運命を刻む者たち

ペルシャ猫

文字の大きさ
上 下
38 / 38

決着をつける者3

しおりを挟む
 戦いの終えたリメインは休憩をした後、王宮へと戻ってきていた。この前まで賑やかだった王宮内はしんみりとした雰囲気が漂っていた。
 パペスキル王国の国王に呼ばれたリメインは王宮の間に来ていた。
「リメインよ、結果を報告しろ」
「……はい。マネグラブ公国の軍隊は殲滅しました。途中で乱入してきたマドファイドという組織も攻撃を仕掛けて来たので殲滅しました。我々の中で生き残った者は私だけです……」
「分かった。よろしい。下がれ」
 国王への報告は何一つおかしなことはなく終わった。ただ一つ、リメインの首に浮かぶ黒ずみ以外は。
 王宮の間から出たリメインはその場に座り込んだ。視界が朦朧としていて、そのまま意識を失った。
 数時間後、王宮の間の目の前で首なし死体が発見された。
 そしてその後、リメイン・ギルドを見た者もいないという。

 残り、0人。

~終~

 No.0 【愚者】 リメイン・ギルド DEAD
Ability:【感覚操作】…身体中の六感を高めることができる。
Main Image
正位置:変幻、展開、信念
逆位置:幻滅、愚行、失踪
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...