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小魚、暴れる
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「アリス! お前何ができるんだっけ?」
「支援しか出来ませんとも。戦えません」
役にたたねぇ!
周りをぐるっと囲まれてるっていうのに、実質の戦力になるのはリズと俺だけだ。
いや、俺も役に立てるか分からないし、リズ一人に頑張ってもらうことになるかもしれない。
期待を込めて、リズにウィンクすると顔をしかめられた。
「ウィンクして私に期待するのはやめなさい。モンスターじゃなくて私があんたを殺すわよ」
ひどい。このパーティの女性陣ひどい。
しかし、やらねばやられるのは変わらない。
ゾンビ達の動きは遅いがちゃんとやれるか試してみよう。
進化したおかげで獲得できるスキルが結構増えていたのだ。
よく分からないが有り余っているスキルポイントでこの場で役に立ちそうなものを獲得した。
ゾンビだし、おそらく光系の攻撃に弱いだろう。
『ホーリーフラッシュ』という光属性のスキルを獲得した。
時間がなくて詳細は確認できなかったが、今までとは感じも違うし役に立ってくれ!!
「蒼炎-大蛇-」
リズが相変わらずの強さで暴れてくれているので、俺も追加で攻撃を入れる。
「俺もいくぞぉぉお!! ホーリーフラッシュ!!」
「何するかわからないですけど、とりあえず支援魔法入れときますねっ!」
スキルが発動する直前に、アリスが俺に支援魔法をかける。淡い光が俺を包み込んだが、効果は未知数だし何が強化されたのかも不明だ。
分からないが、アリスにそれを問う時間もなく、ホーリーフラッシュは発動した。
「えっ」
頭からにょきにょきと何かが生えたかと思うと、先端に球体が出来上がる。
何かの触覚かと思ったが、動かすことも出来ないし、何も起きない。
しかし、しばらくすると先端の球体が光始めた。
すると一気に光度が増していき、辺りを真っ白に染め上げる。
まさに、
_人人人人人人_
> アンコウ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
魚から脱したと思ったのに!
まだ俺のことを海に引きずり込もうとしてくる。
「ださいだけだと思ったら強いんですね……」
「本当にね。まさかダメージを与えられるとは思っていなかったわ」
しかし、このスキルはただ光るだけではなかったらしい。
光が収まると、あたりにいたモンスターは消滅していた。
-海の世界へお帰り! アンコウ覚醒ボーナス。経験値10000獲得-
悲しいポップアップが出現する。
何も言うことはない。
くっっそダサいスキルだが、一応それなりの効果はあったらしい。
アリスの支援魔法が効いているのかもしれないが、初めて獲得した遠距離スキルだ。
「これで終わりなのか? 雑魚モンスターを倒して終わりってのは悲しいけど」
「こんな建物を使ってこれで終わりってことはないでしょうね。何か仕掛けとかないのかしら」
周りを見ても、特に何かが起きているという様子はないように思える。
あまり周りを観察していなかったというのもあるが、これから先の展開が全く想像できない。
「ついでだから像を破壊してみたらどうですか? そもそもあいつが起点で色々起きてたんですし」
「それもそうね。一回破壊してみるわ」
リズが像に向かって蒼炎をぶつける。鼻をへし折られた像は首から先を破壊される。
そのままリズが立て続けに攻撃し続けてた結果像は木っ端みじんに砕け散った。
「え? え? 階段出てきたんですけど」
「これは想定外ね。思ってたより仕掛けが大きそうだわ」
像が粉々に砕け散ると、その下に地下へと続く階段が現れた。
聖堂に設置されていた階段なのに、ぼろく、不吉な雰囲気が漂っている。
下に続く階段を覗いてみると、奥には古びた木の扉がついており、まるでお化け屋敷の入り口のようだ。
「これ、入るんですか? 怖いです」
「ここまで来て入らないはさすがにないだろ。全員で行くぞ」
「そうね。アリスの力はかなり役に立ちそうだし、怖いからって理由で帰るのはなしね?」
「わ、分かりましたぁ……」
どうやらアリスは怖いのが苦手だったらしい。
リズに鋭い目つき睨まれたこともあり、半泣きの状態で地下へと続く階段を降りることになった。
「支援しか出来ませんとも。戦えません」
役にたたねぇ!
周りをぐるっと囲まれてるっていうのに、実質の戦力になるのはリズと俺だけだ。
いや、俺も役に立てるか分からないし、リズ一人に頑張ってもらうことになるかもしれない。
期待を込めて、リズにウィンクすると顔をしかめられた。
「ウィンクして私に期待するのはやめなさい。モンスターじゃなくて私があんたを殺すわよ」
ひどい。このパーティの女性陣ひどい。
しかし、やらねばやられるのは変わらない。
ゾンビ達の動きは遅いがちゃんとやれるか試してみよう。
進化したおかげで獲得できるスキルが結構増えていたのだ。
よく分からないが有り余っているスキルポイントでこの場で役に立ちそうなものを獲得した。
ゾンビだし、おそらく光系の攻撃に弱いだろう。
『ホーリーフラッシュ』という光属性のスキルを獲得した。
時間がなくて詳細は確認できなかったが、今までとは感じも違うし役に立ってくれ!!
「蒼炎-大蛇-」
リズが相変わらずの強さで暴れてくれているので、俺も追加で攻撃を入れる。
「俺もいくぞぉぉお!! ホーリーフラッシュ!!」
「何するかわからないですけど、とりあえず支援魔法入れときますねっ!」
スキルが発動する直前に、アリスが俺に支援魔法をかける。淡い光が俺を包み込んだが、効果は未知数だし何が強化されたのかも不明だ。
分からないが、アリスにそれを問う時間もなく、ホーリーフラッシュは発動した。
「えっ」
頭からにょきにょきと何かが生えたかと思うと、先端に球体が出来上がる。
何かの触覚かと思ったが、動かすことも出来ないし、何も起きない。
しかし、しばらくすると先端の球体が光始めた。
すると一気に光度が増していき、辺りを真っ白に染め上げる。
まさに、
_人人人人人人_
> アンコウ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
魚から脱したと思ったのに!
まだ俺のことを海に引きずり込もうとしてくる。
「ださいだけだと思ったら強いんですね……」
「本当にね。まさかダメージを与えられるとは思っていなかったわ」
しかし、このスキルはただ光るだけではなかったらしい。
光が収まると、あたりにいたモンスターは消滅していた。
-海の世界へお帰り! アンコウ覚醒ボーナス。経験値10000獲得-
悲しいポップアップが出現する。
何も言うことはない。
くっっそダサいスキルだが、一応それなりの効果はあったらしい。
アリスの支援魔法が効いているのかもしれないが、初めて獲得した遠距離スキルだ。
「これで終わりなのか? 雑魚モンスターを倒して終わりってのは悲しいけど」
「こんな建物を使ってこれで終わりってことはないでしょうね。何か仕掛けとかないのかしら」
周りを見ても、特に何かが起きているという様子はないように思える。
あまり周りを観察していなかったというのもあるが、これから先の展開が全く想像できない。
「ついでだから像を破壊してみたらどうですか? そもそもあいつが起点で色々起きてたんですし」
「それもそうね。一回破壊してみるわ」
リズが像に向かって蒼炎をぶつける。鼻をへし折られた像は首から先を破壊される。
そのままリズが立て続けに攻撃し続けてた結果像は木っ端みじんに砕け散った。
「え? え? 階段出てきたんですけど」
「これは想定外ね。思ってたより仕掛けが大きそうだわ」
像が粉々に砕け散ると、その下に地下へと続く階段が現れた。
聖堂に設置されていた階段なのに、ぼろく、不吉な雰囲気が漂っている。
下に続く階段を覗いてみると、奥には古びた木の扉がついており、まるでお化け屋敷の入り口のようだ。
「これ、入るんですか? 怖いです」
「ここまで来て入らないはさすがにないだろ。全員で行くぞ」
「そうね。アリスの力はかなり役に立ちそうだし、怖いからって理由で帰るのはなしね?」
「わ、分かりましたぁ……」
どうやらアリスは怖いのが苦手だったらしい。
リズに鋭い目つき睨まれたこともあり、半泣きの状態で地下へと続く階段を降りることになった。
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