雨の日のお伽噺

雨月 千疾

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悲鳴

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ボクが何かを言おうとした時
悲鳴が聞こえた
さっきまでの比じゃないぐらい
重く聞こえた
それが耳の奥に突き刺さって
離れない
目の前がまた真っ暗になった
もう悲鳴も聞こえない
深い静寂が怖い
暗い中にホワッと何かが浮かんだ
それに手を伸ばすと
脆く崩れ落ちた
息が荒い
目を逸らしたら
視線の先に見たことの無い何かがあった
それは人型のようで
ただの靄のようにも見えた
けれどどこかで分かった
『よく分かったねこれがボクさ』
さっきまでと同じ静かな空間を切り裂くような
鋭い声が聞こえた
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