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四章 一騎当千の拳
115話 雷太達の利用価値
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「「おかえりなさいませ!ニア様!ジュリエット様!」」
「ええ、ただいま帰りましたわ。申し訳ないのですが、すぐに謁見の準備を」
「「ははっ!ただちに!!」」
入り口を警備していた兵士達は急いで階段を登っていく。すると、2分も経たずに彼らは戻ってきた。
「「すぐに入れるようにとの事です!!」」
「了解。さあ、行きますよ」
階段を登り、謁見の間の扉の前までやってくる。扉を警護していた兵士にニアが会釈すると、扉を開いてくれる。扉の先で待っていたのは、シャルロットよりかは小さくはないものの、背が低く、女王と呼ぶに相応しい格好をした女性だった。
「ニア女王、ただいま帰りましたわ!!」
「うむ、ご苦労だったなニア。そして、ジュリエット。今回の任務成功の話は聞いている。詳細を話せ」
ニアは潜入に成功したものの、囚われ操られていた事。ティナを助けにきた雷太達によって救われた事。奴隷オークションの主催者は悪魔と契約を交わしていた事。その悪魔を雷太が倒した事を全て丁寧に説明。勿論、雷太達についても詳しく説明した。
「なるほど、そこの男はテツローと同じ呼ばれた者であり、同郷の者なのか。それはまたとんでもない確率だな」
「あまり驚かないのですね・・・」
「私程度の魔力でも使える召喚魔法なんだ。使える者は割といるだろうよ。妾が驚いているのはそっちの巫女とその巫女にまつわるゴルムの話だ。お前らが連れてきた理由が手に取るように分かる」
「・・・発言よろしいでしょうか?コンパス女王様」
「イリスと呼べ・・・何で異世界人よ」
「俺達は存在自体が争いの種のような者です。自分で言うのも何ですが、さっさと国から追放されてもおかしくないと思うんですけど、どうしてそうしないんですか?」
「・・・そうだな。其方達からはかなり有益な情報を教えてもらった。ならば、こちらも教えるのは道理というもの。教えてやろう」
「良いのですか?イリス女王。彼らは部外者ですよ?」
「これから部内者になるのだから問題ないだろう?」
「・・・そうですね。すみませんでした」
嫌な予感がする。こう言う時に起きる嫌な予感は十中八九当たるから嫌だ。
「其方達をゴルムとの対抗策として使わせてもらう。その礼として衣食住を与えよう」
「・・・まさかコンパスとゴルムって」
「察しが良いな異世界人。そうだ、敵対関係にある」
「え?・・・えぇえええええええ!!」
シャルロットは驚き、思わず声を上げてしまう。この中で1番ゴルム政府と近い人間だったのだろうが、どうやら知らなかったみたいだ。
「ええ、ただいま帰りましたわ。申し訳ないのですが、すぐに謁見の準備を」
「「ははっ!ただちに!!」」
入り口を警備していた兵士達は急いで階段を登っていく。すると、2分も経たずに彼らは戻ってきた。
「「すぐに入れるようにとの事です!!」」
「了解。さあ、行きますよ」
階段を登り、謁見の間の扉の前までやってくる。扉を警護していた兵士にニアが会釈すると、扉を開いてくれる。扉の先で待っていたのは、シャルロットよりかは小さくはないものの、背が低く、女王と呼ぶに相応しい格好をした女性だった。
「ニア女王、ただいま帰りましたわ!!」
「うむ、ご苦労だったなニア。そして、ジュリエット。今回の任務成功の話は聞いている。詳細を話せ」
ニアは潜入に成功したものの、囚われ操られていた事。ティナを助けにきた雷太達によって救われた事。奴隷オークションの主催者は悪魔と契約を交わしていた事。その悪魔を雷太が倒した事を全て丁寧に説明。勿論、雷太達についても詳しく説明した。
「なるほど、そこの男はテツローと同じ呼ばれた者であり、同郷の者なのか。それはまたとんでもない確率だな」
「あまり驚かないのですね・・・」
「私程度の魔力でも使える召喚魔法なんだ。使える者は割といるだろうよ。妾が驚いているのはそっちの巫女とその巫女にまつわるゴルムの話だ。お前らが連れてきた理由が手に取るように分かる」
「・・・発言よろしいでしょうか?コンパス女王様」
「イリスと呼べ・・・何で異世界人よ」
「俺達は存在自体が争いの種のような者です。自分で言うのも何ですが、さっさと国から追放されてもおかしくないと思うんですけど、どうしてそうしないんですか?」
「・・・そうだな。其方達からはかなり有益な情報を教えてもらった。ならば、こちらも教えるのは道理というもの。教えてやろう」
「良いのですか?イリス女王。彼らは部外者ですよ?」
「これから部内者になるのだから問題ないだろう?」
「・・・そうですね。すみませんでした」
嫌な予感がする。こう言う時に起きる嫌な予感は十中八九当たるから嫌だ。
「其方達をゴルムとの対抗策として使わせてもらう。その礼として衣食住を与えよう」
「・・・まさかコンパスとゴルムって」
「察しが良いな異世界人。そうだ、敵対関係にある」
「え?・・・えぇえええええええ!!」
シャルロットは驚き、思わず声を上げてしまう。この中で1番ゴルム政府と近い人間だったのだろうが、どうやら知らなかったみたいだ。
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