雨の日のお伽噺

雨月 千疾

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そこは街だった
街灯と道しかない街
扉は道の真ん中に立っていて
広い道の脇に街灯が等間隔で並んでいる
空を見上げると
空が落ちてきているようなほど
近くに空があった
そこから白い綿が降ってきてた
寒い風が吹きすぎると
1面真っ白に染めあげた
人のいない道と街灯しかない街に
白い綿が降ってきた
『これは雪って言うんだよ』
そうなんだ
はじめてみたよ
『初めてではないと思うけどね』
いつもより静かな世界に
ボクの笑い声が響いた
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