運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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完璧を求める者2

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 「なんだあいつ。子供か?まだ生きてるとは根性のある奴だなぁ。でもまあ……殺っておくか」
 シーが殺そうと近づくと、その少年は目を覚まし蔑むような目でシーを見ながら名乗った。
「No.16、事故の暗示【塔】のオブ・ガード」
少年が殺し屋だったことに驚きつつも、相手が名乗ったのでシーも作法に則って名乗る。
「No.21、完成の暗示【世界】のシー・アイランド! 」
(と言っても、まだ相手の能力は分からない。とりあえず様子見をするか)
 シーが構えるとオブが攻撃してきた。
 左手に短剣を持ち、右手で殴りかかってきたオブを見て(単調だな、だがしかし、あんな奴でも殺し屋だ。能力を使って損はねぇ)と考える。
シーは自身の能力、【時間操作(コントロールタイム)】で時間の流れを遅くしてオブのパンチと短剣を見切り、避けた。そして、体勢を崩した相手の腹に蹴りを入れる。オブはそれに対し、身を縮め防御の体勢をとったが、小柄なオブにはその一撃が重く何十メートルも飛ばされてしまった。あっけないその結果にシーは笑いが止まらない。
「お前、ほんと見た目通りひょろっちいんだな。そろそろトドメをさすぜ」
 シーはニヤリと笑うと【時間操作】の奥の手である《時間停止(タイムストップ)》を使い、周りの時間を停止させた。
「せめて苦しまないように一瞬で殺してやる」
 シーはオブの心臓目掛けて腰につけていたナイフを突き刺した。
 しかし、その直後シーは胸の痛みに顔を歪める。その瞬間シーの【時間操作】は解けた。顔を上げるとオブはまたも蔑むような目でシーを見ていた。
「君の攻撃は完全に見切った。僕の能力は【全反射(リフレクター)】。相手の攻撃を瞬間的に反射する力だ。君は君自身の攻撃で死ぬんだ。悪く思うなよ」
 シーは「油断での死」という結果から自身の未完成さに気づき胸を痛めた。
「おやすみ」
 オブの優しいその一言でシーは永遠の眠りについた。

 この時から終わりへのカウントダウンが始まった。

 残り、21人。

 No.21【世界】 シー・アイランド DEAD
 Ability:【時間操作】…時間を操る
 Main Image 
正位置:完成、完璧
逆位置:未完成、停滞
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