雨の日のお伽噺

雨月 千疾

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あと少し

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足元を見て進もうとした
視界の端に入ってくる
壁に押し潰されそうになる
フラリと足元が歪んだ
前からの光が黒く渦巻いた
強い風が吹いて
僕を後ろへ押し倒す
その風に僕は抵抗することなく
落ちていく
背中に衝撃があり
目の前が真っ暗になった
気づいたら階段の一番下にいた
階段の壁と同じ幅の通路が
階段の反対に続いていた
ずっと向こうまで続いていた
階段の先にはさっきと一緒
少し向こうに光が見えるだけ
きっと遠いあと少しの先
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