。514年前に生きている魔法使いを検索条件に入れてみてください」
「分かったわ」
すると、7ページから1ページまで一気に変わった。そして、1ページの一部分にマーカーで印を付けたような線が引かれる。
「あら、1人に絞れたみたいね。けど・・・」
「「「「「けど?」」」」」
「線が引かれたのに、名前が書かれていないわ、空白よ。一体これはどういうことかしら?」
どうやら天使キャシーにとっても初めての出来事らしい。俺達人間の歴史の書にも不自然に空いてる箇所がいくつもあったので、あまり驚かなかったが。
「おかしいわね、何でかしら?これじゃあ、個別歴史書を調べられないじゃない」
「個別歴史書?」
「1つの生命に1つ必ず与えられる歴史書だ。その生命が生まれてから死ぬまでの出来事が書かれている」
「なるほど、エルフとかすごい量になりそう」
「いいや、エルフは基本何もしないからページが増える事はない。寧ろ、ページが多いのはお前達だ」
「そうなんだ・・・天使キャシー、その空欄のある紙をもらってもよろしいでしょうか?」
「待ってね、写しをあげる。そうれっ!と」
分裂するように1枚の紙が2枚になる。渡された紙にはぎっしりと名前が書かれていたが、天使キャシーの言う通り真ん中らへんに空白ができていた。
「これは異常事態ね・・・上に聞く必要があるわ」
「上というとまさか・・・!!」
「ええ、私達の主よ」
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