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最終章 勝利の為なら手段は選ばず
165話 冷静なラファエル
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「ラファエル!止めないでね!!この人間、僕が殺すから!!」
「待て。相手のペースに乗るな。戦況を考えろ。ここはお前の遊びの場ではないんだぞ?」
「うう~!ラファエルまでもそんな事言ってさぁ~!マジでウザい!!」
次は、筋骨隆々の天使が現れる。ガブリエルがラファエルという個体名を言った。やはり、大天使は1体だけではなかったようだ。
「アイツを殺せば、魔王軍の士気はグンと下がるんでしょ!?なら、殺すべきじゃん!!」
「だからと言って、何割かを使うのは作戦としてはあまりにも雑だ。良いか?私はお前よりも遥かに戦争の経験がある。絶対に殺させてやるから、私の言う事を聞け」
「・・・分かったよ」
互いにタメ口のあたり、立場は同じだが、ラファエルという大天使の方が明らかに大人然としている。
「よく聞け。あの者は確かに強いが、人間の域を出ていない。お前が操る兵士の5%を使えば完封できる。残りは全て魔王軍全体に使え」
「へぇ~そうなんだ!流石ラファエル!下調べ完璧だね!」
「しかし、この情報は2ヶ月前のモノだ。もしかしたら、何か変わっているかもしれない。気をつけてかかれ」
「OK!OK!たかが2ヶ月で激変するわけないし!あとは自分でやれるよ!!ラファエルは自分の持ち場に戻って良いよ!!」
「・・・信じているぞ」
それに加えて冷静な判断力を有している。恐らく、天使の盾作戦を台無しにしたのは、あのラファエルという天使だ。
「というわけで!!コンパクトに!効率的に!お前を殺させてもらうよ!!裏切り者!!」
「・・・他人の考え丸パクリなのに、どうしてそんなに胸を張れるのかな?僕はあんたの行動全てが面白おかしく見えるよ」
「うっさい!人間風情が僕を道化師扱いするなぁ!!」
6割から5%とかなり減ってしまったが、魔王軍の負担が減るのは変わらない。エンデ兵は、かなり数を減らしたが、それでもまだ1万はいる。その5%だから、500人を相手取らないといけない。
「死ぬ前に教えてあげるよ!僕の能力は対象を自由に操り、力を引き出す事ができるのさ!」
「つまりは洗脳か」
「啓示と言って欲しいね!!」
さて、ここまででエンデ側に大きな誤算が生まれている事に気づいた人はどれほどいるだろう?
ラファエルが持っている僕についての情報は2ヶ月前から更新されていないと言っていた。しかし、ガブリエルは2ヶ月程度では人は劇的には変わらないと言った。
その通りだ。人というのは普通、日々の積み重ねによって強くなる。たった2ヶ月しか経っていないとなると、あまり強くはなっていないだろう。
しかし、この2ヶ月の間、僕の身には普通ではない事が起きてしまった。劇的な成長ではなく、眠っていた潜在能力が解放されたと行った方がが良いだろうか?
「ん?な、なに!?この魔力!?大天使であるこの僕が鳥肌を立ててしまうような量は!!一体誰が出しているの!?」
「僕だよ!!黒き刃よ、肉を切り裂け!!『ブラック・ナイフ』!!」
黒い刃が、地を這うようにエンデ兵へと向かっていく。僕に向かって突撃してきていたエンデ兵500人は、一瞬でただの肉と化した。
「待て。相手のペースに乗るな。戦況を考えろ。ここはお前の遊びの場ではないんだぞ?」
「うう~!ラファエルまでもそんな事言ってさぁ~!マジでウザい!!」
次は、筋骨隆々の天使が現れる。ガブリエルがラファエルという個体名を言った。やはり、大天使は1体だけではなかったようだ。
「アイツを殺せば、魔王軍の士気はグンと下がるんでしょ!?なら、殺すべきじゃん!!」
「だからと言って、何割かを使うのは作戦としてはあまりにも雑だ。良いか?私はお前よりも遥かに戦争の経験がある。絶対に殺させてやるから、私の言う事を聞け」
「・・・分かったよ」
互いにタメ口のあたり、立場は同じだが、ラファエルという大天使の方が明らかに大人然としている。
「よく聞け。あの者は確かに強いが、人間の域を出ていない。お前が操る兵士の5%を使えば完封できる。残りは全て魔王軍全体に使え」
「へぇ~そうなんだ!流石ラファエル!下調べ完璧だね!」
「しかし、この情報は2ヶ月前のモノだ。もしかしたら、何か変わっているかもしれない。気をつけてかかれ」
「OK!OK!たかが2ヶ月で激変するわけないし!あとは自分でやれるよ!!ラファエルは自分の持ち場に戻って良いよ!!」
「・・・信じているぞ」
それに加えて冷静な判断力を有している。恐らく、天使の盾作戦を台無しにしたのは、あのラファエルという天使だ。
「というわけで!!コンパクトに!効率的に!お前を殺させてもらうよ!!裏切り者!!」
「・・・他人の考え丸パクリなのに、どうしてそんなに胸を張れるのかな?僕はあんたの行動全てが面白おかしく見えるよ」
「うっさい!人間風情が僕を道化師扱いするなぁ!!」
6割から5%とかなり減ってしまったが、魔王軍の負担が減るのは変わらない。エンデ兵は、かなり数を減らしたが、それでもまだ1万はいる。その5%だから、500人を相手取らないといけない。
「死ぬ前に教えてあげるよ!僕の能力は対象を自由に操り、力を引き出す事ができるのさ!」
「つまりは洗脳か」
「啓示と言って欲しいね!!」
さて、ここまででエンデ側に大きな誤算が生まれている事に気づいた人はどれほどいるだろう?
ラファエルが持っている僕についての情報は2ヶ月前から更新されていないと言っていた。しかし、ガブリエルは2ヶ月程度では人は劇的には変わらないと言った。
その通りだ。人というのは普通、日々の積み重ねによって強くなる。たった2ヶ月しか経っていないとなると、あまり強くはなっていないだろう。
しかし、この2ヶ月の間、僕の身には普通ではない事が起きてしまった。劇的な成長ではなく、眠っていた潜在能力が解放されたと行った方がが良いだろうか?
「ん?な、なに!?この魔力!?大天使であるこの僕が鳥肌を立ててしまうような量は!!一体誰が出しているの!?」
「僕だよ!!黒き刃よ、肉を切り裂け!!『ブラック・ナイフ』!!」
黒い刃が、地を這うようにエンデ兵へと向かっていく。僕に向かって突撃してきていたエンデ兵500人は、一瞬でただの肉と化した。
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