運命を刻む者たち

ペルシャ猫

文字の大きさ
10 / 38

希望を持つ者

しおりを挟む
 【星】のホープ・シャインはパペスキル王国の仲間と共に王宮へと集まっていた。ホープは近くにいた血まみれのオブへと声をかける
「あっちも殺し屋を連れて来るとは思っていませんでしたね」
「……あぁ、そうだな。俺も寝ていたところを襲われた。」
「大丈夫でしたか? それにしてもいつも来ませんよね、あの【愚者】の青年」
「確かにそうだな。いるとは聞いているが会ったことは一度もないな」
「私、一度会って見たいんですよね。そういうミステリアスな人良くないですか? 昔、刑事をしていた頃の仲間にそっくりで」
「よかったな」
 オブは途中から楽しそうに話すホープの話はほとんど聞かず、周りに視線を這わせるとこれからのことを考えていた。
(今ここにいるのは俺と【星】。あとは、【節制】のフェア・ジャッジ、【正義】のパス・ライト、【運命の輪】のビリブ・トゥーに【力】のバイオレンス・オーバーウェルミングか……)
 ここで、オブは【皇帝】のパワー・オーソリティーと【女帝】のヴァイブス・サーの2人がいないことに気づく。
(あの2人はいつも一緒だよな、どんな関係なんだろうか)
 そこで、またもホープの話に引き戻された。
「あの、聞いてます? それでですね……」
 その瞬間に大きな爆発音が響き渡った。ホープが話し始めた途端、突然王宮の屋根が吹き飛んだのだ。上を見上げるとそこから二人の男が降って来た。
 ホープの怒りの篭った声が室内に響き渡る。
「No.17、希望の暗示【星】のホープ・シャイン」
 ホープは自身の能力である【稲妻(ライトニング)】で周りの光の粒子に雷を当て発光させた。そして眩い光が部屋の中を包み数秒が立つと、ホープは2人の男に電気の帯びた拳を殴りつけていた。しかし、その男には通用しなかった。
 巨漢の男に頭を殴られたホープは一瞬で絶命した。
 そして、ホープの命を絶った2人の男たちは名を述べた。
「No.13、死の暗示【死神】のデストロイ・リブ」
「No.15、欲望の暗示【悪魔】のドロウン・グリード」
 死までの時間は加速する。

 残り、17人。

 No.17 【星】 ホープ・シャイン DEAD
 Ability:【稲妻】…雷、光を操る
 Main Image 
正位置:希望、夢
逆位置:不信、自意識過剰
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

お爺様の贈り物

豆狸
ファンタジー
お爺様、素晴らしい贈り物を本当にありがとうございました。

道化たちの末路

希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

甘そうな話は甘くない

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
「君には失望したよ。ミレイ傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」 言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。 「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」 「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」 先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。 彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。 だけど顔は普通。 10人に1人くらいは見かける顔である。 そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。 前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。 そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。 「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」 彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。 (漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう) この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。  カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...