運命を刻む者たち

ペルシャ猫

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希望を持つ者

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 【星】のホープ・シャインはパペスキル王国の仲間と共に王宮へと集まっていた。ホープは近くにいた血まみれのオブへと声をかける
「あっちも殺し屋を連れて来るとは思っていませんでしたね」
「……あぁ、そうだな。俺も寝ていたところを襲われた。」
「大丈夫でしたか? それにしてもいつも来ませんよね、あの【愚者】の青年」
「確かにそうだな。いるとは聞いているが会ったことは一度もないな」
「私、一度会って見たいんですよね。そういうミステリアスな人良くないですか? 昔、刑事をしていた頃の仲間にそっくりで」
「よかったな」
 オブは途中から楽しそうに話すホープの話はほとんど聞かず、周りに視線を這わせるとこれからのことを考えていた。
(今ここにいるのは俺と【星】。あとは、【節制】のフェア・ジャッジ、【正義】のパス・ライト、【運命の輪】のビリブ・トゥーに【力】のバイオレンス・オーバーウェルミングか……)
 ここで、オブは【皇帝】のパワー・オーソリティーと【女帝】のヴァイブス・サーの2人がいないことに気づく。
(あの2人はいつも一緒だよな、どんな関係なんだろうか)
 そこで、またもホープの話に引き戻された。
「あの、聞いてます? それでですね……」
 その瞬間に大きな爆発音が響き渡った。ホープが話し始めた途端、突然王宮の屋根が吹き飛んだのだ。上を見上げるとそこから二人の男が降って来た。
 ホープの怒りの篭った声が室内に響き渡る。
「No.17、希望の暗示【星】のホープ・シャイン」
 ホープは自身の能力である【稲妻(ライトニング)】で周りの光の粒子に雷を当て発光させた。そして眩い光が部屋の中を包み数秒が立つと、ホープは2人の男に電気の帯びた拳を殴りつけていた。しかし、その男には通用しなかった。
 巨漢の男に頭を殴られたホープは一瞬で絶命した。
 そして、ホープの命を絶った2人の男たちは名を述べた。
「No.13、死の暗示【死神】のデストロイ・リブ」
「No.15、欲望の暗示【悪魔】のドロウン・グリード」
 死までの時間は加速する。

 残り、17人。

 No.17 【星】 ホープ・シャイン DEAD
 Ability:【稲妻】…雷、光を操る
 Main Image 
正位置:希望、夢
逆位置:不信、自意識過剰
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