42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太

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終章 3年後の平和

315話 懐かしい顔

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 北の地域から南東へと降下するように馬で移動する事1日。トルネヒロの町に到着した。

 北東からここに来るまでゲリットの町を含めて数多くの町を見てきたけれども、何処も魔物にやられてしまいボロボロ。町の状態をギリギリ保っているような感じだった。

 トルネヒロはと言うと、元々戦争の間に作られてその戦争に耐える為に造られた為か大きな損害はなく、何処からも灰色の煙は上がっていなかった。

 ここまでトルネヒロが耐えているのは、おそらく彼の存在が大きいだろう。物理的にも。

 トルネヒロを少し遠くから眺めていると、トルネヒロの方向から巨大な岩が降ってくる。慌てて防御の体制に入ったが、岩は俺達の方には落ちてはこずに、いつのまにか背後にいた魔物達を潰し殺してしまった。

「旅の者、無事だったか?」

 トルネヒロの入り口で手を振る巨体。ああ、やっぱり彼だ。

「おぉーい!ブルドーさん!!」

「ん?ファルコ!それにイーグルさんまでいるじゃないか」

 声をだしてようやく気づいてくれたみたいだ。

「無事で良かったよ。君達がきたって事は、北東の地域は無事または平気って事だな」

「ええ、何とか・・・」

「オレ達は随分長いこと夢を見ていたみたいだな。そのせいで友を多く失ってしまった・・・何か知っている事があるなら話してくれないか?」

「はい、実は・・・」

 これまでにあった事を全て簡潔的に説明する。勿論、トルネヒロの地下に今回の騒動のボスが眠っているかもしれないという事も含めて。

「オレ達人間を苦しめるのは結局人間ってわけなのか。中途半端な知恵を持つとこうなってしまうのだな・・・」

「それは少し人間を卑下しすぎではないでしょうか?確かに愚かではありますが、良い所もいっぱいありますよブルドーさん」

 透き通るような声がブルドーさんの背後からいきなり聴こえてくる。声と言い言葉の使い回し方と言い、彼で間違いないだろう。

「アダムオーナー、お久しぶりです」

「ええ、3年ぶりですねファルコ。そして、皆も」

 ブルドーさんの巨体の影から姿を現したのは、A級ギルド『レボルス』の元オーナーアダム・ホーリーロードさんだった。

 ナックルとザラ王女の結婚式に参加していなかったので3年ぶりの再会となる。ナックル曰く、アダムにも招待状を送ろうとしたが、行方不明で送れなかったらしい。

 そして、現在まで行方不明だった彼の服装はボロボロ。本当に何があったんだろうか。

「アダムオーナー、安静にしておいて下さいと言われたでしょう」

「そうですね。ですが、懐かしい気配を感じましてね。ベッドから飛び起きてきちゃいました。アハハ・・・」

「・・・とりあえず、立ち話もなんですし、中に入りましょうか」

 フラフラしてるアダムオーナーを支えながらトルネヒロへと入って行った。
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