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三章 辿り着いた先は闇
88話 半魚人のコミュニティ
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発展した港町トリスの横に不自然なくらいそのままの状態で残されている洞窟を見つける。
潮の匂いが鼻をくすぐる。半魚人はここに住んでいるようだが、まるで人の気配がない。
「半魚人、別名サハギン。狩りで生活している肉食の魔物だ。人間の言葉を覚えるくらい頭もいいから気をつけろ」
「魔物ジャナイ!俺達ハ人間ダ!!」
「雷太、随分と面白いこと言うな。魚から進化した存在が人間だとでも?それは人間に失礼だ。人というのはサルから進化した者の事を指す。それ以外は全部畜生だ」
「お前本当に失礼な奴だな・・・それと喋っているのは俺じゃないぞ」
「へ?」
「俺らの後ろを見ろ」
シャルロットは真後ろを振り返ると、そこには表情で怒りを表現した半魚人だった。シャルロットの脳みそは半魚人を認識すると雷太に飛びついた。
「ひいいぃぃぃぃぃ!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!!」
「ウルサイ!皆ノ迷惑ヲ考エロ!」
半魚人の怒りはさらに増す。このままだと先頭になりかねない。特に理由のない戦いはしたくない。
「俺の相棒が失礼な事を言った。謝罪させてくれ」
ぺこりと頭を下げると、半魚人は槍を下ろしてくれた。
「オマエ、イイヤツ。許ス」
「どうも」
「ナンノヨウダ?漁師ニハ見エナイ」
「実は─────」
ここに来た理由を話す。すると、半魚人は洞窟の前に立つ俺達の前に回った。
「シッテル。案内スル」
「オマエも大概良い奴だな」
「礼ニハ礼ヲ。テツローも言ッテタ」
テツロウ・・・日本人っぽい名前だが、パンジグ人だろうか?コンパスはパンジグの友好国なので十分にありえる。
「オマエが探シテル男、俺ノ弟ノ嫁ノ兄ノ狩猟仲間ト喧嘩シテ怪我サセタ。ソノ詫ビ返サセル為ニ働カセテル」
「トリスで聞いた話と同じだ。そいつはどんな奴だった?」
「様子ノオカシイヤツ。怒ッタト思ッタラ泣キ出シタ。扱イニ困ッテル」
自分の船が破壊されたんだ。情緒も不安定になるだろう。
「暴レルカラ縄デ縛ッテル。今話ヲ付ケテ連レテクルカラ待ッテロ」
そういうと半魚人は1人の半魚人へと話しかけに行った。周りには半魚人が大勢おり、普通に生活している。
別種族である俺とシャルロットがいてもあまり驚いた反応は見せない事からそれなりに港町の人間が出入りしている事が分かる。
「連レテキタカラ、連レ帰ッテクレ」
そう言って縄に縛られた男が連れてこられる。肉だるまを彷彿とさせるような屈強な肉体。髪は乱れ、無精髭も伸びているが誰なのかはすぐに分かった。
「船長さん・・・!」
「・・・・・あ?」
彼の顔は非常にやつれていた。まともに会話できる状態ではなかった為、港町に戻ることにした。
半魚人達には今度礼をしなくちゃな。
潮の匂いが鼻をくすぐる。半魚人はここに住んでいるようだが、まるで人の気配がない。
「半魚人、別名サハギン。狩りで生活している肉食の魔物だ。人間の言葉を覚えるくらい頭もいいから気をつけろ」
「魔物ジャナイ!俺達ハ人間ダ!!」
「雷太、随分と面白いこと言うな。魚から進化した存在が人間だとでも?それは人間に失礼だ。人というのはサルから進化した者の事を指す。それ以外は全部畜生だ」
「お前本当に失礼な奴だな・・・それと喋っているのは俺じゃないぞ」
「へ?」
「俺らの後ろを見ろ」
シャルロットは真後ろを振り返ると、そこには表情で怒りを表現した半魚人だった。シャルロットの脳みそは半魚人を認識すると雷太に飛びついた。
「ひいいぃぃぃぃぃ!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!!」
「ウルサイ!皆ノ迷惑ヲ考エロ!」
半魚人の怒りはさらに増す。このままだと先頭になりかねない。特に理由のない戦いはしたくない。
「俺の相棒が失礼な事を言った。謝罪させてくれ」
ぺこりと頭を下げると、半魚人は槍を下ろしてくれた。
「オマエ、イイヤツ。許ス」
「どうも」
「ナンノヨウダ?漁師ニハ見エナイ」
「実は─────」
ここに来た理由を話す。すると、半魚人は洞窟の前に立つ俺達の前に回った。
「シッテル。案内スル」
「オマエも大概良い奴だな」
「礼ニハ礼ヲ。テツローも言ッテタ」
テツロウ・・・日本人っぽい名前だが、パンジグ人だろうか?コンパスはパンジグの友好国なので十分にありえる。
「オマエが探シテル男、俺ノ弟ノ嫁ノ兄ノ狩猟仲間ト喧嘩シテ怪我サセタ。ソノ詫ビ返サセル為ニ働カセテル」
「トリスで聞いた話と同じだ。そいつはどんな奴だった?」
「様子ノオカシイヤツ。怒ッタト思ッタラ泣キ出シタ。扱イニ困ッテル」
自分の船が破壊されたんだ。情緒も不安定になるだろう。
「暴レルカラ縄デ縛ッテル。今話ヲ付ケテ連レテクルカラ待ッテロ」
そういうと半魚人は1人の半魚人へと話しかけに行った。周りには半魚人が大勢おり、普通に生活している。
別種族である俺とシャルロットがいてもあまり驚いた反応は見せない事からそれなりに港町の人間が出入りしている事が分かる。
「連レテキタカラ、連レ帰ッテクレ」
そう言って縄に縛られた男が連れてこられる。肉だるまを彷彿とさせるような屈強な肉体。髪は乱れ、無精髭も伸びているが誰なのかはすぐに分かった。
「船長さん・・・!」
「・・・・・あ?」
彼の顔は非常にやつれていた。まともに会話できる状態ではなかった為、港町に戻ることにした。
半魚人達には今度礼をしなくちゃな。
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