雨の日のお伽噺

雨月 千疾

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記憶のない僕

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前に記憶が無くなったら
僕じゃなくなるって言ったよね
『そんな事言ったね』
でも、僕は僕なんだから
記憶が無くなっても僕なんじゃないのかな
『じゃあ消してみるか』
それは辞めとくよ
『怖いの?』
嬉しそうな声が響いた
怖くないさ
ただ不安だから
『それを怖いと言うんだよ』
それとは違う
もし記憶を無くして
誰かを傷つけて
あまつさえ殺してしまったら
可哀想だから
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